「株を1万円から始めるなんて本当にできるの?」と疑問に感じていませんか?
株式投資と聞くと、多額の資金が必要と思いがちですが、実は1万円でも始めることが可能です。
小さな資金でも、正しい知識と戦略があれば着実に利益を積み重ねることができますよね。
しかし、無計画に投資をしてしまうと、1万円はすぐに無くなってしまうかもしれません。
そこで今回は、1万円から始める株投資の具体的な方法と、初心者でも成功するためのコツを徹底解説します。
アジア最大級の投資塾「株塾」を運営している私たちが、少額投資での成功方法をお伝えします。
株を1万円からでも始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
株を1万円から始めるならこのルート!
株を1万円から始めるなら、下記のルートから選ぶのがオススメです。
短期間で利益を増やしたいなら個別株、長期間投資をしたいなら投資信託、めんどくさくて任せてしまいたいならロボアドバイザーがオススメです。
それぞれにメリット・デメリットがありますから、「これを選んでおけばOK!」というわけではありません。
リスクとリターンのバランスを考えたうえで、自分に合ったルートを選びましょう。
どのルートでも、1万円から株を始められますよ。
リスクを抑えてコツコツと!投資信託ルート
リスクを抑えてコツコツと投資をしていきたいなら、投資信託がオススメです。
1万円から始められるものも多く、投資信託の中でもさまざまな商品を選べます。
投資信託は知識がなくても取り組めるというイメージを持っているかもしれませんが、ある程度の知識はつけておくことをオススメします。
よりよい投資信託をするためにも、投資信託とは何か、商品の違いは何かなど、勉強はしておいてくださいね。
株と投資信託(投信)の違いとは?初心者におすすめの投資先を解説
投資信託のメリット
投資信託には4つのメリットがあります。
- 1万円から始められる
- 分散投資できる
- 専門家が運用してくれる
- 個人では投資しにくい資産に投資できる
一つずつ確認していきましょう。
1万円から始められる
投資信託は、1万円から始められます。
商品によっては、100円から始められますから、少額でも投資したい人にとって非常に手を出しやすいです。
通常の株式投資であれば、100株単位で購入しなくてはいけない場合もありますから、投資信託であればかなり始めるハードルは低いといえますね。
もちろん、投資額が少なければ少ないほど、リターンも小さくなることは頭に入れておきましょう。
分散投資できる
投資信託の大きな魅力の一つが、分散投資しやすい点です。
投資信託1つを購入すれば、それだけで複数の銘柄に投資できます。
例えば「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、全世界の株式に分散投資できる投資信託です。
構成銘柄数はなんと約3,000銘柄ですから、1銘柄への投資と比べるとかなり分散できることがわかりますね。
自分一人の力で3,000銘柄に分散投資するのは難しいですが、投資信託であれば実現可能なのです。
分散投資そのもののメリットについては、下記記事をご参考ください。
専門家が運用してくれる
投資信託は、専門家が運用してくれるところも大きなメリットです。
運用のプロが行ってくれる投資信託なら、難しい分野への投資も安心して行えます。
またレポートが定期的に発行され、今どういう状態なのか把握できるのも嬉しいポイント。
とはいえ、専門家も100%成功するわけではありません。
自分でも株について勉強しておき、本当に任せて大丈夫なのかどうかは見極められるようにしておきましょう。
個人では投資しにくい資産に投資できる
投資信託なら、個人では投資しにくい資産に投資できます。
株式はもちろん、不動産・債券・指数などさまざまな資産を組み込んだ投資信託が存在しています。
他にも発展途上国の株式など、個人では手が出にくい投資対象にも、投資信託であれば手軽に投資できるのです。
投資の幅を広げる手段として、投資信託は非常に有効といえるでしょう。
投資信託のデメリット
投資信託のデメリットは大きく3つあります。
- 元本保証がない
- 手数料がかかる
- 商品数が膨大
それぞれ確認していきましょう。
元本保証がない
投資信託には、元本保証がありません。
1万円投資して、7,000円しか返ってこない可能性があるのです。
とはいえ、元本保証がある資産運用はあまり多くありません。
例えば定期預金は、預けたお金が減ることはありませんよね。
つまり元本保証があるといえますが、金利は低く資産を増やす方法としてはオススメできません。
元本保証があるないにかかわらず、なぜ損失が発生してしまったのかを考えることが重要です。
投資信託を続けるべきなのか、他の商品を検討すべきなのか、原因を分析して今後の方針を立てるようにしてくださいね。
手数料がかかる
投資信託には手数料がかかるというデメリットが存在します。
しかも手数料には「購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額」という3つがあり、その分利益は減ってしまうのです。
手数料の高い投資信託であれば、思ったような利益にならないこともあるでしょう。
ポイントは、手数料がいくらなのか事前に確認し、抑えられるのであればできるだけ抑えること。
利益と手数料のバランスを検討して、どの投資信託にするか考えることが重要です。
投資信託の手数料に潜む罠とは?知らないと損をするポイントを解説
商品数が膨大
商品数が膨大であり、「どの投資信託にすべきか悩んでしまう」のもデメリットだといえます。
投資信託の数は5,800本を超えており、そこから一つを選ぶのは簡単ではありません。
投資信託の選び方を勉強し、自分に合った投資信託を選ぶ必要があります。
「なんでもいいや」と適当に選んでしまうと、損失を抱えてしまう可能性もありますから、慎重に検討するようにしましょう。
1万円で投資信託を始める流れ
1万円で投資信託を始める流れは以下の通りです。
STEP1:商品を選ぶ
STEP2:口座を開設する
STEP3:実際に購入する
簡単に流れを追っていきましょう。
STEP1:商品を選ぶ
実際に投資したい投資信託を探しましょう。
さまざまな証券で検索できますから、まずは大手の証券で探してみるのがオススメ。
「ライフプランから考える」「投資対象から選ぶ」などさまざまな角度から探せますよ。
自分が投資信託に何を求めているのかハッキリさせておくと、投資信託を選びやすくなります。
手数料の安さなのか、人気度なのか、運用実績なのか、ポイントを絞って選びましょう。
STEP2:口座を開設する
商品が決まったら、口座を開設しましょう。
開設するのは投資信託を取り扱っている銀行・証券会社の口座です。
印鑑や本人確認書類を用意しておくと、開設がスムーズに進みますよ。
注意しておきたいのが、NISA口座を開設するかどうかです。
まだNISA口座を開設していないのであれば、開設するのがオススメです。
NISA口座であれば非課税で運用できるため、その分お得になります。
手軽さを求めるならオンライン上で、不安な場合は窓口で開設の手続きを進めましょう。
STEP3:実際に購入する
口座開設したら、あとは投資信託を購入するだけです。
確認しておきたいのが、「一括投資」か「積立投資」どちらで購入するか。
「一括投資」は、文字通り一括で投資する方法です。
一方「積立投資」は、毎月決まった金額を定期的に購入する方法。
1万円から始めるのであれば、「積立投資」を選び、毎月決まった金額を積み立てていくと利益が膨らんでいきますよ。
その後、分配金を受け取るか・再投資するかを選択します。
少しでも運用効率を上げたいなら、分配金は再投資に回しましょう。
1万円で投資できる投資信託の例
1万円で投資できる投資信託をいくつかまとめました。
どれも人気の商品ですから、何も決まっていない人はこの中から探してみてくださいね。
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 | 23,856円 |
---|---|
純資産額 | 38745.97 億円 |
直近分配金 | 0円 |
買付手数料 | なし |
管理費用(含む信託報酬) | 0.05775% |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
NISA | 対応 |
※2024年9月9日時点
全世界の株式に分散投資できる投資信託です。
保有中に発生する管理費用が低く、無駄な出費を抑えつつ運用できます。
また5年以上運用されてきた実績もあるため、投資信託の中でも特に人気を集めている商品です。
実際に1万円で運用していた場合どうなるか確認してみましょう。
購入時 | 10,000円 |
---|---|
1年運用 | 11,888円 |
3年運用 | 14,998円 |
5年運用 | 22,770円 |
上記は、一括投資をした場合の数値です。
積立投資をしていれば、さらに利益は膨らんでいきますよ。
仮に5年間毎月1,000円を積み立てていた場合、元本は60,000円、運用で増える金額は156,137円にもなるのです。
eMAXISSlim米国株式(S&P500)
基準価額 | 28,435円 |
---|---|
純資産額 | 49089.92億円 |
直近分配金 | 0円 |
買付手数料 | なし |
管理費用(含む信託報酬) | 0.09372% |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
NISA | 対応 |
※2024年9月9日時点
米国株式が主要投資対象であり、S&P500指数に連動して運用される投資信託です。
オールカントリーと並んで人気を集める投資信託であり、米国の中でも代表的な企業500社に分散投資できます。
オールカントリーよりも、米国のみに絞った投資信託であるため、リスクは高くなるといえるでしょう。
実際、1万円を一括投資で運用した場合の成果は下記のとおりです。
購入時 | 10,000円 |
---|---|
1年運用 | 11,998円 |
3年運用 | 16,439円 |
5年運用 | 26,414円 |
リスクが高くなる分、オールカントリーよりも利益は大きくなっていますね。
5年間毎月1,000円の積立投資をした場合、元本は60,000円、運用で増える金額は220,116円になります。
どの投資信託に投資するかで結果は大きく変わりますから、じっくり比較検討するようにしましょう。
S&P500だけでいい?投資信託で利益を出すための重要なポイントを解説
しっかり勉強して短期間で利益を掴む!個別株ルート
短期間で利益を増やしていきたいなら、個別株ルートがオススメです。
現在上場している企業の数は3,954社(2024年9月時点)、1万円から投資できる銘柄も多いですから、チャンスはいたるところに転がっているといえます。
もちろん勉強は必須であり、技術を磨いていかなければ利益は簡単に掴めません。
個別株に取り組む場合は、どのような勉強をして、どのようなスタイルで投資するかを固めてから取り組むようにしましょう。
個別株のメリット
個別株のメリットは4つあります。
- 大きな利益を狙える
- 株主優待を受け取れる
- 手数料を抑えられる
- リアルタイムで売買できる
それぞれ確認していきましょう。
大きな利益を狙える
個別株は投資信託・ロボアドバイザーよりも、短期間で大きな利益を狙える可能性があります。
実際に値動きを比べてみましょう。
同じ期間で、投資信託の一つ「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と個別株の一つ「GMO TECH(6026)」を比較してみました。
オルカンが1か月半で1.1倍の値動きをしているのに対し、GMO TECHは1か月半で2.6倍も値動きしています。
つまり1万円投資していた場合、投資信託なら1.1万円、個別株なら2.6万円という結果になるわけです。
投資信託と個別株で、利益の差はかなりありますね。
株主優待を受け取れる
個別株の大きなメリットの一つとして、「株主優待」が挙げられます。
株式を保有しているだけで、定期的に受け取れますし、受け取れる内容も銘柄によってさまざま。
割引券や自社製品など、優待目的で投資をする人も多いです。
株主優待がない銘柄もありますから、メリットを活かすなら優待制度があるのかどうか、何株保有している必要があるのかなどの条件面は事前に確認しておきましょう。
1万円でも優待をうけとれるほどの株数を買えるのかも要チェックです。
手数料を抑えられる
プロに運用を任せない分、手数料を抑えられるのも個別株のメリットです。
取引手数料が0円の証券も増えてきましたから、無駄な出費をせずにトレードできます。
なんとなくで取引を重ねていると、手数料が発生してしまうケースもありますから、どこの証券でいくらの取引までなら手数料がかからないのかは確認しておきましょう。
取引回数が多くなればなるほど、手数料の負担は大きくなりますよ。
リアルタイムで売買できる
個別株はリアルタイムで売買できるのも大きなメリット。
株式市場が開いている時間であれば、自分のタイミングで注文ができるのです。
リアルタイムで売買できるということは、買い時・売り時を逃さずに済むということでもあります。
とはいえ、出来高が低い銘柄やストップ高・ストップ安になっているときは、取引が成立するのに時間がかかることは覚えておきましょう。
個別株のデメリット
個別株のメリットだけでなく、デメリットもチェックしておきましょう。
- 損失を抱えるリスクが高め
- 勉強や情報収集が必須
- 管理に手間がかかる
それぞれ詳しく解説していきます。
損失を抱えるリスクが高め
個別株は大きな利益を狙える反面、損失を抱えるリスクも高くなりがちです。
値動きしやすいということは、プラスにもマイナスにもなるということ。
また投資信託・ロボットアドバイザーと比べると、分散投資もしづらいといえます。
1万円を1銘柄だけに投資すれば、その銘柄が暴落してしまえば大損失です。
リスクを少しでも低くするために、個別株でも分散投資は心がけておきましょう。
勉強や情報収集が必須
個別株で利益を狙っていく場合、勉強や情報収集は必須です。
なんとなくで利益を狙えるほど甘くはないですし、日々市場を取り巻く環境は移り変わっています。
一度勉強したらOKというわけではなく、継続的に学び続ける必要があるのです。
また「これさえ学べば安心」という画一化されたものがないのも、株が難しいといわれる理由。
プロでも読み間違えることはありますし、値動きの予想は100%当たることはありません。
どれだけ勉強し、情報収集できるかが、個別株での利益に直結するのです。
管理に手間がかかる
管理に手間がかかるのは、個別株のデメリットの一つです。
リスクを低くするために、分散投資を意識して保有銘柄を増やせば増やすほど、管理は難しくなっていきます。
「保有していたのを忘れていた」なんて事態にもなりかねません。
買い時・売り時を逃してしまいますから、管理方法は決めておく必要があります。
初心者であれば、投資先は多くても2銘柄までにしておくのがオススメ。
とはいえ、10年以上の長期投資であれば管理に手間はかかりません。
個別株は、投資スタイルによって状況が大きく変わることは忘れないでくださいね。
1万円で個別株を始める流れ
1万円で個別株を始める流れは以下の通りです。
STEP1:株について勉強する
STEP2:投資スタイルを決める
STEP3:銘柄を選ぶ
STEP4:口座を開設する
STEP5:実際に購入する
順に確認していきましょう。
STEP1:株について勉強する
まずは株について勉強をしておきましょう。
何も勉強せずに始めれば、利益どころか大損してしまう可能性が高いです。
そもそもどういったトレード方法や分析方法があるのかを知り、自分にはどれが合うのかを探してください。
最低でも1か月以上は勉強してから、実際にトレードを始めるのがオススメ。
株についてどう勉強したらいいかは、下記記事を参考にしてくださいね。
株の勉強はなぜ必要?初心者におすすめのステップと失敗しないためのコツ
STEP2:投資スタイルを決める
個別株に取り組む場合、どのスタイルでトレードするか決めておく必要があります。
長期投資・スイングトレード・デイトレードなど、スタイルは様々。
目的によっては、売却益狙いではなく、配当金や株主優待目的の投資も良いでしょう。
どのスタイルかによって、選ぶべき銘柄も変わってきます。
どれを選べばいいかわからない方は、下記記事を参考にしてみてください。
株の正しい勉強方法を徹底ガイド!優待・ファンダメンタルズ・テクニカル分析
STEP3:銘柄を選ぶ
投資スタイルが決まったら、実際に投資する銘柄を選びましょう。
初心者であれば、多くても2銘柄までに抑えておくのがオススメ。
分散投資をしようとたくさんの銘柄に投資したくなるかもしれませんが、多すぎると管理しきれなくなってしまいます。
着実に利益を重ねていくためにも、集中して取り組める状況にしておきましょう。
また、1万円では買えない銘柄も存在しますから、買えるかどうかは事前にチェックしておくと安心です。
銘柄選びについては、下記記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
スイングトレード向きの銘柄をどう探す?初心者でも利益を狙うためのコツ
STEP4:口座を開設する
買いたい銘柄が決まったら、いよいよ口座の開設です。
銀行口座ではなく、証券口座を開設する必要がある点に注意してください。
特にこだわりがない場合は、SBI証券や楽天証券などの大手で、手数料の安いネット証券がオススメ。
口座開設の手間もかからないですし、手数料を抑えられるのでお得です。
新NISAの口座がない場合は、同時に開設しておき、新NISAを活用して投資すると節税できますよ。
口座が開設出来たら、投資に使う資金1万円を入れておきましょう。
STEP5:実際に購入する
証券口座を開設し、入金も済ませたら、あとは実際に購入するだけです。
個別株を購入する場合、成行注文と指値注文の2種類がありますが、初心者であれば成行注文がオススメ。
1万円から始めるのであれば、いきなり1万円をすべて使わないほうが良いでしょう。
失敗することを視野に入れて、さらに少額でまずは購入してみてください。
少しずつ少しずつ、大きな利益を求めすぎないのが成功のコツですよ。
成行注文のメリット・デメリット!初心者が指値より成行を選ぶべき理由とは
1万円で投資できる個別株の例
実際に1万円から投資できる個別株を見てみましょう。
非常に多くの銘柄がありますから、じっくり検討していきたいですね。
日本電信電話(9432)
前日終値 | 148.4円 |
---|---|
時価総額 | 13,510,107百万円 |
出来高 | 62,503,400株 |
配当利回り | 3.48% |
株主優待 | dポイント付与 |
ミニ株 | 対応 |
※2024年9月18日時点
日本電信電話、つまりNTTは国内通信事業最大手の企業です。
2023年に株式分割をしており、より少額で投資しやすい銘柄となりました。
とはいえ、1万円で投資したい場合、100株単位では買えないため、ミニ株に対応している証券を活用するようにしましょう。
2024年に入ってからは株価が下落しているため、ただ買っておけばいいというわけではありません。
今後どう値動きしていくのか、きちんと勉強したうえで予測を立てていきましょう。
長期投資の場合は、コツコツ積み立てていくことが重要なので、細かい値動きに左右されないようにしてくださいね。
システナ(2317)
前日終値 | 374円 |
---|---|
時価総額 | 166,374百万円 |
出来高 | 705,000株 |
配当利回り | 3.25% |
株主優待 | ― |
ミニ株 | 対応 |
※2024年9月18日時点
システナは、ITに関する幅広い事業を展開している会社です。
1株からでも購入できますし、株価も高すぎないため、1万円からでも投資しやすいといえます。
出来高も多く、配当利回りも悪くありません。
株価がずっと右肩上がりというわけではありませんが、500円を超えていた時期もあります。
さまざまな角度から分析したうえで、投資すべきかどうか判断しましょう。
株におけるゴールデンクロスの勝率は35.71%!過去20年のデータで徹底検証
時間も手間も削減!ロボアドバイザールート
時間も手間も惜しいという方は、ロボアドバイザーを頼るのも一つの手です。
運用を任せられるため、最悪ほったらかし投資でもOK。
株についての知識がなくても、ロボアドバイザーを活用すれば安心して投資ができます。
実績を公開しているロボアドバイザーが多いのも信頼できるポイントです。
とはいえ、どのロボアドバイザーを使うかによって利益は変わってくるため、最初で躓かないように注意しましょう。
月々100円から始められるロボアドバイザーもありますから、1万円からでも取り組みやすいですよ。
ロボアドバイザーはおすすめ?長期分散投資を任せるメリットとデメリットを解説
ロボアドバイザーのメリット
ロボアドバイザーのメリットは5つあります。
- 自分に合った運用を提案してくれる
- 少額から運用できる
- 長期運用でリスクを抑えられる
- 経験が浅くても始めやすい
- 感情に左右されにくい
それぞれ詳しく解説していきます。
自分に合った運用を提案してくれる
ロボアドバイザーでは、利用者一人一人に運用方法や投資すべき商品を提案してくれます。
主にロボアドバイザーでは投資信託に投資するのですが、投資信託といっても数が多すぎてどれを選べばいいかは悩んでしまいますよね。
ロボアドバイザーなら、数ある投資信託の中から「コレがオススメ」と提示してくれるのです。
どれを選べばいいのかわからない、迷ってしまう方には心強い存在となるでしょう。
少額から運用できる
ロボアドバイザーの中には、少額から運用できるものが多いのも大きなメリット。
実際に各ロボアドバイザーが、いくらから運用可能なのか表にまとめてみました。
名称 | 最低投資金額 |
---|---|
ウェルスナビ | 10,000円 |
SBIラップ | 10,000円 |
ROBOPRO | 100,000円 (最低積立金額は10,000円) |
らくらく投資 | 100円 |
楽ラップ | 10,000円 |
ON COMPASS | 1,000円 |
10,000円から投資できるものがほとんどであり、中には100円から運用可能なロボアドバイザーもあります。
10,000円でも問題なく始められるのは大きなメリットといえるでしょう
長期運用でリスクを抑えられる
ロボアドバイザーは、リスクを抑えるために長期分散投資を行うものがほとんどです。
短期間の急騰・暴落を取りに行くのではなく、長期間じっくりと、かつ複数の商品にリスクを分散して投資できるわけですね。
その分利益の幅も小さくなりますが、とにかく損失は回避したい方にとってはオススメです。
とはいえ、絶対に損をしないわけではなく、ロボアドバイザーでも元本割れすることはあります。
実際に各ロボアドバイザーが公表している運用実績を見てみましょう。
名称 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 3年 |
---|---|---|---|---|---|
ウェルスナビ(リスク許容度3) | -3.11% | +2.59% | +11.25 % | +20.61% | +45.43% |
SBIラップ(AIラップ) | -1.86% | +3.06% | +13.70% | +18.78% | +30.08% (リリース以来2年3か月時点) |
ROBOPRO | -1.56% | +4.27% | +14.57% | +18.71% | +47.90% |
らくらく投資(なかなかコース) | -2.76% | +0.21% | +6.38% | +11.02% | +12.60% |
楽ラップ(やや積極型DRCなし) | -0.99% | +1.62% | +5.27% | +9.17% | +12.08% |
ON COMPASS(Eコース) | -2.47% | -2.55% | +2.97% | +12.14% | +33.35% |
開始1か月時点ではマイナスになっているものの、3か月以上運用している場合はほとんどがプラスになっています。
運用期間が長くなればなるほど、リスクを抑えて運用できるのです。
経験が浅くても始めやすい
ロボアドバイザーは代わりに運用してくれる分、投資の経験が浅くても始めやすいといえます。
ロボアドバイザーには大きく分けて、「投資一任型」と「アドバイス型」があります。
「投資一任型」は自動で運用してくれるタイプであり、すべてお任せしたい人にオススメ。
「アドバイス型」はあくまでも商品の提案をしてくれるタイプであり、運用自体は利用者自身で行うため、運用部分はコントロールしたい人にオススメです。
ロボアドバイザーの中でも、特に「投資一任型」は、投資初心者でも始めやすいタイプというわけですね。
感情に左右されにくい
ロボアドバイザーに運用を任せられるため、日々の値動きに感情を左右されなくなります。
長期運用前提ということもあり、一日の急落・急騰を気にする必要はありません。
むしろコツコツ積み立てていくことで、利益を増やしていけるのです。
感情に振り回されてしまい、大きな損失を抱えてしまう投資家も多いですから、メンタルに悪影響がないのは大きなメリットですよ。
株式投資で勝つためのメンタル術とは?精神を鍛える具体的方法を解説
ロボアドバイザーのデメリット
メリットだけでなく、ロボアドバイザーにはデメリットもあります。
- 手数料が高め
- 短期運用には不向き
- 新NISA非対応の場合も
- 元本保証ではない
- 投資の技術が磨かれない
それぞれ確認していきましょう。
手数料が高め
ロボアドバイザーを利用する場合、運用を任せる分の手数料が発生してきます。
実際に発生する手数料は以下の通り。
名称 | 手数料 |
---|---|
ウェルスナビ | 年率1.1% |
SBIラップ(AIラップ) | 年率0.66% |
ROBOPRO | 年率1.1% |
らくらく投資 | 年率0.4015% |
楽ラップ(固定報酬型) | 年率0.715% |
ON COMPASS | 年率0.9775% |
手数料は高くても1.1%ですから、あまり高くないように感じるかもしれません。
10,000円運用する場合であれば、手数料110円ということですね。
とはいえ、仮に1年で+10%になった場合、利益1,000円のうち110円が手数料として差し引かれてしまうと考えれば、決して無視できる数字ではないはず。
少しでも利益を増やしたい方にとっては、大きなデメリットといえます。
短期運用には不向き
ロボアドバイザーは長期運用前提であり、短期運用には不向きです。
実際、1か月の運用だけではほとんどのロボアドバイザーがマイナスとなってしまいます。
短期運用をしたい場合は、ロボアドバイザー以外の手段を検討しましょう。
新NISA非対応の場合も
新NISA非対応のロボアドバイザーもあります。
非対応の場合、投資で得た利益に約20%もの税金が発生してしまうことに。
利益を大きく減らす要因となりますから、新NISAに対応しているロボアドバイザーを使うようにしましょう。
新NISAの口座は一人一つまでですから、すでに開設している方は注意が必要です。
元本保証ではない
ロボアドバイザーは、元本保証されていません。
運用を始めれば100%利益が出るわけではないのです。
お任せしたら赤字になって終わってしまった、という結果になる可能性は頭に入れておきましょう。
もちろん、元本割れをしないために、どのロボアドバイザーを選ぶのか、どのコースを選ぶのかなど、やれることはありますよ。
投資の技術が磨かれない
ロボアドバイザーに運用を任せる場合、投資の技術は磨かれません。
全てお任せするのですから、当たり前といえば当たり前ですね。
技術が磨かれないことで、損失を抱えたとしても「なぜそうなったかわからないため改善できない」という危険があります。
よくわからないけど損をしてしまった、どうしたらいいかもわからないという状況になってしまうため、投資をその時点でやめてしまう人も。
少しでも利益を増やしたいのであれば、日々勉強し、技術を磨いていく必要があるのです。
ロボアドバイザーはやめとけ?選ぶ際に注意すべき5つの理由を徹底解説
1万円でロボアドバイザーを始める流れ
1万円でロボアドバイザーを始める流れは以下の通りです。
STEP1:どのロボアドバイザーか決める
STEP2:コースを選ぶ(運用診断する)
STEP3:口座を開設する
STEP4:入金し運用スタート
順を追って解説していきます。
STEP1:どのロボアドバイザーか決める
まずはどのロボアドバイザーにするか決めるために比較検討しましょう。
手数料は安いのか、実績はどうか、運用コースはどれくらいあるのかなど、まずは情報収集から始めてください。
ロボアドバイザーを調べていく中で、何を重要視するかを決めていくと、選びやすくなります。
1万円から運用できるかも必ず確認しておいてくださいね。
STEP2:コースを選ぶ(運用診断する)
どのロボアドバイザーか決まったら、運用のコースを選びましょう。
リスクの大きさに合わせて、複数のコースが用意されています。
どのコースを選べばいいのか迷ってしまう方は、運用診断をしてオススメのコースが何か確認してみてください。
STEP3:口座を開設する
ロボアドバイザーを始めるためには、専用の口座を開設する必要があります。
運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認書類を事前に用意しておきましょう。
基本的にオンラインで完結するものがほとんどですから、手間をかけずに口座開設できます。
口座開設時には審査がありますから、すぐ利用できるようになるわけではありません。
2営業日以上はかかると思っておいてくださいね。
STEP4:入金し運用スタート
無事審査に通過したら、開設した口座に入金し運用を始めましょう。
ロボアドバイザーによっては細かな設定・調整をすることもできます。
自分に合った運用方法で、ロボアドバイザーを活用していってください。
1万円から始められるロボアドバイザーの例
ウェルスナビで運用した場合の例を見てみましょう。
上図は、リーマンショック前から運用を開始した場合の運用実績です。
リスク許容度は5、初期投資1万円、その後毎月1万円を積み立てた場合の結果となります。
元本が192万円に対しそうしさんは498万円ですから、約16年で306万円の利益というわけですね。
まとめ
株は1万円から始められます。
問題は、始め方によって利益を得られる可能性も、損してしまう可能性もあるということ。
自分は1万円でどうやってトレードしていくべきか、まずはじっくり考えてみましょう。
今回ご紹介した、投資信託・個別株・ロボアドバイザーをそれぞれ試してみるのも一つの手です。
100%成功する方法はありませんから、1万円を一気に使い切ろうとせず、失敗前提の行動を心がけましょう。
また株についての勉強は基本的にしておくのがオススメ。
勉強すればするほど、トレードにおける選択肢が増えていきますよ。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いは?初心者におすすめの活用法を解説
株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。