長期保有株のオススメは?勝率が上がる選び方を徹底解説

長期保有株

長期保有株で、安定した利益を手に入れたいと思ってはいませんか?

高い配当金や、お得な優待品を受け取りつつ、株価も上昇していったら最高ですよね。

しかし、長期保有で安定した利益が手に入る銘柄は多くありません。

配当金がなくなってしまったり、株価が下落していってしまったりと、長期保有には向いていない銘柄も多いのです。

そんな銘柄を避けつつ、長期保有株に向いている銘柄をどうやって探し出せばいいのか。

今回は、おすすめの長期保有株と、勝率が上がる銘柄の選び方・考え方を徹底解説。

アジア最大の投資塾「株塾」を運営する私たちが、株のプロとして長期保有したい株をお伝えします。

長期で安定的に利益を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

株の長期投資っていいの?メリットデメリットだけでなくおすすめの投資も紹介

目次

長期保有株のオススメは?

長期保有株のオススメ銘柄をまとめました。(※2024年4月時点)

配当・優待・成長性という観点で、長期で保有したい銘柄を厳選しています。

SBIグローバルアセットマネジメント(4765)

株価(4/17) 配当利回り 配当性向 EPS 増配回数
683円 3.15% 34.6% 10期連続増配
売上高上昇 営業利益成長率 ROE PBR PER
11年継続上昇 -14.02% 38.49% 3.90倍 39.5倍

全体的に長期に適した銘柄の条件をクリアしている優等生銘柄です。

配当利回りは3.15%、2023年の配当金は21円でした。

また株主優待は、暗号資産(仮想通貨)XRP、2500円相当となっています。

500株以上であれば、10,000円相当にグレードアップするのも魅力的。

成長性という面でみても、今後に期待できる銘柄だといえます。

営業利益成長率が2023年3月時点ではマイナスですが、2024年3月は「+17.41%」の予定です。

ヤマハ発動機(7272)

株価(4/16) 配当利回り 配当性向 EPS 増配回数
1,392円 3.53% 29.5% 3期連続増配
売上高上昇 営業利益成長率 ROE PBR PER
3年継続上昇 +11.47% 15.44% 1.23倍 7.9倍

ヤマハ発動機は、輸送機器メーカーであり、利回りの高さと成長性に期待が持てる銘柄です。

配当利回りは3.53%、2023年の配当金は48.3円で3期連続増配となっています。

営業利益成長率も+10%以上、売上高も3年継続上昇中で今後の成長性に期待が持てます。

優待は、ポイントが付与され、さまざまある優待品の中から好きなものを選べるシステムです。

100株保有の場合1,000ポイント、3年以上の長期保有で2,000ポイントが受け取れます。

1,000ポイントで交換できる優待品には、サッカーチケット・お米・茶葉などさまざま。

長期で持っておきたい銘柄ですね。

全国保証(7164)

株価(4/16) 配当利回り 配当性向 EPS 増配回数
5,348円 2.77% 35.6% 11年継続上昇 9期連続増配
売上高上昇 営業利益成長率 ROE PBR PER
11年継続上昇 +1.05% 14.64% 1.72倍 12.5倍

全国保証は、銀行・信用金庫などの金融機関と提携した住宅ローン向け保証業務を行っている企業です。

PER・PBR・ROEそれぞれ高い数値であり、売上高は11年継続上昇しています。

株主優待は、3,000円相当のクオカードであり、使いやすくオススメです。

1年以上の保有で、5,000円相当のクオカードもしくは5,000円相当のカタログギフトにグレードアップ。

必要な資金は比較的高めですが、配当も優待も魅力的な銘柄です。

ヒューリック(3003)

株価(4/16) 配当利回り 配当性向 EPS 増配回数
1,492円 3.49% 40.2% 13年継続上昇 11期連続増配
売上高上昇 営業利益成長率 ROE PBR PER
+15.88% 13.03% 1.48倍 11.6倍

不動産会社のヒューリックは、配当利回り3.49%、2023年の配当金は50円でした。

11期連続増配となっており、2021年時点では39円ですから、2年で11円も上昇しており、今後の上昇にも期待ができます。

優待は300株以上の保有からとなっており、3,000円相当のグルメカタログギフトとなっています。

3年以上の継続保有で、3,000円相当のグルメカタログギフト2点(6,000円相当)にグレードアップ。

売上高は前年より下がっていますが、営業利益は12年連続上昇となっており、今後も成長していくことが予想されます。

小野薬品工業(4528)

株価(4/16) 配当利回り 配当性向 EPS 増配回数
2,302円 3.44% 30.3% 5年継続上昇 3期連続増配
売上高上昇 営業利益成長率 ROE PBR PER
8年継続上昇 +37.57% 16.13% 1.41倍 8.9倍

新薬の開発を中心とした製薬企業である、小野薬品工業も長期保有にオススメです。

高い配当利回り、成長性が大きな魅力。

株主優待はないため、配当・成長性重視の方向けの銘柄です。

配当利回りは3.44%、2023年の配当金は70円となっています。

売上・利益・配当共に右肩上がりで成長し続けている企業です。

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長期保有株の選び方

長期保有株の選び方で重要なポイントは3つあります。

  • 安定して配当金が出るか
  • 株主優待は良いものか
  • 今後成長して利益が見込めるか

これらを満たしている長期保有株の選び方をまとめました。

3項目それぞれ何をチェックすべきなのか確認して、できるだけすべて満たした銘柄を探しましょう。

安定して配当金が出るかチェック

長期で保有するなら、安定して配当金が出るかは重要なポイント。

今年配当金を出していたとしても、来年から配当金が出なくなる可能性はあります。

長い期間安定して配当金を受け取れる銘柄を選びましょう。

EPSが5年以上継続して上昇

EPSが5年以上継続して上昇しているか確認しましょう。

EPSとは、1株当たり純利益のことであり、1株でどれだけ利益を出しているか示す指標です。

このEPSが高いほど、企業の収益性は高く、利益をきちんと配当で還元してくれると考えられます。

またEPSが5年以上継続して上昇しているかもポイント。

新商品がたまたま当たった、のではなく、企業として堅実に利益をあげているかをみるのです。

長期保有であれば、堅実に成長する銘柄を選びましょう。

1株当たり配当が継続して増えているか

1株当たり配当が継続して増えているかもチェックしましょう。

増配し続けているのであれば、それだけ企業が安定して成長し続けているということでもあります。

受け取る配当金が増えていくのは、長期的に見ても嬉しいですよね。

また、1株当たり配当が継続して増加している銘柄は、それだけ市場の変化にも強く、不況でも怖くない可能性が高いです。

配当性向が30~50%か

配当性向が30~50%の銘柄を選びましょう。

配当性向とは、企業が利益を株主にどれくらい関しているかを示す指標です。

この割合が高いほど、株主に利益を還元していることになります。

とはいえ、高ければいいわけではありません。

長期保有するのであれば、「企業が今後成長していくか」も重要なポイント。

利益を自社の事業拡大に使わず、100%株主に還元していては、企業は成長しませんよね。

低すぎず高すぎない、配当性向30~50%を目安にしましょう。

利回り3%以上か

配当利回り3%以上の銘柄か確認しておきましょう。

利回りが低ければ、投資としての効率は悪くなってしまうからです。

例えば1株当たりの配当金100円の銘柄が2つあるとします。

Aの銘柄は利回り1%、Bの銘柄は利回り3%だとしましょう。

Aの場合、利回りが1%ということは、1株の金額は10,000円です。

Bの場合、利回りは3%ですから、1株の金額は3,333円です。

同じ配当金でも、必要な資金が異なるわけですね。

とはいえ、利回りが高すぎる銘柄は、成長性が低い可能性もあるため注意しましょう。

株主優待をチェック

長期保有株なら、株主優待もできるだけ良いものを受け取りたいですよね。

銘柄によって優待品は異なってきますから、自分に最適な株主優待を探しましょう。

優待品が必要なものか

そもそも優待品が、自分に取って必要なものか確認しましょう。

株主優待といっても、種類は銘柄の数だけあるといっても過言ではありません。

カタログギフト・食事券・金券・自社製品・お米などなど、欲しい優待かどうかをチェックしてみてください。

いざ優待品を受け取っても、使わずに放置していては意味がありません。

豪華な優待品でも、ライフスタイルに合っていなければ宝の持ち腐れとなってしまいますよ。

長期保有特典があるか

長期保有特典があるか確認しておきましょう。

株主優待の中には、「一定期間保有していると優待内容がアップグレードする」ものもあります。

長期で保有するなら、そこを活かせる優待を選びましょう。

例えば日清食品ホールディングスの優待は、3年以上継続保有していると、自社製品詰め合わせの中身がアップグレードされます。

最低投資金額はいくらか

株主優待を受け取るためにも、最低投資金額がいくらか確認しておきましょう。

基本100株以上で優待品を受け取れるようになる銘柄がほとんどですが、中には1株から受け取れるものや、500株から受け取れるものもあります。

また1株いくらかによっても、最低投資金額がいくらかは変わりますよね。

資産と相談しつつ、どう配分していくか計画することが重要です。

長期でも成長が見込めるかチェック

長期でも成長が見込める銘柄を選びましょう。

配当や優待で満足できたとしても、数年後に株価が暴落していては損をしてしまいますよね。

株価が着実に上昇していけば、長期で保有していても怖くはありません。

売上高が3年以上継続して上昇

売上高が3年以上継続して上昇しているかをチェックしましょう。

継続して売り上げが伸びている企業であれば、今後も伸び続ける可能性は高いですよね。

売上が低迷している企業よりも、順調に成長している企業を探し出すのです。

営業利益成長率が前年比10%以上上昇

営業利益成長率が前年比10%以上上昇している銘柄もオススメです。

営業利益成長率も、売上高と同じく企業の成長性を測る指標。

企業の営業利益が平均的に何%成長しているかがわかります。

また営業利益がなぜこれだけ上がったのかも見ておけると安心です。

たまたま今年新商品を当てただけなのかどうかなど、確認しておくことで今後の成長性も予想できますね。

ROE15%以上

ROE15%以上の銘柄は、長期でも利益が見込めます。

ROEは自己資本利益率のことで、会社が自己資本を効率よく活かせているかどうかが測れる指標です。

返済が不要な自己資本をもとに、しっかりと利益を出せているかがわかることで、その企業が効率的に経営できているかわかります。

ROEが高いほど、優良企業であると判断できるわけですね。

PBR1倍超

PBR1倍超かどうかも確認しておきましょう。

PBRは株価純資産倍率のことであり、株価が割高か割安かを測ることができます。

高い成長が見込める銘柄は、PBRが高く、株価が割高になっているものです。

PBR1倍が基準で、1倍以上なら割高、1倍以下なら割安と判断できます。

長期間PBRが1倍以下の銘柄は、それだけ投資家たちからの評価が低く、信用力・ブランド力がない可能性があります。

一方、PBRが高い銘柄は投資家たちから「今後成長する」と期待されていると考えられるのです。

PER15倍超

PER15倍超の銘柄を探しましょう。

PERとは、株価収益率のことです。

PERの基準は15倍といわれており、15倍以上で割高、15倍以下で割安と判断されます。

今後成長が期待されている銘柄の場合、それだけ株価にも影響が起きて「割高」になるわけですね。

スイングトレードに適した銘柄の探し方!初心者でも利益を出すコツ

長期保有株で重要な考え方

長期保有株で重要な考え方を押さえておきましょう。

なんとなく長期で持ち続けるより、しっかりと自信を持っている方が、勝ちにつながりやすいです。

長期間保有していたらなぜか損していた、なんてことにならないように注意したいですね。

複数銘柄に投資してリスク分散

複数銘柄に投資して、リスク分散を意識しておきましょう。

「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があるように、一つの銘柄にだけ投資をしていると、損失が出てしまったときに取り返しがつかなくなってしまいます。

複数の銘柄に投資しておけば、一つで損失が発生しても、他の利益でカバーできる可能性があるわけです。

長期で一つの銘柄だけを保有するのは、リスクが高くなってしまいます。

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目標額を決めておく

長期保有株で利益を狙うなら、目標額を決めておきましょう。

目標を決めないでいると、「なんとなく投資して、原因はわからないが失敗した」という結末になりがちです。

具体的な目標額を決めることで、「これを達成するには何が必要か」がわかるようになり、どの銘柄を選ぶべきかにも影響が出てきます。

また目標額によっては、そもそも資産が足りないというケースもありえますよね。

その場合、投資よりも前に貯金を進める必要があるかもしれません。

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複利効果でお金を増やす

複利効果でお金を増やすことを意識しておきましょう。

長期投資の大きなメリットとして、複利効果があります。

複利とは、「投資によって得た利益」を再投資して、さらなる利益を狙いに行く方法です。

長期保有株で受け取った配当金を、再投資に回すということですね。

利益が利益を生み出す複利は、運用期間が長ければ長いほど、利益が膨らみやすくなります。

長期であれば押さえておきたい考え方ですよ。

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まとめ

長期保有株は、配当・優待・成長性という観点で選ぶようにしましょう。

今回紹介した条件を、できるだけ満たした銘柄がないか、じっくり探してみてください。

自分にぴったりの長期保有株を見つけたら、あとは投資して保有し続けるだけ。

短期的な変動には動じず、長い目で見るようにすることが大切です。

安心して長期保有できる銘柄を見つけて、将来に備えていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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