ロボアドバイザーに任せるのが合っているかも?長期分散投資について考えてみよう

突然ですが、ロボアドバイザー系投資の通称ロボアドをご存知でしょうか?

ウェルスナビが2020年12月にマザーズへ上場したことにより、その名を知った方も多いかと思います。

ロボアドとは、専用AIやノーベル賞受賞のアルゴリズムによって自動的な資産運用を行ってくれる、投資未経験者でも資産運用ができるとのことで一時期人気を博しました。

そこで今回は、これから投資を始めようと考えている方にとって、ロボアドで運用するのと自分で株のトレードを行うのとではどちらの方が良いのかを考察しました。

この記事でわかること

  • ロボアドについて
  • ロボアドが向いている人
  • ロボアドと自分でトレードを行うのであればどちらが良いのか

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目次

通称ロボアド:ロボアドバイザーとは?

ロボアドは、全自動型の資産運用サービスとなります。

ロボアドで設定した個人の情報から、商品の選定・積立・買付・運用構成を自動的に行ってくれるので非常に便利です。

元々ロボアドは長期分散投資思考の高いアメリカで始まりました。

そのことから、日本でも長期的な10年以上の資産運用を目的としており、リスク分散(※)を行うという視点も持っているため国内株式だけではなく海外株式への投資も行います。

初めての投資でいきなり海外株式への投資と聞くと驚くかもしれませんが、リスク分散といった面で考えると安心できるかもしれません。

また、ロボアドバイザーに資産を預けることで、これまでは資産運用のために一人ひとりが、金融市場だけでなく、政治や経済などのあらゆる事象を分析する必要がありましたが、そうした手間を掛けずに資産運用ができる時代になったと言えるでしょう。

では、ロボアドのサービスにはどのようなものがあるのか、ロボアドを使うメリットをご紹介します。

※リスク分散・・・資金を一つの金融商品にまとめて投資せず、値動きの異なるさまざまな種類の資産に分散して投資することにより、急な暴落等のリスクを分散し、安定性を増やすこと。

代表的な3大サービス:THEO(テオ)・ウェルスナビ・楽ラップ

日本で代表的なロボアドが、THEO・ウェルスナビ(WealthNavi)・楽ラップとなります。

THEOとウェルスナビに関してはロボアド専門の会社が行なっており、楽ラップに関しては楽天証券が展開をしているサービスです。

3サービスとも基本的にあらかじめ設定された設問に答え、ロボアドによって運用の流れが構成されて、年間の利回りは3サービスとも平均的に1~5%のリターンとなっています。

同じようなサービスを展開しているロボアドですが、各サービスによって最低投資単位や投資対象に違いがあるので運用前にきちんと確認しましょう。

最低投資単位に関してはTHEOと楽ラップは1万円から投資可能で、ウェルスナビに関しては積立は1万円からで通常の資産運用であれば10万円からの投資となります。

投資対象に関しては、THEOとウェルスナビはETF(上場投資信託)への投資となり、楽ラップに関しては投資信託への投資といった違いがあります。

そしてロボアドは全自動で運用を行ってくれるので運用手数料を設定しており、THEOとウェルスナビに関しては約1%、楽ラップは約0.6%の運用手数料となっています。

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ロボアドを運用するメリット

ではロボアドを使うと、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

先ほどからお伝えしていますが、ロボアドを使う一番のメリットは、投資の知識が無くてもロボアドが全自動で運用を行ってくれる点でしょう。

通常の投資は、自分でどのような投資があるのかを調べ、いくらの金額を運用するのかを決め、証券口座を作り、自分で商品や銘柄を決めなければなりません。

全く知識の無い投資未経験者からすると、途方もない道のりに思えてくるため資産運用をはじめる前に心が折れてしまうかもしれません。

そういった未経験者からすると、ロボアドは大変に便利な投資サービスと言えるでしょう。

他にもロボアドは通常の投資とは違い資産運用を目的としているため、売るという選択よりも買うという選択が多く、未経験者でも難しい判断を迫られることがないのです。

このようにロボアドを使うことで、投資未経験者でも資産運用を行うことができ、本来であれば金融市場の価格変動リスクなどを考えなければなりませんが、そういった難しいことはロボアドが全て行ってくれるのはメリットと言えるでしょう。

また、資産運用を考えてはいるけれど、なかなか時間が作れない方にもロボアドは向いています。

株式投資はギャンブルとは違うため、日々の生活の中で必ず勉強やトレードを見直す時間などを作らなけれ勝てるようにはなりません。

そういった方は、ひとまずロボアドにより長期投資を行い、時間の余裕が出てきてから自分で株のトレードを行うやり方もあります。

無理をしないことが一番大切です。

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ロボアドで運用するのと自分でトレードを行うのであればどちらが良い?

ロボアドは全自動で資産運用を行ってくれますが、自分でトレードを行うという選択肢もあります。

そもそも投資とは資産を増やすことが目的であり、利益を出すことが目指すべき目標であります。

中には普段から忙しく自分でトレードを行う暇がなく、それでも資産運用を行っておきたいという方もいるでしょう。

そこでここからは、実際にロボアドで資産を運用するのと、自分で株をトレードをするのであれば、どちらの方が利益を出すのが良いかをご紹介します。

結果的に見れば自分でトレードした方が良い

まず1番に、ロボアドは平均1%の運用手数料が回収される仕組みとなっています。

この1%という数字は、投資未経験者からすると安いように思えるかもしれません。

しかし投資の世界において1%の手数料というのは非常に高く、自らの証券会社の口座から株のトレードを行えばもっと安い手数料で取引が行なえるのです。

例えば、国内の現物株取引を100万円分行った場合には高くて500円程度の手数料しか発生しませんが、ロボアドで預かり資産として100万円を運用していれば1%の1万円が手数料となるのです。

これはETFのトレードを行ったときも株取引と同様の手数料となるため、ロボアドの手数料が如何に高いのかがわかるかと思います。

日々の仕事や家事により時間が作れない方にはロボアドをおススメできますが、投資の勉強が頑張れそうだという方にはご自身で行う株トレードをおススメします。

特にこれから株式投資を始めるという方にはテクニカル分析をおススメします。

難しい会社の業績や日々のニュースに惑わされることなく利益を掴みやすいと言えるでしょう。

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まとめ

  • ロボアドは全自動の資産運用サービスだが、手数料が高め
  • ロボアドは株のトレードを行う時間が無い方に向いている
  • 利益を求めるのであれば、ロボアドで運用するよりも自分でトレード行う方がおすすめ

いかがでしたでしょうか。

全自動で資産運用を行ってくれるロボアドですが、実際に運用するとなると高い手数料を支払わなければなりません。

ロボアドが構成するETFに関しても自分でトレードができるものが多く、海外ETFのメインである米国ETFに数種投資をすれば似たポートフォリオを構成することができるのです。

そのため、株の勉強をする時間を作れる方は自分で株のトレードを行った方が手数料は安く、リターンも技術次第で大きくすることができるのでおすすめです。

もちろん、どうしても自分で投資をすることが大変という方はロボアドを利用しても問題ないかもしれませんが、利益のほとんどを手数料で引かれ、損失が出る年もあるかもしれません。

投資や資産運用は結果的に資産がプラスになってなければ意味がありません。

その点を踏まえて、自分がどちらに投資をすべきか考えていきましょう。

米国ETFについては米国ETFって何?メリット・デメリットを徹底解説しますにて詳しく解説しています。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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