分配金は再投資と受取どっちを選ぶ方がいい?それぞれのメリット・デメリットも解説

分配金は再投資と受取どっちを選ぶ方がいい?それぞれのメリット・デメリットも解説

「分配金は再投資と受取どっちを選べばいいんだろう?」と疑問に思っていませんか?

分配金の設定に再投資と受取があるけど、どちらを選べばいいのかわからないという方が多いようです。

そこで今回は、分配金の再投資と受取の選び方について解説します。

また、それぞれのメリット・デメリットについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

分配金は再投資と受取どっちを選ぶ方がいい?

分配金の再投資と受取のどちらを選ぶべきかは、運用で得たお金を使うタイミングによります。

結論としては、以下のとおりです。

  • 今すぐお金が必要ではない方は再投資
  • 定期的にお金を受け取って使いたい方は受取

本章では、それぞれについて詳しく解説していきます。

今すぐお金が必要ではない方は再投資

今すぐお金が必要ではないなら、分配金は再投資を選ぶのがよいでしょう。

なぜなら、分配金を運用に回し続けると複利効果が働き、資産を大きく増やせる可能性が高まるからです。

複利効果とは、利益を元本に加えて運用し、資産の増え方を加速させる仕組みのことです。

たとえば、100万円を年利5%で運用すると1年目の利益は5万円ですが、この5万円を受け取らずに元本に加えて再投資すると2年目は105万円に対して5%の利益がつきます。

これを繰り返すことで、単に毎年5万円ずつ受け取る場合と比べて、年数が経つほど資産の増え方が大きくなります。

100万円を年率5%で10年間運用した場合、複利と単利の差は以下のとおりです。

  • 複利:約162万円
  • 単利:約150万円

なお、単利とは元本に対してのみ利息が計算される方式のことで利益を元本に組み入れないため、毎年の利益額は一定(この例では毎年5万円)となります。

したがって、将来のためにじっくりお金を増やしたい方は、分配金を再投資するのがよいでしょう。

定期的にお金を受け取って使いたい方は受取

定期的にお金を受け取って使いたい方は「受取」を選ぶのが適しています。

受取を選択すると、ファンドから支払われる分配金が証券口座に入金されるため、生活費や趣味の資金として自由に使えます。

特に、退職後の年金だけでは不安を感じる方や、毎月の暮らしに少しゆとりを持たせたい方にとって、定期的にキャッシュが手元に届く安心感は大きなメリットといえるでしょう。

一方で、分配金を受け取るとその分だけ運用に回る元本が減少するため、長期的な複利効果を得にくくなる点には注意が必要です。

こうした特徴を踏まえると、資産を大きく育てることよりも、投資の成果を日々の暮らしに還元して今の生活を充実させたい方に向いている選択肢です。

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分配金を再投資するメリット

本章では、分配金を再投資するメリットとして以下の内容について解説します

  • 複利効果が得られる
  • 使いすぎを防げる

それぞれみていきましょう。

複利効果が得られる

再投資を選ぶメリットは、資産の増加を加速させる複利効果を活かせることです。

たとえば、500万円を年利5%で20年間運用した場合、結果は以下のように大きく変わります。

運用方法 20年後の資産額
利益を毎回受け取る(単利) 約1,000万円
利益を再投資し続ける(複利) 約1,326万円

両者の差は約326万円にのぼり、運用期間が長くなるほど開きはさらに広がっていきます。

したがって、長期的に資産を増やしていきたいのであれば、再投資が有利だといえるでしょう。

使いすぎを防げる

分配金を現金で受け取ると、手元にお金がある安心感から、つい日々の出費に充ててしまいがちです。

しかし、再投資を選択すれば分配金は自動的に同じファンドの購入に回されるため、手元に現金が入る場面がなくなります。

その結果「自由に使えるお金がある」という意識が生まれにくくなり、衝動的な消費を自然と抑えることが可能です。

このように、再投資は本人の意志力に頼ることなく使いすぎを防ぐ仕組みとして機能し、同時に長期的な資産形成にも貢献します。

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分配金を再投資するデメリット

本章では、分配金を再投資するデメリットとして以下の内容について解説します。

  • 含み損が拡大するリスクがある
  • 投資の成果を肌で感じにくい

それぞれみていきましょう。

含み損が拡大するリスクがある

分配金での買い増しが続くと投資元本が増えるので、基準価額(投資信託の値段)が下落した際の損失額は膨らみます。

そのため、保有口数を増やした直後に相場が急落すると、受取を選んだ場合よりも含み損が大きくなるケースがあります。

つまり、分配金を再投資すると、相場の下落時に含み損が大きくなりやすい点がデメリットです。

再投資は、資産が増える可能性と下落局面でのリスクが表裏一体であることは理解しておきましょう。

投資の成果を肌で感じにくい

分配金を再投資に回す場合のデメリットとして挙げられるのが、投資の成果を実感しにくいという点です。

再投資では分配金がそのまま追加購入に充てられるため、手元にお金が入ってくる感覚がありません。

銀行預金であれば利息が口座残高として目にみえて増えますが、再投資型の投資信託では基準価額の変動もあり、資産がどれだけ増えたのかを直感的に把握しづらくなります。

特に投資を始めたばかりの方にとっては、日々の値動きに一喜一憂するばかりで「投資をしている意味があるのだろうか」と不安を感じやすくなるでしょう。

こうした実感の乏しさはモチベーションの低下につながり、長期投資を続ける上での心理的なハードルになる場合があります。

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分配金を受け取るメリット

本章では、分配金を受け取るメリットとして以下の内容について解説します。

  • 定期的な収入が得られる
  • ポートフォリオのリバランスに使える

それぞれみていきましょう。

定期的な収入が得られる

投資信託の分配金を受け取るメリットは、定期的なキャッシュフローを確保できる点にあります。

毎月や年数回などあらかじめ決められたタイミングで運用収益の一部が手元に届くため、生活費の補填や趣味・旅行の資金として柔軟に活用できます。

特に退職後の生活においては、年金収入だけでは不足しがちな日々の支出を補う有力な手段となるでしょう。

ポートフォリオのリバランスに使える

投資信託の分配金を受け取ることは、ポートフォリオのリバランスに活用できることもメリットです。

運用を続けていると、相場の変動によって初めに設定した資産配分が崩れることがあります。

たとえば、株式ファンドの基準価額が大きく上昇した結果、ポートフォリオにおける株式比率が当初の目標よりも高くなってしまうことがあります。

ですが、受け取った分配金を債券ファンドや現金に振り向けると、わざわざ保有資産を売却しなくても配分を調整することが可能です。

定期的に入ってくるキャッシュフローをリバランスの原資として計画的に使うことで、リスク管理をしながら効率的な資産運用を続けられるでしょう。

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分配金を受け取るデメリット

本章では、分配金を受け取るデメリットとして以下の内容について解説します。

  • 元本が増えにくい
  • インフレ負けしやすくなる

それぞれみていきましょう。

元本が増えにくい

分配金を受け取るデメリットは、複利効果が十分に働かず元本が増えにくくなる点です。

本来であれば、運用益を元本に組み入れることで「利益が利益を生む」複利の恩恵を受けられます。

ですが、分配金として受け取ってしまうと、この雪だるま式の資産成長が鈍化してしまいます。

特に長期投資においては、分配金を受け取る場合と再投資する場合とでは、最終的な資産額に大きな差が生じることがあるため注意が必要です。

インフレ負けしやすくなる

分配金を受け取っても、すぐに使う予定がなければ現金のまま手元に置いておくケースは少なくありません。

ただ、その間にもインフレが年2%〜3%で進行する環境では、現金の実質的な価値は時間とともに目減りしていきます。

運用を続けていれば物価上昇に見合ったリターンを得られる可能性がありますが、一度分配金として受け取った資金はその機会を失うことになります。

つまり、分配金を受け取ること自体が、知らず知らずのうちにインフレ負けのリスクを高めている点に注意が必要です。

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分配金の再投資と受取の変更方法

自分の目的と今の設定が合っていないと気づいた方はコースを変更しましょう。

手続きは次の4つのステップで完了します。

  1. 証券会社にログインする:PCやスマートフォンのアプリから、マイページを開く。
  2. 「保有商品一覧」を開く:現在保有している投資信託のリストを表示させる。
  3. 「分配金コース」の項目を確認する:各銘柄の横に「受取」や「再投資」といった現在の設定を確認する。
  4. 必要に応じて変更手続きを行う:目的に合わない設定になっていれば「変更」などのボタンからコースを切り替える。

なお、画面の名称や操作の流れは証券会社ごとに異なるため、迷った場合は各社のヘルプページを確認しましょう。

ライフプランの変化に合わせて、定期的に設定を見直す習慣をつけておくと安心です。

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よくある質問

分配金を再投資した場合税金はかかる?

再投資を選んだ場合でも、普通分配金には約20.315%の税金がかかります。

なぜなら分配金はいったん投資家へ支払われた扱いとなり、税引後の金額で再投資される仕組みだからです。

一方、元本払戻金(特別分配金)は自分が出したお金の払い戻しにあたるため、課税されません。

NISAで分配金を受け取ると税金はかかりますか?

NISAで受け取る分配金は、原則として非課税です。

通常、投資信託の分配金や株式の配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で保有する商品から得られる分配金は課税されません。

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まとめ

今回は、分配金は再投資と受取どちらを選ぶ方がいいのかについて解説しました。

再投資は複利効果で資産を育てたい方に、受取は定期的な収入を生活に活用したい方に適しています。

どちらを選ぶかは運用目的やライフプランによって異なるため、自分の状況に合わせて判断するのが大切です。

ぜひ本記事を参考に、自分に合った分配金コースを選んでみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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