ザラ場を見ない方がいい理由をわかりやすく解説!プロが教える効率的なトレード戦略と考え方

ザラ場を見ない方がいい理由とは?

「仕事の合間についチャートを見てしまう」「ザラ場の値動きに振り回されて、判断に自信が持てない」

株を始めたばかりの方ほど、こんな悩みを抱えがちではないでしょうか。

特に気になるのが「ザラ場」という時間帯です。

寄り付きや引けと何が違うのか、見たほうがいいのか、それとも見ないほうがいいのか。

情報が多いわりに、初心者にはわかりづらい存在かもしれません。

本記事では、ザラ場とは何かをわかりやすくまとめたうえで、なぜ「初心者はザラ場を見ないほうが判断しやすいのか」、そしてザラ場を見なくてもトレードは成り立つのかを丁寧に解説します。

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目次

ザラ場とは何か

「ザラ場」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどの時間帯を指し、何が特徴なのかを正確に説明できる人は多くありません。

特に初心者の方は、寄り付き・引け・ザラ場の違いが曖昧なまま「とりあえず動いている時間」として捉えてしまいがちです。

まずはここで、ザラ場の定義と役割を整理し、なぜこの時間帯が判断を難しく感じさせるのかを理解していきましょう。

ザラ場の定義と1日の取引時間

結論から言うと、ザラ場とは寄り付きと引けの間の取引時間を指します。

日本株の場合、取引時間は大きく次のように分かれています。

  • 寄り付き:市場が開いて最初に価格がつくタイミング

  • ザラ場:寄り付き後から引けまでの継続取引時間

  • 市場が閉まる直前、最後に価格がつくタイミング

ザラ場は時間としては最も長く、値動きも常に発生します。

そのため「ここを見ていないと損をするのでは」と感じやすい時間帯でもあります。

寄り付き・引けとの決定的な違い

寄り付きと引けは、多くの注文が一気に集まり、その時点での市場参加者の合意が価格に反映されやすい特徴があります。

一方ザラ場は、短期売買を行う参加者の注文が頻繁に入り、細かな上下動が繰り返されやすい時間帯です。

この違いを理解せずにザラ場を見続けると、「上がった」「下がった」という目先の動きに意識が引っ張られやすくなります。

なぜザラ場を見てはいけないのか

なぜザラ場を見てはいけないのでしょうか?

それは、ザラ場を見ることにより正しい判断ができなくなる可能性があるからです。

実際にチャートを見てご説明しましょう。

上図は、ある銘柄の日足チャートです。

矢印の場面を見ると、上ヒゲ陰線だからなんとなく翌日は下げそうかなと予測しやすいはずです。

しかし、実際にザラ場を見ていたらどうでしょうか?

必ずしも同じ判断を下せたでしょうか?

基本的に、長い上ヒゲが出ているという場合は、その日の中で一度強い上昇があったことを示しています。

つまり、もし前日などに空売りをして売り玉を持っていたら、翌日の上ヒゲが発生している場面では強い上昇により、損失が拡大してしまっている状態になるのです。

もし、リアルタイムで損失が膨らんでいくのを見ていたら、つい手仕舞いしたくなってしまいますよね。

後からチャートを見返してみれば確実に耐えた方がいい場面ですが、実際にザラ場を見ているとそうはいきません。

なぜなら、含み損を抱えるのはトレーダーにとって心理的負担が生じるからです。

せっかく、翌日陰線が出て利益に繋がるのに、このような判断ミスはとてももったいないことになります。

こうした状況を避けるためにも、「ザラ場を見ない」ということを徹底することは、初心者の方にとって有効な手段になりえるのです。

ザラ場を見なくてもトレードできるのか

ザラ場を見ないとトレードできないのではと感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

具体的にどうすればよいのかというと、マーケットが終わった後の終値ベースで翌日のトレードの判断をするか、もしくはザラ場の中で仕込んでおきたいというのであれば、引け間際の14:30~15:00くらいの間にトレードをするようにするとよいでしょう。

サラリーマンが株をする時間はいつ?効率的に利益を上げるためのトレード時間とはの記事でも解説していますが、終値ベースで判断をしていくことで取引時間の大きな株価の動きに惑わされることなく、正確な判断が下しやすくなります。

ザラ場で玉を入れたくなる気持ちももちろんトレーダーであればあると思いますが、入れた瞬間に逆方向に株価が動いてしまうこともあったり、初心者の方はタイミングに困ることもあるかもしれませんね。

自分の判断に自信があれば静観することもできるかもしませんが、不安な初心者の方であれば少しのマイナスで損切りを早めにしてしまって、損切り貧乏になってしまうかもしれません。

損切り貧乏については損切り貧乏はなぜ起きる?原因と対処法を徹底解説の中でもより詳しく解説していますが、初心者のトレーダーの方には起こりやすいものなので、注意するようにしましょう。

こうしたように、あらかじめトレード時間決めておけば、株価の動きに右往左往することなく、心にゆとりを持ってトレードをすることができます。

「ザラ場でトレードをしていないと損した気持ちになる」と感じるかもしれませんが、結果として終値ベースで判断した方が、株初心者の方には利益が上げやすいと言えるでしょう。

ザラ場で右往左往しないために必要なこと

ザラ場で右往左往しないためには、トレード時間を決めておくことが大切だということをお話しましたが、それだけでは不十分です。

なぜなら、正しいトレンド(局面)の判断ができなかったり、どの銘柄のどのタイミングでトレードをすれば利益を多く上げることができるかなど、株式投資で利益を上げることは簡単ではないからです。

上級トレーダーであれば、最適なタイミングで利益を狙いやすい銘柄に絞ってトレードをすることができますが、株初心者の方はそうした判断が難しいでしょう。

こうした判断力を磨くためには、何が必要でしょうか?

それは、株の技術を磨くことです。

株の技術は、エントリーやエグジットのタイミングなどももちろんですが、局面の判断力だったり、建玉の操作など様々な技術を磨くことが必要になります。

株の技術を磨くことで、ザラ場では右往左往することもなくなり、何パターンかストーリーを描くことにより、想定外の動きにも対応できるようになるでしょう。

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よくある質問|ザラ場に関するQ&A

Q1. ザラ場を見ないと、チャンスを逃してしまいませんか?

ザラ場を見ないことで、必ずしもチャンスを逃すわけではありません。

確かにザラ場では値動きが頻繁に起こりますが、その多くは短期的な売買による揺れです。

日足や終値ベースで見ると、結果的に「大きな流れは変わっていない」ケースも少なくありません。

特に初心者のうちは、細かな動きを追うよりも、一日の終わりで全体像を確認する方が判断しやすいことが多いでしょう。

Q2. デイトレードをする人でも、ザラ場は見ないほうがいいのですか?

デイトレードの場合は話が少し変わります。

短時間で売買を行うスタイルでは、ザラ場の値動きが重要な判断材料になるからです。

本記事で扱っている「ザラ場を見ない」という考え方は、日足ベースでトレードする初心者や、会社員トレーダー向けのものです。

自分のトレードスタイルによって、ザラ場との向き合い方は変わると理解しておくとよいでしょう。

まとめ

    ザラ場とは、寄り付きと引けの間に行われる取引時間です。

    時間が長く値動きも多いため、初心者にとっては

    判断に必要な情報よりもノイズが多くなりやすい特徴があります。

    ザラ場を見ないという考え方は、「何もしない」という意味ではありません。

    終値や引け前を基準にすることで、より落ち着いた判断ができるようになります。

    大切なのは、自分に合ったトレード時間と判断軸を持つことです。

    ザラ場をどう扱うかを理解することで、チャートとの向き合い方はきっと楽になります。

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    この記事の監修者

    監修者プロフィール

    トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
    20歳で株の売買を始めてから20年間、
    「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
    その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

    現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
    日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
    どの市場でも大きな利益を生み出している。

    ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
    東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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    この記事を書いた人

    著者プロフィール
    根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
    1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

    地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

    その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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