【相場流】安値とは買いのシグナル?前の安値を活用して利益を伸ばすチャート術を解説!

【相場流株技術用語】前の高値・安値とは?

安値とは何かを正しく理解することは、株式投資で利益を積み上げるための第一歩です。

多くの初心者が「安くなったら買う」という単純な戦略で失敗するのは、その安値が「反発するポイント」なのか「さらなる下落の入り口」なのかを判断できていないからです。

本記事では、相場師朗先生が提唱する「相場流」の視点から、特に重要な指標となる「前の安値」の意味と活用法を徹底解説します。

闇雲なトレードを卒業し、根拠に基づいた技術を習得しましょう。

   
目次

前の高値・安値とは

前の安値は、上図の赤い点線の左部分のことを指します。

右側の点線部分を見ていただくと、前の安値である左側の赤い点線のローソク足よりも上で踏み留まっていることが確認できるかと思います。

これが、前の安値を切り上げている状態です。

その後、株価が上昇していく様子が見て取れますね。

このように、前の安値を切り上げている状態のときは、株価は上昇に繋がりやすい状態であると言えます。

同様に、前の高値を切り下げている場合は、その後下落の動きに繋がる場面が多いようです。

これを、その他の相場式シグナルと組み合わせて使えれば強いシグナルになりそうですね。

最もわかりやすい売買シグナルとして、【相場流株技術用語】下半身・逆下半身とは?忘れがちな株技術を改めてチェック!にまとめているので、合わせてご覧になってみてください。

ちなみに、前の高値・安値を判断する部分は、その日の最高値・最安値で判断するようにしましょう。

トレンド転換を予測するためには

株価が上昇に転じる際、チャートには必ずと言っていいほど共通のサインが現れます。

それが「安値切り上げ」です。前の安値よりも、次に現れた安値の方が高い位置にある状態を指します。

これは、投資家が「前の安値まで待たなくても、もっと高い位置で買いたい」と焦り始めている証拠であり、上昇トレンド発生の強力な予兆となります。

安値切り上げを確認できれば、自信を持ってエントリーの準備に入ることができます。

逆に、このサインが出ていない状況で「なんとなく安そうだから」という理由で買うのは、非常に危険なギャンブルと言わざるを得ません。

トレンド転換の初動を捉えるためには、この安値の推移を執拗に追いかける必要があります。

安値切り上げが上昇トレンドを形作る仕組み

上昇トレンドとは、高値と安値がそれぞれ前回の水準を上回り続ける状態のことです。

特に安値の切り上げは、下落のエネルギーが枯渇し、買いのエネルギーが蓄積されていることを明確に示します。

チャート上で前の安値を下回らずに反転する動きが確認できたら、それは相場の潮目が変わった合図です。

このとき、単に安値が上がっているだけでなく、出来高の推移なども観察するとより精度が高まります。

安値が切り上がるタイミングで買いが活発になっていれば、それは本物の上昇トレンドである可能性が高いでしょう。

相場流では、このような基本的な動きを積み重ねて、大きな利益を狙う戦略を立てていきます。

ダブルボトムと安値切り上げの関係性

一般的に「ダブルボトム」と呼ばれるチャートパターンも、本質的には安値の攻防を表しています。

2つの谷がほぼ同じ高さ、あるいは2つ目の谷が少し高い位置にある場合、それは強力な反転シグナルとなります。

相場流では、この2つ目の谷が「前の安値を切り上げているか」を厳格にチェックします。

もし2つ目の安値が前の安値を下回ってしまったら、それはダブルボトムとは呼べず、下落の継続を示唆する形になります。

このように、用語の形だけを覚えるのではなく「安値がどう動いたか」という本質にフォーカスすることで、ダマシに遭う確率を大幅に減らすことができます。

株の正しい勉強方法は?優待・ファンダ・テクニカルそれぞれ完全ガイド

前の高値・安値を超えた時に注意が必要な理由

前の安値を守りきれず、株価がその水準を下に抜けてしまうことを「安値更新」と言います。

これは上昇トレンドの否定であり、多くの場合、下落スピードの加速を招きます。

なぜ安値を更新すると株価は急落しやすいのでしょうか。

そこには、市場参加者の損切りや空売りの仕掛けといった、複雑な心理と需給の悪化が隠されています。

安値を割り込んだ瞬間、それまで「ここは割れないだろう」と信じて買いポジションを持っていた投資家たちの希望は絶望へと変わります。

この心理的ショックが連鎖的な売りを呼び、相場はパニック状態に陥ります。

プロの投資家はこの瞬間を冷静に観察し、下落に乗じる戦略をとることが多いのです。

サポートラインの崩壊と損切りの連鎖

前の安値付近には、多くの投資家が損切り注文(ストップロス)を置いています。

株価が安値をわずかに下回った瞬間、これらの注文が自動的に発動し、さらなる売り圧力を生みます。

これがさらなる価格下落を呼び、さらに下の水準に置いてあった損切り注文をも巻き込んでいく「損切りの連鎖」が起こります。

初心者が最も避けなければならないのは、この下落の渦中に飛び込んでしまうことです。

「前の安値を割ったら投げる(売る)」というルールを徹底できていないと、一瞬のうちに含み損が拡大し、取り返しのつかないダメージを負うことになります。

安値は単なる買い場ではなく、撤退すべきラインでもあることを肝に銘じておきましょう。

空売り勢の参戦による下落の加速

安値を更新する場面では、新規の売り注文、つまり「空売り」も急増します。

テクニカル分析を重視するトレーダーにとって、前の安値割れは絶好の売りシグナルです。

買い方の投げ売りと、売り方の新規参戦が重なるため、出来高を伴った急落が発生しやすくなります。

このような場面では、逆張りの買いを入れるのは厳禁です。

相場の流れに逆らわず、下落が止まるまで静観するか、あるいは技術を磨いて空売りで利益を狙う側に回る必要があります。

安値を割った直後の動きは、市場の残酷さと合理性を最も象徴する場面の一つと言えるでしょう。

移動平均線と安値を組み合わせた勝率の高いエントリー術

安値の動きを単体で見るのも有効ですが、相場流の真骨頂は「移動平均線」との組み合わせにあります。

特に5日移動平均線や20日移動平均線の傾き、そして株価との位置関係を安値の動きと連動させることで、エントリーの精度は劇的に高まります。

例えば、株価が前の安値を切り上げている状況で、5日移動平均線が上向きに転じ、さらに株価がその上に乗ってきた場合、これは非常に強力な買いシグナルとなります。

このように、複数の根拠を重ね合わせることが、投資の世界で生き残るための鍵となります。

PPP(パンパカパン)と安値の相関

相場流の代表的な用語に「PPP(パンパカパン)」があります。

これは、上から順に5日、10日、20日、50日、100日などの移動平均線が並び、すべてが上を向いている最強の上昇トレンドの状態を指します。

PPPの状態では、一時的な押し安値(調整)があっても、前の安値を割り込まずに反発し続けるのが特徴です。

PPPの最中に現れる「安値切り上げ」は、トレンドの継続を確信させるシグナルです。

逆に、最強の並びであるはずのPPPで前の安値を割り込み始めたら、それはトレンドの終焉や深い調整の入り口である可能性を疑わなければなりません。

移動平均線という大きな流れの中で安値を捉える癖をつけましょう。

下半身・逆下半身との組み合わせで精度を上げる

相場流の基本シグナルである「下半身」も、安値の概念と密接に関係しています。

下半身とは、5日移動平均線をローソク足の実体が半分以上突き抜けて上昇した状態を指します。

この下半身が出現した際、その直前の安値が「前の安値」を切り上げていれば、その上昇の信頼度は格段に増します。

一方で、逆下半身(5日線を実体が割り込む)が発生し、かつ「前の高値」を切り下げている場合は、本格的な下落トレンドへの転換を警戒すべきです。

安値・高値の推移という「点の分析」と、移動平均線という「線の分析」を組み合わせることで、チャートの景色はより鮮明に見えてくるはずです。

まとめ

  • 前の安値切り上げ、高値切り下げはそれぞれ上昇・下落に繋がりやすい
  • 前の高値・安値は多くのトレーダーが意識するポイントになる
  • 前の高値・安値を抜けた際は慎重に見極めながら、利益を狙う必要がある

いかがでしょうか。

今回は、前の高値・安値について見てきました。

相場先生の講義の中でもよく出てくる言葉なので、しっかりと覚えておきましょう。

【相場流株技術用語】トライ届かずとは?忘れがちな株技術をあらためてチェック

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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