【相場流】なぜザラ場は見ない方がいいのか。実例をもとに解説します

当サイトの監修者である株歴37年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生の言葉の中に、「ザラ場は見るな」というものがあります。

ザラ場とは、寄り付きと引けの間の取引時間のことを指します。

「取引時間にトレードしないと利益が取れないのでは」

と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

もっと効率の良いトレードができる方法があるのです。

今回は、日足ベースでのトレードを想定しながら、

相場先生の教えのひとつでもある「ザラ場は見るな」について、見ていきましょう。

この記事でわかること

  • なぜザラ場を見てはいけないのか
  • ザラ場を見なくてもトレードできるのか
  • ザラ場で右往左往しないために必要なこと

【株技術】プロトレーダーが語る「負け続ける思考パターン」とは?

目次

なぜザラ場を見てはいけないのか

なぜザラ場を見てはいけないのでしょうか?

それは、ザラ場を見ることにより正しい判断ができなくなる可能性があるからです。

実際にチャートを見てご説明しましょう。

上図は、ある銘柄の日足チャートです。

矢印の場面を見ると、上ヒゲ陰線だからなんとなく翌日は下げそうかなと予測しやすいはずです。

しかし、実際にザラ場を見ていたらどうでしょうか?

必ずしも同じ判断を下せたでしょうか?

基本的に、長い上ヒゲが出ているという場合は、その日の中で一度強い上昇があったことを示しています。

つまり、もし前日などに空売りをして売り玉を持っていたら、翌日の上ヒゲが発生している場面では強い上昇により、損失が拡大してしまっている状態になるのです。

もし、リアルタイムで損失が膨らんでいくのを見ていたら、つい手仕舞いしたくなってしまいますよね。

後からチャートを見返してみれば確実に耐えた方がいい場面ですが、実際にザラ場を見ているとそうはいきません。

なぜなら、含み損を抱えるのはトレーダーにとって心理的負担が生じるからです。

せっかく、翌日陰線が出て利益に繋がるのに、このような判断ミスはとてももったいないことになります。

こうした状況を避けるためにも、「ザラ場を見ない」ということを徹底することは、初心者の方にとって有効な手段になりえるのです。

ザラ場を見なくてもトレードできるのか

ザラ場を見なきゃトレードできないのではと感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

具体的にどうすればよいのかというと、マーケットが終わった後の終値ベースで翌日のトレードの判断をするか、もしくはザラ場の中で仕込んでおきたいというのであれば、引け間際の14:30~15:00くらいの間にトレードをするようにするとよいでしょう。

サラリーマンが株をする時間はいつ?効率的に利益を上げるためのトレード時間とはの記事でも解説していますが、終値ベースで判断をしていくことで取引時間の大きな株価の動きに惑わされることなく、正確な判断が下しやすくなります。

ザラ場で玉を入れたくなる気持ちももちろんトレーダーであればあると思いますが、入れた瞬間に逆方向に株価が動いてしまうこともあったり、初心者の方はタイミングに困ることもあるかもしれませんね。

自分の判断に自信があれば静観することもできるかもしませんが、不安な初心者の方であれば少しのマイナスで損切りを早めにしてしまって、損切り貧乏になってしまうかもしれません。

損切り貧乏については損切り貧乏はなぜ起きる?原因と対処法を徹底解説の中でもより詳しく解説していますが、初心者のトレーダーの方には起こりやすいものなので、注意するようにしましょう。

こうしたように、あらかじめトレード時間決めておけば、株価の動きに右往左往することなく、心にゆとりを持ってトレードをすることができます。

「ザラ場でトレードをしていないと損した気持ちになる」と感じるかもしれませんが、結果として終値ベースで判断した方が、株初心者の方には利益が上げやすいと言えるでしょう。

ザラ場で右往左往しないために必要なこと

ザラ場で右往左往しないためには、トレード時間を決めておくことが大切だということをお話しましたが、それだけでは不十分です。

なぜなら、正しいトレンド(局面)の判断ができなかったり、どの銘柄のどのタイミングでトレードをすれば利益を多く上げることができるかなど、株式投資で利益を上げることは簡単ではないからです。

上級トレーダーであれば、最適なタイミングで利益を狙いやすい銘柄に絞ってトレードをすることができますが、株初心者の方はそうした判断が難しいでしょう。

こうした判断力を磨くためには、何が必要でしょうか?

それは、株の技術を磨くことです。

株の技術は、エントリーやエグジットのタイミングなどももちろんですが、局面の判断力だったり、建玉の操作など様々な技術を磨くことが必要になります。

株の技術を磨くことで、ザラ場では右往左往することもなくなり、何パターンかストーリーを描くことにより、想定外の動きにも対応できるようになるでしょう。

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まとめ

  • ザラ場での取引は初心者では翻弄されやすい
  • ザラ場を見なくてもトレードは可能
  • ザラ場で右往左往しないために、株の技術を磨くことが大事

いかがでしょうか?

ここまで、ザラ場を見ない方がいい理由について解説してきました。

ザラ場の動きに乗ってエントリーしてしまうと、大きな流れに逆らってしまうこともあります。

株の技術を磨くことで、ザラ場の動きに左右されないトレードを実現できるので、正しい技術をもとにトレードができるように、しっかりと練習をしましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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