相場格言「相場師は孤独を愛す」とは

相場師は孤独を愛す

相場格言「相場師は孤独を愛す」という言葉をご存知でしょうか?

文字のまま理解すると「相場師は1人でいるのが好きで、他者と関わり合うことが苦手」となりますが、実はそういう意味ではなく、株式投資において重要な気持ちの持ちようを教えてくれています。

トレードが上手くいかないと自身の投資判断に不安が生じて、周囲のトレーダーや信用できるアナリストの意見を受け売りする癖がついてしまうかもしれません。

しかし、それでは一生利益を上げ続けるトレーダーになることは難しいでしょう。

相場格言「相場師は孤独を愛す」では、他者に流されるのではなく自身のトレード軸を持って判断することの大切さを教えてくれています。

では、どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

この記事でわかること

  • 相場格言「相場師は孤独を愛す」の意味と教訓
  • 格言を活かすシチュエーション

相場格言「もうはまだなり、まだはもうなり」とは

目次

格言の意味とその教訓

相場格言「相場師は孤独を愛す」の発言者や出典元は、残念ながら不明です。

ただし、似たような意味の相場格言である「人の行く裏に道あり花の山」・「友なき方に行くべし」と同じくらい知名度が高く、多くのトレーダーに役立てられています。

「相場師は孤独を愛す」と聞くと「相場師は1人でいるのが好きで、他者と関わり合うのが苦手なのかな?」と思われる方が多いと思いますが、この相場格言はそういった意味ではありません。

実際に株式投資をされている方はイメージが湧きやすいかと思いますが、株式投資はどちらかというと個人競技(ゴルフ・ボウリング・格闘技などのような)ですよね。

ただし全員が全員独学でスタートするわけではなく、指導者(先生)やチームメイトが近くにいることもあると思います。

でも実際の競技(投資)自体は1人でおこなうので最終的な判断や行動まで指導者やチームメイトに委ねるわけにはいかず、自分自身で決定を下しますよね。

また、株式投資は他者とのコミュニケーションが必須というわけでもなく、言ってしまえば1人で自己完結させることが可能です。

このような理由から、株式投資をおこなう相場師は自然と「孤独」になっていき、最終的に相場師自ら「孤独」を求めるようになっていきます。

ではなぜ相場師は孤独を求めるのでしょうか?

それは、株式投資において勝ち続けるためには他者の意見や行動ばかりを真似したりアナリストの言うことばかりを鵜呑みにしたりするのではなく、どんなときも自身のトレード軸を持ってブレない姿勢を貫く必要があるからです。

ただ「他者と違う行動をとれ」と言っているのではなく、「あの人がこうしたから、私もこうしよう」といった行動を続けていては大きく儲けることはできないということを示しています。

孤独を貫いている相場師が必ず儲けるのかと聞かれたら、100%そうだと言い切れるわけではありません。

ただし、分析の甘い憶測や他者からの情報を一部だけつまみ出して投資をしているトレーダーよりは儲ける可能性が高いですよね。

このように、大きく儲けることができる相場師は取引手法やチャートの見方を自分のものにしているので、他者の意見があってもなくても惑わされずにトレードをすることができます。

この結果が「相場師は孤独」であるという状態を生み出したのでしょう。

ただし、現在は昔と比べるとインターネットが普及していることからトレーダー同士で繋がりを生むことがかなり容易になっています。

完全に孤独を貫く必要はありませんが、お互いを惑わせてしまいそうなマーケット情報や予測についての話題は控えた方がいいかもしれません。

格言を活かすべきシチュエーション

では、実際にこの相場格言を活かすべきシチュエーションを紹介します。

株式投資においては、なんといっても周りに惑わされないという強い信念を持つことが大切です。

  • 周囲で話題になっている株式

以下で紹介するような、周囲で話題になっている株式が存在していたとしてもそれは購入する理由に直結するものではありません。

  • テレビで有名なアナリストが勧めていたから
  • 株で成功した人がその株を持っているから
  • 有名人が「この株は絶対上がる」と言っていたから
  • 友人がみんな購入していたから

このような理由だけで株式を購入することは非常に危険です。

言ってしまえば、この理由には自身が納得する根拠がありませんよね。

他者がその株をどれだけお勧めしていたとしても、自身のトレード軸に沿った分析をして投資判断を下すことが重要です。

もし、おすすめされたとしても、実際の株価チャートを自分で分析してみて、最終的な投資判断は自分自身でするようにしましょう。

他人の意見だけで投資判断をしていたら、いつまでたっても自分自身のトレード技術を鍛えることはできません。

もし損をしてしまっても「誰それのせいで失敗した」と考えてしまったら、せっかくの成長や気付きの機会も無くなってしまいます。

全てのことを自分の責任としてとらえ、なぜトレードが上手くいったのか、逆に失敗してしまったのかを分析していくようにしましょう。

まとめ

  • 相場格言「相場師は孤独を愛す」とは、他者に流されずに自身だけのトレード軸を貫くことが大切という意味
  • 発言者や出典は不明
  • 周囲でお勧めされていたり人気があるような株式でも、自身できちんと分析をして根拠づけてからトレードをしよう

本記事では、相場格言「相場師は孤独を愛す」の意味や教訓、活かすべきシチュエーションをご紹介しました。

株式投資は孤独との戦いでもあります。

もちろん、株仲間を作って意見を交換し合うのは自由ですが、人の意見だけで投資判断をするのは危険です。

自分自身のトレード技術をしっかりと磨いて、自己責任でトレードをしていくようにしましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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