相場格言「株価の里帰り」とは?株初心者にもわかりやすく解説します

株価の里帰り

「株価の里帰り」という相場格言をご存知でしょうか?

私たちが里帰りをするように、株価も里帰りをするようです。

なんだかおもしろいですよね。

この相場格言について知っておくと、これよりも少し余裕を持った心で株式投資をすることができるようになるかもしれません。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事でわかること

  • 「株価の里帰り」の出典
  • 意味と教訓
  • 格言を生かすシチュエーション

相場格言「人の行く裏に道あり花の山」とは

目次

格言の出典

相場格言「株価の里帰り」の出典は、残念ながら不明です。

いつ頃から言い伝えられている言葉なのか、誰が言った言葉なのかということもわかっていません。

同じような意味を持つ相場格言として「株価はもとの古巣に帰る」というものがあります。

こちらは、株式評論家である犬丸正寛氏が残した言葉です。

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格言の意味とその教訓

次に、相場格言「株価の里帰り」の気になる意味やその教訓についてご説明していきます。

株式投資を実際におこなっている方は心当たりがあるかもしれませんが、株価はある特性を持っています。

それは、株価が上昇しているときは過去につけた高値(天井)を目指して上がり続けて、逆に下落しているときは過去につけた安値(底値)にまで戻ろうとするというものです。

あなたは保有しているある株式を売ろうとしているとき、自然と過去につけた高値を覚えていて、「もう少しで高値を更新しそうだから、そろそろ株価は下落するだろう」とトレンドの転換点を予測したりしていませんか?

逆もまた然りで、安値近くにまで株価が下がると「そろそろ株価は上昇するだろう」と予測するしやすくなるかと思います。つまり、株価は高値まで上昇したら安値まで下落し(戻り)、そのあとはまた高値まで上昇し…といったように元の水準に戻ると考えられています。

多くのトレーダーはこのように、過去につけた高値や安値をトレンド転換点のサインとして見ており、その結果、株価にもその心理が反映されています。

つまり株価にとってのふるさとは安値の水準であり、そこから相場格言「株価の里帰り」という言葉が誕生したのだと考えられます。

しかし、相場格言「株価の里帰り」を過信しすぎるのはあまりよくないかもしれません。というのも、株価が戻ってくるとは言ってもどれくらいの時間をかけて戻ってくるのかはだれにもわかりません。

1週間そこらで戻ってくることもあれば、3年かけて戻ってくるなんてこともあるかもしれませんね。

ここで1つ例を用いてみましょう。あなたはある株式を保有していましたが、ひょんなことから株価が大暴落して含み損が発生してしまったとします。

このとき、相場格言「株価の里帰り」を鵜呑みにしたとすると「株価が大暴落しちゃったけど、底値をつけてすぐに戻ってくるだろう」と考えるのではないでしょうか?

しかし上記でも触れたように、相場格言「株価の里帰り」が本当だとしても、どれくらいの時間をかけて戻ってくるかを予想することはできません。非常に長期間にわたる可能性もあります。

よって、少し待っても株価が戻ってくる兆しがない場合、このまま損切りを遅らせ続けていても含み損を膨らませるだけになってしまうかもしれません。投資の資金効率の面からも、時には思い切った損切りも大切です。

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格言を生かすべきシチュエーション

では、実際にこの相場格言を生かすべきシチュエーションを紹介します。

  • 買いたいけど手が出せないほど高騰している銘柄

どうしても買いたい株式があっても、自分の投資資金ではとてもじゃないけど手が出せないといったことがあるかもしれません。自分がその株式に投資するべきだと思ったなら、そちらをすぐに諦める必要はないでしょう。

というのも、相場格言「株価の里帰り」によれば、しばらく待っていればいつかは株価がもとの水準に戻ってきます。

上記で見たように含み損が発生しているわけではないので、投資できるようになるまでしばらく待ってみるのも一つの手と言えるでしょう。

あとは、テクニカル分析などを組み合わせて、エントリータイミングを見極めることができるようになれば、より利益を狙ったトレードができるようになるはずです。

テクニカル分析については、株価を動かす投資家心理とは?ファンダメンタルズ分析の限界とテクニカル分析の有用性の記事をご覧ください。

まとめ

  • 相場格言「株価の里帰り」とは、株価は高値まで上昇し安値まで下落する…というように元の水準まで戻ってくるという意味
  • 元々は多くのトレーダーが高値と安値をトレンドの転換点として意識しており、それが株価に反映されるようになった
  • テクニカル分析を組み合わせて考えれば、より良いタイミングでエントリーすることができる

いかがでしたでしょうか?

本記事では相場格言「株価の里帰り」について、意味やその教訓、生かすべきシチュエーションをご紹介してきました。

ぐんぐん上昇している株価もいつかは下落し、下げ止まったらまた上昇し始める…といったように、株価には元の水準に戻ってくるという習性があります。

しっかり株価の流れを捉えた上で、こうしたポイントもチェックしておくとよいかもしれませんね。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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