当サイトの監修をされている「相場師朗(あいばしろう)」先生が講義の中でよく使われる用語で「9の法則」というものはご存知でしょうか?
書籍やセミナーで相場先生がお話することも多いので、「聞いたことがある!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
9の法則は、エントリー・エグジットのタイミングを見極める上でも覚えておくととても便利な考え方です。
この記事では改めて「9の法則」という相場先生がよく使われる株技術用語についての解説と、実際のチャート上での見方をお伝えしていこうと思います。
まずは用語を理解して、先生の手法を再現できるように練習をしていきましょう。
この記事でわかること
- 相場先生の株用語「9の法則」について
- エントリー・エグジットの見極め方
- 9の法則の注意点
9の法則とは
9の法則とは、上図の赤丸の中から青丸の部分までのローソク足の動きの法則性のことを言います。
この図では、上昇における9の法則の動きですが、下落の際でも基本的に見方は同じです。
見ていただくと、上昇の株価の動きが青丸の9日目で鈍っていることがわかるかと思います。
これは、上昇の局面でなく、下落の局面でも当てはまります。
どんな銘柄でも、ひたすら上がり続けるような銘柄は存在しません。
これは、投資家心理が大きく影響しているでしょう。
利益を確定したい投資家達の心理状況として、平均すると9日前後でこのような動きになるチャートの動きが多いようです。
トレンドに乗って上手くエントリーできた場合でも、エグジットのタイミングを間違えてしまうと利益を減らしてしまうことになるので、この法則は覚えておきましょう。
ただ、実際に明確に9日確実に続くというわけではなく、その他の要因などで上下する可能性もあるので、注視が必要です。
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エントリー・エグジットの見極め方
9の法則は、エントリー・エグジットのタイミングを見極める上でも活用できます。
具体的には、例えばエントリーするタイミングでは、上昇や下落が始まってから何日目かを見極めることが大切です。
下落が続いて9日目などで空売りで建玉してしまうと、その後すぐに株価が反転して損をしてしまう可能性があるので、下落が続いている状況で現在はどこにいるのかということを事前に把握しておくことが必要になります。
また、エグジットのタイミングでも、9の法則を意識するようにしましょう。
前述の図で言えば、青丸の陽線で手仕舞いができれば、ある程度利益を確保することができます。
まだトレンドが続くのではないかとタイミングを見誤ると、株価の動きが反転して利益が減ってしまうこともあるので、9の法則をもとに見極めの目を養うことが必要です。
エントリー・エグジットするときに、株価チャートを見て9の法則に当てはめて、現在どの段階にいるのかということを意識しておくようにしましょう。
9の法則の注意点
9の法則の注意点としては、必ず9日で株価の動きが変わるというわけではない点です。
9日を待たずして6日ほどで終わることもあれば、トレンドが形成されている局面ではもっと流れが継続することもあります。
ひとつのポイントとして覚えておいていただきたい法則ですが、「9」という数字にとらわれ過ぎないように気をつけましょう。
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まとめ
- 9の法則は売買のシグナルのひとつ
- エントリー・エグジットの見極めに使える
- 9日以外で流れが終息することもあるので注意して見ておく
いかがでしょうか?
ここまで、相場先生の株技術用語の9の法則について解説してきました。
9の法則はある程度規則性があるものですが、必ずそのとおりに動くというわけではありません。
実際にチャートを見ながら、株価の動きを予測できるようにする訓練をする必要があります。
相場先生主催の「株塾」では実際のチャートを活用しながらより詳しく解説をしています。
株のトレードはいきなり成功するものではなく、正しい知識の習得と練習の繰り返しで磨いていくことができます。
継続して努力を怠らないよう、日々練習をするようにしましょう。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。