デイトレで移動平均線を使うとき、「何本表示すればいいのか」「5分足ではどの期間を設定すればいいのか」と迷っていませんか。
結論、まずは5・20・60・100の4本を基準にすると、短期から長期までの流れを整理しやすくなります。
本記事では、デイトレ向けの移動平均線の設定、時間足別の使い分け、エントリー時の見方、設定変更時の注意点を初心者向けに解説します。
移動平均線はどう見ればいいの?株初心者にもわかりやすく解説します。
デイトレ向け移動平均線のおすすめ期間と設定例
デイトレードにおいて、移動平均線をどのように設定して使い分けるかは、勝率を左右する重要なポイントになります。
まずは、デイトレードでよく活用される時間足ごとの役割と、おすすめの期間設定を以下の表にまとめました。
| 時間足 | 役割と目的 | おすすめ期間設定 | 使い分けと注意点 |
| 5分足 | 具体的なエントリーと決済のタイミングを図る | 5・20・60・100 | 最も頻繁に見るチャートだが単体で見ると騙しに遭いやすい。必ず上位足で方向感を確認する。 |
| 15分足 | その日のメインとなるトレンドや節目を確認する | 5・20・60・100 | 5分足のノイズを減らして直近の強い流れを把握する。サポートやレジスタンスの目安として機能しやすい。 |
| 日足 | 大きなトレンドと相場全体の環境を認識する | 5・20・60・100 | デイトレであっても必須。日足が上昇トレンドなら買い目線など、大局に逆らわないトレードを心がける。 |
デイトレードで勝つためには、これらの時間足を組み合わせて分析する「マルチタイムフレーム分析」が欠かせません。
たとえば、5分足だけを見て「移動平均線が上向きになったから買おう」と判断しても、日足や15分足で強い下落トレンド中であれば、すぐに反落して損切りになってしまう危険性が高まります。
そこで、まずは日足チャートを開き、長期的な移動平均線の向きを確認します。日足全体が上昇傾向にあるならば、その日は「買い」を中心に戦略を立てるのが基本です。
次に15分足でその日の大まかな値動きのリズムをつかみ、最後に5分足の短期の移動平均線が上抜けたタイミングでエントリーするといった使い分けが理想的です。
各時間足に設定する期間は、プロも愛用する「5・20・60・100」を統一して設定しておくことで、どの時間軸を見ても同じ基準でトレンドの強弱を判断できるようになります。
短期的なノイズに惑わされず、大きな流れに乗ることを常に意識してチャートに向き合ってみてください。
移動平均線とは?デイトレの前に押さえたい基本

デイトレードの動画や本で必ずと言っていいほど登場する移動平均線。
何となく「線が上向きなら強い」「下向きなら弱い」と捉えている方も多いでしょう。
そもそも、移動平均線とは、ある一定期間内での終値の平均値をチャート上に表した折れ線グラフのことを言います。
移動平均線は、ローソク足とセットで活用することが一般的な使い方になります。
例えば、5日移動平均線であれば5日間の株価の終値の平均値を線で結んで表示した状態を表しています。
上記の図の中でいうと、ちょうど赤い移動平均線が5日移動平均線です。
上記の図では、赤、緑、青、紫で移動平均線に設定していますが、この色も変更することが可能です。
移動平均線の見方

移動平均線の最もオーソドックスな見方としては、移動平均線の向きを元にトレンドを判断するという使い方です。
例えば、上図でいうと、全ての移動平均線が上向きのため、この部分は上昇トレンドと判断することができます。
逆に、全ての移動平均線が下向きの時は下落トレンドと判断することができます。
デイトレとスイングで「時間軸」がどう違うか
移動平均線の期間設定を考えるうえで、重要なのが「自分がどの時間軸で考えているか」です。
数日〜数週間で売買を完結させるスイングトレードでは、日足チャートの5日・20日・60日などが、短期〜長期の目安としてよく使われます。
一方、デイトレードでは、1分足や5分足などの短い時間足で、1日の中の細かな動きを追う場面が増えます。
ただし、1分足だけを見ていると、全体の流れから切り離されてしまうこともあります。
そこで、日足や60分足などの「上位足」で大きな流れを確認しつつ、5分足や1分足といった「下位足」で細かい動きをチェックする、という組み合わせが意識されるようになります。
このように、移動平均線の期間設定は、「どの足で、どのくらいの期間の流れを見たいのか」という時間軸の考え方とセットで考えると整理しやすくなります。
移動平均線の活用方法や見方については【株技術】プロトレーダー直伝!移動平均線を使いこなそうの中でも詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
証券会社の初期設定で使われることが多い移動平均線の期間設定はこの3つ
証券会社のチャートを見た場合、初期設定では5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線の3つが設定されていることが多いようです。
これは、過去に株式市場が土曜日も営業していた名残であるといえます。
25日は土曜日を含めた約1ヶ月間の平均値、75日は約3ヶ月間の平均値という形で、土曜の営業も含めた形になっていることが多かったようです。

ちなみに、2021年時点で一番口座開設数が多いSBI証券のチャートではこのように移動平均線が表示されています。
SBI証券の場合は、5日、25日、50日で設定されているようですね。
基本的に、どの証券会社でもチャートは見れますが、見やすいチャートと見にくいと感じるチャートがあるかと思うので、自分にあったチャートツールを見つけてみるとよいでしょう。
ちなみに、当サイトの監修者である株歴40年のプロトレーダー相場師朗(あいばしろう)先生がよく使われているのは、パンローリングのチャートギャラリーというチャートソフトになります。
200日移動平均線とは?利益を生み出すための設定・コツをプロ目線で徹底解説
プロがおススメの移動平均線の期間設定とは
相場師朗(あいばしろう)先生が使う移動平均線は、5日移動平均線、20日移動平均線、60日移動平均線、100日移動平均線の4つがメインとなります。
なぜこの4つの移動平均線をメインに使っているかというと、前述のように過去土曜日に営業していた株式市場の名残を排除した設定をされているからです。
5日移動平均線は1週間、同様に20日は約1ヶ月、60日は約3ヶ月で、100日は約半年の株価推移を把握するために役立てられます。
では、なぜ複数の移動平均線を設定する必要があるのでしょうか?
初心者でもローソク足の見方がわかる!チャートを見るための基本を徹底解説
複数の移動平均線の期間を設定するメリット
複数の移動平均線を設定するメリットは、設定した期間内でのトレンドを把握することができるからです。
移動平均線は上昇や下落のトレンドを把握するために役立つ指標ですが、複数の移動平均線を設定しておくことで、長期、中期、短期でそれぞれトレンドがどのようになっているかを把握することができるのです。
5日移動平均線では短期的なトレンドを把握し、20日移動平均線では中期的なトレンドの把握をすることができます。
同様に、60日移動平均線で長期のトレンド、100日移動平均線ではより長期のトレンドを把握することができます。
この時注意していただきたいのが、より長期のトレンドの方が流れが強いことが多いということです。
日足、週足、月足で移動平均線の設定は変えた方がいい?
ローソク足の期間(日足、週足、月足)を変えたときに、移動平均線の設定はどうすればいいのかと感じるかもしれませんが、基本的には全て5、20、60、100の設定で問題ありません。
これは、デイトレードをする場合で分足や時間足を使う場合でも同じです。
実際にトレードをしてみたり、過去の株価チャートを見てみると、この4本の移動平均線が上手く機能していることを実感いただけるはずです。
もちろん、トレードに100%ということはあり得ないので、これらの移動平均線通りに株価が全て動くということはありませんが、基本となる移動平均線をこの4本設定しておくことで、今後の株価推移や方向感などの予測をしやすくなるでしょう。
移動平均線の期間設定は変更することができる
SBI証券のチャートでは、初期設定で5日、25日、50日の3つが設定されているとお伝えしましたが、この移動平均線の設定は変更することが可能です。
初期設定のまま使われている方もいらっしゃるかと思いますが、前述の通りプロトレーダーである相場先生が使っている移動平均線のように、期間設定を変更することができるのです。
実際に、自分自身で設定を変更してみて、トレードの判断をしやすい株価チャートの設定を見つけることができれば、より効率的にトレードをしていくことができるでしょう。
【初心者の基本】株価チャートの見方を解説!相場式シグナルも紹介
移動平均線の期間設定の変更方法
では、実際にどのように移動平均線の期間設定を変更することができるのか。
ここでは、国内口座開設数が最も多いSBI証券のHYPER SBIとパンローリングのチャートギャラリーでの移動平均線の期間設定の変更方法を見ていきましょう。
SBI証券のHYPER SBIで移動平均線の期間設定を変更する方法
【手順1】
SBI証券のHYPER SBIにログインします。
【手順2】
「チャート」の部分をクリックして、チャートを開きます。

【手順3】
テクニカル指標の「単純移動平均線」にチェックを入れ、設定をクリックする。

【手順4】
変数の部分の数字を変更すると、移動平均線の期間設定を変更することができます。

デフォルトでは、期間1に「5日」、期間3に「25日」、期間4に「50日」が設定されています。
相場先生のように設定いただく場合は、5日、20日、60日、100日に数字を変更し、チェックを入れていただければ設定を変更することが可能です。

パンローリングのチャートギャラリーで移動平均線の期間設定を変更する方法
続いて、パンローリングのチャートギャラリーでの移動平均線の期間設定を変更する方法を見ていきます。
【手順1】
パンローリングのチャートギャラリーを開きます。

【手順2】
チャートの左側にある銘柄名の部分を右クリックしてください。

もし、〇日平均と記載された表示がなければ、1段目の銘柄名が記載された部分を右クリックしてください。
【手順3】
右クリックして出てきた項目の中から、新規で追加する場合には「挿入」、既存で設定済みの移動平均線の期間設定を変更する場合には「追加」をクリックします。

【手順4】
銘柄選択ウィンドウが開いたら、指標を「移動平均」に選択し、期間の部分で設定したい移動平均線の数値を入力します。

以上でチャートギャラリーでも移動平均線の設定を変更・追加することができます。
ちなみに、相場先生が主宰している『株塾』の中では、既に相場先生の移動平均線の期間設定が適用されているファイルを無料でダウンロードいただけます。
移動平均線で期間設定をする際の注意点
移動平均線で期間の設定変更ができることはお伝えさせていただきましたが、注意しておくべきこともあります。
移動平均線の期間設定を複雑にし過ぎない
ある程度、移動平均線でのトレードに慣れてきた方にありがちなことですが、移動平均線の設定を複雑にし過ぎてしまうということです。
移動平均線は多く表示すればするほど威力を発揮すると感じられるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
むしろ、トレードの判断が難しくなってしまう可能性もあるので、あまり移動平均線の数を増やし過ぎるというのは避けましょう。
他のテクニカル指標を増やし過ぎない
これも経験を積んできたトレーダーにありがちですが、複数のテクニカル指標を取り入れるということもあまりおススメはできません。
トレードの精度が上がると感じられるかもしれませんが、どの指標をもとにトレード判断をすればいいのかが不明確になってしまう可能性があります。
「移動平均線では絶好のエントリーポイントだったのに、あっちの指標がダメだから」など、トレードの判断が難しくなってしまうこともあるでしょう。
また、あれもこれもと手を出すことによって、それぞれ中途半端な分析結果になってしまうこともありえます。
であれば、最もシンプルな「移動平均線」に絞って、トレードの技術を磨いていくことをおススメします。
狭く深く、一つのことを追求することで、より「トレード技術」を磨くことができるのです。
以上のこともご注意いただいた上で、移動平均線の設定をカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
【相場流株技術用語】PPP(パンパカパン)・逆PPPとは?移動平均線でトレンドの波をとらえよう
よくある質問
スマホのアプリでも移動平均線の設定は変更できますか?
ほとんどの証券会社のスマホアプリでも、移動平均線の期間設定は変更可能な場合が多いです。
チャート画面の設定メニュー(歯車のマークなど)からテクニカル指標の設定に進むと、数値を自由に入力できる項目が用意されています。
パソコンと同じ「5・20・60・100」に揃えておくことをおすすめします。
デイトレードで1分足を見る必要はありますか?
1分足はエントリーの最終的な微調整として使うことはできますが、初心者のうちは値動きが激しすぎて翻弄されやすいというデメリットがあります。
まずは5分足と15分足、そして日足を使って全体の流れを掴む練習から始めるのが安全です。
移動平均線の色はどのように設定するのが良いですか?
色に関する絶対的な決まりはありませんが、自分が一目で期間の違いを認識できる色を選ぶことが重要です。
例えば、短期線は赤、中期線は緑、長期線は青など、視覚的にパッと見て分かりやすい配色にしておくと、一瞬の判断が求められるデイトレードにおいてストレスなく対応できます。
まとめ
移動平均線は、「一定期間の平均価格を線にした指標」であり、価格の流れや方向性を整理するための道具です。
5日・20日・60日・100日といった期間設定は、それぞれに短期・中期・準長期・長期という役割を持たせやすく、デイトレでも日足・分足の両方で活用していくことができます。
大切なのは、「どの設定が絶対的な正解か」を探すよりも、「自分のトレードスタイルと時間軸に合った設定かどうか」を基準に考えることです。
初期設定やプロの設定は、あくまでスタート地点です。
そこから一歩進んで、過去チャートを振り返りながら、少しずつ期間を調整していくことで、自分の目にしっくりくる移動平均線の組み合わせが見えてきます。
線や指標を増やし過ぎず、短期・中期・長期の役割を意識したシンプルな構成から始めることで、チャートの情報を落ち着いて受け取れるようになります。
本記事の内容をきっかけに、「移動平均線の設定を変えてみる」「上位足と下位足をセットで見る」といった小さな一歩から、自分なりのチャート環境を整えていってみてください。
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株価チャートを見ていると、
「今は買っていい場面なのか」
「もう少し待つべきなのか」
「この上昇は続くのか、それとも一時的なものなのか」
「そもそも、チャートのサインがわからない」
など、判断に迷う場面は少なくないでしょう。
株塾体験会では、相場先生が、「移動平均線の向き」、「ローソク足の本数」を組み合わせながら「次にどう動く可能性が高いのか」を読み解いていきます。
特に見逃してはいけない「大きなトレンドサイン」は必見です。
【株塾受講者の声】
M・Aさん特徴は難しい専門用語ではなく、オノマトペのような直感で理解できる用語で講義を進めてもらえるので経済・経営学が解らなくても受講できます。

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。






