移動平均線はどう見ればいいの?株初心者にもわかりやすく解説します。

「株式投資をはじめてみたけど思うように勝てない」
「勝てるようになるためにテクニカル分析を使おうと思うけど、どれが良いのだろう?」

初心者の方が実際にトレードをはじめて、思ったように勝てないことでつまずいてしまうことはよくあります。

そこから勝てるようになるためにテクニカル分析を勉強しようとしたものの、種類がたくさんあり、どれを使えば良いのか分からなくなる方も多いのではないでしょうか。

そんな投資初心者の方におすすめしたいテクニカル分析が移動平均線です。

移動平均線はテクニカル分析の中でもシンプルで使いやすく、人気もあり多くのトレーダーが使っているため、一番はじめに習得すべきテクニカル分析なのです。

そこで今回は、移動平均線の見方や意識すべきポイントについて、ご紹介します。

この記事でわかること

  • 移動平均線について
  • 移動平均線の見方
  • 移動平均線を見る際に意識すべきポイント

「1本の移動平均線」シンプルな株価チャートの見方

目次

移動平均線とは

移動平均線とは、一定期間における株価の終値を平均化し、線としてつなぎ合わせた指標となります。

一定期間の株価を線にしたものとイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。

この移動平均線の一定期間は自由に設定することができ、5日や10日、100日といったように期間も様々あるのです。

上の図で言うと、赤が5日移動平均線、緑が20日移動平均線、青が60日移動平均線、紫が100日移動平均線、オレンジが300日移動平均線となっています。

移動平均線の期間や色は、各証券会社などのチャートツールの種類によって異なるので、確認が必要です。

自分で設定を変更できるものが多いので、見やすいように変更してみるとよいでしょう。

ちなみに、上記の設定は、当サイトの監修者である株歴38年以上のプロトレーダーである相場師朗(あいばしろう)先生が使っている設定です。

図を見ていただくと、株価が上昇している場面では移動平均線も綺麗な上向きの傾きになっていることがわかりますね。

この場合は、上昇トレンドと判断することができるのです。

トレンドについて詳しくは株のトレンドについて知る!テクニカルにおける上昇・下降トレンドとはの記事をご覧ください。

移動平均線は短期・中期・長期に分けられる

移動平均線は一定期間の株価を平均値化したもので、期間を自由に設定できると紹介しました。

その期間を移動平均線では大きく3つ、短期線・中期線・長期線に分けることができます。

期間の設定により移動平均線は短期・中期・長期に分けられるのですが、その代表としてよく使われるのが、

  •  短期線:5日
  •  中期線:25日
  •  長期線:75日

以上の設定となります。

それぞれの特徴としては、短期線は反映される期間が短いので株価の動きに合わせて反応しやすく、中期線は短期線よりも動きませんが滑らかな線を形成し、長期線は期間が長くなればなるほど反応が遅くなり、ゆるやかな線を形成されやすくなります。

ちなみに上記で紹介した移動平均線に期間は代表的なものであり自由に設定することができるので、自分の使いやすい移動平均線を見つけるのも勝つための手段となるでしょう。

ただ、闇雲に日にちを変更したとしてもチャートで有効的に使えるかはわからないので、初心者の方は代表的な期間を使うか、上述のように当サイトの監修者、相場先生が実際に使われている短期線(5日)、中期線(20日)、長期線(60日・100日線・300日線など)を使うと良いでしょう。

移動平均線の設定変更方法については、【プロ直伝】移動平均線の最適な設定値とはの記事の中で詳しく解説しているので、ご覧になってみてください。

プロが使っている設定を使うことは、株初心者が株の技術を上達させるための第一歩となるでしょう。

移動平均線の見方

移動平均線を何も考えずに見ると、チャート上に単なる線が引いてあるように見えるだけです。

そのため移動平均線をどのように見るかを知っておかなければ、テクニカル分析として使い始めても意味がありません。

特に移動平均線は1本だけの線を見るよりも、短期・中期・長期の3本線を意識してみた方が分析をする上では高い効果が得られるのです。

そこでここからは、移動平均線の見方について紹介をしていきます。

移動平均線の向いている方向

移動平均線を見る際に、一番のポイントとなるのが移動平均線が向いている方向になります。

移動平均線は一定期間の株価を平均したものとなるため、先ほど見ていただいた図のように株価が上昇を続けていれば上向きとなり、逆に株価が下落を続けていれば下向きとなるのです。

そのためチャートで移動平均線が上向きであれば、現在は上昇トレンドを形成していると判断することができます。

逆にチャート上で移動平均線が下向きであれば、現在は下降トレンドを形成していると判断することができます。

ここでもう一つ注目すべきなのが、移動平均線が1本ではなく複数本引かれている場合、それぞれの線がどちらを向いているかになります。

基本的に移動平均線の向いている方向に対するトレンドの強さは、長期>中期>短期、となります。

つまり3本の移動平均線が全て同じ方向を向いている時は強いトレンドを形成していると判断することができ、逆に長期は上向き・中期は下向き・短期は方向性がない、といった場合には強い方向性がない状態と判断することができるのです。

こうした状況は「レンジ相場(そうば)」と呼ばれることもあります。

詳しくは、レンジ相場(そうば)とは?チャートの見方と株売買のタイミングの記事をご覧ください。

移動平均線は3本それぞれの線が、どちらの方向を向いているかを意識することで、上手にトレンドを把握することができ使い方もうまくなります。

移動平均線の並び方

移動平均線の見方として覚えておくべきなのが並び方になります。

長期線は反映される期間が長めに設定されているのでトレンドに対して遅く反応し、中期線も長期線ほどではないですがゆるやかに反応していきます。

そして短期線は直近の株価に反応するのでアクティブに動き、長期線や中期線を何度も交差することがあるのです。

これはつまり、トレンドに対して短期線・中期線・長期線という並びで反応しやすいということなります。

例えば、上昇トレンドを形成している最中には移動平均線の並びが上から、短期線・中期線・長期線、という並びになると強い上昇トレンドが形成されていると判断することができます。

この状況を、相場(あいば)先生の株技術用語ではPPP(パンパカパン)と呼んでいます。

詳しくは、【相場流株技術用語】PPP・逆PPPとは?移動平均線でトレンドの波をとらえようの記事を参考にしてみてください。

移動平均線の波を捉えることで、株価の状況を予測しやすくなるでしょう。

まとめ

  • 移動平均線は一定期間の株価を平均化したもの
  • 移動平均線には短期線、中期線、長期線が存在する
  • 移動平均線を見る際には、向きと並びに注目

いかがでしたでしょうか。

移動平均線を使うと単にチャートを見るだけよりも、わかりやすくトレンドを把握することができます。

特に移動平均線は多くの投資家が使うだけあって、初心者でも使いやすく、トレンドを把握したり売買のサインを得やすいテクニカル分析なのです。

そのため初心者の方がまず覚えるべきテクニカル分析であると言っても過言ではありません。

正しい技術を身に付けるための第一歩として当サイトでは移動平均線を活用することをおススメします。

ちなみに移動平均線の使い方についてはより詳しい使い方については、【株技術】プロトレーダー直伝!移動平均線を使いこなそうで動画付きで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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