23日の日経平均株価は、前日比307円高の6万6,422円60銭で取引を終えました。
一時は900円を超える上昇となりましたが、相場師朗先生はチャートを見て「頑張って上げたが、まだ弱い」と分析します。
重要なのは、上昇幅の大きさだけを見るのではなく、現在の株価がボックス相場のどこに位置しているかを確認することです。
今回(2026年7月23日放送分)は、日経先物の6万7,000円をめぐる攻防をはじめ、米国株、金、銀、原油、コーヒー、砂糖、銅のチャートを解説。
さらに、エントリー後に利益を守るための「玉の操作」についても紹介します。
相場が動き出す前に何を確認すべきか、どのような場面では手を出さずに待つべきかを学んでいきましょう。
日経平均は反発しても「まだ弱い」

23日の日経平均株価は反発し、前日比307円高の6万6,422円60銭で取引を終えました。
前日の米国市場で半導体株が上昇したことに加え、韓国株の上昇も追い風となり、AI・半導体関連株を中心に買いが入りました。
一時は900円を超える上昇となったものの、その後は利益確定売りや戻り待ちの売りに押されています。
数字だけを見ると強い上昇に見えますが、相場師朗先生は日経先物のチャートから、上値の重さを指摘しています。
6万7,000円を超えられるかが重要
日経先物は、直近4日間の高値がほぼ同じ位置に並んでいます。
大きく上昇した日であっても、ローソク足には上ひげがつき、終値は過去4日間の高値付近にとどまりました。
つまり、上昇したように見えても、チャート上ではボックス相場の天井にぶつかっている状態です。
前週の日経先物は、6万7,000円から6万9,000円付近でボックスを形成していました。
その後、6万7,000円を割り込んだことで、現在はそれより下の価格帯で推移しています。
相場師朗先生は、現在の相場について次のように分析しています。
6万7,000円を超えてこないと、上には行きにくい。
日経平均が本格的に上昇するためには、まず6万7,000円を明確に上抜ける必要があります。
上昇しても6万8,000円が次の壁
今後の展開としては、主に次の2つが考えられます。
1つ目は、6万7,000円を超えて上昇し、6万8,000円付近まで進むパターンです。
ただし、6万8,000円付近にも上値抵抗があるため、そこで再び下落する可能性があります。
2つ目は、もう一度下落し、6万4,000円付近まで戻るパターンです。
この場合、6万4,000円から6万7,000円付近で新たなボックス相場を形成する可能性があります。
相場では、一直線に上昇したり下落したりするとは限りません。
数日間横ばいで推移した後、下ひげをつけて大きく上昇し、再び下落するといった動きもあります。
目先の大きな陽線だけで方向を決めつけず、ボックスの上限と下限を意識することが大切です。
6万4,000円を割ると下落が加速する可能性
下値の重要な目安は6万4,000円付近です。
この水準は、過去の安値や横ばいとなった価格帯と重なっています。
6万4,000円を割り込むと、さらに下の価格帯へ進む可能性が高まります。
相場師朗先生は、6万2,000円付近まで下落する可能性にも触れています。
日経先物を売買する際は、次の価格帯を確認しておきましょう。
- 6万7,000円:目先のボックス上限
- 6万8,000円:上昇した場合の次の抵抗帯
- 6万4,000円:重要な下値支持線
- 6万2,000円:6万4,000円を割った場合の次の目安
単に「今日は900円上がった」と捉えるのではなく、重要な価格帯を突破したかどうかで判断する必要があります。
ドル建て日経先物には下げ止まりの兆し
円建ての日経先物が上値の重い状態にある一方、外国人投資家が確認するドル建ての日経先物には、下げ止まりの兆しも見られます。
チャートでは陽線が出た後、赤のラインを上回り、その上で陰線が出ています。
この後、再び陽線が出れば、上昇につながる可能性があります。
ただし、上には6万8,000円付近の抵抗帯があるため、上昇した場合もすぐに買い一辺倒になるのではなく、抵抗帯での値動きを確認する必要があります。
同じ日経平均でも、円建てとドル建てではチャートの見え方が異なります。
外国人投資家の動きを考えるうえでは、ドル建てチャートもあわせて確認すると、相場の変化を捉えやすくなります。
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米国株の弱まりは日本株にも影響する
米国株のチャートでは、青のラインが横ばいになり、勢いが弱まっている点が注目されています。
これまでの下落局面では、青のラインに接触すると比較的早く反発していました。
しかし、今回は青の下で推移する日数が増えています。
青のラインを上回れない状態が続けば、次は紫のラインまで下落する可能性もあります。
日本株は米国株の影響を受けやすいため、日経平均だけを見て売買を判断するのは危険です。
米国市場で下落が続けば、日本株にも売りが波及する可能性があります。
また、前回の放送で「煮詰まっているため、近いうちに上下どちらかへ動く」と分析していた米国株のチャートは、実際に下方向へ動き始めました。
相場師朗先生は、その動きを確認して売りを入れ、番組収録時点でも保有を続けています。
金は「青の上」に復帰、上昇再開に注目
商品相場の中で、相場師朗先生が注目しているのが金です。
金は長期間、青のラインより下で推移していました。
青に接触してもそのたびに下落し、上値を抑えられる展開が続いていたのです。
しかし、4,000ドル付近でダブルボトムを形成した後、久しぶりに青のラインを上回りました。
青の上で並んだ後の方向を見る
青のラインを上回ったからといって、すぐに大きく上昇するとは限りません。
重要なのは、青の上でローソク足が並んだ後、どちらへ抜けるかです。
- 上に抜ける:上昇が続く可能性
- 下に抜ける:4,000ドル付近まで戻る可能性
番組収録時点では、青の上で陰線が出ていました。
ここから次のローソク足が陽線になれば、上抜ける可能性が高まります。
金は売買の判断基準が比較的明確になっているため、今後の値動きを注視したい場面です。
銀やビットコインにも変化が出ている
銀も金と似たチャートを形成し、青のラインを上回っています。
長期間下落していた銘柄や商品が青の上へ出ることは、相場の流れが変わり始めたサインになる可能性があります。
ビットコインについても、一度底を打った後、青の上へ出る動きが見られました。
ただし、青を上回ったことだけでエントリーを決めるのではなく、その後のローソク足が青の上で安定するか、さらに上へ抜けるかを確認することが重要です。
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ボックス相場は「動いてから」入る
コーヒーと砂糖は、いずれもボックス相場を形成しています。
ボックス相場では、上昇と下落が交互に繰り返されます。
そのため、途中で陽線が出ても、それだけでは上昇が始まったとは判断できません。
相場師朗先生は、コーヒーについて「まだ手を出さない方がいい」と解説しています。
砂糖についても、ボックスの上限を超えるまでは、上に行くのか下に行くのか分かりません。
週足では上昇する可能性がやや高く見えるものの、一度下落してから上昇する可能性もあります。
方向感のない相場では、無理に予測して入るのではなく、ボックスを抜けてからエントリーすることが基本です。
パンパカパンでは新規エントリーを控える
商品相場のチャートでは、上昇が始まってから天井をつけるまでの本数にも注目しています。
ある商品では、底から天井まで約19本のローソク足で上昇していました。
相場師朗先生は、上昇開始から15本、16本、18本と経過した場面では、新たに買いを入れない方がよいと解説しています。
上昇が長く続いて「パンパカパン」になっている相場は、いつ下落へ転じてもおかしくありません。
強く上がっているからといって途中から飛び乗ると、天井付近を買ってしまう可能性があります。
エントリー前には、チャートの形だけでなく、上昇が始まってから何本経過しているかも確認しましょう。
原油はオレンジ到達で手じまいを検討
原油は上昇が続き、相場師朗先生も買いを保有していました。
しかし、番組収録時点では価格がオレンジのライン付近まで上昇し、上昇開始からの本数も約15本に達しています。
さらに上昇すれば90ドル付近が意識されますが、90ドルでは利益確定の売りが出る可能性もあります。
そのため、相場師朗先生は「そろそろやめようかな」と、手じまいを検討しています。
利益が出ていると、さらに上がることを期待して保有を続けたくなります。
しかし、目標となる移動平均線や節目の価格に到達したら、利益を確保することも大切です。
銅は陽線だけで飛びつかず「もう1本」を待つ
銅については、安値が切り上がった後に陽線が出ており、買いを検討できる形になっていました。
ただし、陽線が1本出ただけでは、その横に陰線が出て再び下落する可能性があります。
また、前の高値や6.5ドル付近が上値抵抗となるため、相場師朗先生は「もう1本欲しい」と解説しています。
つまり、次の陽線を確認してから判断するということです。
エントリーできそうな形に見えても、すぐ上に前の高値や抵抗帯がある場合は、利益を伸ばせる余地が限られます。
「上がりそうか」だけではなく、次の抵抗帯までどの程度の値幅があるかも確認しましょう。
利益を守るためにロスカット位置を動かす
銅の取引に関するリスナーからは、自動ロスカットにかかって手じまいとなったものの、その後、価格が上昇したという相談が寄せられました。
ロスカットによって損失を防げた一方で、「もう少し我慢していれば」という気持ちが残ったケースです。
相場師朗先生は、利益が出ている場合のロスカットについて、前々日のローソク足の中ほどを目安に置く方法を紹介しています。
利益が出た後も、最初に設定したロスカット位置をそのままにしていると、相場が反転した際に含み益がすべてなくなり、損失へ変わる可能性があります。
価格の上昇にあわせてロスカット位置も引き上げれば、利益を守りながら上昇を追うことができます。
エントリーの決断だけでは勝てない
今回の投資の提言は、「エントリーの決断と玉の操作」です。
銘柄を選び、思い切って買いや売りを入れることは重要です。
しかし、エントリーしただけではトレードは終わりません。
その後、どこで手じまうのか、利益が出たらロスカット位置をどう動かすのか、追加で玉を入れるのかを考える必要があります。
これが「玉の操作」です。
エントリー前には、少なくとも次のポイントを決めておきましょう。
- どのチャートの形で入るのか
- どこを割ったら判断が間違いだったと認めるのか
- どの価格帯で利益確定するのか
- 利益が伸びた場合、ロスカットをどこまで引き上げるのか
- 前の高値や移動平均線が近くにないか
買うか売るかを決めることだけがトレードではありません。
エントリー後の値動きに合わせて玉を操作し、損失を小さく、利益をできるだけ残すことが重要です。
インテク編集部のまとめ
今回の相場解説で特に重要なのは、大きく上昇したというニュースだけで相場の強弱を判断しないことです。
日経平均は一時900円を超えて上昇しましたが、チャートでは6万7,000円付近のボックス上限を超えられていません。
今後は、6万7,000円を上抜けるか、6万4,000円を割り込むかが大きな分岐点になります。
商品相場では、金や銀が青のラインを上回り、変化の兆しを見せています。
一方、コーヒーや砂糖のようなボックス相場では、方向が決まるまで待つ姿勢が必要です。
明日からのトレードでは、次の3点を意識してみましょう。
- 現在値がボックスの上限・下限のどこにあるか確認する
- 陽線1本だけで判断せず、次のローソク足を待つ
- 含み益が出たらロスカット位置を引き上げる
「入りたいから入る」のではなく、動きが明確になった場面を選ぶ。
そして、エントリー後は玉を適切に操作する。
この積み重ねが、安定したトレードにつながります。
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今回ご紹介した日経先物の重要な価格帯や、金・銀・原油・銅などの商品チャートは、実際のチャートを見ながら学ぶことで、より理解しやすくなります。
相場師朗先生がローソク足や移動平均線を使って詳しく解説している動画版も、ぜひあわせてご覧ください。
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株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。






