次の暴落や急騰はいつ来る?景気循環を1つのポイントとして見てみよう

こんにちは、インテク事務局です。

株価と経済は基本的に連動しやすいとされており、株価が上がれば景気が良くなり株価が下がれば景気は悪くなると言われることがあります。

全ての銘柄において同様の連動が起こるわけではありませんが、多くの銘柄で株価上昇と景気の上昇は連動している場合が多いのです。

そこで、経済活動における景気循環において、4つの波を知ることで今後株価がどのように動くのかを予測できるかもしれません。

上手く景気の波に乗ることができれば株価の上昇や急騰を捉えたり、逆の後退時には株価の下降や暴落を予測して大損失を避けることができるかもしれません。

今回は株式投資で使える景気循環について紹介をしていきます。

この記事でわかること

  • 4つの景気循環の波
  • 景気循環を株式投資でどのように使うのか
  • 景気循環を株式投資で使う際に気を付けるべきこと

株式投資でも使える景気循環

景気は常に好景気ばかりが続くわけでは無く、好況や不況を繰り返しながら循環しています。

景気の谷と呼ばれる不況時から回復をはじめて好況となり、景気の山から後退をはじめて不況に向かっていき、再び景気の谷から回復をしていきます。

この景気の循環は期間や対象が異なる4つの循環理論によって予測をすることが可能です。

4つの循環理論はキチン循環、ジュグラー循環、クズネッツ循環、コンドラチェフ循環、となります。

ではまず、4つの循環がどのような期間と内容になっているのか、それぞれ紹介をしていきます。

キチン循環とジュグラー循環

景気循環周期起因
キチン循環40ヵ月在庫投資
ジュグラー循環10年設備投資

「キチン循環」はアメリカの経済学者ジョセフ・A・キチンが1920年代の論文で主張した、企業の在庫変動を起因とする景気循環です。

景気循環の中では短い周期となり、企業は景気が良くなり物が売れる状態となれば大量に在庫を購入保管し、景気が後退すると在庫を減らしていくことを景気循環の起因としました。

「ジュグラー循環」はフランスの経済学者クレマン・ジュグラーが1860年代の著書で主張をした、企業の設備投資を起因とする景気循環です。

企業の設備耐久年数の多くが約10年程度であることから、設備投資が行われる時期によって循環が起こることが景気循環の起因としました。

企業が設備に投資を行うことで、設備を生産提供する企業や新たな工場新設などで求人増加や賃金上昇などの影響も出てくる反面、設備投資が少なくなれば需要が減るので売り上げが下がり、賃金などが減少していく景気循環となります。

クズネッツ循環とコンドラチェフ循環

景気循環周期起因
クズネッツ循環20年建設需要
コンドラチェフ循環50年技術革新

「クズネッツ循環」はアメリカの経済学者サイモン・クズネッツが1930年代に主張をした、住宅や商工業施設などの建て替えを起因とする景気循環です。

建設物の建て替えや改修の周期が約20年程度であることから、建設物の需要によって景気のサイクルが発生し、建設物には多額の建築や改修費用が掛かるため大きな影響を与える循環でもあります。

ちなみに住宅としても考えられるのは、約20年で生まれた子どもが親になっていくという観点も起因の1つとされています。

「コンドラチェフ循環」はロシアの経済学者ニコライ・ドミートリエヴィチ・コンドラチェフが1920年代の研究から主張した、技術革新による景気の循環です。

他3つの循環よりも50年と長期間であり革新的な技術が景気を循環させるとしており、過去には紡績機や蒸気機関による産業革命、鉄鋼や鉄道建設、電気や自動車の発達などがありました。

ちなみに現在はバイオテクノロジーやコンピューター、デジタル技術などで革新が起きた後であり、今後人工知能AIやロボットが技術革新として来るのではないかと予想されています。

コンドラチェフ循環は、技術革新によって生まれた技術によって好景気を迎え、技術が世間でも一般的になると産業としては縮小を迎えていくことで、循環が生まれるとされています。

景気循環を知れば、投資をすべきタイミングを見計らえる

これまでお伝えしてきた4つの景気循環を知ることによって、株式投資を行うタイミングを見計らうことができます。

景気が後退し谷となる部分を見つけ、景気回復がはじまった段階で投資を行えば、上手く株価上昇の波に乗れるかもしれないからです。

他にも、好景気から景気の後退がはじまる段階で保有していた銘柄を一度整理したり、空売りによる戦略的な投資を行うことも可能です。

ここで一つ重要なことをお伝えします。

実際に景気循環を投資に活用するのであれば、景気循環のタイミングと自分の投資スタイルを明確にしておかなければなりません。

そこでここからは、景気循環を参考に投資を行う場合と、行っていく上で注意すべき点を紹介していきます。

自分の投資スタイルを明確にして、景気循環の波に乗る

今回紹介した4つの中でもキチン循環は一番周期が短い40ヵ月となり、年換算すると約3年と3ヵ月になります。

株式投資の投資スタイルとして、デイトレード・スイングトレード・中長期投資などがありますが、年単位で投資を行う場合には中長期投資が適切です。

デイトレードやさらに期間が短いスキャルピングでは、景気循環の波を見つけたとしても、1日という株価の動きの中では役立てることが難しいのです。

そのため、スイングトレードか中長期投資では景気循環の波は使える指標と言えるでしょう。

中長期投資の場合は、しっかりと景気の波を見つけて成長が期待できる銘柄に投資を行います。

スイングトレードの場合は、景気循環の方向性を確認しながら、トレードでも同じ方向で株を持つことを意識をすると優位性のあるトレードを行えるようになります。

それと、景気循環の波は、時に複数の循環で重なることがあります。

過去2013年頃から確認ができたアベノミクスでは複数の景気循環が上向きで重なったと言われており、景気回復と株価上昇が発生しました。

このように景気循環の重複した波が見つけられた時には、優位性が高い状態となるので、積極的に投資を行うための判断に使うことができます。

ちなみに株式投資のスタイルについては株式投資のスタイルは何がいい? 初心者におすすめのトレードスタイルをご紹介で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

あくまでも景気循環は参考の1つとすべき

景気循環は上昇銘柄を見つける際に役立てることができますが、今回紹介してきた景気循環の周期などは古くに見つけられたものであるため、現代では同様の周期で発生するか正直わかりません。

特に一番短期間であるキチン循環は40ヵ月とありますが、5年や6年単位で周期が発生する場合もあったり、テクノロジーの進歩が早くコンドラチェフ循環は周期が短くなる可能性もあるのです。

他にもクズネッツ循環は日本のように少子高齢化が進み、人口減少にある社会では新たに建てられる建設物の数も減るため、期待されているような好景気が訪れない可能性もあります。

そして、今回のコロナウィルスによる影響では株価は急落しその後上昇を続けて株高の状態となりましたが、実体経済は決して好景気にあるとは言えません。

過去を見ると、アベノミクスのように好景気と株価の上昇が連動した際にも、全ての銘柄で連動したわけではありませんでした。

そのため、実際に株式投資を行う際にはあくまでも景気循環は参考の1つとしておき、チャートをテクニカルによって分析していくなどの株の技術の方が重要となります。

景気は変動してないのに株価だけは大きく変動することがあるので、株価の予測はしっかりとチャートから行うことがおすすめです。

まとめ

  • キチン循環・ジュグラー循環、クズネッツ循環、コンドラチェフ循環が4つの景気循環
  • 景気循環で景気回復や後退を見つけて株価の上昇下落を予測する
  • 景気と株価は銘柄によって連動するものとしないものがあるためチャート分析が重要

いかがでしたでしょうか。

株式投資を行う際は企業の業績や投資手法ばかりに目が行ってしまいがちですが、こういった少し隣にある景気に目を向けてみるのも投資アイデアなどにつながるかもしれません。

ただ、あくまでも景気循環は投資を行う際の参考に留めておくことをおすすめします。

好景気が訪れると判断できたとしても、銘柄によっては株価上昇が一切起こらない可能性もあるため、自分でしっかりとチャートを分析して株価の変動を予測していきましょう。

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