日足・週足・月足とは?初心者向けに使い方とエントリー判断を解説

【初心者向けに解説!】チャートの日足・週足・月足ってどうやって使い分けるの?

株トレードの勉強を始めたものの、「日足?週足?月足?」と最初の壁にぶつかっていませんか?

ローソク足には、主に日足・週足・月足の3種類があります。それぞれの見方や使い分けがわからず、なんとなく「日足だけ見ている」という方も少なくありません。

しかし、安定して利益を上げるトレードを行うためには、3つの時間軸を組み合わせて分析することが不可欠です。

本記事では、初心者でもスムーズに理解できるよう「それぞれの足の特徴」「見るべき順番」「エントリー判断の基本」をわかりやすく解説します。

   
目次

日足・週足・月足とは?期間別ローソク足の基本

ローソク足は、一定期間の株価の動きを1本の足で表したものです。

期間の違いで見える景色が変わるため、それぞれの役割を理解することがトレードの第一歩です。

それぞれ、どのようなものか見ていきましょう。

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日足(ひあし)

上の図は、エヌ・ティ・ティ・データ(9613)の2020年7月~2021年4月までの日足を表した図です。

日足は1日の株価の動きを表します。

その日の「始値・高値・安値・終値」が1本に凝縮されており、短期〜中期トレードの中心的指標です。

毎日の値動きを確認しやすく、チャート分析の基礎として最も多くのトレーダーが使用しています。

特にデイトレードやスイングトレードでは、エントリーや手仕舞いの判断軸となる重要な足です。

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週足(しゅうあし)

上の図は、日足の時に見ていただいたものと同じ、エヌ・ティ・ティ・データ(9613)の週足です。

週足は1週間分の株価変動を1本で表したローソク足です。

1週間の「始値・高値・安値・終値」をまとめることで、日々の細かいノイズを取り除き、中期的なトレンドの方向性を見やすくします。

「短期の値動きに振り回されず、全体の流れを把握したい」という方には最適です。

週末に週足チャートを確認し、翌週の戦略を立てる習慣をつけると精度が高まります。

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月足(つきあし)

上の図は、同じくエヌ・ティ・ティ・データのもので、四角い赤枠部分が日足で表示されていた部分です。

月足は1か月分の株価データを1本にまとめたものです。

数年〜10年単位の流れを一目で把握できるため、長期的な相場の方向性を確認するのに最適です。

月足で過去の安値・高値を見ておくと、「いまが上昇トレンドの序盤なのか、終盤なのか」を大づかみに判断できます。

中長期投資や、全体相場の地合いを掴む際に欠かせない視点です。

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どのローソク足でエントリーを判断すればいい?

結論から言えば、エントリーの判断は日足で行い、方向の確認は週足と月足で行うのが基本です。

例えば、日足チャートで上昇の兆しが見えても、週足や月足が下落トレンドであれば「一時的な戻り」に過ぎない可能性があります。

そのため、

  1. 月足で大局の流れを確認(長期トレンド)
  2. 週足で中期の方向性を確認(押し目・戻りの段階を把握)
  3. 日足でエントリーのタイミングを探す(具体的なトリガー判断)

という“上から下へ”の順番で分析するのが鉄則です。

この手順を踏むだけで、エントリーの精度は一段上がります。

3つの足すべてがPPPのときは「絶好のチャンス」

当サイトの監修者である株歴約40年のプロトレーダー相場師朗先生が提唱する「PPP(パンパカパン)」というサインをご存じでしょうか。

これは複数の移動平均線が上から順に整列している状態を指し、強い上昇トレンドを意味します。

日足・週足・月足のすべてがPPPになっているときは、相場全体が力強く上昇している最中であり、エントリーチャンスが非常に大きい局面といえます。

ただし、PPPの“終盤”で入ると高値掴みになるリスクもあるため、勢いが鈍化していないかを慎重に見極めましょう。

詳しくは、【相場流株技術用語】PPP・逆PPPとは?移動平均線でトレンドの波をとらえようの記事をご覧になってみてください。

日足でよくあるパターンと注意点

 日足には“起きやすい”形や局面があります。

ここでは代表的な3パターンを一般論として整理し、どこに注意を向けるかを示します。

いずれも文脈と組み合わせて解釈します。

【例1:強い上昇局面】
移動平均が上向きで、価格がその上側で推移する状態が続きます。

押し目では出来高が相対的に減少し、再上昇の局面で増加することがあります。

節目付近では長いヒゲが出ても、位置や出来高で意味が変わります。

【例2:レンジ局面】
移動平均が横ばいで、上限・下限の反転が反復します。

クロスや一時的な抜けは“だまし”になりやすく、出来高や上位足の節目と照らすと解釈が安定します。

【例3:高ボラ・イベント前後】
決算や材料後はギャップ(窓)や長ヒゲが増え、一本ごとの情報量が大きくなります。

寄り付き付近の値動きは不安定になりやすいため、終値ベースの確定情報を重視する運用もあります。

いずれも「位置・節目・出来高」を併せて確認することで、単一の形への依存を避けられます。

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よくある質問Q&A

Q1. 日足だけ見ていてもトレードはできますか?

A. 可能ですが、短期的な動きに振り回されやすくなります。

大局を掴むために週足・月足も併用しましょう。

Q2. 月足はどれくらいの期間を見ればいい?

A. 5〜10年スパンで見ると、トレンドの転換点がより明確にわかります。

Q3. 3つの足が逆方向を示しているときは?

A. 基本は上位足(週足・月足)を優先します。

上位足に逆らうエントリーはリスクが高くなります。

まとめ

  • 日足・週足・月足はそれぞれの期間内の株価推移をまとめたもの
  • エントリーする際は、長期の足の動きにも注意をする
  • 日足・週足・月足全てでPPPのときは、上昇の可能性が高い

相場を読む力は、一朝一夕では身につきません。

しかし、正しい順序で足を確認する習慣を持てば、判断の精度は確実に上がります。

基礎を押さえた上で、正しい知識を積み重ね、安定したトレード力を育てていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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