チャートの日足・週足・月足ってどうやって使い分けるの?初心者向けに解説します

株トレードの勉強を始めてみたけれど「日足?週足?月足?」と、スタート直前で困っていませんか?

ローソク足には大まかに月足、週足、日足(細かく分足などもありますが、ここでは割愛します)の3種類がありますが、どれをどのように見てエントリーすればいいのかわからない方も多いかと思います。

また、実際にトレードをしているものの、どのローソク足を見ればいいかわからず、日足くらいしかみていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

トレードでより安定的な利益を上げるためには、月足・週足・日足の3つは必須で見ていく必要があります。

トレード初心者の方には少しハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、ご安心ください。

トレード歴約40年のプロトレーダー相場師朗(あいばしろう)先生監修の当メディアで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

それぞれのローソク足の特徴や、どのように使い分ければいいかなどの疑問を解消していきましょう。

ローソク足自体について詳しく知りたいという方は、四本値(よんほんね)とは?4つの価格とローソク足の基礎の記事をご確認ください。

この記事でわかること

  • 日足・週足・月足とは
  • どのローソク足でエントリーすればいいのか
  • 日足・週足・月足の全てがPPPのときは絶好のエントリーチャンス
目次

日足・週足・月足とは

日足・週足・月足は、それぞれの期間の株価推移がわかるローソク足です。

それぞれ、どのようなものか見ていきましょう。

日足(ひあし)

日足は、1つのローソク足が1日の株価変動の推移を表しています。

上の図は、エヌ・ティ・ティ・データ(9613)の2020年7月~2021年4月までの日足を表した図です。

短期・中期のトレードをする際によく利用されるローソク足とされています。

その日の高値・安値・始値・終値などのデータがわかりやすくまとめられているため、多くのトレーダーが見ているローソク足です。

日々の株価の動きを追うのに適しているため、最も一般的なローソク足といえるでしょう。

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週足(しゅうあし)

週足は1週間の中で週の初日の始値、週の中で1番高い株価・安い株価、週の最終日の終値を1本のローソク足として表しています。

上の図は、日足の時に見ていただいたものと同じ、エヌ・ティ・ティ・データ(9613)の週足です。

赤枠の部分が、日足と同じ範囲になります。イメージとしては、1週間分の日足の動きをギュッとまとめたものになるので、コンパクトな印象になったかと思います。

日々の上げ下げの動きに翻弄されず、上昇か下降か、はたまた横ばいかといった大まかな株価の流れを読むのに便利なローソク足です。

1週間で1つのローソク足が出来上がるので、ローソク足が出来上がった週末に週足の研究をして、トレード戦略を練るというのもいいかもしれませんね。

デイトレーダーのような短期でトレードを完結させる人には使われにくいローソク足ですが、株価の動きを分析するのにとても重要な役割を果たしてくれる存在となるでしょう。

月足(つきあし)

月足は、1ヶ月を1つのローソク足として表したローソク足です。

上の図は、同じくエヌ・ティ・ティ・データのもので、四角い赤枠部分が日足で表示されていた部分です。

月の初日の始値、月の中で1番高い株価・安い株価、月の最終日の終値を1本のローソク足としています。

月足を活用すれば、過去数年~10年程度の株価の動きを容易に把握することができます。

エヌ・ティ・ティ・データの例でいくと、赤丸部分の2009年~2012年に株価が底を打ち、その後は上昇局面を迎えていたということがわかりますね。

週足よりも更に期間が長い分、より強いローソク足であるといえるでしょう。

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どのローソク足でエントリーすればいいのか

では、実際にどのローソク足でエントリーすればよいのでしょうか。

何ヶ月もポジションを持ち続けるような長期でない限りは、日足でエントリーのタイミングを図るとよいでしょう。

しかし、週足や月足の動きを見てからエントリーを決めないと、痛い目を見てしまう可能性もあります。

なぜなら、週足や月足が株価の動きに影響を与える可能性があるからです。

例えば、日足では上昇の局面に向かっているように見えても、週足と月足では下落の局面だったとします。

この場合、日足で見ていた情報は一時的な上げの可能性が高いでしょう。

週足や月足の下落のトレンドに引きずられて、下落していく可能性があるので日足だけを見てトレードをするのは少し危険かもしれません。

月足や週足で大まかなトレンドを捉えた上で、今はエントリーするべきタイミングなのかどうかという細かい部分を日足で見ていくことができれば、エントリーの精度は高まるでしょう。

大まかなトレンドを捉えるには、移動平均線を使うと便利です。

移動平均線については、【株技術】プロトレーダー直伝!移動平均線を使いこなそうの記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

日足・週足・月足の全てがPPPのときは絶好のエントリーチャンス

当サイトの監修者である株歴約40年のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生の株用語であるPPP(パンパカパン)をご存知でしょうか?

もしご存知でない方は、【相場流株技術用語】PPP・逆PPPとは?移動平均線でトレンドの波をとらえようの記事をご覧になってみてください。

見つけるのは少し難しいかもしれませんが、日足・週足・月足の全てでPPPになっているときは、かなり強い上昇の局面であると言えます。

PPPの終盤でない限りは、利益を上げられる可能性が高いので、見逃さないようにしましょう。

ただし、PPPの終盤でエントリーしてしまうと高値掴みになってしまうこともあるので、注意が必要です。

高値掴みについては、なぜ株は高値掴みしてしまうのか。その理由と対処法を徹底解説の記事で解説しているので、合わせてご覧になってみてください。

まとめ

  • 日足・週足・月足はそれぞれの期間内の株価推移をまとめたもの
  • エントリーする際は、長期の足の動きにも注意をする
  • 日足・週足・月足全てでPPPのときは、上昇の可能性が高い

いかがでしょうか。

ここまで、日足・週足・月足について見てきました。

どれか一つのローソク足を見るというよりは、全てのローソク足を見て状況を判断した上でエントリーすることが求められます。

全てのローソク足を見て状況を判断というと、少し難しく感じるかもしれません。

当サイトの監修者である相場先生が主催する『株塾』では、現在3,500名を超える受講生の方が、こうした株の技術を習得するために日夜先生のご指導のもとトレーニングを積み重ねています。

トレードは簡単なものではありませんが、しっかりと正しい技術を身に付けることで、安定的な利益を上げることも可能です。

日足・週足・月足を上手く使いこなしながら、トレードの精度を高めてみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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