「つみたて8資産均等バランスってどんなファンドなの?」と疑問に思っていませんか?
つみたて8資産均等バランスという投資信託の名前は聞いたことがあるものの、具体的にどのような商品なのかわからないという人が多いようです。
そこで今回は、つみたて8資産均等バランスの概要や、メリット・デメリットについて解説します。
また、つみたて8資産均等バランスに投資した場合のシミュレーションもあるので、ぜひ最後までご覧ください。
つみたて8資産均等バランスとは
本章では、つみたて8資産均等バランスについて、以下の内容に沿って解説します。
- つみたて8資産均等バランスとは
- つみたて8資産均等バランスのリターン
- つみたて4資産均等バランスとの違い
それぞれみていきましょう。
つみたて8資産均等バランスとは
つみたて8資産均等バランスは、1本で世界中の8資産へ分散投資できる、インデックス型のバランスファンドです。
具体的には、国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート(不動産に投資する投資信託)へ、12.5%ずつ均等に資金を振り分けます。
新NISAのつみたて投資枠に対応しており、少額からコツコツ積み立てられる点も特徴です。
信託報酬(保有中にかかる手数料)は年率0.242%(税込)で、購入時手数料や信託財産留保額はかかりません。
純資産総額も2,600億円を超える規模まで成長しており、長期でじっくり保有しやすいファンドといえるでしょう。
つみたて8資産均等バランスのリターン
つみたて8資産均等バランスのリターンは、2017年の設定以来、年率8%前後で推移してきました。
株式だけでなく債券やリートにも幅広く分散するため、株式100%のファンドほどリターンは高くない代わりに、値動きがマイルドになる特徴があります。
直近の実績をみると、トータルリターンは年率換算で、1年が約12.44%、3年が約12.54%、5年が約9.48%です(2026年9月末時点)。
基準価額は設定時の10,000円から20,000円台まで上昇しており、長期でみれば着実に資産が育っていることがわかります。
設定来、分配金は一度も出しておらず(2026年6月の決算まで0円)、利益がそのまま再投資されるため、複利効果(利益が利益を生む仕組み)を活かした資産形成がしやすい点も魅力です。
つみたて4資産均等バランスとの違い
両者の主な違いは投資対象の数で、4資産均等は国内外の株式と債券のみ、8資産均等はさらに新興国資産とリートを加えている点です。
両者の配分を整理すると、以下のようになります。
| ファンド | 投資対象 | 配分 | リスク |
| 4資産均等 | 国内株式・先進国株式・国内債券・先進国債券 | 各25% | 比較的低い |
| 8資産均等 | 上記4資産+新興国株式・新興国債券・国内リート・先進国リート | 各12.5% | 比較的高い |
4資産均等は、国内と先進国の株式・債券だけで構成されており、値動きはより安定しやすい傾向にあります。
一方の8資産均等は、投資対象が広がるため分散効果は高まりますが、新興国やリートを含む分だけリスクは大きくなりやすいです。
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つみたて8資産均等バランスに投資するメリット
本章では、つみたて8資産均等バランスに投資するメリットについて解説します。
- 比較的リスクが低い
- リバランスの手間がかからない
- 手軽に幅広い分散投資ができる
それぞれみていきましょう。
比較的リスクが低い
つみたて8資産均等バランスは、株式100%のファンドと比べて、価格変動リスクが低い点が魅力です。
値動きの異なる株式・債券・リートへ分散するため、株式市場が急落した局面でも、値動きの小さい債券部分がクッションの役割を果たし、下落幅を抑えやすくなります。
また、三菱UFJアセットマネジメントによるリスクメジャー(値動きの大きさを5段階で示す指標)は「2:やや低い」と評価されており、穏やかな部類です。
こうした点から、大きな値下がりに耐える自信がない投資初心者や、安定運用を重視したい人にとって、検討しやすい選択肢といえるでしょう。
リバランスの手間がかからない
つみたて8資産均等バランスに投資するメリットのひとつは、リバランスの手間がかからない点です。
通常、複数の資産に分散投資を行う場合、相場の変動によって資産配分が崩れるため、定期的に比率を元に戻す「リバランス」が必要になります。
しかし、バランス型ファンドではファンド内で自動的にリバランスが行われ、投資家自身がポートフォリオの調整をする必要がありません。
忙しい人や投資初心者でも、一定の資産配分を維持できる点は魅力といえるでしょう。
手軽に幅広い分散投資ができる
つみたて8資産均等バランスは、1本購入するだけで世界中の8資産への分散投資が完結する点が魅力です。
本来、国内外の株式・債券・リートなどに自分で分散させようとすると、銘柄選びや配分の調整など多くの手間がかかります。
しかし、つみたて8資産均等バランスなら銘柄選びや配分の調整をお任せできるため、投資に時間をかけられない人でも無理なく続けることが可能です。
また、つみたて8資産均等バランスは、ネット証券で100円からの積み立てにも対応しており、お小遣い程度の金額でも国際分散投資をスタートできます。
「少額・幅広い分散」を同時にかなえられる点も、投資初心者にとってメリットといえるでしょう。
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つみたて8資産均等バランスに投資するデメリット
本章では、つみたて8資産均等バランスのデメリットを解説します。
- 株式100%ファンドに比べてリターンが劣りやすい
- 為替リスクがヘッジされていない
- 資産配分を自分で調整できない
それぞれみていきましょう。
株式100%ファンドに比べてリターンが劣りやすい
つみたて8資産均等バランスは、全世界株式や米国株式などの株式100%ファンドと比べて、リターンが劣りやすい傾向にあります。
値動きの小さい債券が資産の4割弱を占めるため、株式市場の上昇局面では値上がりの恩恵をフルに受けられないのです。
たとえば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較すると、リターンに大きな差が生まれています。
2026年9月末時点での、それぞれの過去5年の年率換算リターンをみてみましょう。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):+21.26%
- つみたて8資産均等バランス:+9.48%
このように、リスクを抑える代わりにリターンも控えめになりやすい、守り重視の商品だと理解しておく必要があります。
為替リスクがヘッジされていない
つみたて8資産均等バランスは、為替ヘッジが行われていないため、為替変動の影響を直接受ける点に注意が必要です。
たとえば円高が進むと、海外資産の現地価格が変わらなくても、円に換算した基準価額は下落してしまいます。
逆に円安の局面ではリターンを押し上げる要因にもなるため、為替の影響を理解したうえで長期保有する姿勢が大切です。
なお、8資産のうち、先進国・新興国の株式や債券、先進国リートなど、5資産(62.5%)が外貨建てで構成されています。
資産配分を自分で調整できない
つみたて8資産均等バランスは、国内外の株式・債券・リートに均等配分する設計のため、投資家自身が資産配分を調整できません。
たとえば、株式市場の上昇局面でリスク資産の比率を高めたい場合でも、ファンドの基本配分は常に各資産へ均等のままです。
自分のリスク許容度やライフステージの変化、相場環境に応じて柔軟にポートフォリオを組み替えたいと考える人にとっては、この固定的な配分が足かせになる可能性があります。
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つみたて8資産均等バランスに投資した際のシミュレーション
つみたて8資産均等バランスを積み立てた場合、将来いくらになるのかをシミュレーションで確認してみましょう。
過去の実績より低めの年率5%で運用できたと仮定し、毎月末に1万円・3万円・5万円を積み立てて、運用益を再投資した場合の結果は以下のとおりです。
| 積立額/期間 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
| 毎月1万円 | 約154万円(元本120万円) | 約406万円(元本240万円) | 約815万円(元本360万円) |
| 毎月3万円 | 約463万円(元本360万円) | 約1,217万円(元本720万円) | 約2,446万円(元本1,080万円) |
| 毎月5万円 | 約772万円(元本600万円) | 約2,029万円(元本1,200万円) | 約4,077万円(元本1,800万円) |
積立期間が長くなるほど複利効果が大きく働き、資産の増え方が加速していきます。
将来の成果を約束する数字ではありませんが、早く始めて長く続けるほど有利になると覚えておきましょう。
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よくある質問
つみたて8資産均等バランスは、暴落が起きても絶対に損をしませんか?
つみたて8資産均等バランスでも、暴落時に損失が出る可能性は十分にあります。
分散投資はあくまでリスクを「軽減」するものであり、損失を「ゼロ」にする手法ではありません。
ただし、株式100%のファンドと比べれば、下落幅は小さく抑えられる傾向にあります。
eMAXIS Slimと「つみたて8資産均等バランス」は違いますか?
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と「つみたて8資産均等バランス」は、名前が似ていますが別のファンドです。
どちらも三菱UFJアセットマネジメントが運用し、8資産へ12.5%ずつという配分も同じですが、商品シリーズと信託報酬が異なります。
信託報酬はつみたて8資産均等バランスが年率0.242%、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は年率0.143%です。
どちらも8資産を均等に組み合わせた指数への連動を目指しているため、コスト面ではeMAXIS Slimのほうが有利といえます。
まとめ
今回は、つみたて8資産均等バランスの特徴や、メリット・デメリットについて解説しました。
つみたて8資産均等バランスは、1本で8資産に均等配分できるバランスファンドで、リスクを抑えやすく、リバランスの手間もかからず、少額から分散投資を始められます。
ただし、株式100%のファンドよりリターンが控えめになりやすい点や、為替リスクがある点、資産配分を自分で調整できない点には注意が必要です。
ぜひ本記事を参考に、投資先として検討してみてください。
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株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。





