高配当投資信託とはどんな商品?メリット・デメリットも解説

高配当投資信託とはどんな商品?メリット・デメリットも解説

「高配当投資信託ってどんな商品なんだろう?」と疑問に思っていませんか?

高配当投資信託という言葉は聞いたことがあるものの、具体的にどのような商品なのかわからないという方が多いようです。

そこで今回は、高配当投資信託の基本的な特徴について解説します。

本記事を読むと、高配当投資信託がどのような商品なのかを理解したうえで、失敗しない銘柄選択ができるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。

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目次

高配当投資信託とはどんな商品?

本章では、高配当投資信託とはどのような商品なのかについて、以下の内容に沿って解説します。

  • 高配当投資信託の特徴
  • 高配当投資信託への投資が向いている人
  • 個別株との違い

それぞれみていきましょう。

高配当投資信託の特徴

高配当投資信託とは、配当利回りの高い株式をポートフォリオ(運用資産の組み合わせ)に組み入れ、その配当収入を原資の一部として定期的に分配金を支払う設計の投資信託です。

一般的な投資信託に比べ、値上がり益だけでなく配当によるインカムゲインを重視した運用方針が特徴となっています。

分配金の支払い頻度はファンドごとに異なり、毎月・隔月などさまざまです。

なお、銘柄の選定やポートフォリオのリバランス(資産配分の調整)はファンドマネージャーが行うので、投資家自身が個々の企業を分析する手間がかかりません。

そのため、自分で銘柄を選ぶ時間が取れない方でも、高配当戦略を手軽に実践できる点が大きな魅力といえるでしょう。

高配当投資信託への投資が向いている人

高配当投資信託は、給与や年金以外の定期収入を確保しながら長期的に資産を育てたい方に適しています。

具体的には、退職後の生活費の一部を分配金でまかないたいシニア世代や、本業の収入に上乗せして副収入を得たい会社員などが当てはまります。

加えて、個別銘柄の財務分析に時間をかけられないものの、高配当戦略に関心がある方にも向いているでしょう。

一方で、分配金よりもキャピタルゲイン(売買による値上がり益)を最大化したい方や、短期売買で利益を狙うスタイルの方にはあまり合いません。

自分の投資目的と照らし合わせたうえで、高配当投資信託が合っているかどうかを見極めることが大切です。

個別株との違い

高配当投資信託と個別株の大きな違いは、分散投資が自動的に実現されるかどうかにあります。

個別株に投資する場合は1社に資金が集中するため、業績悪化や減配が起きるとダメージをダイレクトに受けてしまいます。

対して高配当投資信託では数十から数百の銘柄に資金が分散されるため、仮に1社が配当を半減させてもファンド全体への影響を抑えることが可能です。

ただし、個別株には自分の判断で好きな銘柄を売買できる自由度があり、保有に伴う費用負担も基本的に発生しません。

一方、投資信託の場合は信託報酬(運用管理費用)が毎日差し引かれるため、長期保有ではコストが積み重なっていく点に注意が必要です。

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高配当投資信託に投資するメリット

本章では、高配当投資信託に投資するメリットについて解説します。

  • 定期的に分配金を受け取れる
  • 株価の値動きが比較的安定している
  • 1本で多数の高配当銘柄に分散投資できる

それぞれみていきましょう。

定期的に分配金を受け取れる

高配当投資信託の魅力は、保有しているだけで定期的に分配金を受け取れる点にあります。

たとえば、毎月分配型のファンドであれば毎月キャッシュフローが発生するため、日常の生活費に充てたり再投資の原資として活用したりできます。

また、銀行預金の金利が低い水準にとどまるなか、年3%〜5%程度の分配金利回りを持つファンドも存在しており、預金との差は歴然です。

給与や年金とは別の収入の柱を持ちたい方にとって、保有するだけで定期収入が得られる仕組みは家計の大きな助けとなるでしょう。

株価の値動きが比較的安定している

高配当投資信託は、成長株を中心に組み入れたファンドと比べて基準価額の変動幅が小さく、価格が安定している傾向にあります。

高配当銘柄には、生活必需セクターに属する景気変動の影響を受けにくい銘柄が多数組み込まれているからです。

投資を始めたばかりの方にとって、日々の値動きが大きいと精神的な負担が増し、冷静な判断が難しくなることも珍しくありません。

ですが、比較的値動きが穏やかな高配当投資信託であれば、相場の上下に振り回されにくく長期的な視点で腰を据えた運用がしやすくなります。

1本で多数の高配当銘柄に分散投資できる

高配当投資信託を1本購入するだけで、数十から数百にのぼる高配当銘柄へ自動的に分散投資できます。

個人で同じ水準の分散を行おうとすれば、多額の資金と銘柄調査の手間が必要です。

しかし、投資信託ならプロのファンドマネージャーに銘柄選定とリバランスを一任できます。

また、少額から購入可能なファンドも多いため、まとまった資金がなくても分散投資を始められる点は、投資経験の浅い方にとって心強いメリットです。

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高配当投資信託に投資するデメリット

高配当投資信託にはメリットだけでなく、購入前に理解しておくべきデメリットも存在します。

本章では、以下の内容に沿って高配当投資信託に投資するデメリットも紹介します。

  • 分配金の安定性は保証されない
  • 信託報酬が高めになりやすい
  • 「高利回り=優良」とは限らない

それぞれみていきましょう。

分配金の安定性は保証されない

高配当投資信託の分配金は、将来にわたって一定額が約束されているわけではありません。

組み入れ企業の業績が悪化して減配が相次げば、ファンド全体の分配金も連動して減少するためです。

そのため「毎月○○円もらえるから安心」と分配金を生活費の中心に据えてしまうと、減額時に家計が一気に苦しくなるリスクがあります。

したがって、分配金はあくまで変動する可能性がある収入として位置づけ、減額時にも対応できるゆとりある資金計画を立てておくことが重要です。

信託報酬が高めになりやすい

高配当投資信託は、インデックスファンドと比べて信託報酬(運用管理費用)が高めに設定されているケースが多い傾向にあります。

高配当銘柄の選定やポートフォリオの入れ替えには、ファンドマネージャーの専門的な判断が求められるアクティブ運用が主流であるからです。

そのため、一般的なインデックスファンドの信託報酬が年0.1%〜0.2%前後であるのに対し、高配当型のファンドでは年0.5%〜1.0%以上に達するケースも珍しくありません。

信託報酬は、年率でみると小さく感じても10年・20年と積み重なればリターンへの影響は無視できません。

したがって、分配金利回りだけに目を奪われず、コスト控除後の実質リターンがどれだけ残るのかを必ず確認する習慣をつけましょう。

「高利回り=優良」とは限らない

分配金利回りの数字が高いからといって、優れた投資信託であるとは限らない点に注意が必要です。

高い利回りの裏側には、元本を取り崩して分配金に回しているケースが潜んでいるためです。

たとえば、基準価額が下がり続けているのに分配金額を維持しているファンドは、実質的に投資家自身のお金を切り崩して返しているだけの可能性があります。

つまり、投資家が最終的に手にする利益であるトータルリターン(分配金+基準価額の変動を合算した総合収益)はマイナスになっている恐れがあります。

そのため、表面上の利回りの高さに飛びつくのではなく、基準価額の推移やトータルリターンの実績まで含めて総合的に評価することが失敗を防ぐために重要です。

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高配当投資信託を選ぶときのポイント

高配当投資信託を選ぶ際は、利回りの数字だけに注目せず、複数の視点から総合的に比較するのが大切です。

以下の5つのチェックポイントを押さえておけば、商品選びで大きな失敗を避けやすくなります。

  • トータルリターンで評価する
  • 分配金の安定性を確認する
  • 特別分配金(元本払戻金)の割合を確認する
  • なるべく信託報酬が低い商品を選ぶ
  • 純資産総額が小さすぎないかをみる

それぞれみていきましょう。

トータルリターンで評価する

高配当投資信託を比較する際に重視すべき指標は、分配金利回りではなくトータルリターン(分配金+基準価額)です。

いくら分配金を多く受け取っていても、基準価額が下がり続けていれば保有資産は減少しているためです。

たとえば年間の分配金利回りが5%あっても、同じ期間に基準価額が8%下落していればトータルリターンはマイナス3%となり、実際の資産は目減りしています。

そのため、ファンドの良し悪しを評価する際は、分配金を含めた総合収益が安定してプラスを維持しているかどうかを基準にしましょう。

分配金の安定性を確認する

過去数年にわたる分配金の支払い履歴をチェックし、金額が安定しているかどうかを確認する作業も欠かせません。

たとえば過去5年間で分配金がほぼ横ばい、あるいは緩やかに増加しているファンドは、運用が安定していると判断できます。

反対に、一時的に分配金を急増させた直後に大幅な減額を行っているファンドは、無理をして高い分配金を出している可能性があります。

もし無理をした状態で分配金を出していると、元本の取り崩しにつながり、長期的にはトータルリターンがマイナスになるリスクが高まります。

そのため、分配金の金額の大小だけに注目するのではなく、過去の支払い履歴や基準価額の推移を通じて安定性や持続性を見極めることが大切です。

特別分配金(元本払戻金)の割合を確認する

高配当をうたう投資信託を選ぶ際には、分配金の中身をしっかり確認することが大切です。

分配金には、運用益から支払われる「普通分配金」と、元本を取り崩して支払われる「特別分配金(元本払戻金)」の二種類があります。

特別分配金の割合が高いファンドは、実際には自分の投資元本が返ってきているだけであり、資産が増えているわけではありません。

むしろ基準価額の下落を招き、長期的には資産を目減りさせるリスクがあります。

したがって、分配金健全度(分配金のうち普通分配金が占める割合)が100%に近いファンドをなるべく選ぶようにしましょう。

運用報告書や交付目論見書で普通分配金と特別分配金の内訳を確認し、運用実績に裏付けられた分配が行われているかを見極めるのが重要です。

なるべく信託報酬が低い商品を選ぶ

高配当投資信託を選ぶうえで、信託報酬の低さは長期リターンを左右する重要な要素です。信託報酬は毎日自動的に差し引かれる運用コストであり、年率ではわずかな差にみえても10年・20年と運用を続ければ、リターンに大きな開きが生まれるためです。

たとえば1,000万円を年利5%で20年間運用した場合、信託報酬が年0.1%のファンドは実質利回りが4.9%となり約2,603万円に成長します。

ですが、信託報酬が年1.0%のファンドでは実質利回りが4.0%となり、約2,191万円にとどまります。

このように、コストの差はリターンに直結するため、信託報酬を比較してから購入を決めるようにしましょう。

純資産総額が小さすぎないかを確認する

投資信託の純資産総額(ファンドに集まっている資金の総額)が、一定規模以上あるかどうかも重要な選定基準です。

純資産総額が小さすぎるファンドは運用効率が低下しやすく、繰上償還(予定より早く運用が打ち切られること)のリスクも高まるからです。

そのため、純資産総額が十分な規模のファンドを選ぶようにしましょう。

なお、一般的には純資産総額が30億円以上あると、資金が安定的に流入しているという一つの目安となります。

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高配当投資信託とはどんな商品なのか知りたい人によくある質問

本章では、高配当投資信託とはどんな商品なのか知りたい人によくある質問について解説します。

それぞれみていきましょう。

高配当投資信託はやめとけといわれるけど本当?

一概にすべての高配当投資信託を避けるべきとはいえません。

たしかに、信託報酬の高さや特別分配金の問題といった注意点があるのは事実です。

しかし、正しい知識を持ったうえで商品を選べば、高配当投資信託は有効な資産運用の手段になりえます。

トータルリターンがプラス圏のファンドを選び、特別分配金の割合もチェックすれば、リスクを抑えた投資は十分に実現可能だといえます。

暴落して基準価額が下がったら配当もゼロになりますか?

基準価額が大きく下落しても、分配金が必ずゼロになるわけではありません。

分配金の原資は売買益・評価益だけでなく、配当等収益や分配準備積立金(過去から繰り越された留保収益)からも捻出されているためです。

したがって、当期の運用が振るわなくても、過去の留保益から分配されることがあるためゼロになるとは限りません。

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まとめ

今回は、高配当投資信託の特徴やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントについて解説しました。

高配当投資信託は定期的に分配金を受け取れるうえ、1本で多数の銘柄に分散できるのが魅力です。

ただし、分配金の安定性は保証されておらず、信託報酬の高さや特別分配金の問題など注意すべき点もあります。

ぜひ本記事を参考に、トータルリターンやコストを比較しながら自分に合った商品を選んでみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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