高配当株に投資をしてはいけない?高配当狙いでよくある失敗を紹介

株の投資には株式を保有しているだけで利益を得られる配当狙いの投資方法があります。

株式を買い保有をしているだけで年に1回程度、配当金を受け取れることができるので不労所得を得たいと考える人に人気があります。

しかし、通常の配当を受け取れる株だと配当利回りが2%や3%と低いため、通常のトレードに比べると得られる利益が少なくなってしまいます。

そこで、配当株の中でも高い配当利回りの株を狙って投資を行う方法があるのです。

配当が得られる株でも配当利回りが高ければ年間で得られる利益を上がるため、十分な利益を狙えると考える人も多いのですが、実際にはよく失敗をしてしまいやすい投資と言われています。

企業が高い配当を維持し続けることが難しかったり、株価の変動を意識できなかったせいか、大きな損失を抱えてしまう事もあるからです。

そのため、高配当株の投資を行うのであれば、まずはどのような失敗があるのかを知っておくことが一つの対策となります。

その対策を考えておくために今回は、魅力的でもあり失敗をしてしまいやすい高配当株のよくある失敗について紹介をしていきます。

この記事でわかること

  • 高配当株投資でよくある失敗
  • 高配当株に投資を行う際にポイント
  • 高配当株よりもおすすめの投資方法

株式投資で稼ぐためには配当金狙いとトレードどちらがおすすめ?

目次

高配当株投資でよくある失敗

高い配当を狙って株式を保有する高配当株投資ですが、高い配当があるにもかかわらず、失敗をしやすいという特徴があります。

その理由として、企業が高い利回りを維持できなかったり、配当ばかりに目が行き株価の変動に対応できなかったりと、複数の失敗をしてしまう可能性があるのです。

そのため高配当株に投資を行うのであれば、どのような失敗があるのかを知っておくことが一つの失敗を避ける知識となります。

それでは、高配当株にはどのような失敗があるのかを紹介していきましょう。

実際に配当利回りを受け取ってみると予想よりも少なかった

高配当株に投資をしてみると、実際には予想されていた配当利回りよりも低い配当金しか受け取れない失敗があります。

配当が設定されている株には次回の配当利回りが予想で設定されており、どの程度の配当金を受け取れるのかを知ることができるのです。

しかし、これはあくまでも予測されている配当利回りであり、企業の業績次第では予想を大きく下回る配当しか受け取れない場合があります。

その原因は配当は企業の業績が良好で利益の一部を投資家に還元しているためであり、前回決算時の業績と比べて今回の業績が悪化していれば配当も少なくなってしまうこともあるのです。

特にリーマンショックやコロナショックのような経済全体がダメージを受けてしまう事態の場合には、高配当株も企業の業績悪化のため大きく配当金が減ってしまう可能性もあります。

そのため予想されている配当利回りを期待して投資をした結果、実際に受け取れる配当金が少ないという場合があるのです。

高配当株の株価下落で大きな含み損を抱えてしまった

高配当株の配当金による利益にばかり目が行き、株価の下落で大きな含み損を抱えてしまう失敗もあります。

高配当株も常に取引が行われている株であるため、株価の変動は取引が行われている限り発生します。

つまり、株購入時の価格を下回る可能性は十分あり、配当金<含み損という状態に陥っていってしまうことがあるのです。

高配当株と言っても、期待できる配当利回りは5%~8%であり、大きな株価の下落が発生した場合には簡単に5%~8%以上の損失を抱えてしまう恐れがあるということです。

そのため配当利回りが受け取れるからといって、保有している株の株価変動に着目していなければ、高配当株投資は失敗してしまいやすいのです。

あまりにも株価変動による損失が大きくなった場合には損切りを行わなければなりませんし、その判断が配当が貰えるからという理由で鈍りやすいという特徴もあります。

高配当株だけど一回の配当が少なすぎて・・・

初心者の中には高配当株だから、それなりの利益が期待できると投資を行う人がいます。

しかし、実際に配当金を得てみると思っていたよりも利益を得られなかったり、配当利回りの低下で株を手放してしまう人も少なくありません。

そこで高配当株を手放した後に株価が上昇したり、購入時よりも低い株価で売却をしてしまう失敗があるのです。

配当株には配当金が受け取れる権利が設定されており、権利付最終日に株を保有している人が配当金を受け取ることができます。

権利付最終日を目指して配当金を狙う人もいるため、高配当株の株価は上昇し、権利付最終日の後には株価が下落してしまうという特徴があるのです。

初心者の場合、そのタイミングを理解できていないために、株価上昇前に高配当株を手放してしまったり、権利付最終日の後に株を売ってしまい売買差額で損をしてしまうのです。

そもそも、配当を狙う投資は中長期で行うことが基本であり、短期で手放してしまうと配当金の再投資による複利の効果を得られなかったり、株価変動に左右されやすくなってしまいます。

そのため、高配当株で思っていたよりも利益を得られないという事で、株をすぐに手放してしまうと失敗をしやすいのです。

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高配当株への投資は長期投資だけではなく企業の業績なども常に確認しなければならない

高配当株投資でよくある失敗を紹介してきましたが、基本的に配当を狙った投資は簡単なものではありません。

高配当株は一時的な高配当であったり、株価の変動が大き過ぎるなどの要因があり初心者が株を保有しているだけでは、利益を得続けることが難しいのです。

特に配当は企業の業績が大きく影響するため、安定的に業績を拡大していける企業を見分けることも必要となります。

つまり、普通の株式投資のようにチャートを確認しながらトレードを行うだけではなく、企業の業績や日本経済の状況なども把握しながら投資をしていかなければならないのです。

もちろん、配当による利益を狙うのであれば中長期での投資が基本となるため、短期的には株価の変動により損益がマイナスとなってしまう可能性もあります。

そういった点を理解した上で、利益を再び高配当株に投資を行う複利を活用していかなければ、将来的に収益をプラスにすることが難しい投資なのです。

高配当を狙った投資よりもトレードによる利益を狙った方が良い

ちなみに、株式投資できちんと利益を狙うのであれば高配当株への投資よりも、売買差額を狙ったトレードの方がおすすめとなります。

配当による利益には一応確実性がありますが、企業の業績によって配当が減額されてしまう事があったり、株価の変動は必ず発生するため買値よりも現在株価が減少してしまう恐れがあるのです。

その反面、通常のトレードであれば株価の変動をチャートからテクニカル分析によって予測して利益を狙うことができます。

上手くトレードを行うことができれば、高配当と言われる5%~8%前後の利回りを超える利益を数回のトレード狙うこともできます。

もちろん、空売りと呼ばれる売りから入れるトレード方法を使えば、株価が下落局面にあったとしても利益を狙うことができるのです。

高配当を狙った投資では空売りはできないため、通常のトレードを行った方が利益を狙えるチャンスも多いのです。

そして、株のトレードは正しい技術を磨くことによって、儲けられる可能性を高めることができ、自分の努力次第で儲けられる金額も変わってくるため、高配当株を狙うよりも通常のトレードの方をおすすめします。

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まとめ

  • 高配当株投資は初心者だと失敗しやすい
  • 高配当株は中長期的に複利を活用しなければトータルで利益を得にくい
  • 高配当株よりも通常のトレードの方がおすすめ

いかがでしたでしょうか。

魅力的に見える高配当株投資ですが、実際には難しい投資となっているのです。

昨今の経済事情からみても、予想配当利回り通りの配当金を期待することは難しいですし、これまでとは成長を期待できる企業は大きく変わってきています。

単にこの大手企業なら安心して業績を期待できると思い投資をしてしまっては、業績悪化によって配当利回りだけではなく株価の下落にも巻き込まれて大きな損失を抱えてしまうかもしれません。

特に配当による利益は大きくても8%前後となるため、通常のトレード並みに利益を狙うためにはかなりの資金が必要となるので注意が必要です。

そのため初心者の内は無理に難しい投資に手を出すよりも、自分の技術を磨きながらトレードで利益を狙った方が良いでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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