バリュー投資とは?その手法とメリット・デメリットを徹底解説!

みなさんは「バリュー投資」という言葉をご存知でしょうか?

すでに株式投資をおこなっているという方の中には「こまめにチャートを見るのは大変」、「値動きが不安定で心配」と感じたことがあるかもしれません。

そのような方は、バリュー投資というやり方に興味を持つのではないでしょうか?

では、バリュー投資とはどのようなものなのでしょうか?

本記事ではバリュー投資の意味はもちろん、メリット・デメリットについても解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること

  • バリュー投資の意味
  • バリュー投資のメリット
  • バリュー投資のデメリット

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目次

バリュー投資とは?

バリュー投資とは、その企業が生み出した利益や企業そのものの価値が適正に判断されておらず、株価が割安なまま放置されていると考えられる銘柄に投資する手法のことです。

この説明では分かりにくいかもしれませんので、1つ例を用いて説明していきたいと思います。

定価が100万円の高級ブランド財布が、新品なのにディスカウントショップで80万円に値下げされて売られていたとしましょう。

もし「この財布の適正な価格は100万円である。80万円では割安すぎる。」ということが分かっていたら、あなたはこの財布を80万円で買い、100万円という適正な価格でだれかに売って差額の20万円を利益として得ることができますよね。

企業も同じです。

企業の価値は簡単にいうと、時価総額(発行済株式数×株価)という価格で図ることができます。

だれかが時価総額分の資金を支払えば、その企業は出資者のものになります。

しかしこれは、あくまでも上記でいうディスカウントショップでの財布の価格のようなもので、企業の適正な価格は時価総額ではありません。

企業は、ビジネスを展開して培ってきた価値やブランドを持っています。

これらを含めたものが企業の本質的な価値ではないでしょうか?

企業のなかには、時価総額より本質的価値の方が大きい、つまり株価が過小評価されている企業が存在します。

これが、上記で述べたような“株価が割安なまま放置されている銘柄”です。

こういった銘柄は、例で見た財布のようにいつか適正な評価がなされて、株価(時価総額)が上昇する可能性が高いと考えられているのです。

このように、株価が割安なときに買って、マーケットで適正に評価されるまで保有しておき売却して利益をあげるというのがバリュー投資です。

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バリュー投資のメリット

上記では、バリュー投資がどのような投資手法なのかについてご説明しました。

株式投資においてはさまざまな投資手法が存在するなかで、バリュー投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

こまめにチャートを見なくて済む

1つ目のメリットは、こまめにチャートを見なくて済むという点です。

普段朝から晩まで仕事をしている方などは、こまめにチャートをチェックすることが難しいと思います。

こういった方にとってバリュー投資は魅力的です。

というのも、バリュー投資は上記でご説明したように、株価が割安なときに買ったあと適正な評価によって株価が上昇するまで保有しておくという投資方法だからです。

いつまで持っておけばよいのかはだれにも予想することができませんが、おそらく長期投資となる可能性が高いでしょう。

その分、こまめにチャートを見られなくても構いません。

売るタイミングが来るまで、じっくりと待っておけばいいのです。

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株価が急騰する可能性がある

2つ目のメリットは、株価が急騰する可能性があるという点です。

つまり、大きな利益を得られる可能性があります。

株価が割安なまま放置されている銘柄は、かなりマイナーである、もしくはあまり人気がないと考えられます。

そのため、日々の売買量も少ないでしょう。

そのような銘柄に関する大きな好材料が出て、今までその銘柄に見向きもしなかったトレーダーからも注目が集まるとどうなるでしょうか?

急激に売買量が増加するので、株価の急騰が考えられますよね。

こういった出来事に備えるためにも、長期投資とはいっても、定期的にチャートは確認しておくべきかもしれません。

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バリュー投資のデメリット

ここまで、バリュー投資のメリットについて解説してきました。

リスクのある株式投資だからこそ、バリュー投資にもデメリットはあります。

下記で確認していきましょう。

投資対象を決めるのに時間がかかる

1つ目は、投資対象を決めるのに時間がかかるという点です。

バリュー投資では、企業の本質的価値よりも株価(時価総額)が過小評価されているときに、その銘柄を購入します。

一見簡単そうではあるものの、企業の本質的価値がどれくらいなのかを知ることに1番時間をかけなければなりません。

PER・PBRといった経営指標はもちろん、ビジネスモデルをきちんと理解したうえで財務諸表を読み込むことが大切です。

ちなみに、投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏は投資対象を決めるとき、最低でも過去10年分の財務諸表をチェックするそうです。

利益を得られるまでに時間がかかる

2つ目は、利益を得られるまでに時間がかかるという点です。

上記でご紹介したメリット“こまめにチャートを見なくて済む”の裏にあるデメリットといえますね。

バリュー投資の対象となるような銘柄は安値で放置されているということもあり、マーケットで評価されて株価が上昇するまでには長い年月を要すると考えられます。

なので、バリュー投資をおこなった場合、その銘柄に充てた投資資金はしばらく固定されると想定しておいた方がよいです。長い目を持って臨まざるを得ないということですね。

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より資金効率を上げるにはテクニカル分析でトレードする

バリュー投資は、ファンダメンタルズと呼ばれる企業の業績などをもとに投資判断をするものになります。

ただ、実際に株価が割安なのか、本当に値上がりするのかはなかなか初心者には判断が難しいかもしれません。

そうした際に、より資金効率を上げて早く利益を狙うのであれば、株価チャートの分析をするテクニカル分析を活用したトレードをすることをおススメします。

テクニカル分析について、詳しくは株価チャートはどうやって見ればいい?テクニカル分析の基本とはの記事をご覧ください。

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まとめ

  • バリュー投資とは、企業の本質的価値に対して過小評価されている割安株に投資する手法
  • 長期投資なので、こまめにチャートを見なくてもよい反面、利益を得られるまでに時間がかかる
  • より資金効率を上げるためにはテクニカル分析でトレードする

いかがでしたでしょうか?

本記事ではバリュー投資の意味や、メリット・デメリットについて解説してきました。

株価が低水準な銘柄に投資するというのは、少し勇気が必要かもしれません。

しかし、その株価が企業の本質的価値よりも過小評価されたものなら、株価はいつか必ず上昇します。

割安かどうかを見極める力をしっかり身に付けて、長期投資にチャレンジしてみてもおもしろいかもしれませんね。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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