両建ての手法を徹底解説!リスクを減らしつつ利益を増やすための極意

両建て,手法

両建ての手法をマスターして、リスクを抑えつつ最大限の利益を手にしたいと考えてはいませんか?

両建てを駆使すれば、確かにリスクヘッジもできて利益を増やしていける可能性はあります。

しかし一方で「両建ての両損」といわれるように、悲惨な結果に終わることも忘れてはいけません。

両建ての手法は、そう簡単にマスターできるものではないのです。

そこで今回は、これから両建てを始める人でも手法を掴めるよう徹底解説。

アジア最大の投資塾「株塾」を運営する私たちが、プロ目線で両建て手法の極意をお伝えします。

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目次

両建てとは

両建てとは

両建てとは、買いと売り両方のポジションを持つことです。

買い建てしつつ、売り建てもするということですね。

そうすることで、株価が上昇しても下落しても、同じだけの利益と損失が発生して相殺し、±0となります。

つまり損失が発生しないかつ、利益も発生しない状態になるわけです。

リスクヘッジのための手法

利益も損失も発生しない両建ては、リスクヘッジのための手法です。

「決算発表があり、株価の動きが読めない」「企業SNSが問題発言で炎上しそう、株価が大幅下落するかもしれないし、何の影響もないかもしれない」など、相場の急変が読めそうにないときに活躍します。

両建てをすることで、利益と損失が発生しない状態になるため、仮に相場が急変動しても損益は発生しなくなります。

両建て,リスクヘッジ

つまり、相場の分析が難しいタイミングを、損益0でスキップすることができるのです。

どんなに激しい値動きでも、両建てであれば無風で過ごせますから、また勝負ができるようになったタイミングで両建てから切り替えるといった戦法ができます。

判断が難しい時のリスクヘッジ、それが両建てなのです。

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「買い」と「空売り」でバランスをとる

「買い」と「空売り」でバランスをとることが、両建ての重要な要素です。

どれくらいの買いを入れるのか、それに対してどれくらいの空売りを持っておくのか、常にバランスを考えながら取引を進める必要があります。

両建て,シミュレーション

例えば上図では、まず買いから入ったものの、最初の下げで「少し下がってすぐ上がるだろう。でも大きく下げたときのために売りを入れておこう」と売りを入れています。

結果、想定よりも下がり、底を打ったところで売りを決済して、最終的に買いも利益がでるタイミングで決済して手仕舞いとなりました。

買いでも売りでもバランスを取りつつ取引することで、リスクを回避しつつ利益を狙えるわけですね。

メンタルへの負担が軽くなる

メンタルへの負担が軽くなるのも、両建ての重要なメリットといえます。

株式投資で大きな壁となるのが、メンタルコントロールの難しさです。

実際にお金が減っていくのを目にして、冷静に判断し続けることはとてもつらいもの。

大きな損失を前に、間違った判断をしてしまうことは珍しくありません。

そんな時に両建てを使えば、損益をその時点で固定できるため、「これ以上損失は拡大しない」状況でじっくり戦略を練られます。

スポーツの試合における「ちょっとタイム」を、株でも使えるようになるわけですね。

相場と向き合う場面が増える

両建てをすることで、相場と向き合う場面が増え、より成長につながります。

買いも売りも、両方のポジションから考えなくてはならないですから、通常の2倍経験値が貯まっていくといえます。

また株を保有していない銘柄はどうしても追わなくなってしまいます。

両建てをしていれば、損益0だとしても「株を保有している」とう意識があるため、数字をきちんと追うようになるのです。

また反対のポジションの立場だからこそ気付く場面もありますから、両建てには意味があるといえます。

講座

両建ての手法一覧

両建て,手法一覧

両建てには大きく分けて3つの手法があります。

損失・利益を固定させたいときと、株主優待目的のときで使い分けましょう。

株で利益を出していきたい方にオススメなのは、損失・利益を固定させる両建ての手法です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

含み損を両建てで固定する手法

両建て,含み損の固定

含み損を両建てで固定する手法です。

これ以上損失を膨らませたくない、けれどこの損を確定させたくもないという時に両建てをすることでいったん問題を先送りにできます。

焦ってしまえば正常な判断はできませんから、いったん落ち着いて考えたいときに含み損を両建てで固定するのです。

損切りできないときに

損切りがなかなかできないときに両建てという選択肢を取りましょう。

もちろん損切りができればそれでも問題はありません。

しかしお金が減っているのを前に、その結果を自分の手で現実にしてしまうのはとても勇気がいることです。

なかなか受け入れられず、損切りできないこともあるでしょう。

しかしそうなると損失はどんどん膨らんでしまうことに…。

手遅れになる前に、両建てでいったん損失を固定してしまいましょう。

【初心者向け】損切り(ロスカット)のルールを解説します。

逃げ時を探る

逃げ時を探りたいときに、両建ては有効です。

損益が固定されますから、資産の増減に惑わされずに、じっくり考えられます。

買った時よりもひたすらに株価が下がってしまってもう上がる見込みがないかもしれませんし、もしかすると急に上昇していくかもしれません。

どのようなパターンになりそうか、しっかりと分析する時間を両建てで作りましょう。

逃げ時を探りつつ、最大限傷が深くないタイミングで決済するのです。

うまくいけばうねり取りも狙える

運が良ければ、損失を取り返して利益を狙える可能性もあります。

うねり取りで、着実に利益を積み重ねていくのです。

ただ簡単ではありませんから、まずは損失を回避することだけ考えましょう。

両建てに慣れてきて、余裕があるときに限り、利益を狙いに行ってくださいね。

含み益を両建てで固定する手法

両建て,含み益の固定

含み益を固定したいときにも、両建ては役立ちます。

少し株価上昇に陰りが見えてきたけれど、もうひと伸びしそうといったときに、含み益を固定させつつ更なるプラスを狙いに行けます。

利益を固定させたいときに

利益を確定させたいけれど、もう少し上がる気もする…という時に両建てをすれば、利益をいったん固定させられます。

トレンドが終わったと思ったら実はまだ終わっていなかった、というときにすぐにまた利益を増やしに行けるわけですね。

買いを入れていたとして、これ以上株価は上がらないと予想するのであれば、利益を確定させて問題はありません。

しかし「まだ上がるかも」「一瞬下がるだけかも」と予想するのであれば、両建てをしていったん利益を固定させておく価値はあるでしょう。

相場を俯瞰して見る

いったん冷静になって、相場を俯瞰して見たいときに両建ては有効です。

利益が思いのほか膨らんだときは、なかなか冷静になれないものです。

いつもの判断ができなくなってしまいますから、一度両建てで思考をリセットしましょう。

値動きに左右されずに、今後の分析をしていくのです。

利益があるうえで更にプラスを狙う

利益を固定させて、さらに利益を積み重ねていくために両建てをする選択肢もあります。

更にプラスを狙うためにも、両建てで市場と向き合いつつ、取引を重ねていくのです。

固定させたままでは利益は増えませんから、新たに買い・売りを増やしたり、決済したりする必要はあります。

選択を間違えれば利益が減ることもある点は忘れないようにしておきたいですね。

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最初から両建てでエントリーする手法

両建ての手法として、「最初から両建てでエントリーする手法」を解説します。

最初から損益0の状態を維持し続ける方法であり、一見無意味なようにも感じますね。

しかし、この手法でも活用の仕方によっては利益につなげられるのです。

とはいえ、あくまでも株主優待目的などで使う手法であり、初心者にはあまりオススメの手法ではありません。

どうしても必要だと感じる場合に活用しましょう。

株主優待をローリスクで受け取れる

株主優待をローリスクで受け取りたいときにも、両建ては有効な手法の一つです。

なぜなら、株主優待のリスクである株価変動を一時的に0扱いにできるからです。

例えば1,000円分の商品券を株主優待で受け取ったとしても、その銘柄が大幅下落して10,000円以上の損失が発生していたら嬉しくはないですよね。

そんな時でも、両建てをしていれば「大幅下落による10,000円の損失」をなかったことにできるのです。

もちろん、「大幅上昇による10,000円の利益」があったとしてもなかったことになるのは忘れないようにしま

しょう。

また、空売りは6か月以内に買い戻す必要がある点にも注意してくださいね。

あくまでも銘柄を追いたいときに

まず、両建てのメリットの一つでもある「相場と向き合う場面を増やしたい」ときに活用できます。

あくまでも銘柄を追いたいときに両建てをしておけば、損益は0にしつつ、常に銘柄のことを意識できるのです。

もちろん両建てをしなくても銘柄を追い続けられる方にとっては不要です。

しかし初心者のうちは保有していない銘柄を追い続けることは難しいもの。

両建てをして、常に頭の片隅に入れておけるだけでも意味はあるのです。

うねり取りを狙いに行く

最初から両建てでエントリーしておくことで、うねり取りを狙いに行けます。

うねり取りとは、上下に変動し続ける相場の中で売りと買いを繰り返して利益を積み重ねる方法です。

最初の買いと売り両方を持っていたとしても、「相場が天井だな、そろそろ下がるだろうな」と予想できればさらに売りを追加できますよね。

その後、実際に株価が下がり、売り建ての利益と損失が釣り合うタイミングで、売り建てすべてを決済したらどうなるでしょうか。

両建て,うねり取り①

売りの利益と損失が相殺されますね。

そこでさらに売りを追加することで、再び両建てのポジションに戻ります。

両建て,うねり取り②

すると±0で固定されていた状態から、+の状態で固定した状態にさせることができるのです。

地道に含み益を増やしていける

損益を固定しつつ、「ここは上がるはず・下がるはず」と予想できるタイミングで勝率の高い勝負を重ねていけば、地道に含み益を増やしていけます。

利益を固定した状態で次の売買タイミングに望めるため、メンタル的にも楽になるでしょう。

コツコツ積み重ねていくことで、リスクを抑えつつ利益を積み重ねられるのです。

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両建てという手法にはデメリットもある

両建てという手法には、メリットだけでなくデメリットもあります。

それは、資金・決済タイミングの難しさ・手数料の3つです。

それなりの資金が必要になる

両建てをするためには、それなりの資金が必要になってしまいます。

買いと売り、両方のポジションを持つということは、通常の2倍資金が必要になるからです。

買い100株だけでなく、売り100株の資金も用意しなければなりません。

もちろん、買い50株売り50株など調整することはできます。

しかしそうなると、損益の幅も小さくなってしまうのです。

決済タイミングが難しくなる

両建てをすることで、決済のタイミングは難しくなります。

買いと売り、どちらの視点も必要になるのですから、それだけ考えることも多くなり決済の難易度も上がるのです。

難しくなる一方で、その分経験につながるメリットともいえます。

しかし初心者のうちは、むやみに両建てをしまくらないほうがいいでしょう。

5銘柄をすべて両建てで取り組む、ではなくまず1銘柄のみを両建てで取り組む、など絞って取引するようにしてください。

手数料などコストがかかる

株の取引には手数料がかかります。

両建ては買いと売り両方やらなければなりませんから、その分手数料はかかります。

せっかく利益を積み重ねても、手数料を含めると大したことない金額になってしまった…なんてことも。

また両建てで損益は固定できますが、手数料がかかっている分損は発生しています。

100銘柄を一気に両建てで持っていれば、ただただ手数料がかかることになって、損をしてしまうのです。

むやみに両建てをしないようにしましょう。

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まとめ

両建ては誰でも簡単にできる手法、というわけではありません。

考えることも多いですし、資金も必要になります。

とはいえ、使いこなせばリスクを回避しつつ利益を積み重ねていける有効な手法です。

証券会社によっては、クロス注文などの「一度に買いと売り注文ができる」仕組みもあります。

両建てを使いこなして、さらに株の技術を磨いていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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