ポジポジ病はなぜ起きるのか。原因と対処法を徹底解説

ポジポジ病という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ポジポジ病とは、株式投資やFXなどの投資においてポジション(玉)を常に持っていたいと考えてしまうことを言います。

実際にトレードをされている方であれば、この気持ちはわかるのではないでしょうか?

なんとなく、トレードをしていないと落ち着かない、損をしてしまっているのではないかという気持ちから、常にトレードをしていたいと考えてしまうのがトレーダーあるあるの一つなのです。

しかし、このポジポジ病は時として良くない結果(損失)に繋がってしまうこともあります。

なぜ、ポジポジ病が多くのトレーダーを悩ませているのか、その原因と対処法について、今回は見ていきましょう。

この記事でわかること

  • ポジポジ病とはそもそも何か
  • ポジポジ病が起こる原因
  • ポジポジ病の対処法

手仕舞いとは?株初心者にもわかりやすく解説します

目次

ポジポジ病とはそもそも何か

ポジポジ病とは、そもそもどんな時でもポジション(玉)を取っていたいと思っている状態です。

株式投資やFXなどのトレードは、エントリーするタイミングで利益を上げられる可能性が大きく変わります。

投資においては利益を上げやすい局面まで「待つ」ということも非常に重要になってくるのです。

焦ってエントリーしてしまったがために、分析がしっかりとできておらず想定外の株価の動きをしてしまうケースや、せっかく利益を確定できたのに、その後すぐにエントリーしてしまい結局損失の方が大きくなってしまうなど、ポジポジ病はトレーダーにとって厄介な病気と言えるでしょう。

「じゃあ、待っていればいいじゃん」

と感じるかもしれませんが、実際に投資をしたことがある人であれば、この投資家特有のポジポジ病は誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。

特に、株式投資を始めたての初心者の方などに多く見られる症状の一つです。

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ポジポジ病が起こる原因

では、ポジポジ病が起こる原因にはどのようなものがあるでしょうか?

主な原因を見ていきましょう。

機会損失をしたくないという投資家心理

一度トレードを開始すると、トレードをしていない期間がもったいないと感じるようになります。

一度でも利益を上げたことがあるトレーダーであれば、投資をしていない期間は利益を取り逃しているのではないかと感じるようになります。

常に冷静な心理状況を保って静観するというのは、案外難しいものです。

試しに、今一か月間トレードをするなと言われたらあなたはどのように感じるでしょうか?

おそらく、多くのトレーダーの方が「一か月もトレードができないなんてもったいない、機械損失だ」と感じるのではないでしょうか。

こうした心理状況により、ついつい利益を取るのが難しい状況でも手を出してしまうことがあるのです。

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損失を取り返したい

損失を出してしまうと、当たり前のことですが自己資金が減ってしまいます。

もし、自分の資金が減ってしまったらあなたはどのように感じますか?

「絶対に取り返したい」
「投資で失ったお金は投資で取り返す」
「出した損失以上に利益を出せばいい」

など、ムキになってしまうこともあるのではないでしょうか。

このような心理状況になってしまうと、勝率が低い一か八かの部分でもついエントリーをしてしまうことがあります。

これにより、損失がより拡大してしまうこともあるのです。

もっと稼ぎたい

株式投資をする目的の大きな部分は、資金を増やすということです。

そのため、投資家心理として「もっと稼ぎたい」という気持ちがあります。

これは、損失が膨らんでしまっているトレーダーもそうですが、利益を上げているトレーダーでも同じことが言えます。

そのため、利益確定をした直後にすぐに建玉をしてしまったりして、せっかくの利益を減らしてしまうこともあるのです。

「もっと稼ぎたい」という気持ちが強すぎると、時として冷静な判断ができないこともあるのです。

トレード技術不足による焦り

トレードの技術が不足していると、自信を持ってトレードをすることができません。

トレード技術がある人であれば、株価チャートを分析しながら、こういう動きをしたらこう対処しようなどというストーリーをあらかじめ描いておくことができるので、予期せぬ株価の動きにも対応することができるのです。

株初心者の方などは建玉の根拠が薄いことが多く、予期せぬ動きをした際に焦ってしまい、精度の低いタイミングでポジションを取ってしまうことがあります。

「技術不足」の不安からなんとなくの建玉をしてしまうこともあり、後で見返してみると「なぜこんなタイミングでエントリーしてしまったんだろう」という後悔の念に駆られることもあるでしょう。

自分のトレード技術を過信してしまうことがある

トレード技術の過信は主に中級者以上の方に起こりやすい原因です。

ある程度利益を得たことのあるトレーダーの方は、多少難しそうな局面でも「自分の判断が正しい」と感じてしまい、無理にエントリーをしてしまうことがあります。

こうした際、建玉の操作ですぐに対処できるようであればいいのですが、一度自分の考えに固執してしまうと柔軟に対応できないこともあります。

建玉の操作については【株技術】建玉の操作って何?株初心者にもわかりやすく解説しますの記事をご覧ください。

投資になれてきた人によくある症状なので、トレード技術の過信には注意するようにしましょう。

ポジポジ病の対処法

ザラ場は見ない

ザラ場とは、寄り付きから引けまでの間の取引時間のことを言います。

ザラ場は、基本的に株価が流動的に動いているため、株価の動きに翻弄されてしまうことが多いのです。

特に、デイトレのような短いスパンでのトレードは株初心者の方にはおすすめできません。

ザラ場は誘惑が多く、それに釣られて建玉をしてしまうと痛い目を見ることがあります。

トレードをする時間については、サラリーマンが株をする時間はいつ?効率的に利益を上げるためのトレード時間とはの記事で解説しているので、参考にしてみてください。

サラリーマン以外の方にも共通して、こちらの時間でトレードをすることをおすすめします。

一旦トレードから離れる

調子が悪いときは、一旦トレードから離れるようにしてみましょう。

トレードで負けが続いているときは、冷静な判断ができにくい状況になってしまいます。

そうした状況ではより損失が膨らんでしまう可能性が高いでしょう。

一旦トレードから離れて、クールダウンをする時間を作ることで、ポジポジ病から抜け出すとよいでしょう。

株の技術を磨くことに専念する

一旦トレードから離れている間に、株の技術を磨くことをおすすめします。

株の技術を磨くには、過去の株価のチャートをもとに建玉の練習をすることです。

当サイトの監修者である株歴37年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生」も、株価チャートの研究を続け、多くの利益を得ることができたのです。

相場先生主催の『株塾』では、現在3,000名以上の受講生の方が株の技術を磨くためにトレーニングをしています。

株の技術を身に付けるには継続的な努力が必要ですが、素直な気持ちで勉強を続けることができれば、上達していくものです。

株の正しい勉強方法は?優待・ファンダ・テクニカルそれぞれ完全ガイド

まとめ

  • ポジポジ病はトレーダー誰しもがなり得る症状
  • ザラ場は見ないようにする
  • 一旦トレードから離れてみたり、技術を磨くことが必要

いかがでしょうか?

ポジポジ病は、誰しもが経験する可能性がある症状です。

特に、FXのような常にトレードができる環境だと、改善が難しいかもしれません。

株式投資のように取引時間が限られている投資の方が、考える時間を作りやすいので、症状を改善しやすいかもしれません。

何が原因なのかを自分自身でしっかりと考え、対処していくようにしましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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