株のチャートに映し出されているローソク足。
最近証券口座を開設して、株式投資をはじめたけど「ローソク足ってどうやってみるの？」と疑問に思う方も多いようです。
そこで今回は、ローソク足の見方について初心者の方でもわかりやすく解説します。
また、ローソク足を使ってお金を儲ける方法を紹介します。
超初心者向け！ローソク足の見方とチャート分析の基本を徹底解説
ローソク足とは？
ローソク足とは、ある一定期間の値動きを棒状の図形に示したものです。
株式市場ではもちろん、為替市場や暗号通貨市場でも使われています。
見た目はシンプルですが、投資家の心理や相場の勢いなどかなり多くの情報を発してくれる優れものだと言えます。
1本のローソク足を頼りに売買する投資家もいるくらいです。
ローソク足はテクニカル分析ツールの中でも、世界中で多くの人に利用されているポピュラーなものだと言えます。
ちなみに、ローソク足の発祥は日本です。
江戸時代に米の取引価格を記録するため、ローソク足が考えられました。
ローソク足の見方を解説
ローソク足はある一定期間の始値、終値、高値、安値を示したものです。
始値：ある期間で初めて取引された価格
終値：ある期間で最後に取引された価格
高値：ある期間内で一番高かった価格
安値：ある期間内で一番安かった価格
期間には、以下のようなものがあります。
月足：取引期間が1ヵ月であることを表している
週足：取引期間が1週間であることを表している
日足：取引期間が1日であることを表している
他に、日足よりも小さい「15分足」や「10分足」もあります。
左の赤いローソク足のように、始値より終値の方が高く引けた場合は「陽線」右の青いローソク足のように、始値より終値の方が低く引けた場合は「陰線」と呼びます。
また上下の棒線を「ヒゲ」と呼び、始値と終値の間を「実体」といいます。
ローソク足は、あくまでも過去を記録したものです。
過去の投資家の心理を元に、今後上がりそうなのか下がりそうなのかを予想するために利用します。
ちなみに、ローソク足の見方はすべて共通で株式市場でも為替市場でも同じです。
ローソク足の種類を6つ紹介
ここでは、基本的なローソク足の種類について解説します。
まずは、基本となる1本のローソク足「単線」から見ていきましょう。
ここで注目してほしいのが、ローソク足の種類によって変わる投資家心理です。
ローソク足の種類によって、どんな心理だったのかを知ることがローソク足を解読する1歩目だと言えます。
自分が保有している株を日々観察する際、投資家がどんな心理だったのか自分で確認できるようになることを目指しましょう。
大陽線
大陽線とは、実体が大きく寄り付きから引けまで大幅に上昇したローソク足です。
大陽線のときの投資家心理は強気です。
投資家は、強い期待感を抱いている状態だと言えます。
ローソク足の種類をわける明確な定義はないので、自分なりに判断できるようになりましょう。
その際に強気なのか、弱気なのか考える癖をつけるのがいいですね。
大陰線
大陰線とは、大陽線と正反対のローソク足です。
実体が大きく、寄り付きから引けまで大幅に下落します。
大陰線の投資家心理は弱気です。
大陰線の出現で、投資家たちは失望させられます。
保有している株に過去最大の大陰線が現れると、ほとんどの場合異常な値動きであることが多いです。
自分が投資する株の値動きの特徴を知っておくことで、ローソク足の分析はさらに活きてきます。
コマ
コマは、実体が小さいローソク足のことです。
小陽線や小陰線とも呼ばれます。
投資家の心理としては、様子見状態です。
コマの場合、陽線か陰線かは重要ではありません。
ローソク足は基本的に投資家の心理がわかればいいので、陽線なのか陰線なのか重要ではない場合も多々あります。
カラカサ
カラカサとは実体が全体の4分の1より上の方にあり、下ヒゲが長いローソク足のことです。
「ハンマー」とも呼ばれます。
カラカサは強気のローソク足です。
カラカサの場合も、陽線か陰線か意識しなくて大丈夫です。
チャートの底の方で現れると、近々トレンド転換がおこる可能性があります。
トンカチ
トンカチとは、カラカサの反対のローソク足です。
実体が全体の4分の1より下にあり、上ヒゲが長いローソク足です。
トンカチは「流れ星」とも呼ばれています。
トンカチの投資家の心理は、弱気です。
また、トンカチも陽線か陰線か重要ではありません。
チャートの天井で現れた場合、トレンド転換が起こることがあります。
十字線
十字線とは、寄付と引け値が同値のローソク足です。
「寄り引け同時線」や「クロス」とも呼ばれます。
投資家の心理は迷いです。
大きな十字線が天井付近で現れた場合、売りサインになることがあるので注目すべきローソク足です。
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3章では、基本的な単線の見方について解説しました。
単線のローソク足の集合をマクロな視点で見るとチャートパターンを認識できます。
4章では、そのチャートパターンを使ってお金を儲ける方法を紹介します。
紹介するチャートパターンは以下のとおりです。
- 取っ手付きカップ（カップウィズハンドル）
- 取っ手なしカップ
- 平底型
それぞれ解説します。
取っ手付きカップ（カップウィズハンドル）
取っ手付きカップ（カップウィズハンドル）は、横からみた取っ手付きのティーカップに似ていることから名付けられました。
取っ手の高値で利益を期待してエントリーします。
図に示すと以下のようになります。
このチャートパターンは出現率も成功率も高く、多くの投資家に利益をもたらしてきた基本的なパターンです。
実際の例でみてみましょう。
【9211】エフコード
このようにエントリーして約2ヶ月で156％の利益がでています。
時間軸は週足チャートで見るのがおすすめです。
基本的には、チャート形成に時間をかけるほど成功率は上がるため信頼性は高くなります。
ですが月足だと、チャートパターン完成までに時間がかかりすぎてしまうので投資機会が少ないです。
そのため、バランスを見て週足チャートをおすすめします。
取っ手なしカップ
取っ手なしカップとは、取っ手付きカップ（カップウィズハンドル）の取っ手がないチャートパターンです。
取っ手付きカップ（カップウィズハンドル）に比べて、成功率は少しだけ劣りますが大きな投資機会だと言えます。
カップの高値がエントリーポイントになります。
実際の例でみてみましょう。
【7066】ピアズ
このように、エントリー後1ヶ月で100％上昇しています。
平底型
平底型とは、横に広いチャートパターンのことです。
平底型も取っ手付きカップ（カップウィズハンドル）ほどではありませんが、成功率は高いチャートパターンだと言えます。
エントリーポイントは、チャートパターン内の高値を超えたときです。
実際の例でみてみましょう。
【4124】大阪油化
このように、平底型からエントリー後9日で110％上昇しています。
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まとめ
今回は、ローソク足の見方について解説しました。
ローソク足は、見た目は地味ですが得られる情報はとても多くかなり使えるテクニカル分析ツールです。
ローソク足は、移動平均線や出来高などと組み合わせるとさらに得られる情報が多くなります。
もし気になった方は、移動平均線や出来高についても一緒に学んでみてはいかがでしょうか。
株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。
