相場格言「株を買うより時を買え」とは?成功する投資家が重視するタイミングの本質

株を買うより時を買え

株式投資の世界には、「株を買うより時を買え」という有名な格言があります。

 

「どんなに優良企業の株を選んでも、うまくいかない…」そんな経験をしたことはありませんか?

 

実は投資の成果を分けるのは、銘柄選びよりも「買うタイミング(時)」なのです。

 

本記事では、この格言が伝える真意と、投資にどう活かせるのかを解説します。

 

相場格言「人の行く裏に道あり花の山」

   
目次

「株を買うより時を買え」の意味とは?

相場格言「株を買うより時を買え」の出典は定かではありませんが、世界の金融・証券市場の中心であるアメリカのウォール街で生まれた「株を選ぶ前に時を選べ」という格言が元となっていると考えられています。

株式市場は、企業価値だけでなく“相場全体の流れ”に強く影響されます。

どれほど良い企業でも、下落トレンドの最中に買えば損を出しやすく、逆に地合いが好転するタイミングで買えば平凡な銘柄でも利益を狙えるのです。

「時」を読むために意識すべき2つの視点

① 相場全体のトレンド

日経平均株価や主要指数が上昇傾向にあるときは、個別株も上がりやすくなります。

チャートを見て、移動平均線が上向いているか・安値を切り上げているかなど、流れを確認しましょう。

② 個別株のタイミング

企業の好材料が出る前後や、需給が改善し始めた局面も“時を買う”チャンスです。

テクニカル分析を活用すれば、底値圏からの反転や上昇初動を捉える精度を高められます。

格言を活かせるシチュエーション

自然災害などで一時的に相場が混乱しているとき

災害直後は悲観売りが広がりやすく、株価が一時的に大きく下がることがあります。

しかし、業績が安定している企業であれば、回復とともに株価が戻る可能性が高いです。

一時的な下落を「時を買う」好機ととらえられるかが鍵です。

季節要因で注目度が下がっているとき

たとえばビールやスキー用品など、季節によって業績が変動する“季節株”は、オフシーズンに安値をつけやすいです。

需要が戻るシーズン前に仕込むことで、上昇局面の利益を狙うことができます。

“悪いタイミング”の典型パターンと避ける方法

どれほど優れた銘柄でも、タイミングを間違えると損失の原因になります。

以下は特に避けたい「NGタイミング」です。

天井圏での「飛びつき買い」

急騰した株に焦って買い向かうのは最も危険です。

出来高がピークを迎え、ローソク足が長い上ヒゲをつけている局面は“売りのサイン”になりがちです。

下落トレンド中の「逆張り購入」

落ちているナイフを素手でつかむのと同じ状態です。

移動平均線がすべて下向きの場合は、反発しても短命になりがちです。

市場全体が不安定なとき

金融不安・地政学リスク・急激な為替変動など、市場全体が揺れている時期は「企業努力ではどうにもできない下落」に巻き込まれるリスクがあります。

よくある質問(Q&A)

Q1. 株を買うタイミングはどう判断すれば良いですか?

株の購入タイミングは、チャートの形状とトレンドの勢いを見極めることが重要です。

たとえば「上昇トレンドが始まりそうな局面」や「底値圏で反転の兆しが見える場面」などが一つの目安です。

企業の業績やニュースだけで判断せず、テクニカル分析を組み合わせて判断することで精度を高められます。

Q2. どんな時期に投資を控えた方が良いですか?

相場全体が不安定な時期(金融危機や大規模災害直後など)は、短期的な値動きが激しく、予想が難しいため注意が必要です。

特に初心者のうちは、トレンドが明確になるまで待つ方が安全です。

「焦って買わない」「買うより時を買う」という格言どおり、タイミングを見極める冷静さが成功の鍵です。

まとめ

  • 相場格言「株を買うより時を買え」はウォール街で生まれた言葉といわれている
  • 投資対象を選ぶことはもちろんだがそれよりも投資の時期を吟味する方が重要という意味
  • 株式投資において重要なタイミングは、自然災害後や季節株のオフシーズンなど多くのトレーダーが欲しがらないとき

本記事では相場格言「株を買うより時を買え」の出典・意味や教訓・生かすべきシチュエーションをご紹介しました。

いくらいい企業の銘柄を選んだとしても、買う「時(タイミング)」を間違えてしまえばトレード結果は思わしいものにはなりません。

株を売買するときは、そのタイミングがふさわしいのか吟味しながら実践してみることが求められます。

しっかりとタイミングを見極められるように、株の技術を向上させていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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