S&P500だけで本当にいい?決定的な理由と初心者が損をしないための注意点を解説!

S&P500

投資を始めようと調べると、必ずと言っていいほど目にするのが「S&P500」という言葉です。

しかし、いざ大切なお金を投じるとなると「本当にこれだけでいいの?」「他にも分散すべきでは?」と不安になるのは当然のことでしょう。

結論からお伝えすると、投資の初心者であれば「S&P500だけでいい」という選択は非常に合理的で、再現性の高い正解の一つです。

難しい知識を詰め込んでFXや不動産投資に手を出すよりも、はるかに安全に資産を積み上げられる可能性を秘めています。

そこで今回は、なぜS&P500だけでいいのかどうかを徹底解説。

累計受講者数40万人を突破した投資塾「株塾」を運営している私たちが、投資のプロとしてお伝えします。

S&P500に投資するかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

初心者ならS&P500だけでいい

結論、投資の初心者であればS&P500だけでいいです。

S&P500だけでいい理由は以下の2つ。

  • 下手に手を出しすぎると損する
  • 20年以上の長期ならプラスになる可能性が高い

それぞれ詳しく解説していきます。

下手に手を出しすぎると損する

知識がない状態でさまざまな投資に手を出してしまうと、損をする可能性が高いです。

「なぜ損をしたのかわからない」状態でさらに他の投資に手を出せば、損失は膨らむばかり。

そんな状態になってしまうのであれば、S&P500だけに投資をしていた方が安全だといえます。

S&P500と連動している投資信託であれば、実際に運用してくれるのは知識のあるプロなのです。

下手に手を出しすぎて損をしないようにしましょう。

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20年以上の長期ならプラスになる可能性が高い

20年以上の長期投資であれば、プラスになる可能性は高いです。

基本的に投資は、長期であるほど元本割れのリスクを抑えられます。

実際に金融庁のデータでも、保有期間20年の場合の投資は100%プラスに転じている結果が出ているのです。

金融庁,元本割れデータ

引用:金融庁「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」

上図は、国内外の株式と債券に積立投資をした場合の結果です。

とはいえ、S&P500には長期で上昇してきた実績がありますから、長期のほうがプラスになる可能性は高いといえるでしょう。

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S&P500だけでいい理由

S&P500だけでいい理由を6つにまとめました。

  • 長期で上昇してきた実績がある
  • 常に人気ランキング上位
  • 米国株が今後も強い可能性は高い
  • アクティブファンドはリスクが高い
  • S&P500だけで500銘柄の分散効果が期待できる
  • 定期的に銘柄の入れ替えが行われている

それぞれ詳しく解説していきます。

長期で上昇してきた実績がある

S&P500,チャート

上図は、S&P500の約40年間のチャートです。

長期にわたって、右肩上がりになっていることがわかりますね。

特に2010年以降の伸びは著しく、上昇の実績は確かなものです。

長期で着実に上昇しているからこそ、S&P500だけでも利益が見込めるわけですね。

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常に人気ランキング上位

S&P500は、投資信託の人気ランキングで常に上位にいます。

どのランキングをみても、12位として選ばれるほど人気があるのです。

多くの人が投資しているという安心感も欲しい人にとっては、心強い根拠となるでしょう。

投資の鉄板として、S&P500という名前は広がっているのです。

米国株が今後も強い可能性は高い

S&P500は米国株の指数です。

米国株は今後も強くなっていく可能性が高く、長期的に上昇しやすいといえます。

米国株が今後も強くなる可能性が高い理由は以下の3つ。

  • 世界的なシェアを持つ大企業が多い
  • 株主還元が積極的
  • 経済成長が今後も期待できる

世界的なシェアを持つ大企業が多い

米国株式市場には、世界的なシェアを持つ大企業が多いです。

S&P500に組み込まれている銘柄を、実際に一部ピックアップしてみました。

  • アップル
  • アマゾン・ドット・コム
  • ウォルト・ディズニー
  • ドミノ・ピザ
  • インテル
  • IBM
  • コカ・コーラ
  • マスターカード
  • マクドナルド
  • ネットフリックス
  • ナイキ
  • スターバックス
  • テスラ

どれも世界的に有名な大企業ばかり。

世界的な市場を持つ強力な企業たちだからこそ、今後も上昇していく可能性が高いわけですね。

株主還元が積極的

S&P500だけでいい,株主還元

米国株式市場では、株主還元が積極的に行われています。

株式還元とは、企業が株主に利益を還元すること。

儲かればもうかる程、その分株主にも配当や自社株買いをして還元してくれるのです。

株主からすれば、たくさん還元してくれる銘柄のほうが魅力的ですよね。

株主還元が積極的だからこそ、より人気が集まり株価も上昇しやすくなっているのです。

経済成長が今後も期待できる

米国は長期的な人口増加が予想されており、今後の経済成長にも期待できます。

2080年が人口のピークになると予想されていますから、まだまだ市場は拡大していくと予想できますね。

またアメリカの通貨である「ドル」は世界中の経済を動かす機軸通貨ですから、今後も強い影響力を持つと考えられます。

また投資市場の環境も整備されていますから、新興国よりも経済成長が市場にきちんと織り込まれるというのも強みの一つですね。

アクティブファンドはリスクが高い

投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。

なかでもアクティブファンドはリスクが高いため、S&P500の指数に連動するようなインデックスファンドが初心者にはオススメ。

アクティブファンドは「ベンチマークとしている指数以上の収益を目指す」投資信託のことですが、実際に指数以上の収益を出しているものは多くありません。

実際日本株のアクティブファンドのうち、86%が日経平均の上昇率よりも低い成績だったという2024年のデータもあるのです。

しっかりと指数に連動するインデックスファンドなら安心できるわけですね。

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S&P500だけで500銘柄の分散効果が期待できる

S&P500だけに投資するといっても、そもそもS&P500は米国の主要な企業500社で構成されています。

つまり、実質500社に分散投資しているともいえるのです。

分散投資は、投資におけるリスクを抑える基本中の基本。

500以上の銘柄に分散投資できると考えれば、かなりの効果が期待できますね。

定期的に銘柄の入れ替えが行われている

定期的に銘柄の入れ替えが行われているのも、S&P500の大きなメリットです。

時価総額はどうか、黒字利益を維持できているかなど、S&P500の組み入れ銘柄にふさわしいかどうか、年4回入れ替えが行われます。

S&P500に適した企業だけで、常に構成されているわけですね。

成長が見込めない企業などは、入れ替えのタイミングではじかれていくため、安心して投資が続けられるのです。

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S&P500だけに投資する際の注意点

S&P500だけに投資する際の注意点をまとめました。

投資の目的を確実に達成するためにも、注意点は事前に押さえておきましょう。

短期での利益は狙いにくい

S&P500では、短期的な利益は狙いにくいです。

1か月で25%以上の利益を狙いたいという方には、オススメできません。

長期的に見れば上昇しているS&P500も、1か月だけ切り抜いてみてみれば、下落している時期もあります。

そんな下落タイミングで取引してしまえば、損をしてしまうわけですね。

S&P500だけでいい,短期チャート

例えば上図は、20242月~5月におけるS&P500の日足チャート。

もし4月頭に買いを入れて、4月中旬頃に手放していれば、損をしてしまいますよね。

S&P500でも、短期的に見れば下落している期間があるのです。

そのため、長期的な投資を考えている方にS&P500はオススメですよ。

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国の分散はできない

S&P500では、米国株への投資がメインです。

銘柄は分散されているものの、国自体は米国のみ。

他の国に分散投資できない点には注意してください。

国の分散投資が出来ていないと、国単位で景気が変動した時などのリスクが発生してきます。

リスクをとにかく抑えたい方は、他の国への投資も検討してみましょう。

手数料がかかる

S&P500に限らず、投資信託には手数料がかかります。

投資信託,手数料

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の場合、信託報酬(管理費用)は0.09372%(20247月時点)となっています。

つまり100万円投資した場合、年間940円程度支払う必要があるのです。

手数料が高いわけではありませんが、0円でないことは把握しておきましょう。

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短期で大きく利益を狙うならS&P500 だけはオススメしない

短期で大きな利益を狙うのであれば、S&P500だけに投資するのはオススメしません。

他の投資方法を検討しましょう。

短期で大きな利益を狙いたい方には、個別株やCFDがオススメです。

またS&P500で長期的に守りの投資をしつつ、短期的な攻めの投資を別のものでするというのも一つのスタイルですよ。

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よくある質問Q&A

Q1. S&P500と全世界株(オルカン)はどちらが良いですか?

A. どちらも素晴らしい投資先ですが、考え方の違いによります。

米国の成長を信じ、より高いリターンを狙いたいなら「S&P500」、米国一国への集中を避け、世界全体にリスクを分散して平均点を取りたいなら「全世界株」が適しています。過去10年を見ればS&P500の方が高成績でしたが、将来は誰にもわかりません。

迷ったら、両方を半分ずつ持つという選択肢もアリです。

Q2. 暴落が起きた時はどうすればいいですか?

A. 結論から言うと「何もしない」のが正解です。

S&P500の歴史は暴落と回復の繰り返しです。最もやってはいけないのが、怖くなって安値で売ってしまう「狼狽売り」です。

積立投資を継続していれば、暴落時は「安くたくさん買えるチャンス」になります。

長期的な視点を忘れず、淡々と持ち続けましょう。

Q3. 新NISAではS&P500だけで枠を埋めても大丈夫ですか?

A. はい、全く問題ありません。新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方をS&P500(またはそれに連動する投資信託)で埋める投資家は非常に多いです。

非課税メリットを最大限に活かし、低コストなS&P500ファンドで長期運用することは、最も王道で効率的な戦略と言えます。

まとめ

初心者であれば、S&P500への投資だけでいいといえます。

今後への成長にも期待ができますし、分散投資という視点でも優秀です。

とはいえ、あくまでも長期的な投資での話であり、短期で利益を得たい方にはオススメできません。

投資の目的に合わせて、S&P500だけでいいかどうか、検討してみてくださいね。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

これまで10以上のメディア運営に従事。現在は自身も株塾で学びつつ、毎日コンテンツ作成をし続ける。

あらゆるジャンルで編集者として活動してきた経験を活かし、初心者から上級者まで役立つ記事を作成。

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