スイングトレードで勝てない理由とは?兼業投資家が見直すべきポイント

スイングトレードで勝てない理由とは?兼業投資家が見直すべきポイント

サラリーマンやOL、フリーランスの方だとスイングトレードで株式投資を行っている人が多いのではないでしょうか。

スイングトレードは数日~数週間の間、玉を保有するトレードスタイルのため、毎日トレードを繰り返す必要もないのが特徴です。

仕事が忙しい人や家事に追われて日中トレードに専念できないという方でも取り組みやすいので、初心者の方にもおススメのトレード方法となります。

しかし、トレンドに乗れば利益を狙いやすいとされている反面、実際には上手くいかず損失ばかりが増えているという人もいるのではないでしょうか。

「初心者におすすめのスタイル」
「無理なく利益を狙って行けそう」
「本やネットでおすすめされていたから」

という理由から、スイングトレードは簡単というイメージを持つ人も多いでしょう。

スイングトレードは初心者が取り組みやすいものの、手を抜いて勝てるというわけでは決してありません。

正しい株の技術や知識の下でトレードを行うことで、兼業投資家はしっかりと利益を出せるようになるのです。

では、現在スイングトレードが上手くいかないという人は、どのようなポイントを改めて意識すべきなのでしょうか。

実は、いくつかのポイントを意識するだけで、スイングトレードの結果は格段に良くなるのです。

今回は、スイングトレードが上手くいかない時に改めて意識し直すことで利益が出せるポイントを紹介していきます。

今まさに「スイングトレードで勝てていない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • スイングトレードで勝てない原因
  • スイングトレードで意識すべきポイント
  • トレードが上手くいかない時にやるべきこと

株のスイングトレード本でおすすめ6選!株のプロが厳選

目次

スイングトレードで勝てない時に改めて意識すべきこと

スイングトレードとは、株を買い(もしくは空売りして、数日~数週間もしくは2~3ヶ月保有を続け、しっかりと値幅を狙って行くスタイルです。

サラリーマンやフリーランスなどの本業がある人でも、兼業して行えることから人気があるトレードスタイルです。

デイトレードのような短期トレードと比べると、常にチャートを見続ける必要も無く、初心者も始めやすいためスイングトレードを選択する人が多いのでしょう。

しかし簡単そうに見えるスイングトレードですが、実際にトレードを行ってみると上手くいかないという人も多くいます。

上手くいっていない人の多くは、株を数週間ほど保有しているだけで勝てると思っていたり、分析をしていたとしても「正しい技術」に基づいて分析できていないという状況にあることが多いのです。

ではスイングトレードが上手くいかない時、どのような点に気を付け、改めて意識すれば良いのかを紹介していきましょう。

①トレンドに逆らったトレードになっていないか

株のチャートは、基本的に株価の上昇もしくは下落が続くトレンドが形成されるか、または方向感なく一定の値幅を往復するレンジの2種類に分類することができます。

つまり、スイングトレードを行うのであればトレンドに乗る必要があり、事前にトレンドが発生している方向を見極める技が必要です。

単純にお伝えすると、下落トレンド(株価の下落)が発生している時に、株を買ってしまっては利益が出しずらくなります。

逆に上昇トレンドが発生している時に株を買えば、上昇の波にうまく乗ることができて利益をしっかりと伸ばして行けるでしょう。

気を付けておきたいのは、上昇でも下落でもないレンジ相場では利益を出すことが難しいので、スイングトレードを行わないことです。

レンジを形成するということは、方向感が無いだけではなく、買いと売りの注文が拮抗している状態でもあり、エネルギーが溜まりつつある状態です。

レンジから上昇もしくは下落トレンドに移行した際には、一気に株価変動(暴騰、暴落)が起こるため、逆方向の注文を出していた場合は大損失につながります。

初心者の方であれば、特に手は出さない方が得策です。

このようなことから、スイングトレードを行うのであれば、レンジは避けつつきちんとトレンドを把握して波に乗る形でトレードを行うようにしましょう。

②短期間での利益を求めたり、損切りラインが極端に短く(近く)ないか

先程もお伝えしましたが、スイングトレードは数時間や1日で利益を求めるトレードではありません。

つまり、短期間で利益を求めたり損切りラインを短く設定しすぎると、損切が増えることにより損失ばかりが大きくなる可能性もあります。

株価の値動きを1日で見てみると、常に株価が上昇および下落ばかりを繰り返すことはかなり珍しいことがわかりますよね。

上昇トレンドの場合も、気持ちよく陽線で上げ続ける場合の方が珍しく、株価が小さく陽線と陰線を繰り返しながら上がっていく場合の方がよく見られます。

したがって、上昇トレンドに乗っていたとしても短期間では利益が出ずらいのです。

さらに、損を恐れて極端に損切りラインが短い場合も、上昇中の一時的な下落に巻き込まれた時に焦って損切りをしてしまうでしょう。

損切り後に株価の大幅な上昇が発生したり、損切りばかり繰り返され損切り貧乏となってしまう恐れがあるので、自分のトレードスタイルを見直してみてください。

ちなみに損切り貧乏については「損切り貧乏はなぜ起きる?原因と対処法を徹底解説」で詳しく解説しているので、よければ参考にしてみてください。

③投入資金が自分の実力に見合っているのか

株のトレードは、売買差額および保有株式数で利益が決まります。

同じトレードを行っても保有株式数が多ければ利益が多くなるため、資金量を持つ人が有利な一面があることは確かです。

しかし、保有株式数を増やせば増やすほど、必ず利益が多くなり勝てるわけではありません。

自分の技術レベル相応の資金量でトレードができているのかによって、スイングトレードは勝ちやすくも負けやすくもなってしまうのです。

例えば、株式投資初心者が100万円の資金を持ってトレードを行う場合、100万円全額で株式を買ってしまう場合と、30万円分だけで株式を買う場合には、株価変動に対する損益変動が違います。

100万円でトレードを行う場合は30万円でトレードを行う場合に対して約3.3倍近くの金額差があり、30万円で5万円の損失が出た時には100万円では約16万円の損失が出てしまいます。

この3.3倍差が毎日の価格変動で反映されるため、自分の力量以上の資金を持ってトレードを行うとプレッシャーに耐えられず、損切りライン前で損切りを行ったり微益で利益確定をしてしまい勝てない状況に陥っていくのです。

そのため、自分の実力に見合った資金量でトレードを行えているのかを、確認してみることを一度おすすめします。

④きちんとテクニカル分析を行い、シナリオを立ててトレードをしているか

スイングトレードで勝てていない人に多いのが、銘柄選びは慎重に行うのに、その後のトレードでテクニカル分析を曖昧に行うパターンです。

株式投資を行う際にどの銘柄でトレードをするのかも大切ではありますが、それ以上に選んだ銘柄が買い時なのか売り時なのかを見極めることの方が大切です。

誰が見ても割安と思える銘柄を見つけたとしても、テクニカル分析の結果が現在はレンジであったり、まだ買い時ではないのに買ってしまうと、トレンドに乗ることができずに負けてしまいます。

何よりも銘柄が割安という理由だけでトレードを行っているのが問題ですね。

テクニカル分析を行う時は、同時にトレードの簡単なシナリオを立ててからトレードを行うのがおすすめです。

どのタイミングで買い、どのラインに損切りを設定し、いつまで株を保有し続けるのか、事前にこういったトレードのシナリオを考えておかなければ、急に株価が変動した時に対応することができません。

道筋を立ててトレードを行うことで利益を出せるようになるのが株式投資でもあり、曖昧な分析でトレードを行ってしまうとギャンブルになりがちです。

そのため、銘柄を選んだ後にはきちんとテクニカル分析を行い、簡単なシナリオを立ててからトレードを行うようにしましょう。

講座

練習して技術を磨かないとトレードのシナリオを立てられるようにならない

「テクニカル分析をして、シナリオを立てる」というのは簡単ですが、実践してみるとその難しさがわかるはずです。

なぜなら、トレードをしていると自分を正当化してしまう傾向があるからです。

後から客観的に見れば、このタイミングで損切りをするべきだったと後悔することもあるでしょう。

でも、実際その場でトレードをしている時は自分は正しいと思い込み、なかなか損切りもできないものです。

損失を確定させるということ自体を多くの人が嫌うため、塩漬け状態が発生してしまうのです。

塩漬け株の詳細については、「塩漬け株とは?用語の意味と塩漬け株の整理方法を解説します」の中で整理方法とともに詳しく解説しているので、ご参考にしてみてください。

トレードで利益を上げ続けている上級トレーダーの人たちは、予め複数のシナリオを立てながらトレードをしています。

例えば、

「翌日陰線が出たらリスクヘッジを入れる」
「陽線で前の高値を超えたら追加の玉を入れる」

など、チャートを見ながら日々の研究をされている方が、成果も伴っているケースが多いのです。

このような分析をするためには、正しい技術を学び、アウトプットをする習慣を付けることが必要になります。

講座

技術を磨くなら「相場式(あいばしき)」がおススメ

スイングトレードでなかなか勝てないという方は、練習をしてトレード技術を磨くことが必要ということをご紹介させていただきました。

しかし、ただ単に練習をすればいいのかというと、そうではありません。

技術を磨く際には「正しい技術」をもとに練習をしていくことが必要です。

なぜなら、いくら練習をしたとしても間違ったやり方では利益を上げ続けることは難しいからです。

東京から北海道に行こうとしているのに、南に進みだしたらいつまでもたどり着けませんよね?

それと同様に、トレード技術を磨く際も「正しい手法」に基づいて練習をすることが大事です。

正しい手法というのは、再現性が高く継続して利益が狙えるような手法のことを言います。

過去のチャートを見返してみるとわかりますが、株価の動きはある一定の法則があるのです。

当サイトの監修者である株歴約40年のプロトレーダー相場師朗(あいばしろう)先生が主宰する『株塾』では、3,500名以上の受講生の方が、再現性の高い技術を学んでいます。

株塾についてより詳しくお知りになりたい方は、「株のスクールなら『株塾』がおススメ!他のどのスクールよりも継続的な利益が狙える5つの理由 」の記事をご覧ください。

再現性の高いトレード技術を磨くことが、スイングトレードで勝てない原因を払拭してくれるはずです。

講座

まとめ

  • スイングトレードはトレンドに乗せるのが基本
  • テクニカル分析同様に資金管理も重要
  • トレードが上手くいかない時は一度立ち止まりトレードを改める

いかがでしたでしょうか。

スイングトレードで上手くいっていない投資家や初心者の方は、今回ご紹介をしたスイングトレードで改めるべきポイントを一度見直してみるようにしましょう。

それと同時に、チャートからのトレンドの読み方やテクニカル分析の使い方については、しっかりと勉強し技術を身に付けるにしてください。

後は自分のトレードを見直してみて「何がダメだったのか」を振り返るようにし、実践トレードのブラッシュアップを行っていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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