初心者はいつから保有銘柄を増やすべき?慣れたと思った時が一番危険

株式投資をはじめたばかりの初心者のギモンのひとつに、どのようなタイミングで保有銘柄を増やしていくべきかと悩んでしまう事があるのではないでしょうか。

1銘柄でのトレードに慣れてくると、次のステップとして投資先を増やすことで上手く資金を増やせる可能性があります。

しかし銘柄を増やすタイミングを誤ると、大損失につながってしまう可能性があるので注意が必要です。

そこで今回は、株式投資初心者はどのようなタイミングで保有銘柄および投資先の数を増やしていくべきかを紹介します。

この記事でわかること

  • 初心者が投資銘柄を増やすタイミング
  • 投資先を増やした際に注意すべきこと

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目次

株式投資初心者はいつから保有銘柄を増やすべき?

初心者が株式投資に慣れてくると、他の銘柄が気になったり残った資金を効率的に運用するために、新たな銘柄を探してトレードをしたいと考えるはずです。

1つの銘柄でしかトレードをしたことが無い人にとって、保有銘柄を2つに増やすということは、リスクも作業量も2倍近くに増えるということです。

そのため、株式投資を始めたばかりの初心者が、いきなり保有銘柄数を増やすのはあまりおすすめできません。

トレード生活に少し余裕が出始めてきた人であれば、保有銘柄を増やすことでリスクヘッジにもなるため、少しづづ始めてみても良いでしょう。

それでは実際に、株式投資初心者がどのようなタイミングで保有銘柄を増やしていけば安全なのか紹介していきます。

1つの銘柄で自分のトレードをしっかり行えるようなるのが1つの基準

初心者が初めて銘柄を増やす際には、まずは自分でしっかりとテクニカル分析などを行い、根拠のあるトレードを行えているのか考えましょう。

これは毎回のトレードで利益を出せるようになるという基準ではなく、「根拠のある株の売り買いによって利確および損切りを行えているのか」ということです。

中にはしっかりと1つの銘柄で勝てるようになってから銘柄を増やそうと考える人もいますが、株式投資はプロでも毎回勝てているわけでは無く、勝ち負けを繰り返しながらトータルで勝っていくものです。

つまり、自分でしっかりと分析を行い、根拠を持って利確や損切りを行えるようになることが最初の目標であり、次の段階に進める状態とも言えます。

もし自分の判断で損切りや利確ができない状態であれば、銘柄を増やしても自分の手に負えず、結果的に塩漬けもしくは負ける可能性が高いでしょう。

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リスクヘッジや中長期の投資の検討

先程お伝えした通り、根拠を持ってトレードができるようになると次の段階に進みます。

それが、資金のリスクヘッジや中長期投資を検討しることです。

リスクヘッジとは、起こり得るリスクに対して予測を行い、リスクに対応できる状態のことを指し、株式投資では「分散投資」の意味を持ちます。

自分の資金を1つの銘柄に集中させると、株価が上昇した際には大きな利益につながりますが、逆に株価が暴落した際には投入していた資金のほとんどを失ってしまいます。

そのようなハイリスクな状態を避けるために、資金を別の銘柄に分散させリスクを減らすのです。

それと、中長期投資を検討しはじめた時にも投資先を増やすのはおすすめです。

中長期投資はデイトレードやスイングトレードと比べると、株式の保有期間が長いため、複数の銘柄確認や分析に時間を掛けることができます。

つまり初心者でも時間に余裕を持って投資を行うことができるので、保有銘柄を増やしても大丈夫ということになるのです。

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保有銘柄を増やすと、確認事項やプレッシャーが増える

株式投資初心者が保有銘柄を増やす場合には、単にそれまで同様の状態ではなくなることを知っておかなければなりません。

保有銘柄数が増えることによって増やした数だけチャートを確認しなければなりませんし、含み益が発生する銘柄と含み損が発生する銘柄をそれぞれ保有する可能性もあるので、トレードの判断を行う回数も増えてきます。

事前にそういった起こり得る問題を知っておくことが、保有銘柄を増やした際の冷静な対応につながるのです。

では実際に、保有銘柄を増やした際にはどのような事に気を付ければ良いか紹介していきます。

定期的に保有銘柄の数だけ確認や分析を行わなければならない

保有銘柄を増やすということは、増やした銘柄の数だけチャートを確認しなければなりません。

追加をした銘柄を放置することはできないので、作業量が増えることは確実でしょう。

毎日チャートを追うことが難しいという場合には、デイトレードやスイングトレード対象の銘柄を増やすのではなく、半年~1年以上保有を続ける中長期投資の銘柄を増やすのも1つの手となります。

そして、保有銘柄それぞれに含み益および含み損が発生するため、これまでとは感じるプレッシャーが変わってきます。

保有銘柄全てで含み益が発生すれば株式投資が上手くいっている証でもあり、投資家としての自信が付くでしょう。

しかし、同時に保有銘柄全てで含み損が発生する可能性も十分にありえます。

その日の結果を確認するたびにマイナスが増えていき、損失額によっては普段の生活や仕事に影響が出てくることも考えられます。

そのため、あらかじめ全ての銘柄で含み損が発生することは想定しつつ、プレッシャーに耐えられるような対策を練っておきましょう。

こういった新たに発生する問題に冷静に対処できれば、銘柄を増やした数だけ利益も増える可能性があるので、しっかりと気を引き締めて取り掛かることがおすすめです。

 

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まとめ

  • 保有銘柄を増やすのであれば、根拠あるトレードが行なえるようになるのが基準
  • 投資先を増やした際には、確認事項や損失拡大リスクがあるので注意が必要

いかがでしたでしょうか。

チャート確認やテクニカル分析、個々の銘柄での売買判断など、やるべきことが増える保有銘柄の増加ですが、株式投資を行っていく上では必要なこととなります。

リスクヘッジの面ではもちろんですが、チャンスを掴むためには投資先を増やしていかなければなりません。

保有銘柄を増やしチャンスを掴むためにも、テクニカル分析などによる株の技術はしっかりと磨いておくようにしましょう。

単に銘柄を増やしただけでは場合によって、損失額を増やすだけの可能性も十分あります。

ぜひ、自分の株式投資における成長を確認しながら保有銘柄の増数を検討してみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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