投資信託を長期保有するデメリットとは?初心者が陥るほったらかし投資の罠を徹底解説!

投資信託を長期保有する際のデメリットとは?知っておきたいリスクやメリット

投資信託の積み立てを始めれば、あとは「ほったらかし」で老後安泰。そんな甘い言葉を信じて、本当に何もせずに放置していませんか。

実は投資信託の長期保有には、初心者が陥りやすい深刻なデメリットが隠されています。

本記事では、投資のプロが「投資信託を長期間持ち続ける本当のリスク」と「失敗を避けるための出口戦略」を徹底解説します。

【初心者向け】資産運用の正しい勉強方法!何から勉強するべきか徹底解説

   
目次

投資信託の長期保有に潜む意外なデメリット

投資信託の長期保有は、資産運用の王道として語られることが多い手法です。

しかし、メリットばかりが強調される陰で、投資家が直面する現実的なデメリットについては意外と知られていません。

長期保有を「ただ持ち続けるだけ」と定義してしまうと、思わぬ損失を招く可能性があります。

運用コストが雪だるま式に膨らむリスク

投資信託を保有し続ける限り発生し続けるのが「信託報酬」という運用管理費用です。

これは投資家が運用会社や信託銀行に対して支払う手数料で、日々の基準価額から差し引かれます。

短期間であれば微々たる差に感じられるかもしれませんが、10年や20年といった長期スパンで見ると、その差は驚くほど巨大なものになります。

例えば、信託報酬が1.5%のアクティブファンドと、0.1%のインデックスファンドを比較してみましょう。

年率5%で運用できたと仮定しても、20年後には信託報酬の差だけで数百万円単位の資産の差が生まれることも珍しくありません。

長期保有を前提とするならば、この「見えないコスト」が自分の利益をどれだけ蝕んでいるかをシビアに評価する必要があります。

初心者の多くは、購入時の手数料には敏感ですが、保有期間中にずっとかかる信託報酬の怖さを軽視しがちです。

効率的な資産運用のチャンスを逃す機会損失

長期保有のもう一つのデメリットは、資金が長期間拘束されることによる「機会損失」です。

一度投資信託を購入してそのままにしておくと、その資金を使ってより高いリターンが期待できる他の金融商品に投資する機会を失ってしまいます。

市場環境は常に変化しています。特定のセクターが急成長したり、新しい有望な資産クラスが登場したりしても、投資信託に全ての資金を預けっぱなしにしていると、機敏に動くことができません。

特に、運用成績が低迷しているファンドを「いつか戻るはず」と長期保有し続けるのは、サンクコスト(埋没費用)に囚われた危険な状態といえます。

効率よく資産を増やしたいのであれば、保有しているファンドのパフォーマンスを定期的に診断し、必要に応じて「損切り」や「乗り換え」を行う柔軟性も必要です。

投資信託を売却するタイミングはいつがいい?

初心者がやりがちな「ほったらかし」の恐怖

「投資信託はほったらかしで良い」という言葉は、あくまで適切な銘柄を選び、適切な管理を行っていることが前提です。

多くの初心者が誤解しているのは、管理を放棄することと長期保有を混同している点にあります。

この勘違いが、将来の大きな後悔に繋がります。

出口戦略を考えない保有はギャンブルと同じ

多くの人が「いつ買うか」には情熱を注ぎますが、「いつ売るか」という出口戦略については無頓着です。

長期保有の最大のデメリットの一つは、資産を取り崩すタイミングでの市場環境に左右されるリスク、いわゆる「シーケンス・オブ・リターン・リスク」です。

例えば、30年間コツコツと積み立てて資産が大きく増えていたとしても、いざ現金化しようとしたタイミングでリーマンショックのような大暴落が起きたらどうでしょうか。

資産価値は一気に目減りし、老後の計画が狂ってしまいます。

長期保有をしていれば必ず勝てるという保証はどこにもありません。

目標金額に達した際に段階的に利益を確定させる、あるいは債券などの安定資産にシフトするといった「出口の設計」が欠落している長期保有は、非常にリスクの高い行為であることを自覚すべきです。

市場環境の変化に対応できないリスク

世界経済の構造は、数年単位で大きく変化します。

かつて優良とされていたファンドが、現在も最強であるとは限りません。

例えば、ITバブル期や新興国ブームの際に人気だったファンドが、現在では見る影もないほどパフォーマンスを落としているケースは多々あります。

長期保有を言い訳に、自分の持っている商品が今の時代に適しているかを確認しないのは危険です。

ファンドマネージャーが交代して運用方針が変わったり、純資産総額が減少して運用効率が悪化したりすることもあります。

信託期間が無期限であっても、繰上償還(運用の中止)という最悪のシナリオも存在します。

定期的に「この商品は今も保有し続ける価値があるか」を自問自答する習慣がない投資家にとって、長期保有は単なるリスクの先送りになりかねません。

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デメリットを理解した上で知っておきたい長期保有のメリット

ここまでデメリットを強調してきましたが、それらを正しく把握・管理できれば、長期保有は強力な武器になります。

リスクをコントロール下におくことで初めて、長期投資の真価が発揮されます。

最大の武器は時間の力による複利効果

長期保有の最大の恩恵は、何と言っても「複利効果」です。

運用で得た収益を再び投資に回すことで、利益が利益を生み出すサイクルが形成されます。

アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだこの複利の力は、期間が長くなればなるほど、そのカーブは急上昇していきます。

具体的には、元本100万円を年利5%で運用した場合、単利(利益を受け取る)であれば20年後には200万円になりますが、複利であれば約265万円になります。

この差額の65万円こそが、時間が生み出してくれた付加価値です。

デメリットである信託報酬を最小限に抑えつつ、この複利の波に乗ることができれば、個人の努力以上の成果を市場から受け取ることが可能になります。

時間分散で高値掴みのリスクを軽減する

「ドル・コスト平均法」を活用した長期積み立ては、価格変動リスクに対する強力な防御策となります。

一度に多額の資金を投入するのではなく、一定額を長期にわたって買い続けることで、価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く購入することになります。

これにより、平均購入単価を平準化することができ、一時期の暴落に一喜一憂する必要がなくなります。

短期的な相場の波に翻弄されず、どっしりと構えていられるのは長期保有者だけの特権です。

精神的な安定を保ちながら、淡々と資産を積み上げられる点は、忙しい現代人にとって非常に合理的な仕組みといえます。

デメリットとして挙げた「心理的油断」さえ排除できれば、これほど心強い味方はありません。

投資信託と個別株投資のどちらがあなたに向いている?

投資の目的や性格によって、最適な手法は異なります。

投資信託の長期保有という枠組みから一歩外へ出て、より広い視点で資産運用のスタイルを見つめ直してみましょう。

安定を求めるなら投資信託、リターンを追求するなら個別株

投資信託は、プロに運用を任せてパッケージ化された商品を購入するものです。

そのため、リスクを抑えつつ平均的なリターンを得るのには適していますが、市場平均を大きく上回る爆発的な利益を狙うのは困難です。

また、前述した通り「信託報酬」というコストを生涯支払い続けることになります。

一方で、個別株投資は自分で企業を分析し、直接投資を行うスタイルです。

手数料は売買時のみで、保有期間中のコストはかかりません。もし成長企業を見抜くことができれば、数年で資産を数倍、数十倍に増やすチャンスもあります。

もちろん、その分リスクも高いですが、投資の勉強を厭わない人にとっては、投資信託よりもはるかに資金効率の良い選択肢となるでしょう。

長期保有のデメリットである「もどかしさ」や「コストの累積」を嫌うなら、個別株という選択肢を排除すべきではありません。

投資効率を最大化するための正しい勉強法

結局のところ、どの手法を選ぶにしても「知識」が最大の防御壁となります。

投資信託を保有する場合でも、目論見書を読み解く力、市場のトレンドを把握する力、そして自分のリスク許容度を正確に測定する力が必要です。

何も学ばずに「ほったらかし」にしている投資家は、金融機関にとって絶好のカモです。

高額な手数料の商品を勧められ、損をしても気づかないまま放置してしまうからです。

まずは資産運用の基礎を学び、なぜその商品を持っているのかを自分の言葉で説明できるようになりましょう。

YouTubeや書籍、信頼できるセミナーなどを通じて、常に知識をアップデートし続けることが、長期保有のデメリットを打ち消し、メリットを最大化させる唯一の道です。

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投資信託の長期保有に関するよくある質問

Q1. 長期保有していれば必ず利益が出ると考えてもいいですか

A. 投資の世界に「必ず」はありません。

たとえ優良な投資信託であっても、売却するタイミングで市場が暴落していれば元本割れする可能性は十分にあります。

長期保有は「確率」を高める手法であって、元本を保証するものではないことを理解しておく必要があります。

Q2. 信託報酬はどの程度の水準のものを選べばいいですか

A .インデックスファンドであれば、年率0.1%から0.2%以下を目指すと良いでしょう。

アクティブファンドの場合は1%を超えることも多いですが、そのコストに見合うだけの実績が過去数年間にわたって継続しているかを厳しくチェックする必要があります。

コストは確実なマイナスリターンであることを忘れないでください。

Q3. つみたてNISAなどの非課税制度を使えばデメリットは解消されますか

A 非課税制度は「利益にかかる税金」をゼロにするものであり、信託報酬などの運用コストや元本割れのリスクを解消するものではありません。

制度を賢く利用するのは大前提ですが、中身の商品選びをおろそかにしては本末転倒です。

投資信託で注意したい元本割れの罠

まとめ

今回は投資信託を長期保有するメリットとデメリットについて解説しました。

手間をかけずに複利効果を享受でき、値動きに惑わされにくいといったメリットがある一方で、短期的な利益を得ることが難しく、運用コストもかさみがちといったデメリットもあります。

投資をするならば、期間にとらわれず「安く買って高く売る」を繰り返すのが、最も効率的に資産を増やせる方法だといえるでしょう。

そこで長期的に資産を形成したいと考える多くの人から選ばれているのが「株式投資」です。

株式投資なら、より効率的に短期間で利益を狙うことができ、少額でも手元資金からチャレンジすることができます。

利益を積み重ねることで、長期的に大きく資産を増やすことも可能となるでしょう。

ただし初心者が行き当たりばったりで投資を始めると、大きな損失を抱えてしまうこともあるので注意が必要です。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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