分足の見方とは?株式投資でおすすめの時間足を紹介

分足,見方

皆さんは普段、チャートでどの時間軸のローソク足を見ながら取引をされていますか?

分足、時間足、日足、と人それぞれ自分の投資スタイルに合わせて表示をさせていると思います。

しかし投資初心者の人の場合、自分の投資スタイルだとどの時間で足を見ればいいのか分からずに、値動きが良くわかる分足だけを見て取引をしてしまうなんてことも。

分足は良く動くので株式取引をしている実感を持つことができますが、そもそも分足を見て取引をする必要があるのかいう問題があります。

そこで今回は、株式投資で分足は見た方がいいのか、初心者におすすめの足はどれなのかを紹介していきます。

この記事でわかること

  • 分足の基本
  • デイトレとスイングトレードで見るべき時間足
  • 初心者におすすめの時間足

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目次

株式投資で使われる分足とは?

株式投資のチャートを見てみると、たくさんのローソク足が連なった形で表示をされています。

ローソク足は日本人が江戸時代に開発したと言われる非常に便利な指標で、一目で始値・終値・安値・高値を確認できる優れものです。

ローソク足には1本1本に時間が設定されており、今回紹介する分足は1分・3分・5分・15分・30分などの期間が短いものとなります。

つまりチャートに5分足を表示させると、ローソク足1本が5分間で動いた株価の始値・終値・安値・高値を示した形になるのです。

では次に、分足以外にどのような時間足があるのか、分足を見てトレードをしたほうがいいのかをみていきましょう。

分足の他に時間足や日足などがある

分足の他に、1時間や2時間といった時間単位で表示をする時間足、1日あたりの期間である日足、1週間あたりの週足、1ヵ月あたりの月足が存在しています。

ただ、ここまで紹介してきた分足や時間足の細かい時間、3分や2時間といった表示は、使っている証券会社のツールによって設定が違ってくるため、A証券会社では3分足があるのにB証券会社では3分足は無いという場合もあります。

証券会社によっては月足よりも長い四半期足や年足といった設定をできる会社もあるので、お使いのチャートを確認して自分のチャートではどの期間で表示ができるのかを覚えておくと良いでしょう。

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分足を見て取引をした方がいい?

さて株式投資を始めた初心者の人は、どの時間の足を見て取引をすればいいのでしょうか。

まず1つ言えることは分足はなるべく使わないことをおすすめします。

そしてもう一つ、なるべく長い時間の足を使うようにしましょう。

それは初心者の人にとって、デイトレよりもスイングトレードの方が利益を出しやすいからです。

分足は基本的に使わなくても大丈夫

分足を初心者の人が使わなくても大丈夫なのは分足だと、

  • 中長期的なトレンドを見ることができない
  • 分足と日足ではチャートの形が全く違う

ためです。

株式投資で利益を上げるためには、基本的に中長期間でトレンドに乗る順張りで株を買うことが一番利益が出しやすいのです。

分足だと中長期のトレンドを確認することができず、短い期間でのトレンドしか確認することができません。

すると中長期のトレンドでは下降しているのに、短期だと上昇が確認できてしまい順張りで株を買った結果、翌日には損失が発生しているなんてこともあります。

株価は常に右肩上がりで動いているわけではなく、上がっては下がって、を繰り返しながら上昇していくので、期間が短い分足だと全体の値動きを確認できず日足や週足とは真逆のトレンドを形成しているということがあるのです。

つまり初心者の人は、中長期的なトレンドを知ることが重要であるため期間の短い分足は使わなくても大丈夫ということです。

基本的に、多くのトレーダーが売買をして形成されるローソク足の方が、トレンドを捉えるためには有効といえるでしょう。

日足よりも週足、週足よりも月足の方が多くのトレーダーが売買しているため、より大きなトレンドを把握した上で売買をすることにより、トレードの精度を上げることが可能です。

分足を使うのはデイトレーダーが多い

ちなみに分足を使うのは、トレード期間が短いデイトレーダーが基本的に多いのです。

デイトレードについて詳しくは株のデイトレードは効率的に稼げるのか?初心者視点で解説しますの記事をご覧になってみてください。

デイトレは1日の間でトレードを繰り返し行うため、中長期のトレンドよりも短期的なトレンドを知ることが必要なので分足を使うのです。

ただデイトレをするためには、東京株式市場が開催している9:00~15:00の間に取引をする必要があったり、短時間で一瞬の判断をする必要があるため、株式のマーケットに慣れていなかったり、日中にチャートを逐一確認する時間を確保できなければ利益を出すことは難しいのです。

そのため、株式投資初心者や兼業投資家の人にとってはデイトレは向いておらず、期間の長いスイングトレードの方が最適ということになり分足を見なくても大丈夫ということにもなります。

初心者はまずスイングトレードを自分のスタイルに

分足を見るよりもなるべく長い足を見た方が良いということで、初心者の人はスイングトレードを自分のトレードスタイルにしていきましょう。

サラリーマンの株取引にはスイングトレードがおすすめ。無理なく利益を狙う方法を解説でも解説しているように、スイングトレードのような時間軸でのトレードを想定していれば、無理なく利益を狙い続けることができるでしょう。

短期間のデイトレは、特に株初心者の方には価格の動きが読みにくく、ギャンブル的な取引になってしまいがちです。

それは投資の本質から外れており、将来的に資産を増やしていくことは難しいのです。

そのため、ある程度長期の時間軸でトレンドに沿った投資ができるように、スイングトレードを中心に日足や週足、月足なども確認しながら株式取引をしていきましょう。

いかにギャンブル性を排除して、投資ができるのかが投資家にとっては重要なことなのです。

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まとめ

  • 分足よりも期間が長い日足や週足を使うとトレードしやすい
  • 短期的なトレンドよりも長期的なトレンドで順張りをした方が利益を出しやすい
  • 初心者にはデイトレよりもスイングトレードの方がおすすめ

いかがでしょうか?

以上が分足についてと、初心者が見るべき足についての紹介となります。

今回紹介したローソク足の期間についてはなるべく早いうちに自分の投資に反映するようにしましょう。

自分が普段確認するチャートは、その期間の足を常に確認し続けることでトレンドを知ることができ、使い慣れてきて上手く取引に活かせるようになるためです。

自分が株式相場で取引をするための準備は万全を期して、よりよい結果を残せるようにしていくことも大切なのです。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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