株式投資の世界では「株放置が一番」という言葉をよく耳にします。
特に初心者は「買って持っておくだけでいいなら自分にもできそう」と考えがちですが、実はその考え方こそが大きな損失を招く入り口かもしれません。
本記事では、長期投資の本当の難しさと、なぜ放置がギャンブルになり得るのかを専門的な視点から徹底解説します。
結論として、初心者が着実に利益を積み上げるには、放置ではなく「技術」を磨くスイングトレードが最適です。
最後まで記事を読めば、投資の不安が解消され、今日から取り組むべき正しい学習ステップが明確になります。
株放置が一番と言われる理由と長期投資の基礎知識
長期投資が注目される背景とプラスサムゲームの考え方
株式投資を始めようとする際、多くの人が最初に辿り着くのが長期投資というスタイルです。
一般的に長期投資とは一度購入した株式を数年から数十年のあいだ保有し続ける手法を指します。
明確な定義はありませんがおおよそ1年から2年以上、長ければ一生持ち続けるようなケースも含まれます。
なぜ多くの人が株放置が一番と主張するのでしょうか。
その背景には株式市場が長期的には右肩上がりで成長してきたという歴史的事実があります。
特に米国株のインデックス投資などが注目される中で頻繁に売買を繰り返すよりもじっと持ち続けて配当や値上がり益を待つ方が最終的なリターンが大きくなりやすいというデータが広く知れ渡ったことが要因です。
この考え方の根底には株式投資がプラスサムゲームであるという理論があります。
プラスサムゲームとは参加者全員の利益合計が投資額に対してプラスになることを意味します。
世界経済や日本経済の成長と共に企業が利益を出し続け、その対価として株価が上昇していくことで、多くの投資家が恩恵を受けられるという仕組みです。
初心者が陥りやすい放置と保有の勘違い
しかしここで注意しなければならないのは、市場全体が成長することと、あなたが買った個別の銘柄が成長し続けることは全く別問題であるという点です。
初心者の多くはこの市場の成長と個別銘柄の挙動を混同してしまい、どんな株でも放置していればいつかは上がるという誤解を抱いてしまいます。
この誤解こそが投資初心者が最初に陥る罠と言えるでしょう。
長期投資の魅力はデイトレードのように毎日画面に張り付いて売買を行う必要がないという手軽さにあります。
忙しい会社員や主婦の方にとって放置で資産が増えるという響きは非常に魅力的です。
しかし本来の長期投資とは放置することではなく、企業の成長を信じて持ち続けるという意思決定を毎日継続することに他なりません。
放置という言葉には思考停止のニュアンスが含まれています。
株を買った後にその企業がどのような状況にあるか、市場環境がどう変化したかを一切確認しないのは投資ではなく単なる不作為です。
この違いを理解していないと、いざ暴落が起きた際に対処できず、大切な資産を失うことになります。
保有し続けることと放置することの決定的な違いを認識することが、投資家としての第一歩です。
株を数年間保有する長期投資
株の長期投資とは、株を買い数年から数十年のあいだ保有し続ける投資スタイルとなります。
特にこれといった明確な期間の指定などはなく、おおよそ1~2年以上株式を保有し続ければ長期投資であるとされています。
株を長期で保有するので上手く株価が上昇を続けた時には大きな利幅を狙うことができ、投資中もデイトレードのように毎日売買の判断をしなくてもよいという点で、初心者がはじめに興味を持ちやすい投資スタイルでもあるのです。
そこで初心者の中には、株の長期投資は数年間放置をしているだけで儲かると考えてしまう人がいるようですが、決してそのようなことはありません。
長期投資であっても、毎日株価を確認しておく必要がある投資なのです。
長期投資は買って放置をしていい投資ではない
長期投資で放置をしても儲かると考える人がいるのは、株式投資がプラスサムゲーム(※)であり、いつかは利益になるという根拠があるためです。
(※プラスサムゲーム:参加者全員の利益合計が、投資額に対してプラスになること)
株式投資がプラスサムゲームと言われるのは、日本経済の成長と共に企業が成長を続け、株式市場もそれに伴い成長をしていくことで株価上昇が起き、参加者の多くが利益を得られたためです。
そのため放置をしていても将来的には儲かると考えられてしまうのですが、決してそのようなことはありません。
経済は確実に成長し続けるというわけではありませんし、個別の株で見てみると右肩上がりを続ける株ばかりではなく、株価が下降傾向の右肩下がりであったり、一定の価格帯を行ったり来たりを繰り返している場合もあるのです。
つまり、株を個別に見ると経済の成長とは逆行していたり、思わぬ上昇や下落が起きるていることがあるので放置はしないほうが安全と言えます。
それと、投資は自己責任と自己判断で行うことが基本です。
買った株を放置するというのは、ネットやSNSからの情報や、株に詳しい知人からの助言を信じて疑わないという心理からの行動が多いのではないでしょうか。
それはつまり、自分で売買の判断を行っていないことになり、株価が上がることだけに掛けているギャンブルと同じことと言えます。
株はギャンブルではなく投資なので、長期投資の放置はギャンブル性を持っているがためにおすすめできないのです。
長期投資こそ難しい一面を持つ投資
長期投資に初心者が挑戦するのをおススメできない理由がもう一つあります。
それは、長期投資はファンダメンタルズ分析が必要になるため、少し難しい一面を持つ投資でもあるためです。
長期投資で株を買う判断は、ファンダメンタルズ分析による企業の業績上昇や日本経済の拡大などの予測で行われます。
しかし、このファンダメンタルズ分析による株価予測を行う事は難しく、予測をしたとしても当たらない場合が多いのです。
なぜならば、個人投資家が得られる情報には限りがあり、情報を得た段階だとその情報はすでに株価に織り込まれていることが多く、無意味な情報による分析となってしまうことがあるからです。
他にも日本国内の株式と言っても多くの海外投資家が参入しており、海外情勢や日本経済の変動なども絡んでくるため、予測を行うことが初心者の方にはほぼ不可能に近いと言えるでしょう。
以上のことから、株の長期投資は初心者には難しく、放置をしているだけで儲かる投資とは決して言えないということがお分かりいただけたと思います。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析どっちがおすすめ?違いを徹底比較
株初心者は長期投資ではなくスイングトレードからはじめるのがおすすめ
ここまでは、長期投資で放置したまま稼ぐのは難しいということを紹介してきました。
そこで初心者の方におすすめなのが、長期ではなく数日から数週間でトレードを行うスイングトレードです。
スイングトレードはチャートを確認して株価の予測を行うテクニカル分析との相性が良く、チャートを読む技術を磨いていくことによって実力で稼ぐことができるのです。
スイングトレードではテクニカル分析をもとに株価の上昇、下落を判断するため、株価チャートの状態を判断することができれば今後の動きを予想することができます。
テクニカル分析の特徴としては、「再現性がある」ということが挙げられます。
どういうことかというと、過去の株価チャートを確認してみると、上昇や下落をする際に同じようなシグナルを見つけることができます。
例えば、当サイトの監修者である株歴38年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生の株技術の一つである下半身や逆下半身。

このようなシグナルがチャートで確認できた場合、株価の上昇や下落を判断する上での一つの判断材料となるのです。
下半身・逆下半身については【相場流株技術用語】下半身・逆下半身とは? 株初心者にもわかりやすく解説しますの記事で詳しく解説しているので、こちらもご覧になってみてください。
数日から数週間株を保有するスイングトレードであれば、このようなテクニカル分析による再現性の高い分析ができるようになるので、株価の変動を予測しやすいのです。
特にテクニカル分析による株価変動の予測は、投資家心理が反映されているチャートのローソク足からも分析を行うため、ファンダメンタルズ分析のように細かい事象を一つ一つ確認していく必要もありません。
無理に投資先の企業についての情報を得なくても、株価に反映されている情報を含んだ予測を立てられるというメリットがテクニカル分析にはあるのです。
そのため、スイングトレードによるテクニカル分析は初心者に向いている投資スタイルと言えます。
投資は放置で儲かるほど簡単ではなく、学んで技術を磨いていくべき
株は放置をしておくだけで儲かるほど簡単な投資ではありません。
常に株価を確認し、株の売買の判断を考えながら行う投資です。
どうしても長期投資は、株を買って上昇するのを待つという単純な投資に見えてしまうため、放置をしておけば良いなどと考えが広まってしまうのですが、本来は毎日でも株価とチャートを見て、トレンドが変わっていないのかを確認しながら行う投資です。
コロナやリーマンショックのように経済へ大きなダメージを与える問題が発生した時には、株価に著しい下落が発生することもあり、放置をしていると大きな損失につながる可能性もあります。
そのため、初心者は難しい投資には無理に手を出さず、テクニカル分析を学びながら実戦していけるスイングトレードがおすすめです。
プロも実践するテクニカル指標と学習のステップ
相場流技術の基本である下半身と逆下半身のシグナル
テクニカル分析を学ぶ上で、ぜひ知っておいていただきたいのが当サイトの監修者である株歴44年以上のプロトレーダー相場師朗(あいばしろう)先生の株技術です。
数ある技術の中でも、特に初心者にとってわかりやすく再現性の高いシグナルが下半身や逆下半身です。
下半身とは、5日移動平均線に対してローソク足の半分以上が下から上に突き抜けて陽線が出た状態を指します。
これは株価の下落が終わり、これから上昇に転じるサインとなります。逆に逆下半身は、移動平均線を上から下に陰線が割り込んだ状態を指し、下落の始まりを示唆します。
このような明確なシグナルがチャートで確認できた場合、株価の上昇や下落を判断する上での非常に強力な判断材料となります。
何となく上がりそうという感覚ではなく、形という根拠に基づいてエントリーすることができるため、初心者でも迷わずトレードを行うことが可能になります。
過去のチャートを用いた練習が成功への近道となる
株の勉強は本を読むだけでは不十分です。
学んだ技術を自分のものにするためには、過去のチャートを使って練習を繰り返すことが不可欠です。
これをチャートリーディングや練習と呼びます。
スポーツの素振りと同じように、何度も同じパターンをチャートの中から探し出すことで、実際の相場でも瞬時に判断できるようになります。
まずは1つの銘柄に絞って、過去数年分のチャートを毎日眺めてみてください。
どこで下半身が出ているか、その後に株価はどう動いたかを検証することで、自分の中に成功のイメージが蓄積されていきます。
この練習を積むことで、放置投資のような不安な気持ちではなく、自信を持って相場に挑むことができるようになります。
運任せの推奨銘柄ではなく自分の技術で銘柄を選ぶ
多くの初心者は、誰かが推奨した銘柄を言われるがままに買って放置してしまいます。
しかしそれでは一生他人に依存することになり、本当の意味での資産形成はできません。
自分の技術で銘柄を選び、自分の判断で売買することにこそ投資の醍醐味があります。
テクニカル分析をマスターすれば、スクリーニングという機能を使って自分に合ったチャートの形をしている銘柄を自力で見つけ出すことができます。
誰かのヒントを待つ必要はありません。自分の技術で利益を出せるという実感は、大きな自信に繋がります。
放置投資という受動的な姿勢から、自ら稼ぎに行く能動的な投資家へとステップアップしましょう。
株投資の放置に関する疑問を解消するQ&A
Q1. インデックス投資なら放置でも良いと聞いたのですが本当ですか。
A. インデックス投資は分散が効いているため個別株よりは安全ですが、それでも完全放置はリスクがあります。
市場全体が数年にわたって低迷する時期もあり、資金が必要なタイミングで暴落している可能性も否定できません。
定期的に資産状況を確認し、状況に応じたリバランスを検討する姿勢は持っておくべきです。
Q2. 毎日チャートを見る時間がない会社員でもスイングトレードは可能ですか。
A. はい、可能です。
スイングトレードは数日から数週間の流れを狙うため、一日の終わりの数分間、チャートを確認するだけでも十分に対応できます。
夜に注文を出しておくこともできるため、日中仕事で忙しい会社員の方にこそ向いている投資スタイルと言えます。
Q3. 放置投資で損をしないためのたった一つのコツは何ですか。
A. 損切りのルールを徹底することです。
たとえ長期投資のつもりでも、これ以上下がったら売るという価格をあらかじめ決めておき、その価格に達したら感情を排して売却すること。
これさえ守れば、放置によって資産をすべて溶かすような致命的な事態は避けることができます。
まとめ
- 株の長期投資で放置をしてはいけない
- 株の長期投資は予測が難しく初心者向きではない
- 初心者はテクニカル分析が有効なスイングトレードがおすすめ
いかがでしたでしょうか。
長期投資だからこそ放置をしても儲かると考えるかもしれませんが、それではギャンブルとなり利益が出ない可能性も高いのでおすすめできません。
何よりも長期投資は予測が難しく、初心者がはじめから手を出さない方が良い投資スタイルとも言えます。
初心者でも株の技術次第で利益を狙えるスイングトレードなどがあるので、自分のできる投資を学び、確実に稼いでいきましょう。

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。






