オルカンに投資した場合のシミュレーションは?投資するときの注意点も紹介

「オルカンに投資したらどれくらいお金が増えるんだろう?」と疑問に思っていませんか?

オルカンでの資産運用に興味があり、実際に投資した場合はどのくらいの資産になるのかシミュレーション結果を知りたいという方が多いようです。

そこで今回は、オルカンに投資した場合のシミュレーション結果や投資するときの注意点について解説します。

本記事を読むと、オルカンでお金を運用したらどれくらい増えるのかイメージが掴めるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

オルカンとは?平均利回りと注意点を解説!

   
目次

オルカンの利回りは?

オルカンの過去20年~30年の平均利回りは、およそ8%〜10%です。

オルカンは、世界中の株式に投資できる商品として、多くの個人投資家から支持を集めている投資信託です。

1本保有するだけで、先進国から新興国まで幅広い地域の株式へ手軽に分散投資できるため、初心者にも適した商品となっています。

なお、年率8%〜10%という数値はあくまで過去の実績を基にした参考値であり、将来も同水準のリターンが得られる保証はありません。

そのため、本記事のシミュレーションでは保守的な想定として年利5%を採用し、投資期間ごとに試算していきます。

オルカンに複利はない!?複利効果の考え方と戦略を解説

オルカンに積立投資をした場合の投資期間別シミュレーション

本章では、オルカンに積立投資をした場合の投資期間別シミュレーションとして、以下の内容に沿って解説します。

  • オルカンに10年積立投資をした場合のシミュレーション
  • オルカンに20年積立投資をした場合のシミュレーション
  • オルカンに30年積立投資をした場合のシミュレーション

それぞれみていきましょう。

なお、積立投資とは定期的に決まった金額をコツコツと買い付けていく投資手法のことです。

価格が高い局面では購入口数が減り、安い局面では増えるため、高値で大量購入してしまうリスクを軽減できる利点があります。

オルカンに10年積立投資をした場合のシミュレーション

オルカンに10年間積立投資をした場合の投資金額別シミュレーション結果は、以下のとおりです。

なお、本節では利回りを低く見積もって5%で計算しています。

毎月の積立額 投資総額 最終資産額 運用益
月1万円 120万円 約154万円 約34万円
月3万円 360万円 約464万円 約104万円
月5万円 600万円 約774万円 約174万円
月7万円 840万円 約1,084万円 約244万円
月10万円 1,200万円 約1,549万円 約349万円

10年間の積立投資では運用益はやや控えめですが、毎月積立を続けることで着実に資産が成長します。

たとえば月3万円の積立では投資総額360万円に対し、運用益は約104万円となり元本は約29%増えます。

少額からでも早い時期に積立を始めると、将来的に複利の恩恵を大きく受けられる土台を築くことが可能です。

オルカンに20年積立投資をした場合の投資期間別シミュレーション

オルカンに20年間積立投資をした場合の投資金額別シミュレーション結果は、以下のとおりです。

なお、本節では利回りを低く見積もって5%で計算しています。

毎月の積立額 投資総額 最終資産額 運用益
月1万円 240万円 約407万円 約167万円
月3万円 720万円 約1,222万円 約502万円
月5万円 1,200万円 約2,037万円 約837万円
月7万円 1,680万円 約2,852万円 約1,172万円
月10万円 2,400万円 約4,074万円 約1,674万円

20年間の積立投資では複利効果が大きく働き、元本が約1.7倍にまで膨らんでいます。

月5万円の積立では、投資総額1,200万円は約2,037万円に達し、運用益だけで約837万円です。

本節の表をみてもわかるとおり、毎月コツコツと積み立てる習慣を長く続けることが、将来の資産を大きく育てるうえで重要なポイントです。

オルカンに30年積立投資をした場合の投資期間別シミュレーション

オルカンに30年間積立投資をした場合の投資金額別シミュレーション結果は、以下のとおりです。

なお、本節では利回りを低く見積もって5%で計算しています。

毎月の積立額 投資総額 最終資産額 運用益
月1万円 360万円 約818万円 約458万円
月3万円 1,080万円 約2,456万円 約1,376万円
月5万円 1,800万円 約4,093万円 約2,293万円
月7万円 2,520万円 約5,730万円 約3,210万円
月10万円 3,600万円 約8,186万円 約4,586万円

30年間の長期積立投資では複利効果が最大限に発揮され、運用益が投資総額を上回る結果となっています。

月5万円の積立では、投資総額1,800万円に対して運用益が約2,293万円です。

30年間にわたって積立投資を続けると、運用益が投資元本を上回る成果を期待できます。

オルカンとは?メリットや注意すべきポイントを解説

オルカンに一括投資をした場合の投資期間別シミュレーション

本章では、オルカンに一括投資をした場合の投資期間別シミュレーションとして、以下の内容に沿って解説します。

  • オルカンに一括投資をして10年運用した場合の投資金額別シミュレーション
  • オルカンに一括投資をして20年運用した場合の投資金額別シミュレーション
  • オルカンに一括投資をして30年運用した場合の投資金額別シミュレーション

それぞれみていきましょう。

なお、一括投資とはまとまった資金を一度にすべて投入する投資手法です。

積立投資のように購入タイミングを分散させるのではなく、投資した時点から全額が運用に回ります。

そのため、市場が長期的に上昇する局面では積立投資よりも大きなリターンを得やすい傾向があります。

ただし、投資直後に市場が大きく下落した場合、資産全体が一気に値下がりするリスクも抱えているので積立投資と比べるとリスクが高い点に注意が必要です。

オルカンに一括投資をして10年運用した場合の投資金額別シミュレーション

オルカンに一括投資をして10年間運用した場合の投資金額別シミュレーション結果は、以下のとおりです。

なお、本節では利回りを低く見積もって5%で計算しています。

投資額 最終資産額 運用益
50万円 約81万円 約31万円
100万円 約162万円 約62万円
300万円 約488万円 約188万円
500万円 約814万円 約314万円
1,000万円 約1,628万円 約628万円

10年間の一括投資では、投資額に対して約60%以上の運用益が得られるシミュレーション結果となっています。

たとえば500万円を一括投資した場合、最終資産額は約814万円となり約314万円の運用益が見込めます。

一括投資は投資開始直後から全額が市場で運用されるため、積立投資よりも大きなリターンを得やすいのが強みです。

オルカンに一括投資をして20年運用した場合の投資金額別シミュレーション

オルカンに一括投資をして20年間運用した場合の投資金額別シミュレーション結果は、以下のとおりです。

なお、本節では利回りを低く見積もって5%で計算しています。

投資額 最終資産額 運用益
50万円 約132万円 約82万円
100万円 約265万円 約165万円
300万円 約795万円 約495万円
500万円 約1,326万円 約826万円
1,000万円 約2,653万円 約1,653万円

20年間の一括投資では、運用益が投資額を大きく上回る結果が出ています。

たとえば、300万円を一括投資した場合、運用益だけでおよそ495万円にもなり最終資産額は約795万円に達します。

ただし一括投資は投資直後の価格変動の影響を大きく受けるため、投資タイミングの見極めが重要であることも忘れてはいけません。

オルカンに一括投資をして30年運用した場合の投資金額別シミュレーション

オルカンに一括投資をして30年間運用した場合の投資金額別シミュレーション結果は、以下のとおりです。

なお、本節では利回りを低く見積もって5%で計算しています。

投資額 最終資産額 運用益
50万円 約216万円 約166万円
100万円 約432万円 約332万円
300万円 約1,296万円 約996万円
500万円 約2,160万円 約1,660万円
1,000万円 約4,321万円 約3,321万円

30年間の一括投資では複利の力が最大限に発揮され、資産が投資額の4倍以上に成長しています。

たとえば500万円の一括投資では最終資産額が約2,160万円となり、運用益は約1,660万円です。

このように、投資期間が長いほど複利効果が強く働くことによる資産の成長が期待できるため、できるだけ早い時期に投資を始めることが重要です。

オルカンの今後はどうなる?リスク要因や強みを解説

オルカンに投資するときの注意点

本章では、オルカンに投資するときの注意として以下内容について解説します。

  • 元本割れリスクの可能性があることを理解しておく
  • 今後も同じ利回りが続くとは限らない
  • パニック売りしない
  • 余裕資金で投資する
  • なるべくNISA口座で運用する

それぞれみていきましょう。

元本割れリスクの可能性があることを理解しておく

オルカンは、投資信託(投資家から集めたお金をプロがまとめて運用する金融商品)であるため、銀行預金とは異なり元本の保証がありません。

株式市場は、景気の悪化や国際的な紛争といった要因で大きく下落する局面があり、保有資産が投資した金額を下回る「元本割れ」の状態に陥る可能性があります。

実際に2020年のコロナショック時には、約1ヶ月30%以上も下落し、価格が元の水準へ戻るまでに半年以上の時間を要しました。

上記のような例もあるため、オルカンで資産運用をするなら、短期的な価格変動に一喜一憂せず長期的な視点で投資を続けることが重要です。

今後も同じ利回りが続くとは限らない

オルカンに投資をする際は、将来も同じ利回りが続く保証があるわけではない点に注意が必要です。

データで示された年率8%〜10%という利回りは、あくまで過去の実績値にすぎないからです。

今後、なんらかの理由により世界経済の成長ペースが鈍化すれば、将来の利回りが過去の水準を下回る展開も十分にありえます。

そのため、シミュレーション結果を参考にする際は「確実にこの金額になる」と考えるのではなく、一つの目安として受け止めておくのが賢明です。

パニック売りしない

株価が急落した際に恐怖心から慌てて保有資産を手放す「パニック売り」は、インデックスファンドへの長期投資において避けるべき行動です。

過去の株式市場の歴史を振り返ると、市場は暴落しても時間をかけて回復し、長期的には成長を続けてきたからです。

もし暴落時にパニック売りして損失を確定させてしまうと、売却後に株価が回復した場合の値上がり益を丸ごと取り逃してしまいます。

そのため相場が荒れている時期こそ冷静さを保ち、長期投資の方針を変えないことが、資産形成を成功させるうえで欠かせない心構えと言えます。

余裕資金で投資する

オルカンは長期的な資産形成に適した投資信託ですが、元本保証のない金融商品である点を忘れてはいけません。

したがって投資をする際は、生活費や緊急時の備えとは別の「余裕資金」で行うのが大切です。

余裕資金で運用していれば、相場が一時的に下落しても生活に支障をきたすことなく、慌てて売却するリスクも抑えられます。

そのため、まずは生活防衛資金を確保し、余裕資金の範囲内で運用することを心がけるようにしましょう。

なるべくNISA口座で運用する

オルカンに投資する際は、なるべくNISA口座の活用を検討しましょう。

通常の特定口座や一般口座であれば、売却益や分配金に約20%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すると非課税で利益を受け取れるからです。

特に、オルカンのように長期で高いリターンが期待できる商品ほど、非課税による恩恵も大きくなります。

そのため、まずはNISAの非課税枠を使い切ることを意識して投資するのがよいでしょう。

なお、NISAの非課税保有限度額は生涯で1,800万円までとなっていて、年間の投資上限額はつみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円の合計360万円と定められています。

「オルカンはおすすめしない」は本当?全世界株式の落とし穴と初心者が失敗を避ける投資術

オルカンに投資した場合のシミュレーションが知りたい人によくある質問

オルカンに投資した場合のシミュレーションが知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。

  • Q1. オルカンに投資するなら一括投資と積立投資はどちらがいいですか?
  • Q2. もし暴落したときに売って、安くなってから買い戻した方がいいですか?

それぞれ解説します。

オルカンに投資するなら一括投資と積立投資はどちらがいいですか?

どちらがいいかは一概に言えず、ご自身の資金状況やリスク許容度によって異なります。

 

市場が長期的に右肩上がりである前提に立てば、一括投資の方がリターンは大きくなる傾向があります。

ですが、投資直後に暴落が起きた場合、含み損の金額が大きくなり、精神的な負担から狼狽売りにつながるリスクがある点に注意が必要です。

一方で積立投資は購入タイミングを分散できるため、高値掴みのリスクを抑えられ、心理的にも投資を継続しやすいというメリットがあります。

以上のことから、まとまった資金があり価格変動に動じない方は一括投資を、値動きのストレスを軽減しながら着実に資産を増やしたい方は積立投資を選ぶとよいでしょう。

もし暴落したときは売って、安くなってから買い戻した方がいいですか?

いいえ、タイミングを計った売買は避けた方がよいでしょう。

株価がいつ底を打つかはプロの投資家でも予測が難しいからです。

そのため、売買を繰り返すよりも、下落局面でもそのまま保有し続ける「バイ・アンド・ホールド」戦略の方が、長期的に安定した資産形成につながる可能性が高いと言えます。

暴落時は不安になりやすいものですが、「下落は長期投資につきものの通過点」と割り切り、淡々と保有を続けることが大切です。

オルカンの年利は実際いくら?過去の実績とS&P500を比較してわかった「現実的な期待値」

まとめ

今回は、オルカンに投資した場合のシミュレーション結果と、投資する際の注意点について解説しました。

積立投資・一括投資いずれの場合でも、投資期間が長くなるほど資産の成長に期待できます。

ただし、元本割れのリスクや将来の利回りが保証されない点があるため、余裕資金の範囲で長期的な視点を持って取り組むのが大切です。

ぜひ本記事を参考に、自分に合った投資方法で資産形成を始めてみてください。

積立投資シミュレーションとは?S&P500の積立投資シミュレーションも紹介

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

執筆書籍はこちら!

公式Xはこちら!

公式Instagramはこちら!

この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

家計カルテ診断
目次