投資信託に100万円を投資した場合1年後いくらになるのか解説

投資信託に100万円を投資した場合1年後いくらになるのか解説

「投資信託に100万円を投資したら1年後にいくらになるんだろう?」と疑問に思っていませんか?

投資信託での資産形成を考えているが、100万円を投資した場合、1年後どの程度のリターンが見込めるのか知りたいという方が多いようです。

そこで今回は、投資信託に100万円を投資した場合のシミュレーションや、投資信託で上手にお金を運用するコツについて解説します。

本記事を読むと、100万円を投資信託で運用した場合の具体的なリターンがわかるようになります。

ぜひ本記事の内容を参考に、投資信託での資産形成を検討してみてください。
投資信託のシミュレーションの方法を解説! 初心者でもわかるやり方4ステップ

   
目次

投資信託に100万円を投資した場合の1年後のシミュレーション

投資信託に100万円を投じた場合、資金の投入方法によって1年後に得られるリターンには差が出ます。

まとまった資金を一度に投入する「一括投資」と、定期的に一定額を買い付ける「積立投資」では、リスクとリターンの特性が異なるからです。

そこで本章では、それぞれの投資方法で100万円を投資した場合、1年後どのようなリターンになるのかを解説します。

投資信託に100万円を一括投資した場合

投資信託に100万円を一括で投入し、利回りが3%、5%、7%だった場合、1年後の資産は以下のとおりです。

利回り 1年後の資産
3% 103万円
5% 105万円
7% 107万円

一括投資では、全額が投入したタイミングから市場で運用されるので、相場が上昇基調にある局面では大きなリターンを得られます。

ただし一括投資は資金を一度に集中させる方法であるため、投入直後に相場が下落すると損失が大きくなる点に注意が必要です。

したがって一括投資は、積立投資と比べて短期間で大きなリターンを狙える反面、価格変動リスクが大きくなりやすい点を理解しておきましょう。

投資信託に100万円を積立投資した場合

100万円を12ヶ月に分割し、毎月約8.3万円ずつ積立投資した場合、1年後のリターンは一括投資よりもやや控えめです。

たとえば、年利3%、5%、7%で運用した場合、毎月均等に買い付けた場合の1年後の資産は以下のようになります。

利回り 1年後の資産
3% 101万円
5% 102万円
7% 103万円

一方で、相場が下落する局面では取得単価を平準化できるため、高値掴みのリスクを抑えられるメリットがあります。

一括投資と比較するとリターンはやや小さくなるものの、投資タイミングを考えなくてよいため投資初心者にも取り組みやすい運用方法です。
そのシミュレーションは現実的?投資信託の前提条件(利回り・税金)の設定ミスを防ぐコツ

【種類別】100万円を一括投資したら1年後いくらになる?

投資信託には数多くの種類があり、それぞれリスクとリターンのバランスが異なります。

そこで本章では、以下の代表的な投資信託に100万円を一括投資したらリターンがどのくらいになるのかについて解説します。

  • 米国株式型
  • 全世界株式型
  • 国内株式型
  • バランス型
  • 新興国型

それぞれみていきましょう。

米国株式型

米国株式型の投資信託で代表的な商品として、S&P500に連動する投資信託があります。

S&P500とはアメリカの株価指数で、米国を代表する大企業500社の株価の動きをまとめて表した指標です。

S&P500の過去の運用実績を確認すると、年利約9%〜10%程度が利回りの目安となります。

そこで本章では、低く見積もって年利7%で100万円を運用した場合のシミュレーションを行います。

運用期間 資産額(税引前)
1年後 約107万円
5年後 約140万円
10年後 約196万円
20年後 約386万円

※上の表は100万円を年利7%で複利運用した場合のシミュレーションであり、将来のリターンを保証するものではありません。

1年後には約7万円増える試算ですが、20年間の複利運用では元本は約3.8倍に膨らむ計算となり、長期保有するほど複利効果の恩恵が大きくなることがわかります。

ただし、アメリカ一国に集中投資しているため、米国経済の減速による影響を受ける点には注意が必要です。

全世界株式型

全世界株式型は、先進国から新興国まで幅広い地域の株式に分散投資する投資信託です。

特定の国や地域に偏らず世界中の市場に資金を振り分けることで、一国の経済悪化による影響を緩和できます。

過去の運用実績から年利約8%〜9%程度のリターンが期待されていますが、本章では低く見積もって年利5%で試算します。

100万円を5%で一括投資して、複利運用した場合の資産推移は以下のとおりです。

運用期間 資産額(税引前)
1年後 約105万円
5年後 約127万円
10年後 約162万円
20年後 約265万円

※上の表は100万円を年利5%で複利運用した場合のシミュレーションであり、将来のリターンを保証するものではありません。

米国株式型と比較すると、リターンはやや控えめで1年後には約105円となっています。

ですが、地域分散によってリスクを抑えながら世界経済全体の成長を資産に取り込める点が全世界株式型の強みです。

1つの国に集中投資することに不安を感じる方にとっては、バランスの取れた選択肢といえるでしょう。

国内株式型

国内株式型は日本の株式市場(日経平均やTOPIX)を中心に投資するタイプで、年利約4%〜5%程度のリターンが目安となります。

日本は成熟した経済圏であるため高い成長率は見込みにくいものの、円建てで運用できるため為替リスクを負わずに済む点が強みです。

本章では低く見積もって、年利3%で100万円を運用した場合のシミュレーションをしてみます。

運用期間 資産額(税引前)
1年後 約103万円
5年後 約115万円
10年後 約134万円
20年後 約180万円

※上の表は100万円を年利3%で複利運用した場合のシミュレーションであり、将来のリターンを保証するものではありません。

日本株式型は、1年後のリターンは約3万円と米国株式型や全世界株式型に比べてやや低くなっています。

ですが、為替変動の影響を受けずに資産運用をしたい方や、海外投資に抵抗がある方にとってはメリットのある選択肢です。

リターンは控えめでも、為替差損のリスクがない分だけ安心感を持って保有しやすいでしょう。

バランス型

バランス型は株式・債券・不動産(REIT)など複数の資産クラスに分散投資する商品です。

株式が下落する局面でも債券がクッションの役割を果たすなど、資産同士が互いの値動きを補い合うことでリスクを低減できるのが特徴となっています。

過去のリターンをみると年利約3%〜4%程度のリターンが見込めますが、本章では低く見積もって年利2%で計算します。

100万円を2%で複利運用した場合の資産推移は、以下のとおりです。

運用期間 資産額(税引前)
1年後 約102万円
5年後 約110万円
10年後 約121万円
20年後 約148万円

※上の表は100万円を年利2%で複利運用した場合のシミュレーションであり、将来のリターンを保証するものではありません。

バランス型は大きなリターンを狙うには向いていないものの、値動きが比較的穏やかです。

そのため「まずはリスクを抑えながら投資を体験してみたい」という方に適しているでしょう。

新興国型

新興国型は、中国やインドなど高い経済成長が見込まれる国々に投資する投資信託です。

人口増加や都市化の進展によって大きな成長余地を残している地域が多く、経済発展の恩恵を受けやすいのが特徴です。

高リターンを期待できる可能性もありますがリスクも大きいため、リターンは年利約6〜10%程度とブレがあります。

本章では、リターンを低く見積もって年利4%で運用した場合のシミュレーションをみてみます。

運用期間 資産額(税引前)
1年後 約104万円
5年後 約121万円
10年後 約148万円
20年後 約219万円

※上の表は100万円を年利4%で複利運用したシミュレーションであり、将来のリターンを保証するものではありません。

新興国型は投資するタイミングによっては、大きなリターンを得られる場合があります。

ですが、政治リスクや通貨の不安定さによって、他のタイプよりもリスクが高くなる点には注意が必要です。
投資信託とは?初心者が仕組みを理解するための基礎講座

投資信託を上手に運用するためのコツ

投資信託で安定したリターンを積み上げていくためには、商品選びから運用中の心構えまで押さえておきたいポイントがあります。

本章では、運用成果を高めるための6つのコツを、以下の内容に沿って解説します。

  • 投資目的にあった商品を選ぶ
  • 長期投資を心がける
  • 積立投資をする
  • コストの低い投資信託を選ぶ
  • 非課税制度を活用する
  • 感情的な売買をしないようにする

それぞれみていきましょう。

投資目的にあった商品を選ぶ

投資信託を上手に運用する上で大切なのは、自分の投資目的に合った商品を選ぶことです。

まずは「老後の資金づくり」「教育費の準備」「短期的な資産の増加」など、何のために投資をするのか目的を明確にしましょう。

目的が定まれば、運用期間やどの程度のリスクを許容しなければいけないのかも自然とみえてきます。

たとえば、老後資金のように20年以上先を見据えた運用であれば、長期的な成長に期待できる株式型の投資信託を選ぶという判断ができます。

また、数年後に控えた教育費の準備であれば、値動きの小さいバランス型を中心に安定重視で運用するという方針が立てられるでしょう。

もし目的があいまいなまま商品を選ぶと、値動きに振り回されて途中で売却し損をしてしまうことにもなりかねません。

そのため、まずは自分自身の投資目的を整理するのが、賢い運用の第一歩だといえます。

長期投資を心がける

投資信託の運用では、短期的な値動きに振り回されず長期的な視点で保有を続けることが大切です。

株式市場は短期的にみると上下を繰り返しますが、長期的には世界経済の成長に伴って右肩上がりに推移する傾向があるからです。

過去20年間のアメリカや日本の株式指数を振り返ると、リーマンショックやコロナショックなどの急落を経ても長期的には大幅に上昇しています。

そのため、短期の下落局面で焦って売却するのではなく、数十年単位の時間軸で資産を育てる意識を持つことがリターンを最大化するために重要です。

積立投資をする

投資信託は、積立投資を行うとリスクを抑えることが可能です。

投資信託の購入方法には、まとまった資金を一度に投じる「一括投資」と、定期的に一定額をコツコツ買い続ける「積立投資」があります。

一括投資は購入のタイミングを見極める必要があり、高値で買ってしまうと大きな損失を抱えるリスクがあります。

一方、積立投資は価格が高いときには少なく、安いときには多く買えるので高値掴みのリスクを抑えることが可能です。

また、積立投資では相場を読む必要がなくなることで難易度が下がるため、投資の知識や経験が少ない方でも成功しやすくなるのが大きな強みです。

コストの低い投資信託を選ぶ

投資信託を選ぶ際は、コスト(信託報酬)が低い商品を優先的に選択するのが重要です。

信託報酬は、運用している期間中に毎日差し引かれる費用であるため、わずかな差であっても運用年数が長くなるほどリターンに大きな影響を及ぼすからです。

たとえば、信託報酬が年0.1%の商品と年1.0%の商品を比較した場合、20年間の運用では百万円以上の差が生じるケースもあります。

したがって、コストを抑えて効率的に資産を増やすためにも、信託報酬の低いインデックスファンド(株価指数に連動する投資信託)の中から投資信託を選ぶとよいでしょう。

非課税制度を活用する

投資信託を運用するなら、NISA制度(少額投資非課税制度)を活用すると効率よく資産形成ができます。

通常、投資信託で得た売却益や分配金には約20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば運用益にかかる税金が非課税となり、利益をそのまま手元に残せるからです。

たとえば、100万円の投資で10万円の利益が出た場合、通常口座では約2万円が税金として差し引かれますがNISA口座なら10万円をまるまる受け取れます。

同じ運用成績でも手取りのリターンに大きな差が生まれるため、投資信託を購入する際はNISA口座の利用を検討するのがよいでしょう。

感情的な売買をしないようにする

投資信託を運用する上で大切なのは、感情的な売買を避けることです。

相場が大きく下落すると不安から慌てて売却したくなり、逆に上昇局面では「もっと儲かるはず」と追加購入に走りがちです。

しかし、こうした感情に振り回された判断は、高値で買い、安値で売るという最悪のパターンに陥りやすくなります。

感情的な売買をしてしまう対策としては、毎月一定額を等間隔で積み立てる積立投資を行い、購入のタイミングを機械的に分散させることが有効です。

また、あらかじめ自分なりの運用方針や目標を定めておくことで、目先の値動きに一喜一憂せず、冷静な判断を保ちやすくなります。

そのため資産形成では、長期的な視点を持ち感情ではなくルールに基づいて行動することが大切です。
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投資信託に100万円を投資した場合1年後どうなるのか知りたい人によくある質問

投資信託に100万円を投資した場合1年後どうなるのか知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。

  • Q1.投資信託に100万円入れたら1年後に必ず増えますか?
  • Q2.S&P500に100万円を投資した場合10年後のリターンは?

それぞれ解説します。

Q1.投資信託に100万円入れたら1年後に必ず増えますか?

  1. 投資信託に100万円を投入しても、1年後に必ず資産が増えるとは限りません。
    投資信託は株式や不動産(REIT)など値動きのある資産で運用されるため、市場環境によっては元本を割り込む可能性があります。
    そのため、投資をするなら余裕資金で運用することが大切です。

Q2.S&P500に100万円を投資した場合10年後のリターンは?

  1. S&P500に連動する投資信託へ100万円を投じた場合、10年後には約240〜260万円程度まで増える可能性があります。
    これはS&P500の過去数十年間の平均的な年率リターン(約9%〜10%程度)をもとにした試算です。
    たとえば年率9%で100万円を複利運用できた場合、10年後に約237万円、年率10%なら約259万円になります。
    ただし、過去の実績は将来の運用成果を保証するものではなく、為替変動や景気後退などの影響でリターンが大きく変動する可能性がある点には注意が必要です。
    基準価額とは?投資信託を始める前に知っておきたいポイントを解説!

まとめ

今回は、投資信託に100万円を投資した場合のシミュレーション結果について解説しました。

投資方法や商品タイプによって1年後のリターンは変わりますが、いずれの場合もリスクを正しく理解した上で運用することが重要です。

また、投資信託で成果を出すには、自分の投資目的に合った商品を選び、長期的な視点でコツコツ続けるのが大切です。

ぜひ本記事を参考に、自分に合った運用方法で資産形成をはじめてみてください。
投資信託はいくらからはじめられる?少額投資のメリット・デメリットを解説

 

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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