「S&P500の過去20年の利回りってどれくらいなんだろう?」と疑問に思っていませんか?
S&P500へ投資をしているけど、過去20年の利回りがどの程度なのか知りたいと思っている方が多いようです。
そこで今回は、S&P500の過去20年の利回りや、S&P500に投資する際の注意点について解説します。
本記事を読むと、S&P500の過去20年の利回りがわかったうえで、長期投資への不安を解消できるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。
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S&P500の過去20年の利回りは?
本章では、S&P500の過去20年の利回りについて、以下の内容に沿って解説します。
- 配当金再投資ありの場合
- 配当金再投資なしの場合
それぞれみていきましょう。
なお、本章のデータは2026年3月末時点のものです。
配当金再投資あり
S&P500に配当金を再投資した場合の、過去20年間の年平均リターン(円ベース)は、およそ+11.9%です。
配当金の再投資分に複利効果が効くこともあり、大きなリターンとなっています。
過去20年の間には、リーマンショックやコロナショックで暴落する局面もありましたが、長期で保有し続けることで、このような成績を残せています。
したがって、+11.9%というような好利回りを享受するためには、長期で保有し続ける忍耐力も重要であることを理解しておきましょう。
配当金再投資なし
配当金を再投資しなかった場合、S&P500の過去20年間の年平均リターン(円ベース)はおよそ+9.7%となっています。
配当を受け取って現金のまま手元に残すと、複利効果が働かないためリターンが低く抑えられています。
再投資ありの場合と比べると、年率で約2%の差が生じますが、20年間の運用結果では最終的な資産額にかなりの開きが出る点に注意が必要です。
たとえば、100万円を20年間運用した場合、再投資なし(年率約9.7%)では約636万円になります。
対して、再投資あり(年率約11.9%)では約947万円に達し、同じ元手でもおよそ311万円もの差がつきます。
そのため、S&P500への投資をはじめる際には、配当の扱い方がリターンを左右する点を理解しておきましょう。
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実際にS&P500に20年投資した場合いくらになる?
過去の実績をもとにシミュレーションすることで、S&P500に長期積立投資を実際に行うといくらになるのかを具体的にイメージできます。
本章では、配当再投資ありの年率約11.9%よりも控えめに見積もり、年率8%でS&P500に20年投資した場合いくらになるのかを解説します。
- S&P500に月1万円を投資した場合
- S&P500に月3万円を投資した場合
- S&P500に月5万円を投資した場合
それぞれみていきましょう。
※なお、本章のシミュレーションはあくまで年率8%が20年間一定で続いた場合の試算であり、実際の運用結果を保証するものではありません。
S&P500に月1万円を20年積立投資した場合
月1万円を20年間積み立てながら年率8%で運用すると、最終的な資産額はおよそ569万円になります。
20年間に投じた元本は240万円(月1万円×12ヶ月×20年)となり、運用益だけで約329万円が生まれる計算です。
月1万円という少額でも、20年間コツコツ続ければ元本を大きく上回る資産を築けることがわかります。
S&P500に月3万円を20年積立投資した場合
月3万円を20年間積み立てた場合、最終的な資産額はおよそ1,707万円に到達します。
20年間の投資元本は720万円であり、運用益は約987万円となります。
S&P500へ月3万円の積立投資は、約1,000万円近い運用益が見込めるため、老後の生活資金や教育費の準備に適した選択肢といえるでしょう。
S&P500に月5万円を20年積立投資した場合
月5万円を20年間積み立てながら年率8%で運用した場合、最終的な資産額は約2,845万円に達します。
いわゆる「老後2,000万円問題」を十分にカバーできる水準であり、将来への安心材料となる金額です。
ただし月5万円の積立は家計への負担も大きいため、生活費を圧迫しないよう注意が必要です。
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S&P500に投資する際の注意点
S&P500は長期投資に適した優良な投資先ですが、気をつけるべき注意点も存在します。
そこで本章では、S&P500への投資をはじめる前に知っておきたい注意点として、以下の6つの内容について解説します。
- 元本割れリスクがある
- 為替変動リスクがある
- 一国へ投資先が偏っている
- 過去のリターンが保証されない
- 長期投資を前提とする
- 余剰資金で投資する
それぞれみていきましょう。
元本割れリスクがある
S&P500は日々上下に値動きがあるため、投資タイミングによっては一時的に元本割れするリスクがあります。
たとえば、過去にはリーマンショック(2008年)で最大約50%以上の下落が発生しています。
ですが、リーマンショックの下落でも、およそ5年間でピーク時の水準まで回復しました。
もし、短期的な下落に動揺して売却してしまうと、あとの回復局面で得られるはずだった利益を逃し損をする可能性があります。
そのため、短期的には元本割れリスクを事前に理解して、淡々と投資を続けることが大切です。
為替変動リスクがある
米ドル建てのS&P500に連動した商品に投資する場合、円とドルの為替レートの変動がリターンに影響を与える点に注意が必要です。
円高局面ではドル建てで利益が出ていても、円に換算すると目減りしてしまうケースがあります。
たとえば、S&P500が10%値上がりしても、同時期に10%の円高が進めば円ベースでのリターンはほぼゼロにとどまります。
そのため、為替ヘッジなし(為替の影響をそのまま受ける設定)のファンドで運用する場合は、為替変動も考慮した資金計画を立てておかなければならない点に注意が必要です。
一国へ投資先が偏っている
S&P500は米国の大型企業約500社で構成されているため、投資先がアメリカ一国に集中している点に注意が必要です。
現在は米国が世界経済をけん引していますが、20年〜30年後も同じ地位を保っている保証はありません。
万が一アメリカ経済が長期にわたって低迷した場合、S&P500だけに資金を集中させていると資産全体が大きな打撃を受ける可能性があります。
そのため、S&P500だけに頼るのではなく、他の地域にも分散して特定の国の経済低迷によるリスクを軽減することが大切です。
過去のリターンが保証されない
S&P500の過去20年間の年平均リターンは約10%前後と高い水準ですが、将来も同じ成績が続くとは限りません。
なぜなら、株式市場はその時々の経済環境や金利動向、地政学的リスク、為替変動など多くの要因に左右されるためです。
そのため「過去の実績は将来の成果を保証するものではない」という原則を常に念頭に置き、長期的な投資計画を持つことが重要です。
長期投資を前提とする
S&P500への投資は、少なくとも15年〜20年以上の長期保有を前提に投資するのがよいでしょう。
過去のデータでは、S&P500に15年以上一定金額で積立投資を行った場合、どのタイミングで投資をはじめても元本割れが起きた事例がないからです。
以下の画像はS&P500に15年以上積み立てを続けると、どの期間からはじめても全員がプラスになるというデータです。

たとえば、保有期間が1年だけの場合は、年次リターンのブレ幅が−38.5%〜+45.0%と広くリスクも大きいです。
しかし15年以上の積立投資になると、どの期間から投資をはじめたとしても、元本割れせずにプラスリターンを実現できています。
そのため、短期の値動きに一喜一憂せず、長い目線でコツコツ積立を続けることが、S&P500で成果を出すために重要です。
余剰資金で投資する
S&P500への投資は、生活費や緊急時の備えとは別に確保した「余剰資金」で行うべきです。
投資に回した資金が短期的に大きく値下がりした場合、日々の生活に必要なお金まで失ってしまうリスクがあるためです。
一般的には生活費の3ヶ月〜6ヶ月分を現金で確保したうえで、残った余裕資金を投資に充てるのが望ましいとされています。
生活資金と投資資金を分けておけば、暴落時にも冷静に保有を続けられる精神的な余裕が生まれるため、必ず余剰資金で投資をするようにしましょう。
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S&P500の過去20年の利回りについて知りたい人によくある質問
S&P500の過去20年の利回りについて知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。
- Q1. 20年以上の長期投資が目標なら短期の上下は気にしなくてよいですか?
- Q2. S&P500とオルカンはどっちがいい?
それぞれ解説します。
Q1. 20年以上の長期投資が目標なら短期の上下は気にしなくてよいですか?
- 余剰資金で投資している限り、短期的な値動きを過度に心配する必要はありません。
過去のデータでは、S&P500に15年以上一定金額で積立投資をした場合、元本割れしたケースがなく長期でみると右肩上がりの傾向が確認されているからです。
ITバブル崩壊やリーマンショックのような大幅な下落局面を経ても、数年後にはいずれも高値を更新してきた実績があります。
ただし生活に必要な資金まで投入している場合は、暴落時に売却せざるを得なくなり損をするリスクがあるため注意が必要です。
長期投資で成果を出すには、途中で売却せずに持ち続けられる資金計画をあらかじめ立てておくことが欠かせません。
Q2. S&P500とオルカンはどっちがいい?
- どちらが優れているかは投資家のリスク許容度や方針によって異なり、一概に断言することはできません。
S&P500は過去20年の年率平均リターンが約10%前後と高水準ですが、米国一国に集中投資されているためリスクが比較的高いです。
一方オルカンは過去20年の年率平均リターンが約8%〜9%程度とS&P500と比べてやや控えめです。
しかし、約47ヶ国に分散されているためカントリーリスク(特定の国の経済悪化による損失リスク)への耐性が高い点が強みです。
米国経済の成長力を強く信じるならS&P500、将来どの国が伸びるか予測しにくいためリスクを分散したいならオルカンが適しています。
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まとめ
今回は、S&P500の過去20年の利回りと、投資する際の注意点について解説しました。
S&P500は配当金を再投資した場合、過去20年間で年率約11.9%のリターンを記録しています。
ただし、価格変動リスクや為替リスクがあり、過去の実績が将来のリターンを保証するわけではない点に注意が必要です。
ぜひ本記事を参考に、余剰資金の範囲で長期的な積立投資を行ってみてください。
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株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。






