陽の陰はらみとは?トレンド転換を掴んで利益を得る方法を徹底解説

陽の陰はらみとは

陽の陰はらみを活用して、トレードで大きな利益を出したいと思ってはいませんか?

ローソク足のパターンの一つである陽の陰はらみ、チャート上で何度も見かけているのに見逃してしまうのは勿体ないですよね。

しかし、陽の陰はらみの意味をきちんと理解せずにトレードしてしまうと、利益どころか損失を抱えてしまう可能性も。

そこで今回は、陽の陰はらみの意味を徹底解説。

アジア最大の投資塾である「株塾」を運営している私たちが、プロ目線で陽の陰はらみをどう使いこなせばいいのかお伝えします。

トレードの技術を磨きたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

陽の陰はらみとは

陽の陰はらみとは

陽の陰はらみとは、大陽線が出た翌日に、その大陽線に収まるように陰線が出現するローソク足の組み合わせのことです。

2本目のローソク足が、1本目のローソク足の中に入っている状態というわけですね。

大陽線を母親とすれば、陰線がお腹にはらんでいる子供という意味であり、2本の組み合わせによって「陰の陽はらみ」や「陽の陽はらみ」というパターンもあります。

前日の大陽線の中に陰線が収まっている状態

陽の陰はらみで重要なのは、前日の大陽線の中に陰線が収まっているかどうかです。

実体部分の中に納まっている必要があるため、陰線は前日の大陽線の始値・終値の中で値動きしている必要があります。

実体をはみ出ていないかは注視すべきポイントですよ。

高値圏・上昇トレンドで出現すると反転のシグナル

高値圏かつ上昇トレンドで出現すると、トレンド反転のシグナルになります。

つまり、陽の陰はらみが出現した翌日に、下降トレンドが始まる可能性が高いということです。

もちろん、3日目にさらに陽線が出現し上昇するのであれば、高値を更新するほど強い上昇トレンドが続く可能性もあります。

陽の陰はらみ,ENEOSホールディングス

上図はENEOSホールディングス(5020)の2018年のチャートです。

上昇トレンドが続き、高値圏で陽の陰はらみが出現。

その後下降トレンドへと切り替わっていることがわかりますね。

陽の陰はらみが出現した翌日の値動きで判断

陽の陰はらみで注目しておきたいのが、翌日の値動きです。

3日目に上昇するのか、下落するのかで今後どう動くかの予想も変わってきます。

3日目に上昇するなら、まだ上昇トレンドは継続中。

3日目に下落するなら、トレンド転換の可能性大と覚えておきましょう。

陽の陽はらみも似たシグナル

陽の陰はらみとよく似たシグナルとして、陽の陽はらみもあります。

文字通り、大陽線の翌日に、陽線が出現するパターンです。

意味合いとしては、陽の陰はらみと同じく、高値圏に出現した場合はトレンド転換のシグナルとなります。

つまり、高値圏・天井圏で陽の陰はらみもしくは陽の陽はらみが出現した場合は、空売りをすると利益が狙えるというわけですね。

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陽の陰はらみをチャート上から見つける方法

陽の陰はらみをチャート上から見つける方法をまとめました。

実際にトレードで活かすためにも、陽の陰はらみを見逃さないようにしましょう。

上昇トレンドがあるか確認

まず上昇トレンドを探しましょう。

上昇トレンドの探し方はたくさんあります、自分に合った方法で探してみてください。

移動平均線の向きや位置関係で探すのも良し、スクリーニングで上昇銘柄を探すのも良し。

上昇している銘柄をどんどん掘り出していきましょう。

大陽線と陰線の組み合わせを確認

続いて、大陽線と陰線の組み合わせが出現していないのか確認してください。

まずは大陽線を探し、そのすぐ隣に陰線がないか探すのです。

大陽線と、それに収まるように陰線があれば、陽の陰はらみ発見となります。

高値圏かどうか確認

陽の陰はらみを発見したら、出現位置を確認しましょう。

直近の値動きを振り返り、高値圏かどうかを確認してみてください。

高値圏に出現しているのであれば、より信ぴょう性の高いシグナルとしてみることができます。

3本目を要観察

最後に3本目の値動きがどうなるかを観察しましょう。

上昇するのか、下落するのかで意味合いは変わってきます。

すぐにトレードできるように注視しておき、買いなのか空売りなのかを検討してください。

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陽の陰はらみが出現したときのトレード方法

実際に陽の陰はらみが出現したときのトレード方法をまとめました。

焦らず冷静なトレードを心がけましょう。

3本目の動きに合わせて順張り

陽の陰はらみを発見したら、3本目の動きに合わせて順張りをしましょう。

3日目に上昇するなら買い、下落するなら空売りをするということです。

とはいえ、長い上昇トレンドが続いていてかつ高値圏で出現したのであれば、3日目に上昇しても様子見しておくのがオススメ。

ほんの少し上昇しただけで、一気に暴落してしまう可能性があります。

高値圏なら空売り

陽の陰はらみが高値圏に出現しているなら、空売りをするのがオススメ。

高値圏にいるということは、それだけ強い上昇トレンドが続いてきた証拠です。

そんな状況で陽の陰はらみが出現するということは、トレンド転換が近い可能性は高いといえます。

空売りで下げの利益を狙いに行きましょう。

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陽の陰はらみだけで判断しないように注意

陽の陰はらみはトレードに役立つシグナルですが、それだけで判断しないように注意しましょう。

陽の陰はらみが出現したら100%トレンド転換するというわけではありません。

他の角度からも分析して、分析の精度をできるだけ上げてください。

また陽の陰はらみをすぐに使いこなそうとせず、しっかりと何回も使ってみて技術を磨くようにしましょう。

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陽の陰はらみと合わせて使える指標・テクニック

陽の陰はらみと合わせて使える指標・テクニックをご紹介します。

数あるテクニックの中でも、特にオススメのものを厳選しました。

移動平均線

陽の陰はらみと合わせて使いたいのが、トレンドの方向性を探りやすい移動平均線です。

陽の陰はらみ,良品計画

上図は良品計画(7453)のチャートです。

まず大きなトレンドとして、100日移動平均線の向きを見てみましょう。

陽の陰はらみがでるまでは右肩上がりですが、出現後は横ばいになり右下下がりになっていることがわかります。

また陽の陰はらみが出たタイミングは、移動平均線が上から順に短い日数のものから並んでいます。

相場流であればPPP(パンパカパン)になっている状況です。

強い上昇トレンドであることを示しており、そんな状況で陽の陰はらみが出てトレンド転換しているわけですね。

移動平均線を合わせて使うことで、よりトレンドを掴みやすくなり、陽の陰はらみの信ぴょう度を確認できるのです。

【相場流株技術用語】PPP(パンパカパン)・逆PPPとは?移動平均線でトレンドの波をとらえよう

RSI

RSIは買われすぎ・売られすぎを確認できるテクニカル指標です。

陽の陰はらみ,RSI

上図は良品計画(7453)のチャートです。

下半分がRSIであり、70%以上が買われすぎ・30%以下が売られすぎのラインとなっています。

つまり70%以上になっている場合は、買われすぎているのでそろそろ売りの勢いが強まって、株価が下がる可能性が高いということです。

陽の陰はらみが出現しているポイントと、RSI70%以上のタイミングが重なったら要注意。

トレンド転換で、株価が下がる可能性を考えておきましょう。

【相場流】逆下半身

逆下半身とは、5日移動平均線を陰線で大きく下回り、実体の半分以上が下に突き出ている状態を指します。

実際に良品計画(7453)のチャートで確認してみましょう。

陽の陰はらみ,逆下半身

陽の陰はらみが出現した後に、逆下半身も出現しています。

逆下半身は下落トレンドのシグナルですから、よりトレンド転換の信ぴょう性が高くなったといえますね。

陽の陰はらみ+逆下半身で、上昇トレンドから下降トレンドへ切り替わる根拠が強まったため、空売りをして利益を狙いたい場面ですね。

逆下半身については、下記記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

【相場式株技術用語】下半身・逆下半身とは?株初心者にもわかりやすく解説します

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まとめ

陽の陰はらみは、高値圏の出現でトレンド転換を意味するシグナルです。

上昇トレンドから下降トレンドに切り替わる可能性が高いですから、空売りを入れるか検討しましょう。

また陽の陰はらみだけで判断するよりも、移動平均線・RSI・逆下半身などでも合わせて分析するのがオススメ。

高値圏での陽の陰はらみ出現はレアですから、時間をかけて探し出し、繰り返しトレードして技術を磨いていくようにしてくださいね。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

これまで10以上のメディア運営に従事。現在は自身も株塾で学びつつ、毎日コンテンツ作成をし続ける。

あらゆるジャンルで編集者として活動してきた経験を活かし、初心者から上級者まで役立つ記事を作成。

情報をわかりやすく、魅力的にお届けすることがモッ

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