株を買おうと思っても、どの銘柄を選べばよいのか、どのように注文すればよいのかで迷う方は多くいます。
特に初心者の場合、情報が多すぎて判断が難しく、自分なりの基準を持てずに不安が大きくなりがちです。
本記事では、銘柄選びの基本軸として「指数採用銘柄・出来高・貸借銘柄」の3点を整理し、指値注文との関係も含めてわかりやすく解説します。
銘柄判断から注文までの流れをつかみ、落ち着いて取引できる土台を整えていきましょう。
安定した銘柄を選ぼう

株を買う際、初心者の方がまず押さえておきたいのが「安定性のある銘柄を選ぶ」という視点です。
価格変動が大きすぎる銘柄は判断が難しく、指値の位置づけや約定のしやすさにも影響します。
ここでは、株を買う際に抑えておきたい基本のポイント3つを紹介します。
1.日経225、JPX400採用銘柄
まず1つ目の条件として、日経225もしくはJPX400に採用されている企業から選ぶことをおススメします。
理由は先程お伝えした中の、倒産リスクの回避のためです。
日経225は、東京証券取引所プライム市場に上場している1,612銘柄(2025.9現在)のうち、日本経済新聞社が特に流動性が高く、日本を代表すると考えた225銘柄を選出したものになります。
日本を代表する有名企業ばかりで構成されているので、日本経済の動向や、世界経済の影響を受けやすく、ビジネスの場ではとても重要視されているのです。
日経225については日経平均株価(日経225)とは?株初心者にもわかりやすく解説しますにて丁寧に解説しています。
次にJPX400は、流動性だけではなく資本効率やガバナンスも考慮されており、経営の信頼性が高い投資家にとって投資魅力の高い銘柄が集まった指数です。
また、厳しい選定基準をクリアした、魅力的な銘柄であると考えられます。
JPX400についてはJPX400ってどんな指数?株初心者にも分かりやすく解説しますにて分かりやすく解説しています。
東京証券取引所プライム市場に上場していてJPX400に採用されいてるということは、倒産するリスクが極めて少なく、安定したトレードを実施すると判断できるでしょう。
2.出来高が100万株以上
2つ目の条件は、出来高が100万株以上の銘柄です。
出来高とは、売買が成立した株数のことをいいます。
出来高が多い銘柄の方が、特定の株主によって株価を操作されにくい傾向にあります。
例えば出来高が5万株の場合、一部の機関投資家などの影響により、株価が急騰・急落する可能性があります。
出来高が100万株以上の銘柄であれば、どれだけ資金が潤沢にある投資家でも株価を意図的に操作することは難しく、市場の動きを把握しやすいといえるでしょう。
そのため、出来高が100万株以上の銘柄を選ぶ方が低リスクといえます。
出来高については株の「売買代金」と「出来高」の、正しい見方と使い方を徹底解説!にて詳しく解説しています。
3.貸借銘柄であること
3つ目の条件は、貸借(たいしゃく)銘柄であることです。
貸借銘柄とは、証券会社を通じて株式を借りたり貸したりする「信用取引」が可能な銘柄のことを指します。
市場に参加する投資家の幅が広がるため、売り手と買い手の双方が多く集まりやすい特徴があります。
これにより、取引量が安定し、株価が大きく飛びにくくなる傾向があります。
初心者にとっては、急な価格変動が少ないことで、チャート上の節目やトレンドの流れを把握しやすくなるというメリットがあります。
また、貸借銘柄は市場での注目度が比較的高く、取引の履歴も多く残るため、過去の動きを参考にして学びやすい点も特徴です。
株式投資における勉強方法に興味がある方は、株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツの記事をご覧ください。
初心者が貸借銘柄を選ぶ利点
貸借銘柄が多く選ばれる理由の一つに、「市場参加者が多いことで価格の動きが滑らかになりやすい」という点があります。
市場で売買する人が多いほど、注文が次々に成立し、価格が段階的に動くため、チャートが読みやすくなる傾向があります。
特に指値注文の場合、指定した価格帯に到達する動きがわかりやすくなるため、注文の結果が読みやすくなります。
一方で、貸借銘柄であっても値動きが常に穏やかとは限りません。
そのため「値動きがどう形成されているか」を確認しながら、落ち着いて買うタイミングを考える視点が欠かせません。
こうした特徴を踏まえることで、銘柄選びの判断材料をより冷静に持つことができます。
【よくある質問】初心者が銘柄選びで迷ったときのQ&A
Q1. 初心者でも安心して取引できる銘柄はどう探せばいいですか?
A. 日経225やJPX400に採用されている企業は、経営の安定性や流動性が高く初心者にも安心です。
さらに出来高が100万株以上ある銘柄を選ぶことで、株価が一部の投資家に左右されにくく、安定したトレードがしやすくなります。
Q2. 銘柄選びで注意すべきポイントはありますか?
A. 倒産リスクが高い企業や出来高が極端に少ない銘柄は避けましょう。
また「貸借銘柄」を選んでおくと、空売りや建玉操作といった手法を活用でき、リスクを抑えつつ収益チャンスを広げられます。
初心者ほど基本条件を守ることが大切です。
まとめ
株の買い方は、銘柄選び・注文方法・市場の状況確認という複数の要素がつながっています。
今回紹介した視点は、そのなかでも最初に身につけやすい基本軸です。
まずは、自分がどのような場面で売買しやすいのかを考えながら、出来高や流動性といった客観的な情報を一つずつ確認するところから始めてみてください。
判断の積み重ねが、自分なりの基準づくりにつながっていきます。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。







