「将来、結婚して子どもが2人欲しい」と思っている方、または既に4人家族で生活している方。
毎月の生活費がどのくらいかかるのか、不安に感じていませんか?
生活費は年々増え、特に子どもの成長に伴って教育費もかかります。
でもご安心ください。
この記事では、4人家族の平均的な生活費を参考に、少しの工夫で負担を減らすための具体的な節約方法を解説します。
家族が安心して暮らせる未来を手に入れましょう。
4人家族の平均的な生活費は30万〜33万円
4人家族の生活費がどれくらいかかるかを把握することは、家計管理や節約の第一歩です。
総務省の「2023年度家計調査」によると、4人家族の平均的な生活費は月額約32万8,000円とされています。
家計を見直す際の指針として、これらの項目を参考にしてみてください。
各項目の内訳
以下は、4人家族の平均的な生活費の内訳です。
項目ごとの月額を参考にしながら、自分の家計と比較してみましょう。
項目 | 平均月額 |
---|---|
食料 | 88,977円 |
住居 | 13,536円 |
光熱・水道 | 24,159円 |
家具・家事用品 | 12,649円 |
被服・履物 | 13,255円 |
保健医療 | 12,542円 |
交通・通信 | 48,679円 |
教育 | 31,556円 |
教養娯楽 | 34,041円 |
その他 | 48,680円 |
合計 | 328,074円 |
特に高いのが食費で、平均で約9万円となっています。
また、交通・通信費や教育費も大きな割合を占めるため、これらの項目については節約の余地を考えてみましょう。
世帯年収別の生活費の違い
世帯年収に関わらず、4人家族の生活費には大きな差が見られないことがわかっています。
総務省のデータによると、世帯年収が異なっても、生活費はおおむね月額20~25万円程度に収まります。
これは、収入が増えたとしても、家族の生活費が極端に上がるわけではないため、生活費の管理を通じて貯蓄を増やしやすくなることを示唆しています。
収入が多い場合でも生活費は増えにくいということは、どの家庭でも収入を超える無駄な支出を抑えることで、貯蓄や将来の資産形成に回せるお金を確保しやすくなるということです。
生活費が平均額より多い場合は、特に見直しが必要な項目をチェックしましょう。
世帯年収 | 1ヶ月あたりの生活費の平均 |
---|---|
250~300万円 | 23万1,563円 |
300~350万円 | 17万5,118円 |
350~400万円 | 23万2,067円 |
400~450万円 | 20万9,832円 |
450~500万円 | 23万8,038円 |
500~550万円 | 24万2,337円 |
出典:総務省統計局「家計調査」
家族の生活費を抑えるための節約術6選
4人の家族の生活費の平均がどのくらいかかるか知った上で、次は節約の方法を見ていきましょう。
日々の出費を見直し、無理なく節約できるポイントを探すことが重要です。
どれも気軽に始められるので、家族みんなで以下の項目から協力しながら取り組んでみてください。
具体的な理由と方法もそれぞれ解説します。
節約法1:家計簿アプリで支出管理を徹底する
4人家族ともなると、食費、教育費、光熱費など、支出の項目が多岐にわたります。
家計簿アプリを活用すれば、各項目ごとの支出を簡単に把握できます。
教育費や食費がかさむ家庭には、「Zaim」のカスタム項目機能を活用するのが非常に便利です。
Zaimでは、家族ごとの支出項目を設けることができるため、各メンバーにどれだけのお金がかかっているのかがひと目でわかります。
これにより、どの部分に節約の余地があるのかも簡単に把握でき、効果的な家計管理が可能です。
また、Zaimは家族全員での共有がしやすく、リアルタイムで情報を同期できるため、パートナーや子どもとお金の流れを共有するのに役立ちます。
家族全員がアプリを通じて家計状況を把握することで、無駄遣いを抑える意識が全員で共有され、より一層の節約効果が期待できます。
節約法2:食費を見直す
4人家族の食費は1人暮らしや夫婦のみの家庭に比べて大きく膨らむ傾向があります。
食材の消費量が多く、1つの食材がすぐに消費されてしまうため、割引を駆使して無駄を防ぐ工夫が必要です。
【節約の工夫】
- 大型スーパーや業務用スーパーの活用
- 週末にまとめ買いする
- 割引やクーポンを活用する
- 食材の使い切りを意識する
節約法3:光熱費の見直し
家族が増えると使用する電気やガスの量も増えます。
特に夏場のエアコンや冬場の暖房が必要な時期は、光熱費が大幅に跳ね上がります。
光熱費の見直しを行うことで、年間の支出を大幅に抑えることが可能です。
【節約の工夫】
- タイマー機能で節電意識を高める
- 子どもと一緒に“省エネチャレンジ”
節約法4:サブスクリプションサービスの見直し
映画や音楽、書籍のサブスクリプションサービスは便利ですが、複数のサービスに加入していると無駄が生まれやすいです。
同じような内容の動画配信サービスが複数あれば、家族で相談し、1つに絞ったり、ファミリープランに乗り換えることで費用を削減できます。
以下が大手のサブスクリプションサービスでファミリープランがある代表例です。
参考にしてください。
節約法5:ふるさと納税の活用
ふるさと納税は、寄付をすることで地域の特産品をもらえる制度です。
寄付した額の一部が翌年の住民税や所得税から控除されるため、節約効果があります。
特に肉類や米などの食材やティッシュやトイレットペーパーなどの日用品の返礼品を選ぶことで、家庭内でのストックに余裕ができ、買い足しの頻度を減らせます。
節約法6:ポイント利用でお得に買い物する
4人家族では消耗品の消費が早いため、ポイント還元を活用することで賢く買い物ができます。
近年では、電子マネーやスマートフォンのアプリでポイントを貯めることができます。
日常的に使う支払い手段をポイント還元の多いものにすることで、知らず知らずのうちに節約が可能です。
貯めたポイントを日用品や食品の購入に活用することで、家計の節約につなげましょう。また、大型スーパーやチェーン店ではポイント還元が2倍や3倍になる日があります。
これらの日に合わせて買い物するのも良い節約方法です。
子どもの教育費に備えるためのアドバイス
子どもの年齢が上がるにつれて、教育費がどんどん増えるのは悩みの種です。
文部科学省のデータによると、私立の中学校では年間約143万円の費用がかかるとされています。
この負担を軽減するための方法を以下に紹介します。
教育費支援制度の活用
日本には教育費を支援する制度が多数あります。
例えば、幼児教育・保育の無償化や世帯収入によっては、高等学校の授業料無償化などが該当します。
こうした制度を利用することで、教育費の負担を軽減できる可能性があります。
各自治体の制度を確認し、積極的に活用しましょう。
学資保険や教育積立の利用
学資保険や教育積立は、将来的な学費の支払いに備えるための手段として非常に有効です。
学資保険は、契約者の方が死亡した際に保険金が支払われるため、教育費が確保される安心感があります。
保険の内容を理解し、子どもの年齢や家族の状況に合わせたプランを選びましょう。
また、教育積立は学費が必要なタイミングに合わせて積立を行うと、計画的に教育費を準備できます。
将来に向けた貯蓄と投資の考え方
生活費や教育費を抑えるだけではなく、将来のための貯蓄と投資についても積極的に考えてみましょう。
近年は、家庭で資産運用を取り入れるケースも増えており、新NISA(少額投資非課税制度)などが特に人気を集めています。
家族の将来を見据え、貯蓄とともに効率的な資産形成を目指していきましょう。
新NISAで資産をしっかりと育てる
新NISAの魅力的な特徴として、生涯の非課税投資枠が1,800万円という大きな枠であることが挙げられます。この枠を利用して、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で投資が可能です。
それぞれの年間上限額はつみたて投資枠が年間120万円。
成長投資枠:年間240万円。
つまり、最大で年間360万円まで非課税で運用できるため、家庭の資産形成に非常に適しています。
例えば、つみたて型でコツコツ積み立てを続けつつ、余裕がある年には成長投資枠で投資を増やすといった柔軟な戦略がとれます。
新NISAのシミュレーション
具体的に新NISAを利用した場合のシミュレーションを見てみましょう。
例えば、夫婦でつみたて枠で、それぞれが月に5万円ずつつみたてを続け、年利5%(アメリカのインデックスファンドは過去50年の平均リターンが約7-8%)で20年間運用したとします。
次のような結果が期待できます。
つみたて投資枠:年間夫婦で120万円
20年間の投資額:4,800万円
運用後の総額:約4100万円(年利5%)
つみたて投資をするだけでも、長期的に大きな資産を形成できるため、4人家族の生活に安心感をもたらします。
ぜひ検討してみてください。
主婦でもできる株式投資!初心者におすすめの投資スタイルと学び方
家族みんなで節約を続けるための工夫
節約を長続きさせるには、家族全員で楽しく取り組むこともポイントです。
家庭の目標をみんなで共有し、無理のない範囲で続けられる工夫を取り入れていきましょう。
家族会議を開いて、「今週は食費を1万円以内に収めよう」といった挑戦を設け、家族で協力しながら目標達成を目指すと、子どもたちも楽しみながら節約に参加できるでしょう。
このような工夫を取り入れることで、節約がただの我慢ではなく、家族の協力と楽しさを感じられる時間に変わります。
節約は家族全員が意識を共有することで、無理なく長く続けられるものです。
家族一丸となって楽しみながら取り組むことで、節約の成果も感じやすくなるでしょう。
まとめ
4人家族での生活費は、食費や教育費など多岐にわたりますが、しっかりとした管理と工夫で負担を軽減し、将来の貯蓄も進めることが可能です。
まずは現在の支出を見直し、家計簿アプリなどで無駄を把握することが第一歩となります。
さらに、光熱費やサブスクリプションの見直し、ふるさと納税やポイント利用などを通じて、日常の中で無理なく節約を実現できます。
また、教育費支援制度の活用や、学資保険といった将来の負担を軽減するための備えも重要です。
子どもの成長に合わせて、必要な資金を適切に準備しましょう。
加えて、NISAなどの投資も検討し、効率的な資産運用で将来の不安を減らす方法もあります。
節約や家計管理は、家族みんなで取り組むことが大切です。
無理なく、家族全員が楽しみながら続けられる工夫をし、賢く家計をやりくりして、豊かで安心できる暮らしを築いていきましょう。
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