投資をはじめる際によく上がる選択肢に株とFXがあります。
どちらの投資も証券会社またはFX会社から口座開設をすることで簡単にはじめられ、単純に利益を狙うための仕組みを見ると安く買って高く売り、高く売って安く買い戻すという構造になっています。
そんな投資でも人気な株とFXですが、リスク面で見てみると全く違う投資であり、初心者が適当にどちらかの投資を選んでしまうと失敗をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
特にリスクが高い投資を行ってしまうと、永遠と資産を増やすことができずに、投資の失敗により大金を失ってしまう可能性があります。
つまり、初心者が投資をはじめるのであれば、なるべく無理なリスクを避けて安全な資産運用を行なっていくべきです。
そこで今回は、株とFXでどちらがリスクが高いのかについて解説していきます。
この記事でわかること
- 株とFXならどちらのリスクが高いのか
- 初心者がリスクを避けるための方法
- 初心者が資産を増やすために選ぶべき投資
株とFXならどちらのリスクが高い?
株は企業が発行する株式を売買することで利益を狙う投資であり、FXは2国間の通貨を売買する投資です。
どちらも売買差額によるキャピタルゲインと呼ばれる利益を狙うトレードではありますが、リスク面で見てみると全く違う投資と言えるのです。
そのリスク面で見てみると株よりもFXの方がリスクが高く、FXは初心者が下手に手を出してしまうと、一瞬で資産を失ってしまう可能性がある投資となります。
「FXの方が少額からできるし、リスクが低いんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
では実際に、なぜFXの方がリスクが高いのかを紹介していきます。
FXは価格変動が激しく、エントリー・エグジットのタイミングが難しい
FXは様々な投資がある中で、圧倒的にリスクが高い投資と言われています。
それは通貨ペアの価格変動の予測が非常に難しく、単純なトレードだけでは勝つことができないためです。
例えば、FXでも人気の通貨ペアであるドル円において、トレードに参加をしているのは単純に日本やアメリカの投資家だけではありません。
日本でも個人投資家や銀行や証券会社、輸出や輸入を行っている企業、アメリカでも同様に投資家や銀行だけではなく企業も取引を行っており、さらにドルや円は海外でも取引量が多い通貨であるため世界中の投資家や金融機関がトレードに参加をしているのです。
これだけ参加者が多いと、ドルが買われているのか円が買われているのかだけの予測すら難しく参加者のレベルもプロが多いため、初心者が安いから買い高いから売るというトレードでは簡単に負けて資金を失ってしまうのです。
FXは値動きの動きも激しく、値幅の制限もないため、どんどん損失が膨らんでしまう可能性もあります。
日本国内の株式投資には値幅制限というものがあるため、ある程度トレーダーの方を保護する体制が整っていると言えるでしょう。
また、株式投資であれば取引できる時間が決まっていますが、FXは平日であれば24時間いつでも取引ができてしまうのです。
そのため、初心者の方の失敗事例として夜寝ている間にどんどんと損失が膨らんでしまったり、値動きが気になって夜も眠れなくなってしまったりということもあるようですね。
その点、株式投資の取引時間は9:00~11:30、12:30~15:00と決まっているため、それ以外の時間は特に株価の心配をする必要はありません。
こうしたことから、初心者の方がFXに投資をしてしまうとチャートの値動きに翻弄されてしまい、簡単に資金を奪われてしまうリスクが高い投資と言えるでしょう。
FXのリスクが高いとされるレバレッジとは
もう一つ、FXのリスクが高いとされているのは高いレバレッジを掛けられる点にあります。
レバレッジとは「てこの原理」といった意味合いがあり、自分の資金にてこの原理を働かせて自己資金以上の取引をできる仕組みのことを言います。
FXの場合は、国内の取引会社を利用する場合最大で自己資金の25倍の額をトレードすることができるようになるのです。
例えば、資金100万円を準備してFXをはじめた場合にレバレッジ25倍を掛けることで、最大2,500万円のトレードを行うことができます。
そこで利益を上手く出せた場合には100万円の資金で25倍の利益を得ることができますが、逆に損失を出してしまうと25倍の損失となるのです。
すると損失を出してしまった場合に、2500万円分の資金でトレードを行っていることになるので、簡単に100万円以上の損失を出してしまうこともあります。
100万円以上の損失を出した場合には、追証と言う形で資金から足りない損失は借金として残り、返済をしなければなりません。
株にもレバレッジに似た信用取引がありますが、最大でも3.3倍までしか資金を増やせないので、FXのリスクが圧倒的に高いことがわかります。
FXは少額から始められるので、お手軽というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、このようなカラクリがあることは覚えておきましょう。
FXは値動きの変動が激しいため、トレード初心者の方が勝つこと自体難しく、レバレッジによって最悪の場合に資金がゼロとなるか借金を背負ってしまう可能性があるのでリスクが高いのです。
投資をはじめるなら無理なリスクを避けて資産形成を狙うべき
ここまでFXのリスクの高さについて紹介をしてきましたが、投資をはじめるのであれば無理なリスクを求めずに、安定的に資産を形成していくことをおすすめします。
確かに、FXは高いリスクを背負うことから短期間で大きな利益を得られる可能性もありますが、基本的に個人投資家の場合は負けてしまう可能性が高いと思った方が良いでしょう。
FXはゼロサムゲームと呼ばれる、参加者の利益と損失の合計がゼロとなる投資であり、他の参加者であるプロが圧倒的に上手く資金を巻き上げているのです。
せっかくお金を増やして資産形成を行うために行っている投資で、リスクを求めて失ってしまっては意味がありません。
2年後や5年後に、着実に資産が増えていることが投資を行う事の本来の目的であり、これから投資をはじめる人が目指すべき道となります。
そのため、これから投資をはじめるのであればリスクが高いFXではなく、投資をした資金を安定的に増やせる可能性がある株がおすすめなのです。
株式投資なら安定した値動きの中で利益を狙いやすい
ここまでご紹介してきたようにFXと株式投資を比較すると株式投資の方が安定的な利益を狙いやすいと言えるでしょう。
FXは高いレバレッジを効かせられるので、少額の資金から始めやすい印象もあるかもしれませんが、資金を早くになくしてしまう可能性もあります。
また、「ダマし」と呼ばれるような突発的な動きも出やすかったり、より高いレベルが求められるトレードと言ってもよいでしょう。
株とFXに共通して通用する技術が「テクニカル分析」
株とFXでのリスク面などを比較して、株の方をおススメさせていただきましたが、どちらのトレードをする際でも身に付けておいていただきたいものがあります。
それは、「テクニカル分析」の技術です。
株式投資をする際も、ザラ場と呼ばれる値動きが右往左往する時間にトレードをしないなどの注意点はありますが、テクニカル分析と呼ばれるチャート分析をした上でトレードをしていけば、かなり精度の高いトレードができるようになります。
ザラ場については【相場流】なぜザラ場は見ない方がいいのか。実例をもとに解説しますをご覧ください。
こちらの記事でも解説している通り、株トレードをする際はザラ場は見ない方がよいでしょう。
特に、初心者の方はつい気になってしまうかもしれませんが、我慢して見ないようにする方が得策です。
また、テクニカル分析をする際のチャートの見方について詳しく知りたい方は、「株価チャートはどうやって見ればいい?テクニカル分析の基本とは」をご覧になってみてください。
テクニカル分析の技術を磨いて、まずは株で利益を上げられるようになったら、FXにも挑戦してみてもいいかもしれませんね。
テクニカル分析の技術を磨くなら『株塾』がおススメ
テクニカル分析の技術を磨いていく上で、独学でも勉強ではどうしても限界があります。
効率的に勉強するためには、トレードのスクールに通うことも検討してみるとよいでしょう。
当メディアの監修者である株歴約40年のプロトレーダー相場師朗(あいばしろう)先生が主宰する『株塾』では、現在3,500名以上の受講生の方がトレード技術を磨くために勉強をされています。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
まとめ
- FXのリスクは非常に高い
- 初心者はリスクを避けて資産を着実に形成していくべき
- 初心者には資産を増やせる可能性が高い株がおすすめ
いかがでしたでしょうか。
投資で夢中になるがあまり、投資の大前提である資産を増やすという事を忘れてしまう人も多くいます。
そのため、無理なリスクを取るのではなく、リスクを避けつつ資産形成を狙える株を行った方が、将来的に資産が増えている可能性が高いのです。
しかし、株式投資といえども何も考えずに銘柄を購入してしまうと、損をしてしまうことももちろんあります。
そのため、チャートを分析することで株価がどのように動くのかを予測することが大切となります。
当サイトでは、それらの株の技術についても紹介をしているので、これから株式投資をはじめる人はぜひ参考にしてみてください。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。