FXって何?FXの基礎知識

投資に興味を持たれている方の中には、「FX」について気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「株式投資」「不動産投資」と並んで一般的な投資であるため、投資を始めるにあたり、FXを検討してみたいという方も多いでしょう。

「FXで大儲けした人がテレビに出ていたんだけど、そんなに儲かるの?」
「FXの仕組みがイマイチよく分からない」
「株式投資とFXだったら、どっちがいいのかな?」

そこで今月の特集記事では、FXについて詳しく解説します。

投資を始めるにあたり、FXは本当に良い選択肢なのかどうか、考えていきましょう。

目次

FXとは何か?

FXという用語は「Foreign Exchange」の略称で、元々は「外国為替取引」を意味していましたが、最近では「外国為替証拠金取引」を示す言葉として一般的になっています。

FXは通貨の売買によって、その差益を得る取引のことです。

日本では1996年から「金融ビッグバン」と呼ばれる金融制度改革が始まり、FX取引業者が増えるにつれて、個人の間でもFXが一般的になりました。

FXが注目される前は、外国為替取引といえば「外貨預金」が一般的でした。

外貨預金は金利が高い国にその国の通貨で預金し、利息を得て利益とするものです。

FXは、外貨預金よりも「短期間で大きなリターンが期待できる」として人気を集めるようになりました。

外貨預金は買い付けた資金が元本となって預金となるのに対し、FXでは取引業者に担保となる資金を「証拠金」として預け、証拠金の何倍もの外貨を買い付けることができます。

例えば10万円の資金があったとした場合、外貨預金ではこの10万円を外貨に替えて利息を受け取るか、円高の時に預けて円安の時に解約すると利息に加えて受け取れる「為替差益」によって利益を得ることになります。

一方FXでは最大で証拠金の25倍もの金額で取引をすることが可能です。

10万円の資金なら、250万円もの投資ができてしまうということになります。

ところで、弱い力で重いものを動かせる「てこの原理」をご存じでしょうか。

「てこ」は「レバレッジ」とも呼ばれ、てこの原理のように小さな資金で大きな投資額を動かせることから、このFXの仕組みは「レバレッジ」と呼ばれています。

このレバレッジが大きいため「FXは少額の資金でも大きなリターンを狙える」としてチャレンジする人が少なくないのです。

手持ち資金の少ない主婦がFXで大儲けして家を購入した、といった話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

これはレバレッジを活用して、少ない資金で大きな利益を得た例といえるでしょう。

FXで利益を得る方法

実際にFXで利益を得る方法は、主に2つあります。

キャピタルゲイン(為替差益)

まずFXでメインとなる取引が「キャピタルゲイン(為替差益)」を狙うものです。

キャピタルゲインは、通貨の価格の変動を利用して利益を得るものです。

例えば1ドルを100円で購入し、1ドルが110円になった時に日本円に交換すれば、10円の利益を得ることができます。

逆に1ドルが90円になってしまった時に日本円に交換すると、10円の損失となってしまいます。

レバレッジが大きいほど利益は大きくなり、逆に損失が生じたときはその損失の額も大きくなってしまうのです。

まさに「ハイリスク・ハイリターン」の投資方法であるといえるでしょう。

スワップポイント(スワップ金利)

もうひとつFXで利益を得る方法として「スワップポイント(スワップ金利)」を狙うものがあります。

スワップポイントとは、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買った時に得られる利益です。

日本円は近年、歴史的に見ても低金利の状態にあります。

日本円を売って、より高い金利の通貨を買うことで、その金利差分の利息を受け取ることができるのです。

例えば金利6.00%の通貨「南アフリカランド」と金利0.10%の「日本円」のペアを保有する場合、5.90%の金利差がスワップポイントとして発生し、毎日付与されます。

スワップポイントはキャピタルゲインほど大きなリターンは期待しにくいものの、毎日付与されるため「チリが積もれば山となる」と魅力的に感じる人も多くいます。

例えば1日あたり100円の利益でも、365日受け取り続ければ、年間3万6,500円の利益になるのです。

ただし高金利の通貨を売って低金利の通貨を買うと、逆にその差額を支払わなくてはなりません。

長期間保有していると支払いが多額になることもあるので、注意が必要です。

まとめ

今回はFXの基礎知識について解説しました。

FXは通貨を売買して利益を狙う「外国為替証拠金取引」のことです。

通貨の価格の変動を利用して大きな利益を得る「キャピタルゲイン」のほか、通貨の金利差でコツコツ稼ぐ「スワップポイント」という方法もあります。

同様に外国の通貨に投資する「外貨預金」と異なり、預けた資金の何倍もの金額で取引ができる「レバレッジ」の仕組みが大きな特徴です。

FXは高いレバレッジをかけられる分、利益も損失も大きく膨らむ可能性がある「ハイリスク・ハイリターン」な投資といえるでしょう。

「ハイリターンは魅力だけど、ハイリスクはちょっと怖いな・・・」と感じた方も多いのではないでしょうか。

FXのリスクを十分理解しないまま初心者が手を出すと、思わぬ損失を出してしまう可能性があるので注意が必要です。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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