株式投資の元本割れは避けられる?リスクを抑える建玉操作の重要性とは

株式投資を行う際に避けたい事として上位にあがるのが元本割れではないでしょうか。

元本割れが起きてしまうと、トレードで失敗をしたように感じたり、精神的にも辛い状況になってしまいます。

しかし、元本割れは株式投資を行っている以上避けられないことであり、仕方がないものと言えるのです。

株式のチャートは常に上昇を続けているわけではありませんし、元本が割れてしまうというリスクを取っているからこそリターンで儲けることができるためです。

では元本割れが発生してしまうとして、そのまま価格が戻るまで待てばよいのでしょうか?

そのようなことはなく、元本割れに対しては正しい対処をしていくことが必要です。

では、どのような対処をすれば損失を最小限に抑えてトレードをすることができるのでしょうか?

そこで今回は、株式投資の元本割れについての対応方法などについて紹介をします。

この記事でわかること

  • 株式投資の元本割れについて
  • 元本割れを避けることの難しさ
  • 元本割れの対応方法

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目次

株式投資では常に元本割れのリスクがある

株式投資を勧められてなんとなくはじめた方の中には、元本割れのリスクについて理解をしていない場合もあるのではないでしょうか。

元本割れとは、株式投資のために準備をした資金が減ってしまうことです。

例えば、株式投資のために30万円を準備して投資をはじめた場合に、買値よりも株価が下がってしまうと損失が発生し、結果的に30万円が25万円や10万円に減少してしまうことです。

なぜこのようなことが起きてしまうのかというと、それは株式市場が開いている間は株価が常に変動しているためです。

株式投資の結果は、現物での投資でいうと買った際の株価と売った際の株価の差額で決まるため、今日買った株の価格が翌日上昇していれば利益になりますし、下落した際には損失となり買値よりも価値が減少しているということで元本割れとなるのです。

上昇トレンド中でも一時的な下落で元本割れは発生する

元本割れの基礎について紹介をしましたが、元本割れは株式投資を行う以上避けることは難しいのです。

株式のトレードにおいて、理想の売買については買いで利益を狙う場合は上昇トレンド(株価の上昇が継続的に起こること)に乗る形で株を買い、トレンドが転換して下降トレンドを迎える前に売ることです。

上昇トレンド中であれば元本割れは発生しないと思うかもしれませんが、上昇トレンド中でも十分元本割れは発生します。

株式のチャートは常に一方方向に動いているわけではありません。

上昇トレンド中だとしても、上がっては下がり、上がっては下がりを繰り返して上昇していくのです。

つまり、数週間や数ヵ月と言った長期的な目線で見ると株価は右肩上がりかもしれませんが、数日程度の短期的な目線で見てみると株価は下がっている場合があります。

そのため上昇トレンドに乗じて株を買ったとしても、一時的な下落局面を迎えた際には含み損となり元本割れが発生してしまうのです。

もちろん一時的な元本割れかもしれませんが、初心者の場合だと損失が発生したことに対して耐えきれず損切りのためにエグジットを行ってしまう可能性もあるため、元本割れは常に発生するリスクがあると理解をしておかなければなりません。

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元本割れは回避するのではなく、リスクを抑えることが重要

多くの初心者が元本割れを避けたいと思い株のトレードを行いますが、元本割れは回避をするのではなくリスクを抑えることが重要となります。

これは元本割れの原因となる損失リスクを抑える事です。

損失額が大きくなってしまうと必要に応じて損切りを検討しなければなりませんし、建玉を保有している間も精神的にきつくなってしまいます。

すると結果的に冷静な判断ができなくなり、上昇トレンド中の調整下落のように値を戻す可能性があったとしても間違った損切りを行うかもしれません。

そこで元本割れのリスクを抑えるための技術が建玉操作となります。

元本割れのリスクを抑えるために建玉操作を身に付ける

建玉操作とは、株式の建玉を保有する際に調整を行う事です。

例えば、資金100万円を保有していた場合に、100万円全てを1回の買い建玉で使ってしまうと、一時的な下落でも大きな損失に繋がってしまいます。

そこで建玉操作を行う事で、買い建玉を建てる際には50万円を2回ずつに分けたり、初回の建玉は30万円で様子を見て上昇が確認できたら残りの資金を建てていくと言った技術になります。

建玉操作を行えば、万が一に上昇トレンド中の天井付近で買い建玉を持ち、一時的に下落が発生した場合でも、資金に余裕があり冷静な判断ができるので上昇に転じた時点で追加の買い建玉を建てることができるのです。

ちなみに建玉操作については【株技術】建玉の操作って何?株初心者にもわかりやすく解説しますで初心者にもわかりやすく解説しているので参考にしてみてください。

このように建玉操作を行えば、元本割れが発生したとしてもリスクを抑えることができるため、上手く立ち回ることができます。

建玉操作の技術を磨けば、様々な場面に適応できる

建玉操作の技術を身に付けて磨いていけば、単に元本割れのリスクを抑えられるだけではなく、株式投資で訪れる様々な場面に適応できるようになります。

ここまで紹介をしてきた元本割れや建玉操作は、上昇トレンドにおいて一時的な下落で損失が発生してしまった場合です。

それ以外でも上級者向けの技術となりますが、買い玉を建てていた際に、株価の勢いが弱っているかもしれない(下落に転換する場面)という場合は、リスクヘッジとして空売り(売り玉)を建てることで、そのまま買い玉のダメージを減らしながら(買い玉の玉数を減らす)売り玉で利益を狙っていくというような戦略に変更することも可能です。

もちろん強いトレンドを確認できた場合には、追い打ちをかけるように追加で買い建玉を建てることで利益を安定して増やしていくことができるのです。

あと、はじめに建玉を建てる際には自分の力量に合わせた金額で立てるようにしましょう。

建玉操作で追加の建玉を建てる際にも、余力の資金を残しておくことができますし、元本割れが起きた際にも無理なプレッシャーを感じないようになります。

このように株式投資では技術を磨くことによって様々な場面に適応できるようになるので、初心者の内から建玉操作をはじめとする株の技術は磨いておいた方が良いのです。

まとめ

  • 元本割れは元資金が減少してしまうことある
  • 元本割れは常に発生の可能性がある
  • 元本割れは建玉操作でリスクを抑えることができる

いかがでしたでしょうか。

元本割れは常に発生してしまう可能性があるため、建玉操作によってリスクを抑えることが利益につながります。

建玉操作に関してはいきなり使い始めたとしても上手く使いこなせないかもしれませんが、練習をして技術を磨いていけば株式投資において心強い技術となります。

そのため、過去のチャートを分析したり、実際に少額で練習をしてみると良いでしょう。

当サイトでは初心者向けに株式投資の情報を他にも配信しておりますので、よければ他の記事も参考にしてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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