株のセクター(業種)は見た方がいいの?意識すべき分散と集中とは

株式投資で選ぶ投資先の銘柄は約3,500種類以上あり、その中から取引を行う銘柄を選んでいきます。

しかし、これだけの銘柄の中から投資先を選ぶことは簡単ではありません。

そこで注目すべきなのが株のセクターです。

セクターとは、株を上場している業種のことで、セクターごとに意識をすることで銘柄を選びやすくなるのです。

特に投資初心者の方であれば、カンや好きな企業だからと理由で銘柄を選んでしまいがちなところを、セクターを意識することで効率よく投資ができるようになるのです。

では、株式投資をする際にセクターで意識すべきポイントはどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、株のセクターについて紹介します。

セクターを意識した投資も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 株のセクターについて
  • セクターで意識すべきポイント
  • セクターを使った投資

外需関連株の特徴とは?代表的な業種についても紹介

目次

株式投資におけるセクターとは

株式投資のセクターとは、株式を上場している企業の業種のことです。

例えば、鉱業や食料品、医療品や銀行業などがあり、普段の生活で身近に感じる業種から、直接的には関係のない業種まで様々あります。

そして、このセクターは東京証券取引所が33業種に分類したものを設定しているのです。

そのため、投資をする際の銘柄選びで、セクターを活用すれば気になる業種ごとに銘柄を効率的に探し出すことができます。

セクターごとに特徴がある

業種ごとに分けられているセクターですが、単に銘柄を探す際に効率化できるだけではありません。

セクターごとにも、様々な特徴をもっているのです。

食料品であれば、人は必ず食事をするため常に一定の需要があり、急激に需要と供給が変化することが少ないため、セクターで見ると株価は安定した値動きをすることが多いでしょう。

医薬品であれば、新薬の開発や薬品問題などによって大きく株価が変動しやすい特徴をもっています。

情報・通信業の中にはいわゆるIT分野があるため、著しい成長を見せる株もあったり、ゲームを開発する企業も含まれているため、新商品の開発販売などによって株価が大きく変動することもあります。

そのため情報・通信業は全体としての特徴を掴みづらく、その中でさらに業種を別けて見ていく必要があるのです。

このように、33種類のセクターごとに特徴があるため、個別の株を単体で探すよりもまずはセクターを絞ってから、個別の株を探した方が効率よく投資すべき株を見つけることができるのです。

米国株を分類する11種類のセクターは?各セクターと主要銘柄を詳しく解説します

株のセクターを意識した投資方法

株のセクターは単に銘柄を見つけることだけが使い道ではありません。

セクターを意識することによる投資方法もあります。

その投資方法とは、セクターを意識した分散投資と集中投資です。

ではそれぞれ、セクターをどのように意識した投資方法なのかを紹介していきましょう。

安定性を重視したセクターの分散投資

投資の世界では安定性を重視して分散投資を行うことがあります。

分散投資とは、単に1つの投資に資金を別けるのではなく、株式投資や不動産投資、金や債券といったように様々な金融商品に資金を分けて投資をする方法です。

この分散投資をセクターごとに意識をすることで安定した投資ができるのです。
例えば、株価の変動が安定している食料品や電気・ガスなどのセクターに投資をしつつ、成長が期待できる情報・通信業にも投資をするといった方法です。

このようにいくつかのセクターに分けて投資をすれば、1つのセクターで大きく株価が下落したとしても、他のセクターに影響がなければ極端な資金の減少には繋がりにくいという特徴があります。

ひとつ注意が必要なのが、同じセクター内で分散させてしまうことです。

セクター全体として、同じような株価の動きをすることもあるので、複数の銘柄でマイナスになってしまうこともあるのです。

ちなみに分散投資については分散投資ってホントにいいの?利益を上げるために分散投資よりも重要なこととはで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

リターンを狙ったセクターの集中投資

分散投資とは逆に、大きなリターンを狙った集中投資もセクターを意識すれば可能です。

株価の変動が大きい医療品や情報・通信業などのセクターにおいて、集中投資をすればその分大きなリターンを狙えるということになります。

例えば、医療品セクター全体で株価が上昇している場合、分散投資をしているよりも医療品セクターに資金を集中させれば、効率よく資金を投資することができるのです。

ただ、その分リスクもあり、医療品セクター全体で株価が急落した際には大きな損失を抱えてしまう可能性もあります。

そのため1つのセクターに投資をする株を集中させてしまうと、ハイリスクハイリターンな投資になってしまう可能性もあることは意識をしておきましょう。

株初心者がセクターを意識する際の注意点

セクターを使って投資をする際に初心者に注意してもらいたいのが、セクターだけを投資判断に使ってしまうことです。

例えば、食料品セクターの銘柄であれば安定した値動きが期待できるので、ここに投資をしておこうという判断などです。

セクターはあくまで東京証券取引所が決めた業種のくくりです。

つまり、セクター内でも個別の株で見てみると、上がる株もあれば下がる株もあるということになります。

そのためセクターは、あくまで銘柄を探したり、分散や集中させるための一つの補助的な指標として使いましょう。

セクター全体の株価が上昇しているとしても、個別の株をテクニカル分析で見てみると下落のサインが出ている場合があるため、初心者にとっては正しい技術を身に付ける方がきちんと利益を上げることができます。

あくまでもセクターは補助的な知識として持っておき、投資で勝つためにはトレード技術が必要ということは覚えておきましょう。

まとめ

  • 株のセクターとは業種のこと
  • セクターごとに株価の値動きは特徴がある
  • セクターを意識した分散投資と集中投資ができる

いかがでしたでしょうか。

株のセクターを意識すれば、これまでとは違った投資ができるようになります。

単に個別の株で見ていたものが、セクターという区分で見れるようになり、共通セクターの株がどのような値動きをしているのかを見れるようになるのです。

そしてセクターを意識すれば、投資先を分散させて安定した投資ができたり、集中させることによって短期間でリターンを狙うことがもできるのです。

ただ、セクターはあくまでも大きなくくりであり、セクター内でも個別の株に関しては必ず同じような動きをするとは限りません。

そのため、セクターを意識しつつも個別の株で対応できる正しい技術が必要なのです。

このセクター全体で上昇しているから、この株を買おうという考えでは根拠として弱く、失敗の原因になりやすいのでしょう。

株で勝ち続けるためには、セクター全体で上昇していたとしても、個別の株で本当に上昇が期待できるのかを見極められることが大切であり、そのために必要なのが正しい技術となるのです。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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