外需関連株の特徴とは?代表的な業種についても紹介

みなさんが売買することができる証券取引所に上場している株式は、いくつかにグループ分けすることができます。

その1つが本記事で紹介する「外需関連株」です。

日本経済は海外への輸出に大きく頼っているので、外需(=海外での需要)というのは非常に重要です。

本記事ではそんな外需によって大きな利益を得ている企業の株式である、外需関連株についてご説明していきます。

この記事でわかること

  • 外需関連株とは何か
  • 外需関連株の特徴
  • 外需関連株の業種

日本株の多くは海外投資家が売買してるってホント?国内株式市場での割合は?

目次

外需関連株とは?

まず、外需関連株そのものについてご説明していきます。

「外需」とは日本国外での需要のことです。

つまり海外での需要に応えるビジネスを中心に展開し、海外をメインに利益を得る企業の株式のことをまとめて、外需関連株といいます。

外需関連株は、海外の景気動向によって株価が左右される可能性が高いです。

シンプルに考えると、海外(1つの国や地域でOK)の景気がよくなると外需が拡大し株価は上昇、景気が悪くなると外需が縮小し株価は下落することが考えられます。

ちなみにある特定の国や地域での外需が大きく収益基盤として依存している場合には「〇〇関連株」(「米国関連株」、「中国関連株」など)と呼ばれるので、知っておくとよいでしょう。

また、外需関連株の対義語として「内需関連株」というものもあり、日本国内での需要によって利益を得る企業の株式のことをいうので一緒に覚えておきましょう。

外需関連株の特徴

上記では、外需関連株についてご説明してきました。

さらに理解するために、外需関連株の特徴を解説していきたいと思います。

外需関連株は、円安になると好機到来と考えることができます。

というのも、円安になると海外への輸出が有利に働きます。海外企業からすると、少ない自国通貨でたくさん日本の商品を輸入することができるからです。

このように円安になると海外企業への輸出が活発になり外需を促進するため、外需関連企業にとっては好機です。また、輸出だけではなく海外に現地法人を持ってビジネスを展開している企業も同様となります。

日本経済は大きく輸出に頼っているため円安であればあるほど望ましく、GDPに大きく貢献します。

また、外需関連企業はグローバルな企業が競合となるので、国際的にも通用するような競争力を持った企業が多いです。日本企業の腕の見せ所といった感じですね。

さらに近年では、ヨーロッパの先進国や成長期にあるアジア圏の国などで外需が高まっています。

よってこれらの地域をビジネスのターゲットとする外需関連企業をチェックしておくとよいかもしれません。

外需関連株のうち注目するべき業種

外需関連株の基本情報について、お分かりいただけたかと思います。では、具体的に外需関連株にはどのような業種が当てはまるのでしょうか?

外需関連株は、円安が進んだ途端業績がよくなることが期待されて、すぐに多くのトレーダーが買い注文を出す対象となります。株価の上昇もあっという間なので、見逃してはなりません。外需関連株に投資をしようと思う際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自動車業

輸出企業といえば、ホンダやトヨタなどの自動車業を営む企業ではないでしょうか?自動車企業は自動車ばかりを輸出していると思いがちですが意外と幅広く、部品や素材なども輸出しています。

日本自動車が人気の理由としては、耐久性や燃費のよさなどが考えられます。とくにアメリカでの需要が大きいので、アメリカの景気動向には注意した方がよさそうです。

電子部品業

電子部品業も、日本を代表する外需関連企業の1つです。とくに半導体といった電子部品を中心に輸出しています。

半導体はエアコンや炊飯器、パソコン、携帯電話…などどの国でも欠かせない生活必需品に活用されています。よって安定的な利益を得ることができるのはもちろん、円安になるとさらに追い風となるでしょう。

機械業

機械業は、生産用機械工業・輸送機械工業・業務用機械工業などに分けることができます。

それぞれ、IT技術の発達によるIoT機器や金属機器、自動車部品などの需要が大きな支えとなっています。

今後もIT技術は進歩し、人よりも機械・AIという思考になっていると考えられるので、外需に期待できます。

外需関連株の傾向が変わりつつあるって本当?

上記では外需関連株の代表的な業種をご紹介しました。

しかしこれはどちらかというと昔から外需関連企業の業種として親しまれている伝統的なものになります。

近年では上記の業種以外にも、小売業やサービス業などが外需関連企業となりつつあるということをご存知でしょうか?これらの業種はどちらかというと、内需を収益源としているイメージがあるかと思います。

しかし、あえて日本国内で大きく成長させたあとに近隣のアジアなどに参入して、高い競争力を持つことが可能になってきています。

ユニクロや無印良品、花王など、海外で安定的に利益を出した企業は数知れずあるのです。

今後はもっと広い視野で、外需関連株を観察していった方がよいのかもしれませんね。

また、実際にトレードの判断をする際は、業種だけにとらわれずにしっかりと株価チャートを分析した上で判断するとよいでしょう。

株価チャートの見方については、株価チャートはどうやって見ればいい?テクニカル分析の基本とはの記事を参考にしてみてください。

しっかりと分析をした上で、利益を狙っていきましょう。

まとめ

  • 外需関連株とは、ビジネスの基盤が海外にあり、円安になるにつれて業績がよくなる企業の株式のこと
  • 業種としては、自動車業・電気業・機械業などが当てはまるか
  • 近年では業種の枠にとらわれず、小売業やサービス業といった企業が海外展開をしている

いかがでしたでしょうか?

本記事では外需関連株について、特徴や具体的な業種、近年の動向について解説してきました。

外需関連株は海外の景気動向に左右されることはもちろん、円安になるほど業績がよくなる傾向があります。

円安になるとわかりやすく外需関連株の株価が上昇することもあるので、ぜひ確認してみてくださいね。

景気動向や為替相場をしっかりと見て、上手に投資をおこなっていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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