株価暴落はなぜ起こる?暴落の背景と逆境をチャンスに変えるための方法をわかりやすく解説

株価暴落はなぜ起こる?暴落の背景と逆境をチャンスに変えるための方法を解説

「持っている株が急落したらどうしよう」「新NISAで始めたばかりなのに暴落が怖い」と不安を感じていませんか。

株式投資の世界において、株価暴落は決して珍しいことではなく、数年に一度、あるいは一年のうちに何度も発生する避けられないイベントです。

しかし、多くの投資家が資産を失う一方で、暴落をあらかじめ予見し、逆に大きな利益を上げているプロが存在するのも事実です。

本記事では、株価暴落とはどのような現象なのかをわかりやすく解説し、なぜ暴落が起きるのかという根本的な原因から、チャートを使った予兆の掴み方までを詳しく紐解きます。

暴落の仕組みを正しく理解して、逆境をチャンスに変える一歩を踏み出しましょう。

   
目次

なぜ株価暴落は起きるのか?主な3つの原因と背景

まず株価の暴落とは、株式投資における株価が急激かつ大幅に下落をすることを言います。

日本国内ではバブル崩壊やITバブル崩壊、リーマンショックや最近ではコロナショックと言った経済に大打撃を与える出来事も影響して、株価は暴落してきました。

株価の暴落が起きると、買い玉を保有していた投資達は大きな損失を抱える結果となり、人によっては資産の大半を失ってしまう結果になるのです。

では、株価の暴落はなぜ起きるのでしょうか?

コロナショックのように世界経済に曇りが見え、株が売られるから

株価の暴落については明確な定義などは無いのですが、基本的には急激な株の売りが発生することにあります。

例えば2020年2月頃に発生したコロナショックであれば、全世界で続発的にロックダウン(都市封鎖)が起き、人々が家で自粛を行う事によって経済が回らなくなり悪化していくことを予測して、多くの投資家が株を売ることで暴落が発生したとされています。

もちろん、暴落が発生している最中もチャートを確認している投資家が、急激な売り注文の増加によって株価が下落していることに対して不安を抱き、つられて売りが続発していくことも暴落を招く一因です。

他にも最近では、アルゴリズムによる取引を導入した結果、マーケットが世界情勢に反応しすぎて売りが加速する場合もあるのです。

様々な要因が重なって発生する暴落ですが単純に見なおしてみると、経済の先行きに曇りが見えはじめ、株価の下落が予測される結果、売り注文が増えることで発生していると考えられるでしょう。

個別株だと企業の業績悪化や不祥事などで起こることも

ちなみに株価の暴落はコロナショックやバブル崩壊のような、日経平均全体が下がるものだけではなく、個別の株でも発生しているのです。

日経平均株価は上昇しているのに、個別銘柄の中で暴落が起きているということもよくあることです。

よくある理由としては、企業の業績悪化によるものや、企業の商品に欠陥や品質偽装があったり、生産活動の段階で環境汚染などが発覚した場合に、個別株でも暴落が発生します。

日経平均などが暴落した際には、過去の暴落でもバブル崩壊により30,000円前後だったものが15,000円前後まで下落したものが最高ですが、個別の株だと過去に4,000円を記録していたものが300円台まで下落をしたり上場廃止になり株価の価値が0になるものまであるのです。

そのため株価の暴落は世界的な経済へのダメージだけではなく、個別の企業でも発生する可能性があるということになります。

株が買われて株価が上昇しているから

最後に忘れてはならない原因が、「株が買われて株価が上昇しているから」ということです。

どういうことでしょうか。こちらの図をご覧ください。

こちらは、2012年から2020年にかけての日経平均株価の月足チャートになります。

月足については「チャートの日足・週足・月足ってどうやって使い分けるの?初心者向けに解説します」の記事の中で詳しく解説しているので、よくわからないという方は合わせてご確認ください。

先ほどのチャートをご覧いただくとわかる通り、2012年から2020年までは、一次的な下落などはあったものの、日経平均株価は上昇していたことがわかります。

そして、コロナウイルスが流行ったタイミングで、日経平均株価は大幅に下落しました。

月足で見るとわかりにくいですが、この時は1ヶ月ほどで株価が24,000円ほどから16,000円ほどまで下落しました。

チャートを見てもご理解いただけるとおり、2012年から比較すると2020年の株価は大幅に上昇していたことが確認できます。

つまり、株が売られやすい状況にあったということですね。

なぜなら、2012年以降に買い玉を持っていた全てのトレーダーが、プラスの状態にあったからです。

そうした中でコロナウイルスなどの影響もあり株価が下落し出したことで、多くのトレーダーが手仕舞いなどを急いだことにより、急激な株価下落に繋がっていったのです。

もし、コロナウイルスが流行ったタイミングで株価が低い状態にあったとしたら、同じような株価下落には繋がらなかったかもしれません。

こうした需要と供給のバランスを意識しておくことも重要と言えます。

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株価暴落の周期はどれくらい?歴史から学ぶ教訓

多くの投資家は「暴落は10年に一度の大きなイベント」と考えがちですが、実際にはもっと頻繁に発生しています。

過去のチャートを詳細に分析すると、日経平均株価が数日間で5%から10%程度下落する「ミニ暴落」を含めれば、1年から2年に一度のペースで大きな下落局面が訪れていることがわかります。

なぜこれほど頻繁に起きるのかといえば、投資家の心理にはバイアスがあるからです。

株価が上がれば上がるほど、人々は楽観的になり、リスクを過小評価します。

そして限界まで膨らんだバブルが弾けるというサイクルを、人類は何度も繰り返してきました。

歴史的な大暴落の例を確認してみましょう。

  • 1929年:世界恐慌(暗黒の木曜日)

  • 1987年:ブラックマンデー

  • 1990年:日本のバブル崩壊

  • 2000年:ITバブル崩壊

  • 2008年:リーマンショック

  • 2020年:コロナショック

これらを見ると、確かに10年前後のスパンで世界的な大事件が起きていますが、その間にも小さな暴落は無数に存在します。

投資家が持つべき教訓は「暴落はいつか必ず来る」と覚悟しておくことです。

準備ができている投資家にとって暴落はバーゲンセールですが、準備のない投資家にとっては資産を失う惨劇となります。

暴落の周期性を理解し、常に「今、市場は過熱していないか」と自問自答する姿勢が大切です。

暴落は、ファンダメンタルズ要因では予測が難しい

暴落を回避するためには、暴落の原因となる情報を手に入れれば良いと考えるかもしれませんが、それは難しいでしょう。

情報を手に入れた時にはすでに株価は下落している場合がほとんどですし、一般のトレーダーが情報を手に入れている段階では、情報は過去のものとなり株価に反映されてしまっているためです。

特に個別の株に関しては、企業が情報を発信する段階では、ほとんどその情報は株価に織り込まれていると言われています。

つまり株価の暴落を予測するための情報を手に入れることは難しく、手に入れたとしてもすでに株価に反映されてしまっている場合が多いのです。

2020年2月末に起きた暴落も、新型コロナウイルスに起因するものと考えられていますが、暴落が始まるのを事前に予測するのはファンダメンタルズ分析では難しかったのではないでしょうか?

そのため株価の暴落を予測するためには、ファンダメンタルズ以外の要因を紐解く必要があるのです。

株価暴落の予兆はどうすればわかるのか

株価暴落の予兆はどうすればわかるのでしょうか。

そもそも、予兆を掴むことは可能なのでしょうか。

ここからは、株歴40年越えのプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生の知見をもとに、株価暴落をの予兆を掴むための方法について見ていきましょう。

ファンダメンタルズ要因ではなくテクニカル分析で予測する

まず初めに意識しておいていただきたいのが、「ファンダメンタルズ要因ではなくテクニカル分析で予測する」ということです。

ファンダメンタルズ要因とは、例えば先ほど例に見てきたコロナウイルス流行のような世界的に影響がある要因や、企業の業績やニュースなどの要因のことを言います。

こうした要因は、突発的に発生することも多いので、正確に予測することはほぼ不可能と言えるでしょう。

そして、テクニカル分析とは株価チャートの分析を行うことを言います。

チャートを確認することで、暴落の前兆を事前に察知することが可能です。

暴落の予兆はローソク足と移動平均線から判断する

ただ単にチャートを見るだけでは、暴落するかどうかはわかりません。

暴落の予兆を掴むためには、コツがあるのです。

それが、株歴40年越えのプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生が活用している「ローソク足」と「移動平均線」を軸にした分析方法です。

こちらのチャートをご覧ください。

これは、2020年のコロナ暴落があった際の日経平均株価のチャートです。

チャートを見てみると、株価が前の高値を超えられずに、横ばっていることが確認できます。(赤い矢印の部分)

株価の勢いが弱ってきていることを表すひとつのサインです。

そして、さらに移動平均線が集中してきているのが確認できます。(緑で囲んだ丸の部分)

こうした複数のシグナルが確認できると、ある程度暴落の予兆を掴むことができるのです。

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株の暴落を利益に変えるための対処法

こうした株価暴落の予兆は、株の技術を磨いていくことで察知できるようになります。

実際に、相場先生は、株価暴落が始まる前からご出演されているラジオ(ラジオNIKKEI 相場師朗の株は技術だ!)や先生ご自身が主催される『株塾』などでも、「そろそろ暴落が始まる」ということをしきりにおっしゃっていました。

それは決して予知能力などではなく、株価チャートをもとにした分析の精度が高いからこそ、事前に感じとることができるものです。

テクニカル分析を通じて株の技術を磨いていくと、株価の上昇ペースが落ち始めたり、レンジを形成しはじめたりと、普通にチャートを眺めているだけでは見えないものが見えるようになります。

こうした状態になれば、株価の暴落を味方につけて、利益を上げることもできます。

空売りを活用することで株価暴落を利益に変える

株価暴落で利益を上げるためには、「空売り」という注文方法を活用する必要があります。

空売りについては詳しくは、「下落相場でも稼げる方法とは?空売りでトレードの機会を広げよう」の中で詳しく解説していますが、「売り」からエントリーすることができる空売りを活用することで、暴落を活用して大きな利益を上げることも可能です。

テクニカル分析はただチャートを見れるようになればいいということではありません。

きちんと下落をしていくサインを見つけることが重要であり、それが分かるようになるためには株の技術を磨いていかなければならないのです。

ファンダメンタルズ分析だと情報はすでに株価に織り込まれている可能性が高く、情報を手に入れた段階では遅いかもしれないのです。

しかしテクニカル分析であれば、織り込まれている情報も含めて、チャートから株価の上げ下げのサインを読み取ることができるので、暴落の前兆を捉え対策をしていくことができます。

暴落の前兆をとらえることができれば、空売りで大きく利益を狙うこともできます。

そのため普段から、正しい株の技術を磨いておくことが大切になるのです。

暴落後にやってはいけないこと・やるべきこと

株価暴落に直面した際、多くの人が冷静な判断を失い、さらに大きな損失を抱えてしまいます。

ここでは、暴落時に絶対に避けるべき行動と、逆に取るべき正しいアクションを整理します。

絶対にやってはいけないこと|パニック売り(投げ売り)

パニック売り(投げ売り)とは、最も底値に近いところで恐怖に負けて売ってしまうことです。

暴落の後に訪れるリバウンドの恩恵を受けられなくなります。

根拠のないナンピン買い:株価が下がったからといって、安易に買い増しをすることです。

暴落の底がどこかを確認せずに買い下がると、含み損が加速度的に膨らみ、破綻の原因となります。

やるべきこと

キャッシュポジションの確保

市場が不安定な時は、現金比率を高めて次のチャンスに備えるのが鉄則です。

「二番底」を確認する

暴落がいったん落ち着いた後、再び安値を試しにいく動き(二番底)があります。

ここを割り込まずに上昇し始めた時こそが、真の買い場となります。

強い銘柄のリストアップ

暴落の中でも売られにくい銘柄や、業績が良いのに連れ安している銘柄を探しておきます。

これらは相場回復時に真っ先に値上がりする「お宝株」になります。

 

暴落は一時的な嵐です。

嵐が過ぎ去るのを待つ忍耐力と、通り過ぎた瞬間に動ける準備こそが、投資家としての真価を問われるポイントです。

株価暴落に関するQ&A

Q1. 株価暴落の定義はありますか?

A. 厳密な定義はありませんが、一般的には数日から数週間という短期間に、市場全体や特定の株価が10%から20%以上、急激に下落することを指します。

特に市場全体がパニックになり、合理的な判断を超えて売られる状態を「暴落」と呼ぶのが一般的です。

Q2. 暴落の前日に予兆を知ることはできますか?

A. 完璧に当てることは難しいですが、予兆はチャートに現れることが多いです。

例えば、高値圏で何度も上値を押さえられたり、移動平均線が下向きに転じたり、出来高を伴って重要な支持線を割り込んだりする動きは、翌日以降のさらなる下落を示唆する強いサインとなります。

Q3. 新NISAで積み立て投資をしている場合も、暴落時に売るべきですか?

A. 長期の積み立て投資を目的としている場合、基本的には暴落時も売らずに継続するのが定石とされています。

暴落によってより多くの口数を安く買い付けられる「ドル・コスト平均法」のメリットが享受できるからです。

ただし、自身の許容できるリスクを超えている場合は、資産配分の見直しが必要になることもあります。

まとめ

    株価暴落とは、一見すると資産を奪う恐ろしい敵のように思えます。

    しかし、その正体は投資家の心理が生み出す需要と供給の極端な偏りであり、株式市場が存続する限り避けられない自然現象です。

    コロナショックやリーマンショックのような歴史的な暴落も、適切にチャートを分析し、移動平均線やローソク足のサインを読み解くことができれば、その予兆を掴むことは決して不可能ではありません。

    初心者が最も損をするのは、知識がないためにパニックに陥り、底値で投げ売りをしてしまう時です。

    まずは「暴落は1〜2年の周期で起こるもの」と割り切り、暴落局面でも利益を狙える「空売り」の技術や、リバウンドを狙うための正しい「待ち方」を身につけましょう。

    投資の世界では、逆境の中にこそ最大のチャンスが眠っています。

    日頃からテクニカル分析のスキルを磨き、冷静にチャートを観察する習慣をつければ、暴落はあなたの資産を飛躍させる強力な武器へと変わるはずです。

    この記事で学んだことを活かし、どんな相場でも生き残れる真の投資家を目指してください。

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    この記事の監修者

    監修者プロフィール

    トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
    20歳で株の売買を始めてから20年間、
    「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
    その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

    現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
    日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
    どの市場でも大きな利益を生み出している。

    ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
    東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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    この記事を書いた人

    著者プロフィール
    根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
    1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

    地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

    その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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