新NISAを始めたくても、口座開設の手順や必要書類、証券会社の選び方などが分からない人もいるのではないでしょうか。
NISA口座は1人1口座という制約もあるため、あとで証券口座を変えたいと思った場合、手続きが必要になります。
それでは、初心者はどんな順番で進めればNISAをスムーズに始められるのでしょうか。
この記事では、新NISA口座の基本、必要書類、申込から取引開始までの流れなどを解説します。
そもそも新NISA口座とは?基礎知識を理解しよう
「そもそもNISA口座って何?」と思っている人もいるかもしれません。
新NISA口座は、株や投資信託の利益を非課税で受け取るための口座です。
ここでは、新NISAについて基本的な情報を紹介します。
新NISAは「利益に税金がかからない仕組み」
新NISAは、株や投資信託で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、投資で利益が出ると約20%の税金が引かれますが、NISA口座を使えばその税金がかかりません。
つまり、同じ投資をしても手元に残るお金が増える仕組みです。
税金の負担を減らしながら資産を増やすための制度なのです。
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NISA口座は証券口座の中で使うもの
「NISAを始める」というと、NISA口座だけを作るイメージを持つ人も多いです。
しかし、実際は証券会社の口座を開設し、その中でNISAという非課税の枠を使う形になります。
証券口座がベースにあって、その中の一部がNISA枠として税金がかからないスペースになります。
新NISAを始めるときは証券口座の開設もセットになると考えておきましょう。
制度のルールと手続きは分けて考える
新NISAを理解するコツは、制度と手続きを分けて考えることです。
制度としてのルールには、1人1口座であることや18歳以上が対象であること、金融機関の変更が自由ではないことなどがあります。
一方で手続きとしては、本人確認やマイナンバーの提出といった作業が必要になります。
この章のポイント
- 新NISA口座は、利益を非課税で受け取るための制度上の口座
- 新NISAだけで完結するのではなく、証券口座の開設も必要
- 制度の制約と申込手順を分けて理解する
次は、そもそも自分が新NISA口座を開設できる条件に当てはまるかどうかを確認しましょう。
新NISA口座を開設できる条件を先にチェックしよう
新NISAは利用できる人の条件や口座のルールがはっきりしています。
自分はそもそも新NISAを利用できるのかどうか、条件をチェックしましょう。

日本に住んでいる18歳以上が対象
新NISAは、日本国内に住んでいる18歳以上の人が対象です。
年齢は「その年の1月1日時点で18歳以上かどうか」で判断されます。
年の初めの時点で条件を満たしているかどうかが基準になるので注意しましょう。
NISA口座は1人につき1つだけ
新NISA口座は、1人につき1つしか持つことができません。
複数の証券会社で同時に開設したり、使い分けたりすることはできない仕組みです。
また、つみたて投資枠と成長投資枠も同じ金融機関で利用する必要があります。
「とりあえずいくつか申し込んで後で決める」というやり方はできないため、申し込み前にある程度絞っておくことが大切です。
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金融機関の変更は自由にできるわけではない
一度開設したあとでも金融機関を変更することはできますが、好きなタイミングでいつでも変えられるわけではありません。
変更には手続き期間が決まっており、その年にすでにNISA枠で投資している場合は、年内の変更ができなくなります。
あとから変更できるとはいえ制約があるため、最初の金融機関選びは慎重にしましょう。
この章のポイント
- 新NISAの対象は、日本国内居住かつ1月1日時点で18歳以上の人
- 新NISA口座は1人1口座で、枠を別々の金融機関で使うことはできない
- 金融機関変更は可能でも、時期と利用状況に制約がある
条件が確認できたら、次は必要書類をチェックしましょう。
新NISA口座の開設に必要なものを事前にそろえよう
新NISAの申し込みはスマホやパソコンで手軽に進められますが、事前に必要書類を用意することがポイントです。
特に本人確認とマイナンバーの提出は必須なので、あらかじめ準備しておきましょう。
本人確認書類は先に準備しておくと安心
口座開設では、本人確認書類の提出が必要になります。
一般的にはマイナンバーカードや運転免許証、住民票の写しが使われることが多いですが、使える書類は金融機関ごとに異なります。
申し込みを始めてから「この書類は使えない」と気づくと手間が増えてしまうため、事前に確認しておくのがおすすめです。
また、最近はスマホで撮影してアップロードする形式が主流なので、あらかじめ画像を用意しておくとよりスムーズに進められますよ。
マイナンバーの提出は必須
新NISA口座を開設する際には、マイナンバーの提出が必須です。
証券会社で新しく口座を作る場合、法律上マイナンバーの登録が求められているため、ここを避けて通ることはできません。
NISA口座の開設時には氏名、生年月日、住所に加え、マイナンバーを告知する必要があるのです。
非課税口座開設届出書など申込時の書類を確認しておく
NISA口座を開設するには、証券会社に非課税口座開設届出書を提出する必要があります。
すでに別の証券会社でNISA口座を持っている場合は、勘定廃止通知書などの追加書類が必要になります。
新規開設なのか、金融機関変更なのかで必要書類が変わるため、事前に確認しておきましょう。
この章のポイント
- 本人確認書類は、申込前に使える種類を確認しておく
- 新規の証券口座開設では、マイナンバーの提出が必要
- NISAの新規開設と変更では、必要書類が変わる
準備ができたら、実際の申込から取引開始までの流れを見ていきましょう。
新NISA口座開設の流れは?3ステップを解説
手続きが多そうに見える新NISAですが、実際の流れはそこまで複雑ではありません。
「金融機関を選ぶ→申し込む→本人確認→税務署の確認」という順番で進みます。ここでは流れを覚えましょう。

NISA開設の手順完全ガイド!初心者でも迷わない必要書類や証券会社の選び方
1.まずは金融機関を選んで申し込みをする
最初のステップは、どの証券会社や銀行で口座を作るかを決めることです。
新NISAはどこで開設するかによって、取扱商品や使いやすさが変わります。
積立メインで考えているのか、それとも個別株も含めて使いたいのかによって、選ぶ基準も変わってきます。
ある程度の方向性を決めてから金融機関を選びましょう。
2.一般口座か特定口座も同時に開設する
新しくNISAを始める場合は、証券口座も同時に開設することになります。
このとき「一般口座」か「特定口座」を選ぶ必要があります。
初心者であれば、税金の計算や管理を自動で行ってくれる特定口座がおすすめです。
NISAだけ使うつもりでも、実際には証券口座がベースになるのです。
3.税務署の確認後に取引ができるようになる
申し込みが完了すると、NISA口座が重複していないかを確認するために税務署でチェックが行われます。
この確認が終わると、実際に取引ができるようになります。
ただし、証券会社によっては仮開設の状態で先に取引ができる場合もあり、いつから投資できるかは申込先によって異なります。
この章のポイント
- 開設は、金融機関選び、申込、本人確認、税務署確認の順で進む
- 新規開設では、一般口座または特定口座も一緒に開くのが基本
- 取引開始のタイミングは金融機関によって差がある
流れが分かったところで、次は開設先をどう選ぶかを解説します。
新NISA口座はどこで開設する?後悔しない選び方
新NISAは1人1口座というルールがあるため、どの金融機関で開設するかはとても重要です。
あとから変更することもできますが、タイミングや条件に制約があるため、最初の段階である程度納得して選んでおくことが大切です。
取扱商品と使いやすさのバランスで選ぶ
つみたて投資枠だけを使うのであれば、対象となる投資信託はある程度絞られているため大きな差は出にくいですが、成長投資枠も使う場合は話が変わってきます。
個別株やETFの取扱いがあるか、商品数は十分かといった点も確認しておきたいところです。
ただし、商品が多ければいいというわけではありません。
実際に使うときの画面の見やすさや操作のしやすさも重要です。
つみたて投資枠と成長投資枠の使い方で選び方が変わる
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用することができます。
年間の投資枠は合計で最大360万円、生涯で使える非課税枠は1,800万円です。
積立中心でコツコツ進めたいのか、それとも株式投資にも挑戦したいのかによって、向いている金融機関は変わります。
自分がどんな使い方をしたいのかをざっくりでもイメージしておくと、選びやすくなりますよ。
手数料だけでなく入金のしやすさやサポートも重要
口座選びというと手数料に注目しがちですが、使い続けるうえでは入金のしやすさやサポート体制も大切です。
銀行口座と連携して自動で入金できるか、積立設定がスムーズにできるかといった点もチェックしましょう。
また、操作で迷ったときにすぐ調べられるFAQや、チャット・電話などのサポートが充実しているかも大事なポイントです。
新NISAはどこで始めるのがいい?おすすめのネット証券も紹介
この章のポイント
- 新NISAは1人1口座なので、開設先は比較軸を持って選ぶ
- 取扱商品だけでなく、操作性や入金導線も確認しておく
- つみたて投資枠中心か成長投資枠も使うかで比較項目が変わる
新NISA口座におすすめ証券口座
新NISAの口座開設先を選ぶ際の参考として、代表的な証券会社を紹介します。
各社ともNISA口座での取引手数料は0円ですが、取扱商品数・ポイント制度・サービスの特色はそれぞれ異なります。
最新のキャンペーン情報や詳細は、各社の公式サイトでご確認ください。
| 証券会社 | 国内株手数料(NISA) | 投資信託取扱数 | ポイント投資 | 主な特徴 |
| SBI証券 | 0円 | 約2,600本以上 | Vポイント・Pontaほか | 口座数No.1・IPO実績豊富 |
| 楽天証券 | 0円 | 約2,600本以上 | 楽天ポイント | 楽天経済圏との連携 |
| 松井証券 | 0円(100万円/日まで) | 約1,900本以上 | 松井証券ポイント | 25歳以下完全無料・サポート充実 |
| マネックス証券 | 0円 | 約1,800本以上 | マネックスポイント・dポイント | 米国株・分析ツールが充実 |
ここからは、開設後に「思っていたのと違った」となりやすい注意点を紹介します。
新NISA口座開設で初心者がつまずきやすいポイントは?
新NISAはとても便利な制度ですが、なんとなくで進めると後から「あれ?」と感じるポイントもあります。
開設前や直後に知っておくだけで防げる内容なので、ここでしっかり押さえておきましょう。
旧NISAの商品はそのまま移せない
2023年までの一般NISAやつみたてNISAで持っている商品は、そのまま保有し続けることはできますが、新NISAに移し替えることはできません。
これまでの資産をそのまま新しい非課税枠に乗せることはできず、新NISAではあらためて買い付ける必要があります。
配当金は設定しないと非課税にならない
株式投資をする場合に見落としやすいのが、配当金の受け取り方法です。
NISA口座で買った株でも、受取方法の設定によっては税金がかかってしまうことがあります。
非課税にするためには「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があります。
口座を開設しただけで自動的にすべて非課税になるわけではないため、最初の設定でしっかり確認しておくことが大切です。
複数の金融機関に同時申し込みはできない
「とりあえず複数の証券会社に申し込んで比較したい」と考える方もいますが、新NISAは1人1口座のため、この方法は基本的に使えません。
金融機関の変更は可能ではあるものの、手続き期間や利用状況によって制約があります。
申し込み前にしっかり比較して、ある程度納得したうえで選ぶことをおすすめします。
NISA口座で投資をはじめたい初心者におすすめの証券会社を5つ紹介!口座開設の流れについても解説
この章のポイント
- 旧NISAで持っている商品を、新NISAへそのまま移すことはできない
- 上場株式の配当金を非課税にするには、受取方式の設定確認が必要
- 複数申込前提ではなく、申込前に開設先を絞る
最後に、口座開設後に最初にやることを紹介します。
新NISA口座を開設したあとに最初にやること
口座を開設できたら、それで終わりではありません。
入金や設定をそのままにしてしまうと、せっかくの非課税メリットを活かせなかったり、思わぬミスにつながることもあります。
最初にやっておきたいポイントを押さえておきましょう。
入金方法と積立設定を先に確認する
まず確認したいのは、お金の入れ方です。
どの銀行口座から入金するのか、自動入金が使えるのかをチェックしておきましょう。
つみたて投資枠を使う場合は、毎月の積立金額や引き落とし日も設定しておくこともおすすめします。
ここを決めておかないと、口座だけ作って何も始まらない状態になりやすいです。
つみたて投資枠と成長投資枠の使い方を決める
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できますが、最初から両方を使う必要はありません。
コツコツ積み立てていきたい人はつみたて投資枠から、個別株にも興味がある人は成長投資枠も視野に入れるといった形で、自分に合った使い方を選びましょう。
少額で始めて操作に慣れる
いきなり大きな金額を動かすよりも、最初は少額で試しながら進めるのがおすすめです。
実際に注文してみることで、画面の見方や操作の流れが理解できるようになります。
また、このタイミングで配当金の受取方法やセキュリティ設定も確認しておくと安心です。
最初は利益を出すことよりも、正しく使えるようになることを目指すほうが、結果的にうまくいきやすいですよ。
この章のポイント
- 開設後は、まず入金方法と積立設定を確認する
- つみたて投資枠と成長投資枠は、使い方に合わせて選べる
- 初回は少額で操作に慣れ、設定漏れを防ぐことが大切
よくある質問
Q1.新NISA口座は誰でも開設できますか?
A.日本国内に住む18歳以上の人が対象です。
基準は利用する年の1月1日時点なので、年齢の見方は申込時に確認しておきましょう。
Q2.新NISA口座は複数作れますか?
A.原則として1人1口座です。
つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で使うこともできません。
Q3.口座開設にはマイナンバーが必要ですか?
A.必要です。
新たに証券会社と取引する場合は、口座開設時にマイナンバーの提供が求められます。
Q4.申し込んだ当日に取引できますか?
A.必ずしも当日とは限りません。
通常は税務署での重複確認を経て利用可能になり、開始時期は金融機関ごとに異なります。
Q5.配当金も自動で非課税になりますか?
A.上場株式の配当金等は、自動で必ず非課税になるわけではありません。
非課税にするには、株式数比例配分方式を選ぶ必要があります。
まとめ
新NISA口座の開設で大切なのは、いきなり申し込みを始めることではなく、NISAの制度を理解してから進めることです。
NISAは18歳以上の日本在住者が対象で、1人1口座というルールがあります。
マイナンバーの提出や金融機関の変更に制約がある点も、事前に知っておくと安心です。
また、配当金の受け取り方法など、開設後の設定によって非課税になるかどうかが変わる部分もあります。
まずは自分に合った証券会社を選び、少額からでも実際に始めてみることが大切です。

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。






