ストップ高とはなに?ストップ高になったときに取引する際の注意点も解説

「ストップ高ってなんだろう?」と疑問に思っていませんか?

ストップ高という言葉は聞いたことがあるものの、具体的になにを意味するのかわからないという方が多いようです。

そこで今回は、ストップ高の基本的な意味やストップ高になったときに取引する際の注意点を解説します。

ぜひ本記事の内容を参考に、ストップ高銘柄への対応を身につけてみてください。

ストップ高の翌日はどう見る?制度の基礎と値動きパターンを徹底解説

   
目次

ストップ高とはなに?

本章では、ストップ高について以下の3つのポイントに分けて解説します。

  • ストップ高とは
  • ストップ高になるとどうなる
  • ストップ高と制限値幅の関係

それぞれみていきましょう。

ストップ高とは

ストップ高とは、株価が1日で動ける上限まで上がってしまい、制限値幅の上限価格より高い価格での取引ができなくなる状態のことです。

東京証券取引所は、株価の異常な値動きを防ぐために、1日あたりの値動きの幅をあらかじめ制限しています。

たとえば、前日の終値が900円の銘柄であれば、制限値幅は上下150円に設定されます。

そのため、上限の1,050円に達した時点で買い注文がいくら入っても1,050円を超える価格では約定しません。

ストップ高の制度は、急激な価格変動から投資家を保護し、市場の秩序を維持するために設けられています。

ストップ高になるとどうなる

ストップ高に達した銘柄は、上限価格で買い注文が大量に集まる一方で売り注文が極端に少なくなるため、取引が成立しづらい状態に陥ります。

買いたい投資家が多数いるにもかかわらず、保有している投資家は「まだ値上がりする」と判断して売りに出さないケースが多いからです。

そのため、ストップ高銘柄を買いたくても買い注文が執行されるとは限らない点を、あらかじめ理解しておくのが大切です。

なお、上限価格に買い注文が殺到したまま取引時間が終わると「比例配分」という方法で売り注文の株が分配されます。

具体的には、まず注文株数の多い各証券会社順に1売買単位ずつ株が割り当てられます。

その後、株を受け取った各証券会社が、それぞれの社内ルール(注文数量順、時間優先、抽選など)にしたがって個々の投資家に分配される仕組みです。

ストップ高と制限値幅の関係

制限値幅とは、基準値段(前日の終値等)をもとに1日に変動できる株価の上下の範囲を定めたもので、制限値幅の上限に到達した状態がストップ高にあたります。

東京証券取引所が定める制限値幅は、基準値段の価格帯に応じて段階的に設定されており、株価が高い銘柄ほど上下に動ける金額も大きくなる仕組みです。

代表的な価格帯の制限値幅を、以下の表にまとめたので確認してみましょう。

基準値段 制限値幅(上下)
100円未満 30円
200円未満 50円
500円未満 80円
700円未満 100円
1,000円未満 150円
1,500円未満 300円
2,000円未満 400円
3,000円未満 500円
5,000円未満 700円
7,000円未満 1,000円
10,000円未満 1,500円

たとえば、基準値段が500円以上700円未満の銘柄では制限値幅が100円であるのに対し、3,000円以上5,000円未満の銘柄では700円に拡大します。

取引する銘柄の制限値幅がいくらなのかを事前に調べておけば、ストップ高の価格水準を把握したうえで注文を出せるようになります。

なお、10,000円以上の値幅制限に関しましては、下記のリンクから確認してみてください。

引用:日本取引所グループ(JPX)「内国株の売買制度

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ストップ高になりやすい状況

本章では、ストップ高になりやすいケースとして、以下の3つの状況について解説します。

  • 業績・財務関連でいいニュースがあったとき
  • 画期的な新製品・新技術・新サービスが発表されたとき
  • 時価総額が小さい小型株に買いが集中したとき

それぞれみていきましょう。

業績・財務関連でいいニュースがあったとき

企業の業績予想の上方修正や増配、自社株買い(企業が市場で自社の株を買い戻すこと)といったポジティブなニュースが発表されると、ストップ高が起こりやすくなります。

業績の改善は、企業価値そのものが高まったことを意味するため「早く買っておきたい」と考える投資家が一斉に買い注文を入れるのが理由です。

たとえば、決算発表で市場の予想を大きく上回る増益決算が公表された場合、翌営業日の取引開始直後から買いが殺到し、上限価格に張り付いたまま終日取引が成立しないケースがあります。

業績面でのポジティブサプライズは、ストップ高を引き起こすもっとも典型的なパターンです。

画期的な新製品・新技術・新サービスが発表されたとき

革新的な新製品や最先端の技術、大型の新サービスが公表されると、企業の将来の成長に対する期待が急速に高まり、株価がストップ高まで急騰する場合があります。

投資家が「将来の売上や利益が大幅に伸びるはず」と判断すると、現在の株価は割安だという見方が広がり、買い注文が一気に膨らむためです。

たとえばAI分野で新技術を発表した企業や、業界大手との大型業務提携を公表した企業が即日ストップ高を記録した事例は過去にも多くあります。

企業のIR情報やプレスリリースを日頃からチェックしておくと、ストップ高銘柄をいち早く発見できる可能性が高まります。

時価総額が小さい小型株に買いが集中したとき

時価総額(企業の株式全体の市場価値)が小さい小型株は、少量の買い注文でも株価が大きく動きやすく、ストップ高に達しやすい特徴があります。

小型株は流通している株式数が限られる場合が多いため、まとまった買い注文が入ると需要と供給のバランスが一気に崩れてしまうのが原因です。

たとえば時価総額が数十億円規模の銘柄では、SNSやニュースサイトで話題になっただけで投資家の買いが集中し、連日ストップ高を記録するケースもみられます。

ただし小型株は上昇スピードが速い反面、翌日にストップ安(下限価格まで下落する状態)へ転じるリスクも高いため、安易に飛びつかず慎重に判断する姿勢が求められます。

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ストップ高になったときに取引する際の注意点

本章では、ストップ高になったときに取引する際の注意点として、以下の3つの内容について解説します。

  • 約定しない場合があることを理解しておく
  • リスク管理を徹底する
  • 冷静な判断を心がける

それぞれみていきましょう。

約定しない場合があることを理解しておく

ストップ高に達した銘柄は、注文を出しても約定(売買が成立すること)しない場合も多い点に注意が必要です。

売り手よりも買い手の数が圧倒的に多い状態では、すべての買い注文をさばけるだけの売り注文が市場に存在しないからです。

取引終了時の比例配分でも、注文数量に対してごくわずかな株数しか配分されないケースも珍しくありません。

したがって、ストップ高銘柄を狙う際は「買えないこともある」と割り切ったうえで注文を出し、無理に追いかけすぎない意識を持つのも重要です。

リスク管理を徹底する

ストップ高銘柄を売買するときは、損切りラインの設定や投資金額の上限を決めるなど、リスク管理の徹底が欠かせません。

ストップ高の翌日以降は、利益確定の売り注文が集中して株価が急落するケースも多いからです。

そのため、ストップ高の価格で購入した銘柄が翌日に大きく値を下げてはじまり、損切りのタイミングを逃して想定以上の損失を被る投資家もいます。

したがって、ストップ高になった銘柄を取引するなら、購入前に「ここまで下がったら売る」というラインを明確にしておき、最悪の展開に備えた対策を練っておきましょう。

冷静な判断を心がける

ストップ高銘柄に対しては、興奮や焦りに惑わされず落ち着いた判断を下すのが大切です。

ストップ高の局面では、投資家の心理が過熱しやすく「乗り遅れたくない」という焦りから、高値で飛びつきやすくなるからです。

たとえば、連日ストップ高が続いた銘柄を最高値付近で購入してしまい、直後の急落で大きな含み損を抱えてしまう投資家は少なくありません。

そのため、ストップ高銘柄に手を出す際は、株価チャートを冷静に確認したうえでエントリーの判断を行いましょう。

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ストップ高について知りたい人によくある質問

ストップ高について知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。

  • 成行注文を出せばストップ高でも必ず買える?
  • ストップ高の価格で指値を入れた後取り消しはできる?

それぞれ解説します。

成行注文を出せばストップ高でも必ず買える?

成行注文を出しても、ストップ高の銘柄を確実に購入できるわけではありません。

成行注文は指値注文よりも約定の優先順位が高いものの、売り注文そのものが極端に不足していると取引が成立しない場合があるからです。

成行注文を出したからといって100%購入できる保証はないため、約定しなかった場合にどう対応するかも事前に考えておくことが大切です。

ストップ高の価格で指値を入れた後取り消しはできる?

ストップ高の価格で出した指値注文は、売買が成立する前であれば取り消せます。

指値注文は約定が成立するまで「予約」の状態にすぎず、投資家が自由に撤回できる権利を持っているからです。

そのため、注文を出した後に冷静になって「リスクが高い」と判断し直した場合は、利用している証券会社の取引画面から注文取消の操作を行えば取り消しが完了します。

ただし、取引終了間際の比例配分の直前など、取引所側の処理タイミングによっては取り消しが間に合わないケースもあるため注意が必要です。

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まとめ

今回は、ストップ高とはなんなのかについて解説しました。

ストップ高とは、株価がその日の制限値幅の上限まで上昇し、それ以上の価格では取引が成立しなくなる状態です。

好決算の発表や画期的な新技術の公表など、ポジティブな材料が出た際に発生しやすくなります。

ただし、ストップ高の銘柄は翌日以降に急落するリスクもあるため、取引する際は損切りラインの設定などリスク管理が欠かせない点に注意が必要です。

ぜひ本記事を参考に、ストップ高の仕組みを正しく理解したうえで慎重な投資判断を心がけてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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