「アセンディングトライアングルとは何だろう」「見つけたら、すぐ買ってよいのだろうか」と迷っていませんか。
アセンディングトライアングルは、水平に近い上値抵抗線と、切り上がる下値支持線でできる三角形のチャートパターンです。
一般に上方向へのブレイクが意識されやすい形ですが、必ず上昇するわけではありません。
ブレイクの確定、出来高、相場全体の方向、損切りルールなどを組み合わせて確認します。
本記事では、アセンディングトライアングルの基本から、エントリー・利確・損切りの考え方、使うときの注意点まで初心者向けに整理します。
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アセンディングトライアングルとは

アセンディングトライアングルは、株やFXなどのチャートで見られる三角持ち合い(三角保ち合い)の一種です。
上側はほぼ水平の上値抵抗線、下側は右上がりの下値支持線で構成されます。

高値は同じ水準で止まりやすい一方、安値が少しずつ切り上がっていく形です。
この形は、同じ価格帯で売りが出る一方、押し目では以前より高い価格で買われている状態を表すと考えられています。
そのため、上方向へのブレイクが意識されやすいパターンです。
ただし、アセンディングトライアングルが完成しても、上値抵抗線を抜けずに下落したり、一度上抜けたあとすぐ戻ったりすることがあります。
形だけで上昇を断定しないようにしましょう。
時間足にかかわらず現れる可能性がありますが、短い時間足ほどノイズが増えやすいため、日足や週足なども合わせて見ると全体の流れを確認しやすくなります。
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アセンディングトライアングルの使い方
アセンディングトライアングルを使うときは、エントリー、利確、損切りを別々に考えるのではなく、取引前にセットで決めておくことが大切です。
本章では、次の3つに分けて考え方を整理します。
- アセンディングトライアングルを使ってエントリーする方法
- アセンディングトライアングルを使って利確する方法
- アセンディングトライアングルを使って損切りする方法
アセンディングトライアングルを使ってエントリーする方法

一般的な見方では、上値抵抗線を明確に上抜けた(ブレイクアウトした)ことを確認してから、エントリーを検討します。
ただし、一瞬だけ抵抗線を超えてすぐ戻る、「だまし」となる可能性もゼロではありません。
終値で抵抗線の上に残っているか、出来高が増えているかなど、複数の材料を確認すると判断しやすいでしょう。
上抜けた直後に価格が急騰し、抵抗線から大きく離れている場合は、追いかけて入らず見送ることもひとつの選択肢です。
エントリー価格が高くなるほど、損切りまでの距離が広がりやすいとされています。
エントリーするかどうかは、パターンだけでなく、相場全体のトレンドや直近の高値・安値も合わせて確認しましょう。
アセンディングトライアングルを使って利確する方法

利確の目安として、三角形の最大幅をブレイク価格に加える「値幅計算」が使われることがあります。
たとえば、上値抵抗線ともっとも低い下値支持線の差が100円なら、ブレイク価格に100円を加えた水準をひとつの目標として見ます。
途中の高値、出来高の変化、相場全体の失速なども見ながら判断してください。
一部を先に利確し、残りを伸ばす方法もありますが、保有数量や利確方法は自分のリスク許容度に合わせて事前に決めておきましょう。
アセンディングトライアングルを使って損切りする方法

損切りは、ブレイクアウトの前提が崩れたと判断できる位置を基準に考えます。
よく使われる考え方のひとつは、上抜けた上値抵抗線を価格が再び明確に下回った場合です。
ブレイク後の抵抗線が支持線として機能しなければ、上昇シナリオが弱まった可能性があります。
ただし、「抵抗線を数%下回れば必ず損切り」といった一律の数字はありません。
銘柄の値動きの大きさや時間軸によって、適切な幅は変わります。
取引前に、損切り価格と許容損失額を決めておくと、値下がりしたときに感情で左右されにくいでしょう。
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アセンディングトライアングルを使うときの注意点
アセンディングトライアングルは、上方向へのブレイクを示唆することがある一方、失敗するケースもあります。
次の3点をあらかじめ確認しましょう。
- 価格が逆行したら迷わず損切りする
- 1回の取引で全財産を投資しない
- ほかの指標と併用する
価格が逆行したら迷わず損切りする
想定と逆方向へ動き、事前に決めた損切り条件に達した場合は、ルールに沿って撤退することが重要です。
アセンディングトライアングルは、上昇を保証するパターンではありません。
ブレイク後に価格が戻る、相場全体の下落に巻き込まれるなど、シナリオが崩れることはあります。
損切りを遅らせると、損失が大きくなりかねません。
一方で、値動きが荒い銘柄では小さな下落で損切りを繰り返すこともあるため、値幅や時間軸を考慮して基準を決めましょう。
1回の取引で全財産を投資しない
1つの取引に資金を集中させると、判断が外れたときに資産全体への影響が大きくなります。
投資額は「総資産の何%」だけで決めるのではなく、損切り価格まで下がった場合にいくら損失になるかを確認して決めるとよいでしょう。
たとえば、損切りまでの値幅が大きい銘柄なら、保有数量を減らすことで1回あたりの損失を抑えやすいです。
具体的な割合は、資産額やリスク許容度によって異なります。
複数の取引に分散していても、同じ業種や同じ相場要因に影響される銘柄へ偏っている場合は、実質的にリスクが集中することがあるので注意しましょう。
ほかの指標と併用する
アセンディングトライアングルだけで売買を判断せず、出来高やトレンドなど、別の情報も組み合わせて確認しましょう。

たとえば、上値抵抗線を抜けるタイミングで出来高が増えていれば、市場参加者が増えていると判断できる材料になります。
移動平均線、直近の高値・安値、相場全体の方向、決算などの材料も含め、複数の要素が同じ方向を示しているかを確認してみましょう。
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よくある質問
アセンディングトライアングルとディセンディングトライアングルの違いは?
主な違いは、三角形を作る線の向きと、意識されやすいブレイク方向です。

アセンディングトライアングルは、水平な上値抵抗線と右上がりの下値支持線で構成され、上方向へのブレイクが意識されやすい形です。

一方、ディセンディングトライアングルは、水平な下値支持線と右下がりの上値抵抗線で構成され、下方向へのブレイクが意識されやすい形です。
アセンディングトライアングルとシンメトリカルトライアングルの違いは?
主な違いは、抵抗線・支持線の形と、方向性の読みやすさです。
アセンディングトライアングルは上値抵抗線が水平で、下値支持線が切り上がります。
上方向へのブレイクが意識されやすい形です。

シンメトリカルトライアングルは右上がりと右下がりの線が交差する形で、価格がどちらの方向に動くか不明確なパターンとなります。

一方でシンメトリカルトライアングルは、上値抵抗線が右下がり、下値支持線が右上がりになり、両方の線が収束します。
どちらへ抜けるかは、形成中の形だけでは判断しにくいことが特徴です。
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まとめ
アセンディングトライアングルは、水平な上値抵抗線と、切り上がる下値支持線で作られるチャートパターンです。
上方向へのブレイクが意識されやすい一方、必ず上昇するわけではありません。
実際に使うときは、ブレイクの確定、出来高、相場全体の方向、損切り位置、保有数量をセットで確認しましょう。
特に重要なのは、パターンが外れた場合を想定しておくことです。
エントリー前に損失をどこまで許容するかを決めておけば、感情に左右されにくくなります。
アセンディングトライアングルは、投資判断を補助する材料のひとつとして活用しましょう。

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。





