「平均足の最強手法を知りたい」「どんな場面で使えば勝てるの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
平均足はローソク足よりもトレンドの強さや方向性が視覚的にわかりやすい優れた指標です。
しかし“なんとなく色が続いたらエントリー”では、だましに振り回されてしまうことも少なくありません。
本記事では、平均足を使った最強の手法をプロ視点でやさしく解説します。
平均足で勝つための手法!利益を出すためのコツをプロが徹底解説
平均足の最強手法はこの3つ
平均足の最強パターンは、実体とヒゲの組み合わせで判断します。
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実体が大きく下ヒゲなし → 強い上昇トレンド
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実体が大きく上ヒゲなし → 強い下降トレンド
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実体が小さく上下ヒゲあり → トレンド転換サイン
この3つをマスターすれば、エントリー・手仕舞い・押し目買いの判断が格段にしやすくなります。
実体大きめ×下ヒゲなし=強い上昇トレンド

上図は日経225のチャートです。
下ヒゲのない大きな陽線が連続するのは、買い勢力が非常に強い証拠。
上昇トレンド中にこの形が続いていれば、押し目買いの絶好タイミングです。

一方、上図のように、実体が小さく下ヒゲが出ている陽線は、上値の重さを示し、横ばいに転じることが多い点に注意しましょう。
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実体大きめ×上ヒゲなし=強い下降トレンド
平均足の実体が大きめかつ、上ヒゲのない陰線が連続している場合は、強い下降トレンドが発生しています。
空売りを入れて利益を狙いにいくのがオススメです。
実際のチャート画面でも確認してみましょう。

上図はドル円のチャートです。
実体大きめかつ上ヒゲのない陰線が連続しているとき、株価が急落していることがわかります。
それだけ強い下降トレンドが発生しているわけです。

することなく、株価は上昇を続けています。
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実体小さめ×上下ヒゲ=トレンド転換
平均足の実体が小さめかつ、上下にヒゲがある場合はトレンド転換のシグナルです。
含み益があるのであれば、利益確定をしたいタイミングだといえます。
実際のチャート画面でも確認してみましょう。

上図は金のチャートです。
平均足が、実体小さめかつ上下ヒゲありの状態で連続し始めたところで、トレンド転換が発生しています。
上昇トレンドから下降トレンドへ切り替わるタイミングをつかめれば、トレードに役立てることができますね。
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平均足×ボリンジャーバンド!最強の組み合わせ手法
平均足だけでは「方向」は分かっても「勢いの強さ」や「タイミング」は掴みにくいことがあります。
そこで最強とされるのが平均足×ボリンジャーバンドの組み合わせです。
平均足とボリンジャーバンドの最強組み合わせ手法を使えるようになれば、より精度の高い分析ができるようになります。
最強手法の流れは以下の通り。
- スクイーズを探す
- 平均足と±2σが触れたらエントリー
- エクスパンションが収縮し始めたら手仕舞い
順を追って確認していきましょう。
なお、平均足とボリンジャーバンドを組み合わせるなら、TradingViewというチャートツールがオススメです。
ツールによっては、平均足とボリンジャーバンドが別々でしか表示できないケースもあるので注意してください。
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スクイーズを探す

スクイーズとは、ボリンジャーバンドの幅が収縮している状態のことです。
レンジ相場になっている状況であり、そこからトレンドが発生する可能性が高いといえます。
スクイーズを探すことで、これから価格変動が起こりそうなポイントを見つけられるのです。
平均足と±2σが触れたらエントリー

平均足と±2σが触れたらエントリーです。
スクイーズ(収縮)から一気にエクスパンション(拡大)したタイミングで、平均足も±2σと触れあいます。
そのタイミングで、上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら空売りでエントリーするのです。
トレンドが発生した瞬間から、利益を狙いに行けます。
エクスパンションが収縮し始めたら手仕舞い

ボリンジャーバンドのエクスパンション(拡大)が収縮し始めたら手仕舞いましょう。
±2σの線が、拡大とは反対方向に折れ曲がったら手仕舞いの合図です。
トレンドが終わり、逆方向へと値動きし始める可能性が高いため、すばやい対応を心がけましょう。
平均足でトレンドの方向性を掴み、ボリンジャーバンドで売買のタイミングを掴むのです。
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平均足でだましに合わないために
平均足の最強手法を使っても、だましに合うことはあります。
100%当たる手法というのは存在しません。
だましに合う確率を少しでも下げるためにも、下記2点は意識しておきましょう。
- 上位足でもトレンドを確認する
- 平均足だけで判断しない
それぞれ詳しく解説します。
上位足でもトレンドを確認する
トレンドを確認する際は、必ず上位足でも確認するようにしておきましょう。
例えば、日足でトレードするなら週足・月足のチャートも確認しておくのです。
上位足でも同じ方向のトレンドであれば、信頼度はより高いといえます。
もし異なるトレンドが発生しているのであれば、無理にトレードするのはオススメできません。
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平均足だけで判断しない
平均足だけで判断しないようにしましょう。
他にも有用なテクニカル指標はたくさんありますから、別角度からも分析しておくのです。
平均足では買うべき状況でも、他の指標では異なる結果がでることもあります。
とはいえ、多用しすぎるとかえって判断が難しくなってしまうので、自分にあった指標だけを見つけて使いこなすようにしましょう。
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よくある質問(Q&A)
Q1. 平均足の最強手法は、どんな相場で使うのが効果的ですか?
A. 平均足の最強手法は、明確なトレンド相場でこそ真価を発揮します。
値動きがはっきり上昇・下降している局面では、実体の大きい足が連続しやすく、だましが少なくなります。
逆に、レンジ相場(横ばい)では平均足の色が頻繁に切り替わるため、トレンド発生の前兆を探るサインとして活用するのがおすすめです。
Q2. 平均足と通常のローソク足は、どちらを使えばいいですか?
A. 目的によって使い分けましょう。
ローソク足は“その日の値動き”をリアルタイムに把握できるのに対し、平均足は“トレンドの方向”を滑らかに見せるのが得意です。
そのため、短期の値動きを細かく追いたいときはローソク足、トレンドを俯瞰して判断したいときは平均足という使い分けが効果的です。
両方を切り替えながら確認するのが最も実践的です。
Q3. 平均足とボリンジャーバンドを組み合わせる理由は何ですか?
A. 平均足は「方向」を、ボリンジャーバンドは「勢いとタイミング」を示してくれるからです。
平均足でトレンドの向きを確認し、ボリンジャーバンドでエントリーや利確の“タイミング”を判断すれば、
だましに強い再現性の高いトレードが可能になります。
この2つを併用することで、トレンドの“始まりと終わり”をより正確にとらえられるようになります。
まとめ
平均足の最強手法とは、「平均足だけで判断しない」ことがポイントです。
チャートをより正確に読むためには、文脈(相場の流れ)と他の指標の組み合わせが欠かせません。
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平均足の「実体」と「ヒゲ」でトレンドの方向をつかむ
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ボリンジャーバンドで勢いとエントリーのタイミングを測る
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上位足(週足・月足)や他の指標でトレンドの裏づけを取る
この3つを意識するだけで、平均足は“なんとなく見るツール”から“勝てる分析ツール”へと変わります。
大切なのは、一度覚えて終わりではなく、毎日のチャートで少しずつ使いながら慣れていくことです。
平均足の基本を押さえたら、実際にチャートを開いて試してみましょう。
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これまで10以上のメディア運営に従事。現在は自身も株塾で学びつつ、毎日コンテンツ作成をし続ける。
あらゆるジャンルで編集者として活動してきた経験を活かし、初心者から上級者まで役立つ記事を作成。








