よくテレビやネットで、株価について取り上げられていますよね。
ニュースでも毎日取り上げられていたから気になってはいたけど「株価ってどういうものなの?」と疑問に思う方が多いようです。
そこで今回は、株価とはなんなのかについて解説します。
また、メディアでよく取り上げられている株価指数についてや株価の将来を予測する方法を解説します。
株価の決まり方がわかる!株価変動のメカニズムと実際の影響を徹底解説
株価とはなに?
株価とは、会社が発行した株の値段のことです。
株を売りたい人と、株を買いたい人の価格が一致すれば取引が成立します。
直近で取引された値段が、株価となります。
そのため株価は定価がなく、取引される度に変動するものです。
ちなみに価格は、需要と供給の法則により上下します。
需要と供給の法則とは、どちらか一方が多い場合価格が上下してバランスを取ろうとする方法です。
このように株価は、需要と供給のどちらか多い方に傾いていきます。
どうして株価は上がったり下がったりするの?
株価は取引される度に、価格が変動することを1章で解説しました。
変動するきっかけになるものは、大きく分けると以下の2つです。
- 個別企業による要因
- 市場環境による要因
それぞれ解説します。
個別企業による要因
株価が変動する要因の1つとして、個別企業による要因があげられます。
個別企業による要因とは、主に業績の変化です。
たとえば、売上や純利益の変動が株価に大きな影響を与えます。
純利益は、投資すると得られる実質的な価値ですので特に注目されます。
業績が公表される決算発表直後は、純利益の増減が明らかになるため株価の変動が大きいです。
また、新製品の発表など業績が今後よくなりそうなニュースがでると株価は上昇する傾向にあります。
市場環境による要因
株価への変動を与える原因として、市場環境による要因もあげられます。
市場環境による要因とは、株式市場全体に影響を及ぼす要因のことです。
たとえば、金利の変化や為替、景気、社会情勢などがあげられます。
直近で言えば、コロナウイルスが世界中で流行し株式市場は暴落しました。
このように、個別企業の業績に関係なく株式市場全体に影響を及ぼすような要因が発生した場合、株価は変動します。
ちなみに市場要因により株式市場全体が下落している場合、個別企業は業績がよくてもつられて下げてしまう傾向にあります。
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株価と時価総額の関係は?
株価が上がると時価総額は上がり、株価が下がると時価総額も下がる関係にあります。
そもそも時価総額とは、会社規模を判断する基準の1つです。
時価総額は以下の式で求められます。
- 時価総額=株価×発行済み株式数
たとえば、株価が5,000円で発行済み株式数が1億株だったら時価総額は5,000億円になります。
このように、株価は時価総額に対してダイレクトに関係します。
ちなみに、発行済み株式数が増えたり減ったりすることもありますが頻度はかなり少ないです。
株価と指数の違いはなに?
4章では、株価と指数の違いについて見ていきましょう。
ここで言葉の意味を整理しておくと、株価について学びを深められます。
また、押さえておきたい代表的な指数についても解説します。
株価と指数の違いを解説
株価という言葉の意味を深く理解するためにも、株価と株価指数の違いを整理しておきましょう。
ニュースでは、よく株価指数が取り上げられますよね。
株価指数とは株価と意味が違い、個別株の価格をまとめて平均したものです。
対して株価は、直近で取引された株の値段のことを指します。
株価と株価指数は言葉として見ると似ていますが、意味は違うのでここで整理しておきましょう。
3つの代表的な株価指数について解説
ここでは、よくテレビや新聞で取り上げられている株価指数について見ていきましょう。
株価指数は、景気を3〜6ヶ月先読みして動くと言われています。
目先の景気を予測できるため、ニュースでもよく取り扱われています。
今回紹介する代表的な株価指数は以下のとおりです。
- 日経平均
- TOPIX
- S&P500
それぞれ紹介します。
日経平均
日経平均とは、東証プライム市場に上場している内の代表的な225銘柄の株価を平均したものです。
日本を代表する企業を集めたものですね。
日経平均が上昇していると、日本株は好調で下落していると不調だとみなされます。
日経平均は、株価の高い銘柄の影響を受けやすい特徴があります。
そのためファーストリテイリング(ユニクロ)など1株4万円(2025年1月現在)を超える企業の株価変動は日経平均への影響は大きいです。
日経平均の価格変動を見る際、価格が大きな個別株の値動きがどうだったのかも見るとさらに深い考察ができるようになります。
TOPIX
TOPIXとは、東証プライム市場に上場しているすべての銘柄を平均した株価指数です。
日経平均は、単純に株価を平均して算出していると先ほど述べました。
ですが、TOPIXは加重平均という会社規模のウエイトを反映させて平均しています。
会社規模が大きいほど、TOPIXに大きな影響を与えるという特徴があります。
TOPIXも、日経平均同様に多くの投資家からの注目度が高いです。
S&P500
S&P500とは、アメリカの代表的な上場企業500社をまとめて平均した株価指数です。
S&P500は、アメリカの企業全体の8割の価値を占めています。
そのため、S&P500を見るとアメリカ経済全体の調子を推し量ることが可能です。
S&P500もTOPIX同様に加重平均で算出されるため、企業規模の大きな会社の影響を受けやすい仕組みになっています。
S&P500は今後も成長することが期待されていて、S&P500と連動する投資信託は世界中で人気があります。
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株価の将来を予測する方法
株価の将来を予測する方法として、分析する方法が2つあります。
5章で紹介する分析ができるようになると、株式投資でお金を儲けることも可能です。
ここでは、株価の将来を予測する方法を2つ紹介します。
テクニカル分析
テクニカル分析では、チャートを使い将来の株価を予測します。
チャートとは、値動きを記録したグラフのようなものです。
株価が需要と供給で決まることは、1章でも紹介しました。
株式市場で大きな需要を生み出すのは、私たちのような個人投資家ではなく、プロの大口投資家です。
テクニカル分析は大口投資家が将来を見据えて株を買い集めているのか、売っているのか確認するための分析です。
テクニカル分析では、以下のツールを使います。
- ローソク足
- 移動平均線
- 出来高
これらのツールを使い大口投資家の動向を確認します。
ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析とは、決算書などから将来の株価の値動きを予想する分析です。
主に株価は、利益の増減に左右されることが多いと2章で解説しました。
ファンダメンタル分析では、将来会社が大きな利益を生み出すような要因がないのかリサーチします。
たとえば、利益の源泉となる売上が増加傾向にある会社の株は上がりやすいため、過去の業績を調べることも有効です。
また気になる会社のサービスを受けて、売上が伸びそうかを考えることもいいですね。
このように、ファンダメンタル分析では決算発表で好業績を発表し将来株価が上昇しそうかを調べる分析です。
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まとめ
今回は、株価について解説しました。
株価は個別要因と市場要因の影響を間接的に受け変動します。
ですが、あくまでも株価を動かすのは需要と供給です。
今回紹介した内容が理解できると、普段見るニュースに対して1歩踏みこんだ考えを持てるようになれます。
今回学んだ知識を元に、ニュースを考えながらみたり投資に活かしてみたりするのもいいですね。
日経平均と個別株価の関連性とは?市場全体との関係を正しく理解しよう
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