米国株の買い方とは?初心者向けに取引ルールをわかりやすく解説

米国株取引をしてみたいけど、取引ルールや買い方がわからなくてなかなか手を出せないと感じている方も多いのではないでしょうか。

最初は何もわからなくても、1つ1つきちんと覚えていけば怖いものはありません。

本記事では、米国株の取引ルールや買い方をやさしく解説するので、米国株取引を始めようと思っている方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 米国株を買う前に知っておきたい取引ルール
  • 米国株の買い方

米国株投資にもテクニカル分析が通用する?株初心者にもわかりやすく解説

目次

米国株を買う前に知っておくべきこと

米国株の買い方についてご説明する前に、米国株取引のルールについて見ていきましょう。

日本株取引とは異なる点がありますので、区別して覚えることが大切です。

1株から買うことができる

米国株は、日本株のように単元株制度が設けられていないので、最低1株から1株単位で買うことができます。

日本株だと、投資資金の状況によっては「1株なら買えるのに単元株だと買えない…」と困ったことがあったかもしれませんが、米国株は1株から買えるため、投資資金が小口の方でも比較的多くの銘柄が手に届きやすくなっています。日本株でいう「ミニ株投資」のような感覚ですね。

サマータイムがあるため取引時間が複雑

日本と米国には約13時間の時差があるので、日本に住んでいる私たちからすると、米国株市場と日本株市場の取引時間は正反対のようなものです。

日本株市場は朝から夕方まで開いているのに対し、米国株市場は深夜から明け方まで開いているようなイメージになります。

具体的な米国株市場の取引時間は、日本時間で23時30分~翌朝6時までです。

また、米国にはサマータイム(夏時間)が存在します。

日の出時刻が早くなる時期に時計の針を1時間進めるというもので、米国では3月の第2日曜日午前2時~11月の第1日曜日午前2時までサマータイムが実施されています。よって、サマータイムが実施されている場合の米国株市場の取引時間は、日本時間で22時30分~翌朝5時までとなります。

また、米国株市場は、日本株市場とちがってお昼休みがありません。

つまり、前場・後場のような区別がないということです。

23時30分(22時30分)から7時間30分ぶっ通しで、市場が開いているということも知っておきましょう。

値幅制限がない

米国株には、値幅制限がありません。

値幅制限とは、日本株でいうストップ高・ストップ安などのことです。

値幅制限がなければ、株価が好調なときはどこまでも上昇してくれますが、逆に不調なときは大暴落する可能性もあります。

このように、値幅制限がないことには、リスクも潜んでいることも覚えておきましょう。

銘柄名はティッカーで表す

米国株の銘柄名は、日本株のような数字4桁の銘柄コードではなく、アルファベット表記のティッカーで表します。

たとえば、Facebookなら「FB」、Appleなら「APPL」といった具合に、社名やブランド名、商品名などを使用した直感的な文字列となっていることが多いので、銘柄コードよりもわかりやすいという特徴があります。

日本株は銘柄名だけではなく銘柄コードを入力して検索することができますが、米国株はティッカーを用いて検索することが可能です。

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米国株の買い方

米国株のルールについて理解できたら、次はいよいよ買い方について見ていきましょう。

まだ証券会社で証券口座を開設していない方も、ぜひご覧ください。

  1. 米国株取引ができる証券会社で証券口座を開設する

まずは、米国株取引ができる証券会社で証券口座を開設することが必要です。

日本の証券会社では、おもにマネックス証券や楽天証券などのネット証券が米国株取引に対応しています。

ちなみに米国株は外国証券という扱いになるので、厳密には「外国証券取引口座」という外国株を取引するための口座を開設しなければなりません。

通常の口座開設ルートでは証券総合取引口座を開設する流れになっていることが多いですが、同時に外国証券取引口座を開設できるようになっていることもあるので、利用してみてください。

  1. 外国証券取引口座に投資資金を入金し、両替する

外国証券取引口座が開設できたら、口座に投資資金を入金します。

米国株を買うには米ドルが必要なので、口座に日本円を入金したあと、その日本円を米ドルに両替しなければなりません。

両替には為替リスクが生じるので、タイミングを見ておこないましょう。

一方で、米国株を買う前に米ドルに両替しなくても、約定後の国内受渡日時点で口座にある日本円が自動的に米ドルに為替振替される「円貨決済」というサービスを利用できることもあります。

ちなみに、上記でご紹介したような、米ドルを用意して決済をおこなうことを「外貨決済」と呼ぶので覚えておきましょう。

  1. 銘柄を選んで注文を出す

投資資金が準備できたら、いよいよ銘柄を選んで注文を出していきます。

各証券会社が提供している銘柄選びに役立つサービスやテクニカル分析などを利用して、買いたい米国株銘柄を選択しましょう。

注文の方法自体は、日本株とほとんど変わりません。

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まとめ

  • 米国株は1株から買うことができ、値幅制限がない
  • 取引時間は日本時間で23時30分~翌朝6時(サマータイム:22時30分~翌朝5時)
  • 米国株を買うには、証券会社で外国証券取引口座を開設する必要がある

いかがでしたでしょうか?

本記事では、米国株の取引ルールや買い方について解説しました。

日本株取引を経験したことがある方は、米国株との違いについても理解できたと思います。

外貨決済の場合は事前に日本円を米ドルに両替する必要があるなど、米国株特有の特徴はありますが、株式を取引するための基本的な動作は日本株と大きく変わりはありません。

ぜひ本記事を参考に日本株だけでなく米国株にもチャレンジして、よりトレードの機会を広げていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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