株で儲ける人の割合はどれくらい?勝ち組投資家の特徴と成功のカギを解説

株で儲ける人の割合

株で儲ける人って何か特別なことをしているのでしょうか。

それとも、徹底的に過去のデータやチャートを分析しているのでしょうか。

今回は、『実際株って儲かるの?株で儲ける人の割合。儲ける人・損する人の特徴は?』と題して、儲ける人の割合や、株で儲ける人・損する人の特徴。

そしてどうすれば儲けることができるのか、言及します。

目次

株で儲かる人の割合は?

株で儲ける人の割合

そもそも株で儲ける人の割合は、どの程度なのでしょうか。

金融庁が2020年に発表した調査によると、投資信託で運用損益がプラスになった人の割合は約3割です。

意気揚々と投資をスタートさせて、儲ける人が3割。

言い方を変えると、7割の人たちが損していることになります。

「えっ、こんなもんなの?」と驚く人もいるでしょうが、「まぁそのくらいでしょ」と受け止められる人もいるでしょう。

この割合が高いか低いか、受け止め方は人それぞれといえます。

ちなみに上記の調査は投資信託であり、株式のみでなく債券も投資対象に含まれています。

株式投資のみの結果ではありませんが、株で儲ける人の割合を示す目安にはなるでしょう。

参考:安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況」|金融庁

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なぜ3割しか儲からないのか→冷静ではいられなくなるから

実際のデータとして儲かる人の割合は3割だとわかりました。

ではなぜこの割合になるのでしょうか。

これについて、経済評論家でありベストセラーの著書をもつ加谷 珪一さんは、以下のように言及しています。

「実際に投資をしたことがある人なら実感していると思いますが、人はイザ、自分のお金を投じると冷静ではいられません。冷静さを失った状態で投資をすると、困ったことに人は、損失を拡大するような行動を取ってしまいます。つまり人間の心理が損をするような行動に駆り立てているのです。」

引用:https://www.asahi.com/ads/start/articles/00387/

加谷さんにいわせれば、心理状態が大きく儲けに影響するということです。

確かに、自分が頑張って働いてきたお金ですから、大きく儲かる・もしくは損するという事態になると、冷静ではいられなくなります。

大きい金額であればあるほど。

まずは心理状態が投資の結果に影響を及ぼす、ということを理解しましょう。

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儲かっていない人の特徴2選

投資で儲かる人は3割。投資を始めると冷静でいられなくなる。

ということはわかりました。

次に、実際に儲かっていない人の特徴を見ていきましょう。

儲かっていない人の特徴①→耐えられない金額の損失を出してしまった

「証券会社は顧客の入れ替わりが激しいことでも知られており、平均すると2年程度でお客さんの顔ぶれが変わります。つまり多くの投資家が損を出してしまい、それ以上、投資を続けられなくなって、また新しい投資家が入ってくるのです。」

先ほどの章で紹介した加谷さんの記事で、このように話していました。

無茶な金額の投資をしてしまい、損に耐えられなくなる。

そして2年くらいで株式市場から退場してしまう、というのです。

2年くらいで新規の投資家と既存投資家が入れ替わると考えると、かなり短い期間ですよね。

今まで紹介したポイントはこうです。

  • 投資で損する人は、冷静でいられなくなる
  • 2年くらいで大きな損失を出し、投資から退場する

そしてこの2点から、ある考えが浮かび上がります。

「損をしたら耐えられない金額を投資してしまい、いざ損失となったときパニックになり手遅れになる」ということです。

心理状態が投資に大きく影響することはもちろんですが、そもそも損したら耐えられない金額を投資してしまうことも原因といえます。

ここで学べることは、「損しても問題ない。冷静でいられる金額を投資する。それ以上は投資しない」と明確に定めることです。

言うまでもありませんが、損しても問題ない金額は人それぞれ違います。

例えば、貯金100万円の人と、貯金700万円の人が50万円を損したとしても、ダメージは違いますよね。

「自分がどの程度の損失に耐えられるのか」

「これ以上になるとパニックになるな」

こうしたことを事前にしっかり考え、実行することが損しない人といえるでしょう。

儲かっていない人の特徴②→短期間で一気に儲かると思っている

リスクリターン

 

投資で儲けようとしているなら、短期間で一気に儲かると思ってはいけません。

年金積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立法人)では、株式投資の期待リターンを5~7%程度と発表しています。

参考:年金積立金管理運用独立行政法人

ここで言えることは、持っている株の株価が、一気に2倍・3倍に膨れ上がることはまずないということです。

確かに近年の半導体大手、NVIDIA(エヌビディア)のような例はあります。

エヌビディアは、2024年に入って株価が2.6倍になっています。

ですがエヌビディアの例は、特殊といえます。

もし2倍になるのが当たり前であれば、投資リターンが5~7%にはならないからです。

年間の投資リターンが5%とすると、仮に100万円投資したら、1年後に105万円になっていることを意味しています。

2倍であれば、200万円です。大きく乖離があります。

「せっかく投資しているなら、もっとドでかい金額を儲けたい」

という気持ちは理解できます。

ですが7割近くの人たちが、2年くらいで投資から退場していることを忘れてはいけません。

もしかすると退場していった7割の人たちも、一気に儲けようと夢見たのかもしれません。

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儲かっている人の特徴3選

ここまでは、株で儲からない人の特徴を見てきました。

「それはわかったけど、儲かるためにはどうすればいいんだ」と、思ってませんか?

まず押さえることは、「損する人の特徴をやらず逆のことをすればいい」ということ。

これまで話してきたことは以下の通りです。

  • 投資では冷静でいることが大切
    →短期的な値動きに一喜一憂しない
  • 大きく損してしまい、パニックになってしまう
    →損をしても問題ない資金の範囲で投資を行う
  • 短期間で一気に儲かることはない
    →投資リターンは5~7%前後である

それぞれ掘り下げていきましょう。

儲かっている人の特徴①→短期的な値動きに一喜一憂しない

株をやる以上、儲けたい気持ちはみんな同じ。

それは一緒ですが、投資がとにかくお金を儲ける手段、となってしまうと、短期的な値動きに振り回されます。

そもそも、なぜあなたは投資をしようと思いましたか?

投資をしてどうなりたいですか?

「いやいや、そんなの儲けるために決まってるでしょ」

というのなら、儲ける、とはいくらでしょうか。

こういうことを掘り下げて考えていくことは、儲けるための一つの方法です。

誰だって10万円のプラスより20万円のプラスの方が嬉しいです。

20万円より、50万円の方が…となるのは当然のこと。

ですが儲けられるだけ儲けたい、と考えてしまうと、今度は売り時を見誤ってしまい、いつまでも売れない事態も考えられます。

  • いくらなら満足できるのか
  • どういう目的で投資しているのか

足元を見て、自分の投資戦略を見直してみることをオススメします。

儲かっている人の特徴②→損をしても問題ない資金の範囲で投資を行う

「投資は余剰資金でやりなさい」

この言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。

今まで見てきたとおり、投資では冷静でいられなくなることが、損する原因の一つ。

ということは、もし仮に損しても問題ない資金の範囲しか投資しない、と予め決めておくことが大切です。

もちろん、リターンが出れば問題ないし、仮に損したとしても精神的に大きく揺さぶられないでしょう。

投資するなら、自分が損しても問題ない金額を設定しましょう。

儲かっている人の特徴③→投資リターンは5~7%前後であることを肝に銘じる

先ほどのデータで見た通り、投資リターンは5~7%前後です。

年間の投資リターンが5%とすると、仮に100万円投資したら、1年後に105万円になっていることを意味しています。

数か月で投資資金が倍になるなんてことはありません。

「じゃあ投資しても仕方ないじゃん」と思う方もいるかもしれません。

ですが、一気に儲かると思って2年くらいで退場していった人のことを忘れてはいけません。

試しに投資シミュレーションで実践してみました。

100万円を元本に、5%のリターンがあったとすると、10年後の予想資産額は、1,628,895円となります。

投資リターン

参考:三菱UFJアセットマネジメント

※以下に設定しシミュレーションを行った
投資金額:100万円
投資期間:10年
想定リターン:5%
想定リスク:1%

こう考えると、どうでしょう。

始めは少ないリターンかもしれませんが、10年続けるとそれなりの金額になります。

もちろん、シミュレーション通りに事が運ぶとは思っていません。

ただ知っておいて損はないでしょう。

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株で儲けるための具体的な行動指針

ここまで株で儲かる人・損する人の特徴をみてきました。

では具体的に、どのような行動をとれば儲かるのでしょうか。

儲かっている人の特徴から、以下のことに気を付けるといいでしょう。

  • 短期的な値動きに一喜一憂しない
    →チャートをマメに見る必要はない
  • 損をしても問題ない資金の範囲で投資を行う
    →自分の投資できる金額を明確に決める

短期的な値動きに一喜一憂してしまうと冷静でいられなくなることは、言及してきたとおり。

そう考えると、チャートをマメに見てしまうと、それだけ精神が揺さぶられる可能性があります。

チャートを見るときは、自分が売りたいタイミングや、大きなニュースがあったときくらいに留めておく方が賢明でしょう。

自分の投資できる金額は、個人資産や年収によって変わります。

たとえ損したとしても自分が冷静でいられる金額、ともとれます。

事前にしっかり定めることが、儲かるための第一歩と言えるでしょう。

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まとめ

  • 投資は3割の人しか儲からない
  • 投資を始めて2年前後で損を出し撤退している人が多い 
  • 投資では冷静でいることが大切
    →短期的な値動きに一喜一憂しない
  • 大きく損してしまい、パニックになってしまう
    →損をしても問題ない資金の範囲で投資を行う
  • 短期間で一気に儲かることはない
    →投資リターンは5~7%前後である

こうしてみると、小さな金額からコツコツと投資を続けることの大切さがわかります。

数か月で株価が2倍・3倍になることはありませんし、誰でも儲かるわけでもありません。

今回の記事を参考に、投資を続けていってください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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