ADRの株価はあてにならない!事例とその理由を徹底解説

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ADRの株価があてにならないのかどうか、ハッキリさせたいと思ってはいませんか?

日本の株式市場が閉まっている間に動いているADR市場、もしも参考にできればトレードの戦略も広がりますよね。

しかし、ADRがあてにならない場合は、むしろ情報に振り回されかねません。

そこで今回は、ADRの株価があてにならないのかどうかを徹底解説。

会員数約3,000人を誇る投資塾、「株塾」を運営している私たちが、株のプロとしてわかりやすくお伝えします。

ADRを参考にしようかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

ADRの株価はあてにならない!

結論からいうと、ADRの株価はあてになりません。

ADRで株価が急上昇したからといって、翌日の東証株価も上昇するとは限らないのです。

ADRをあてにして予測を立ててしまうと、大きな損失を抱える原因になるためやめておきましょう。

あくまでも一部投資家しか参入していない

ADRがあてにならない理由の一つは、あくまでも一部投資家しか参入していないことです。

そもそもADRは、米国以外の株式を米国でも取引しやすいように発行された有価証券です。

投資家たちの多くは東京証券取引所で取引をしているのであり、ADRはあくまでも一部にすぎません。

そのため、多数派ではない一部の投資家たちの動きを追っても、あまり意味はないということですね。

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出来高が小さくあてにならない

ADRは出来高が小さくあてになりません。

実際の銘柄で比較してみましょう。

例えばソフトバンクグループ(9984)の場合、ある日の出来高は約550万株でした。

一方ADRにおける同時期の出来高は、約34万株なのです。

ADRの出来高を10倍しても、投資家たちの証券取引所の出来高には届きません。

それだけ小さな出来高による値動きですから、あてにならないのです。

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ADRの株価があてにならなかった事例

実際に、ADRの株価があてにならなかった事例をみていきましょう。

今回は特に顕著な3つの事例をピックアップしました。

ソニーグループ(6758)

ソニーグループ(6758)の例を見てみましょう。

ADR,SONY

4月23日のADRが上昇していますが、その直後の東証株価は特に上昇していないことがわかります。

その後4月24日の東証株価が一気に上昇しているものの、コンビニ500店舗に視認検知ソリューションを導入開始というニュースを受けた影響である可能性が高いです。

ADRがあてになるとはいえないですね。

ダイキン工業(6367)

ダイキン工業(6367)のチャートを見てみましょう。

ADR,ダイキン工業

4月25日のADR株価が、大きく下落しています。

にもかかわらず、直後の東証株価は上昇する形に。

もしもADRをあてにして、下落と予想していれば、大きな損失になりかねないことがわかりますね。

JSR(4185)

JSR(4185)の例を確認してみましょう。

ADR,JSR

4月30日のADR株価が急上昇していることがわかります。

しかし、直後の東証株価は上昇することはなく横ばいとなりました。

特にADRの上昇トレンドが、影響を及ぼしていないことがよくわかりますね。

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ADRがあてになるときはそもそもほかの要因が大きい

ADRの値動きがあてになるときは、そもそもほかの要因が大きいです。

決算の発表があった、何か不祥事が発生したなど、大きな値動きにつながるニュースがないか確認してみましょう。

株価に大きな影響を与えそうな材料が出ていれば、ADR株価も東証株価も大きな値動きをする可能性は高いです。

ADRがあてになったから使えるかも、と思わずに、きちんと情報収集をしていくことが重要ですよ。

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日本の市場チャートと向き合おう

ADRではなく、日本の市場チャートと向き合うようにしましょう。

多くの投資家たちは日本の市場で投資を行っていますし、ADRの出来高は小さくあてにすることはできません。

テクニカル分析をするのであれば、日本の市場チャートをすれば十分です。

ADRを参考にするのではなく、チャートの形やテクニカル指標を活用して分析するようにしましょう。

ADRだけではあてにならないように、分析手法も複数組み合わせるのがオススメ。

投資する根拠はできるだけ多く、かつ自信を持てるものにしておけば、トレードの技術も磨かれていきますよ。

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まとめ

株式投資において、ADRはあてにならないものです。

ADR株価が下がったから、翌日下げから始まるだろうと予想するのはやめておきましょう。

日本の市場チャートをしっかりと分析して、今後の値動きを考えていってくださいね。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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