株式投資の平均利益率は5%!利益率を上げるには

株式投資で効率よく利益をあげていくには、「利益率」という数値の目標を掲げておくのもおすすめです。

ですが目標を決めるにあたっては、平均値がどれくらいなのか知っておく必要があります。

今回は、株式投資における利益率について詳しくご説明したうえで、利益率の平均値や有効な分析手法をご紹介していきます。

この記事でわかること

  • 株式投資における利益率とは何か
  • 利益率の平均値
  • 利益率を高めるために有効な分析手法

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目次

株式投資における利益率とは?

株式投資で得られる利益は「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の大きく分けて2種類があります。

よって、算出することのできる利益率も1つだけではありません。

まずは、株式投資における利益率について、詳しく見ていきましょう。

キャピタルゲインの利益率

1つめは、キャピタルゲインの利益率です。

キャピタルゲインは株式投資のメインともいえる利益で、「売買益」や「譲渡益」とも呼びます。株式を売買したときに得られる利益のことで、たとえば株式を売却するときには、「(売却時の株価×株数)-(購入時の株価×株数)」がキャピタルゲインになります。

株式投資をしている方なら小口投資の場合でも狙いやすく、だれでも得ることができるという特徴があります。

また、売買を繰り返せば繰り返すだけ、1年の間に何回でも利益を得ることが可能です。

キャピタルゲインの利益率は、投資元本の何%の利益が出ているかということなので、「キャピタルゲイン÷投資元本×100」から算出することができます。

インカムゲインの利益率

2つめは、インカムゲインの利益率です。

インカムゲインは企業から受け取ることができる配当金のことで、利益率は「配当利回り」と呼ばれることが多いです。

日本企業が配当金を支払う回数は基本的に年2回なので、インカムゲインを得ることができるのも、1年の間に最大で2回程度となります。

キャピタルゲインとは違って回数が決まっているため、限られた回数のなかで利益率を高めるのは少し難易度が高いかもしれません。

注意点として、企業は業績次第では減配を決定することがあるので、本来得ることができていたはずのインカムゲインを得ることができないというリスクがあります。

また、インカムゲインを得ることができても、購入時より株価が下落していて損失が上回る可能性もあるので(キャピタルロス)、総合的にはマイナスになってしまう可能性もあるのです。

インカムゲインからまとまった利益を得ようと思うと、膨大な投資資金が必要になるかもしれません。

インカムゲインの利益率は、購入した株価の何%の年間配当金を受け取れるかということなので、「1株あたりの年間配当金÷株価×100(単元株)」から算出することができます。

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株式投資における利益率、平均値はどれくらい?

では、株式投資では一体どれくらいの利益率を目指して取引をすれば良いのでしょうか?

株式投資では定期預金よりも高い利益率が期待されやすく、キャピタルゲインの平均利益率は年間で5%前後といわれています。

さらに、運用期間が中長期になると、4%~7%前後が目安になります。

一方でインカムゲインの利益率は、2020年7月時点で、東証一部に上場している有配会社(配当金を支払っている会社)の平均利益率(平均配当利回り)は2.25%です。

ちなみに東証二部上場有配会社の場合は、2.51%と東証一部よりも高くなっています。

ご自身の利益率を評価するときは、このような平均利回りを参考にするとよいでしょう。

株式投資で利益率を高めるには「テクニカル分析」が有効

せっかく株式投資をするからには、平均よりも高い利益率を目指したいですよね。

株式投資の手法には「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類がありますが、これから利益率を高めようと取り組まれるのであれば、株価の値動きを予測するのに有効なテクニカル分析がおすすめです。

まずファンダメンタルズ分析は、金融やビジネスに関する専門知識が必要になることがあり、1つの企業を分析するだけでもかなりの時間を要します。

また、株式投資をしている方すべてがファンダメンタルズの要素を考慮して投資判断をしているわけではなく、また一つの要因を取ってもトレーダーによってとらえ方が異なることもあります。

例えば、好決算の場合は比較的株価が上がりやすいと考えられますが、材料出尽くしとなって株価下落に繋がると考える人もいるかもしれません。

また、全ての要因を把握した上で分析をするのは、個人投資家にとっては不可能に近いことと言えるでしょう。

そのようななかずっとファンダメンタルズ分析で立ち向かっていても、時間がかかるわりになかなか予想が当たらないといった事態に追い込まれてしまうかもしれません。

一方でテクニカル分析は、ファンダメンタルズ分析のように企業の業績やビジネスモデルなどの要素をもとに割安感・割高感を判断するのではなく、「株価チャート」にだけ集中して過去の値動きをもとに上昇トレンド・下落トレンドや株価変動のパターンを判断する方法です。

人間の感情を織り込んだ過去の値動きが株価チャートを見ることにより把握できるため、株価チャートを読み解く技術を身に付けることができれば、その後の株価の動きを予想することができるようになります。

株価チャートの見方については株価チャートはどうやって見ればいい?テクニカル分析の基本とはの記事をご覧になってみてください。

また、テクニカル分析にはテクニカル指標と呼ばれる分析するための道具が必要ですが、証券会社が提供しているトレーディングツールなどでも株価チャート上に簡単に表示させることができるので、株式投資初心者の方でも比較的取り組みやすくなっています。

1度分析方法の習得さえすれば、すべての銘柄に応用し続けることが可能です。

ただし、銘柄を選定する上では注意しておくべき点もあります。

当サイトの監修者である株歴38年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生曰く、株トレードをする際に気を付けておくべきポイントは3つあるようです。

初心者におすすめの株の買い方とは?プロも活用する3つの基本ポイントを押さえようの中で詳しく解説しているので、ご覧になってみてください。

とくにキャピタルゲインは、回数に上限なく売買を繰り返して狙うことができるので、トレーダーの感情をその都度読み解くことができるテクニカル分析を行えば、短期集中型でコツコツ利益を出して利益率を高めることも可能になります。

継続して利益を狙い続けるためには練習を積み重ねることが大事なので、地道に練習を繰り返していけば利益を上げられるようになっていくでしょう。

まとめ

  • 株式投資における利益率とは、投資した金額の何%の利益が出ているかを示す数値
  • キャピタルゲインの平均利益率は年間で5%前後、インカムゲインの平均利益率は25%~2.51%
  • 利益率を高めるには、テクニカル分析の正しい技術を身に付けて、短期的に株価チャート上で利益を狙うことが大切

いかがでしたでしょうか?

ご自身の株式投資における利益率を評価する際は、本記事でご紹介した平均値を参考にするようにしてください。

また、株式投資における利益率のうち、なかでもキャピタルゲインの利益率を高めるには、短期的な株価の値動きを予想することができるテクニカル分析の活用がおすすめです。

テクニカル分析は、技術を磨けば磨くほど応用の幅が広がるため、プロの投資家にも見劣りしないほど利益をあげることができる可能性もあります。テクニカル分析を利用して投資資金の負担と分析にかける時間を最低限に抑えて、もっと利益を狙っていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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